二次創作小説(紙ほか)

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Re:魔法学校のヒーローやってる17歳です。
日時: 2021/04/27 07:59
名前: RAM・SHERRY (ID: CxgKVnkv)

魔法学校のヒーローやってる17歳です。 第2話

な「みんな、始業式の準備しに行くよ~。」
る「了解です!」
莉「お前ら行くぞ~。」
6人は講堂に向かった。久しぶりの講堂。ななもり。は新入生のような顔で歩いている。
な「久しぶりにきたぁ!(^^♪」
る「準備始めますよ!これでもし生徒がここに来たりしたら準備に『ものすごく』迷惑ですからね!」
ジ「何か今、ものすごく迷惑って聞こえたんやけど。」
る「ジェルお前放課後処刑な。」
ジ「やけんなんで!?」
な「準備始めるよ~。桃樹はマイクの準備と使えるかの確認をして。ジェルくん、ころちゃん、莉犬くんは床の掃除をお願い。るぅとくんは俺と一緒にステージのセッティングするよ!」
莉「分かった。」
る「了解!」
さ「マイクって何本いるかな?」
な「ステージに置く分で1本、司会に1本、予備で1本あればいいかな。予備はすぐ出せるところに置いといてくれたらいいよ。」
さ「はいよ。」
さっそくそれぞれの場所に向かって仕事を始めた。
莉「お前らさぼるなぁ!」
ジ・こ「すいません!」
莉「はぁ、まったく…。」
る「あっちは楽しそうですね。僕らもやりますか。」
な「よし、せーの、で持ち上げるよ。せーのっ!」
る「あ、そこです。おろしますよ。」
さ「おーい会長、マイク終了しました!」
な「ありがとう!掃除手伝ってもらっていい?」
さ「了解(笑)」

5分後。
な「おわった~!!」
る「お疲れ様です。」
莉「お疲れさま!」
な「報告は俺がしておくからみんなは教室に帰ってていいよ!」
さ・こ・ジ・莉「分かった/寝る/よっしゃ!」
る「僕も一緒に報告行きますよ。一応副会長ですから。」
な「ありがとう。」
4人が去った後、るぅとはななもり。に言った。
る「昨日視たんだ。多分ここ1週間で何かこの学校に来ると思う。戦わなきゃいけなくなると思う。しばらく警戒しといたほうがいいと思う。」
な「この時期に来るのはやめてほしい(笑)」
る「まぁ新学期になって浮足立ってる今が狙い目だろうけどね。」
な「分かった。今日の放課後、みんなを集めて。」
る「了解。…報告、行きましょうか。」
な「そうだね。」

職員室で報告を終えた2人はそのまま教室へ向かった。
女「あ、ねぇ、イツキくんとルイくんよ!いつ見てもかっこいい~♡」
莉「おーい、こっち!」
な「分かったって。」
女「翔くんも可愛い~♡」
さ「(小声)どうする?ちょっと黙らせるか?」
る「(小声)そうですね。お願いします。」
ルイがそういうと桃樹は女子たちの方に顔を向け、パチッと最強ウインクを放った。
女「桃樹くんが…かっこよすぎる…。新学期一発目にウインクはメンタルもたないぃぃぃ…。」
る「(小声)やっと静かになりましたね。あ、僕ちょっと曲作りたいので静かにしてもらえますか?」
ルイはそういうとどこからかギターとなにも書かれていない楽譜を取り出して作曲を始めた。朝の教室に響くギターの音。クラス中がその音色に聞きほれる。ルイはギターを弾きながら楽譜に音符を書き、歌詞を考えていく。
ル「♪~♬、♪♪♬~。あ~なたに出会えてから~。よし、これでいいな。」
担「ホームルーム始めるぞ~。席座れ~。ルイもいったんギター弾くのやめろ~。」
ル「は~い。」
担「出席をとるぞ。青柳。」
湊「はーい。」
担「赤城。」
翔「はい!」
担「黄瀬。」
ル「はい!」
担「紫音。」
イ「はい。」
担「柊。」
仁「はーい。」
担「夜桜。」
桃「はい。」
担「今日は始業式だ。みんな、気を引き締めて臨むように。」
みんな「はい!」
担「生徒会組も仕事頑張れよ。」
生徒会組「はーい!/ありがとうございます。」
みんなは並んで講堂に向かった。

