二次創作小説(紙ほか)
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- ワンピ(子供・骨董店「蒼蛇」・復活)
- 日時: 2021/02/25 16:02
- 名前: 光 (ID: a.LcHUxH)
其の日、綱吉の眼に其の店が映ったのは全く持っての偶然だった、何の気無しに惹かれて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・唯何となく店の中に入って来た、唯其れだけの事だったのだ、どうやら其の店はアンティ―ク等を扱う骨董店だったらしく店の中には見た事在る物や見た事がない様々な・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・けれどもどの品物も可也年季の入ってそうな物ばかり置かれてた
綱吉「あ・・・。」
其れは店の片隅に置かれてた、一見すれば何の変哲もない眼鏡、けれど其の眼鏡を見た時綱吉は無性に其の眼鏡に心惹かれてしまい、思わず手に取ってじっくりと見てしまった
???「いらっしゃいませ。」
後から女と男の声がした、後を見ると光達8人が居た、光達8人は眼鏡を持ってる、綱吉に近寄った
光「御客様。」
イチジ「当店に何か用か?。」
綱吉「此処の店の物が眼に入ったので見てみたくて。」
ニジ「そうか、そう言って貰えて光栄だぜ。」
一護「其れに御客様は其の眼鏡が気に入ったの?。」
綱吉「あっ、す、済みませんっ!、勝手に触ってしまってっ!。」
ヨンジ「否別に構わねぇよ。」
其の時、店の店主らしい光と其の手伝いをしてるイチジ達7人に声を掛けられ、綱吉は驚き、眼鏡を元の場所へと戻そうとした、しかし光達8人は其れを止め、綱吉を店の奥に在るテ―ブルへと誘ったのである
レイジュ「どうぞ。」
綱吉「あっ、有難う御座います・・・。」
小さな豪華な作りのソファに座る様に促され、ミルクたっぷりのカフェオレを出してくれた、レイジュに御礼を言いながら飲む、綱吉、レイジュはイチジ達6人の元に戻った、綱吉を見ながらテ―ブルに置かれた眼鏡をチラリと見遣って光達8人は言った
裂牙「其れにしても随分とじっくり見てたが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなに此の眼鏡が御気に召したのか?。」
綱吉「いえ、あの・・・気に入ったと言うか、無性に惹かれてしまったと言うか・・・。」
黎螺「そんなに恐縮してなくても大丈夫だ、此の店では普通だからな。」
綱吉「えっ?、普通?。」
そう言う光達8人の言葉に意味が解らずにキョトンとする綱吉、そんな綱吉に光達8人が言った
光「此の店では御客様が商品を選ぶのではなく其の眼鏡が御客様を呼んだのだ。」
綱吉「此の眼鏡が俺を?。」
そう光達8人に言われ、綱吉はマジマジと眼鏡を見遣る、本当に何の変哲もない眼鏡、けれど此の眼鏡に心惹かれてしまったのは事実なのだ
イチジ「どうだ?、此の眼鏡、良かったら御客様が持って帰って遺ってくれないか?。」
綱吉「えっ?、でも俺、御金なんて・・・。」
ニジ「代金は要らねぇよ、当店じゃ代金は貰わねぇからな。」
一護「其れに御客様は虐めを受けてるみたいだけど違うの?。」
綱吉「何で解ったんですか?。」
ヨンジ「客人の顔を見れば解るぜ、其の眼鏡を客人に貸して遣るよ。」
レイジュ「どうか使ってあげて、此の眼鏡を、ね?。」
そう告げた、光達8人、綱吉は其の眼鏡を持って骨董店「蒼蛇」を出た、其れを見送る、光達8人
――――――――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
綱吉「っつっ!。」
裂牙「大丈夫か?、其れにしても酷いな。」
放課後、逃げる様にして学校から出た、綱吉は此の眼鏡を貸して貰った、骨董店へと脚を運んでた、そしてボロボロの綱吉を見た、光達8人は奥のテ―ブルに綱吉を座らせ、傷の手当をしてくれたのである
黎螺「さぁ是で猛良いぞ?、其れにしてもこんな躰で当店に来なくても。」
光「早く家に帰って躰を休ませた方が良いぞえ?。」
綱吉「良いんです、家に帰っても誰も俺の事なんか気に懸けてくれませんから・・・。」
イチジ「そうか、詳しい事情は敢て聞かない。」
ニジ「其れで今日は一体どの様な用件なんだ?。」
綱吉「あ、あの・・・聞きたい事が在ったんですっ!、此の眼鏡をしてると変な物が見えてしまって・・・、其れに俺が此の眼鏡をしてても誰も其の事に気付かないみたいなんです。」
そう、今日1日中眼鏡を着けてた、綱吉だが誰も綱吉が眼鏡をしてる事に気付いてなかった、綱吉は其の事も不思議に思い、此の店を訪ねて来たのである
一護「あぁ、其れは簡単な話だよ。」
ヨンジ「昨日も言った様に其の眼鏡は御客様の為だけに役に立ちたがってるんだ。」
レイジュ「逆に言えば其の眼鏡が他の奴等には一切力を貸したくないって言ってると言う訳。」
だから他の人間には綱吉が眼鏡をしてても気付かなかったのだと聞いて綱吉は驚く、しかし驚いてばかりも居られない、綱吉には未だ光達8人に聞きたい事が在ったのだ
綱吉「あの・・・其れで俺が見た物って一体何なのでしょうか?、あの靄みたいな・・・人に依って靄の色が変ったり、同じ人でも時と場合に依って靄の色が変って行ったんですっ!。」
裂牙「あぁ、成程な。」
黎螺「客人は其れを見たのか?。」
綱吉「へっ?。」
何やら1人納得した様に頷いてる、光達8人に首を傾げる、綱吉、そんな綱吉に光達9人は苦笑をしながら言った
光「其の眼鏡はな、人に依って様々な物を見せてくれる物だ。」
イチジ「御客様と同じ様な物を見た者も居れば妖精や精霊と言った物を見た者も居たからな。」
綱吉「そ、其れで俺の見た物は一体?。」
ニジ「御客様が見た物は人間の情念って奴だ。」
綱吉「人間の情念?。」
一護「うん、言わば人間の感情や本質って言った物だね。」
ヨンジ「其れで御客様はどんな“色”の物を見たんだ?。」
綱吉「え・・・と、母さん達からは紫色の靄を見ました、で、学校の皆からは赤い靄の様な物です、でもどれも濁ってて気持悪かったんですけど・・・。」
レイジュ「あぁ、成程ね。」
裂牙「其れは気持悪く成るのも無理はないな。」
又もしても納得した様に頷く、光達8人、そんな光達8人にキョトンッとする綱吉だが、光達9人は再び苦笑しながら教えて遣った
黎螺「紫の霧は悪意の情念、紅い霧は暴力衝動