Re:魔法学校のヒーローやってる17歳です。 ( No.1 )
日時: 2021/04/28 23:03
名前: RAM・SHERRY (ID: CxgKVnkv)

Re:魔法学校のヒーローやってる17歳です。 第3話

講堂にて。
イ「先生、僕は『生徒会長挨拶』と言われたら壇上に上がって挨拶する、というふうに動けばいいんですよね。…はい。分かりました。ありがとうございます。」
イツキは司会の教師とともに最終確認をして、スタンバイした。ルイ、湊、仁、桃樹、翔は整列指導を行っていた。
ル「終わったぁ~。疲れた(´・ω・)」
翔「なんでそんなに疲れてんの?」
ル「みんな桃樹に夢中で僕の指示なんて耳に入ってないみたい。」
桃「原因俺!?」
ル「そういうこと。」
司「みなさん静かにしてください。これより、始業式を始めます。まず初めに校長先生のお話。」
校長「みなさん、新学期になりました。新しく進級し、新しい目標をしっかりと決めて後悔のない1年間にしましょう。」
司「ありがとうございました。続いて、生徒会長の挨拶。生徒会長、紫音イツキ!」
イ「はい!」
イツキがステージに上がり、話し始める。
イ「みなさん、進級おめでとうございます。新しく目標を決め、新しいクラスでしっかり生活していきましょう!みんなが『この学校でよかった』といえるような学校づくりを僕らも頑張ります!」
会場中に拍手が沸き起こる。イツキは頭を下げてお辞儀をするとステージを降りた。
ル「良い演説でしたよ。」
イ「そうかな?ありがとう。」
式は着々と進んでいった。
生徒「?ちょっと、大丈夫?」
生徒「わかんない…。」
生徒「先生呼ぶ。先生!すみません、この子が気分悪いみたいで…。」
先生「分かった。とりあえず保健室に行くぞ。立てるか?」
生徒「それが、動いたら気持ち悪くなっちゃって…。」
先生「ちょっと待ってろ。」
先生はそう言うと桃樹のもとへ向かった。
先生「夜桜。ちょっといいか?」
桃「どうしました?」
先生「気分が悪い生徒がいるんだ。動けないらしいからお前の魔法、やってもらっていいか?」
桃「分かりました。」
桃樹は先生とともにその生徒のもとへ向かった。とりあえず応急処置で軽く魔法をかけ、症状を軽くしてから姫抱きで抱き上げて講堂から出ていく。その他の女子生徒がそれを見て何やら言っていたが、本人はお構いなしだ。
式が終わりに近づいた時、桃樹が帰ってきた。
桃「おい。後で話したいことがある。放課後、生徒会室に集まってくれ。」
ル「分かりました。」
翔「うん。」
湊「了解。」
イ「OK」
式が終わり、クラス発表、ホームルームも終わり、下校時間になった。
生徒会の6人は生徒会室に続々と集まった。





次回予告を入れようと思います!
次回予告
桃樹の頼みで集まった6人!桃樹の話したいこととはいったい何なのか!?そして、6人の裏の仕事が明らかに!?お楽しみに!

Re:魔法学校のヒーローやってる17歳です。 ( No.2 )
日時: 2021/04/29 20:29
名前: RAM・SHERRY (ID: CxgKVnkv)

魔法学校のヒーローやってる17歳です。 第4話

放課後。
桃樹の言い出しで生徒会室に集まった6人。
イ「どうしたの?」
ル「珍しいですね、桃樹がこんなこと言うなんて。」
桃「ああ。なんか嫌な予感がしたんだ。」
桃樹は深刻な顔をして言った。
桃「今日始業式で体調悪くなった子がいただろ。保健室に連れて行ったとき、やつらが近づいているときに出る特有の症状が出てたんだ。」
ル「本当ですか、それ!」
桃「あ、ああ。本当だけど。」
ル「それじゃ僕も言います。昨日の夜、僕、視たんだ。そろそろやつらがくるって。」
イ「今日の朝俺も聞いたんだ。」
翔「だとしたらもうかなり近いって意味かな?」
湊「マジ?」
ル「多分そういうこと。」
イ「とりまみんな、1週間くらいは警戒しといてね。桃樹、同じ症状が出たらどれくらいひどいかその都度報告を頼む。ルイは毎日視て、結果を報告。これは全体だけど、1日の魔力消費量を出来るだけ抑えていつでもやつらに対応できるようにしてほしい。俺は先生にも伝えとくよ。」
ル/桃「了解!/分かった。」
イ「そろそろ帰ろっか。もう時間ヤバイ。」
ル「そうですね。夜は危ない奴がうろうろしてますから。」
湊「帰ろ~。」
イ「俺鍵返してくるよ。」
ル「ありがとうございます。」

生徒会室を出た6人は昇降口に向かいながら談笑していた。だいたいこの6人の話題はゲーム。桃樹・湊・ルイはゲームがうまいのでどのゲームが面白いかなど。
ル「…?」
翔「どしたの?」
ル「いや、何かに見られてる気がして…。気のせいだと思いますけど。」
桃「見てるってあれじゃね?」
その先には…魔物がいた。
ル「!みんな、後ろ!桃樹、いや、さとみ、ななもりを呼んできて!」
さ「了解!」
さとみが走り去った後、るぅとたちは魔物とにらみ合った。
な「大丈夫!?」
る「大丈夫です。まだにらみ合ってるだけで何もやってないんで。」
な「よしみんな、行くぞ。いつも通り、ジェル・さとみは後方援護に。さとみは怪我した人がいたら手当もお願い。莉犬、ころん、るぅと、行くぞ!」
みんな「SCHOOL GUARDIAN、参上!」


次回予告
とうとう明らかになった6人の裏!そして、新学期1回目の戦いが始まる!6人はこの魔物に勝てるのか!?

Re:魔法学校のヒーローやってる17歳です。 ( No.3 )
日時: 2021/05/03 16:44
名前: RAM・SHERRY (ID: CxgKVnkv)

魔法学校のヒーローやってる17歳です。 第5話

「みんな、むやみに攻撃はしないでね!」
「「「「「了解!」」」」」
6人は魔物の動きに注意しながらゆっくり動き出す。突如、
「ウガアアアアァァァ!!!」
魔物が雄叫びをあげ、周りにあったものが空中に浮きあがった。さまざまな方向に飛んでいく。
さ「莉犬!」
な「莉犬くん!」
ジ「莉犬、後ろ!」
る「莉犬、危ないっ!!」
莉「えっ?」
莉犬はみんなの声で後ろを見た。その時にはもう、飛んできた机が目の前に迫っていた。莉犬は思わず目をつぶった。
ドンッ!!
莉「…え?」
る「間に合ったぁ…。」
机はるぅとによって弾き飛ばされていた。あと1瞬遅れていれば莉犬に直撃していたであろう机を壊さずに、そして莉犬にあてないようにコントロールする実力。かなりの大技ともいえる。その間に魔物は別空間へ6人もろとも移動したらしく、まったく知らない空間に6人はいた。
な「どこだ、ここ…。」
さ「とりま異空間なのは間違いないね。」
ジ「なんかめんどくさそうやな。」
る「待って、あいつどこ行ったの?」
莉「下にいないなら上でしょ?」
こ「みんな~、上見て~。」
5人はころんの声で上を見上げた。空中には例の魔物。
な「待って、こいつ結構ダルいタイプのやつじゃん。」
ジ「なんでダルいん?」
な「こいつ意外に攻撃通じにくいんだよ。要所要所を着実に攻撃してかないと倒せないんだ。」
こ「だっる!」
な「みんな、今から俺の言うところを集中的に攻撃してね!」
「「「「「了解!」」」」」
な「まずるぅとくん!そこからでいい、やつの左脇腹あたりを攻撃!」
る「了解!トーロ!」
バリバリッ!!
る「ヒット♡」
な「ジェルくん!とりま目つぶししたいから目の近く飛べる!?」
ジ「やってみるわ!エリィ!」
ジェルは呪文を唱えて羽をはやすと飛び立った。
ジ「は~い、失礼しま~す、ライト!」
ジェルは攻撃されないように素早く飛び回って目元に向かうと、光の玉を両目に飛ばした。魔物は突然の目つぶしを食らい、手(?)を振り回した。そのうちの1回がジェルを叩き落した。
ジ「うっ!」
な「ジェルくん!さとみ、すぐにジェルを!!」
さ「分かってるよ!」
さとみはジェルのもとへ向かい、ジェルを抱えると素早く離れた所へ走った。
さ「ジェル、大丈夫か!?」
ジ「うぅ‥‥。ごめんな、さとちゃん…。」
さ「何言ってんだよ、バカ…。お前は自分の心配をしてりゃいいんだよ…!」
さとみはジェルにあまり刺激を与えないように小さな声で言いながらジェルの傷を癒していく。
さ「お前どんな食らい方してんだよ…。傷がそれだけで済んでるだけでだいぶマシだよ。」
る「さとみくん、上っ!!」
さ「え?」
さとみが上を見上げると魔物が長い棒のようなものを出した。目にもとまらぬ速さで2人の周りに突き刺さる。
る「クッソ…!間に合わなかった…!!」
さ「これ、通れないのか?」
な「さとみくん、それに触らないで!」
さ「え?」
さとみがななもりを見ると、ななもりは紫の目を真っ赤に染めて突き刺さった棒を見ていた。
な「さとみくん、見てて。」
ななもりはそう言うと棒に魔力を当てた。魔力は棒を破壊することなく消えた。
さ「消えた!?」
な「そう。これ、魔力を打ち消すんだ。逆に魔力を持っているものがこれに触れると魔力を吸い取られるんだ。守備の要であるさとみは必要不可欠。やつは俺たちで片づける。さとみはジェルの救護に集中して!」
さ「了解!……ジェル、大丈夫か?痛いとこは?」
ジ「大丈夫や…。でも、右腕が…。」
さ「右腕!?ジェルお前まさか…。」
さとみがジェルのシャツをまくると、右腕には黒々としたあざが広がっていた。
さ「‥‥‥ジェル、お前…。」
ジ「ごめんな、さとちゃん…。」
さ「なんでお前黙ってた!?そういうことはすぐ俺に言えよ!!どうにかできたのに…。何日隠してた!?」
ジ「み、3日くらい前から…。」
さ「もういい。このことは後でみんなに自分で話せ。」
さとみは唇をかみしめると手当を再開した。血が出ているところに軽く包帯を巻く。
さ「なーくん、とりあえず終わった!」
な「分かった!多分そこからは出れないからそこで待機して!棒にだけは触らないでね!」
ジェルはななもりの方を見てうなずいた。さとみはジェルの傷の様子も見ながら傷を治していく。
な「るぅりーぬ、行ける!?」
るぅと・莉犬「OKです!/大丈夫!」
な「2人で一斉にやつの頭に雷と炎を放ってくれ!」
るぅとと莉犬は自分のできる特大の雷と炎を作る。
な「3,2,1、…0!!」
るぅと・莉犬「行っけー!!!」
ドッカァァン!!
大きな爆発音がして魔物がゆっくり消えていく。それと同時に棒も消え、異空間から学校の職員室前に戻ってきていた。

Re:魔法学校のヒーローやってる17歳です。 ( No.4 )
日時: 2021/05/04 13:43
名前: RAM・SHERRY (ID: CxgKVnkv)

魔法学校のヒーローやってる17歳です。 第6話

帰宅後。
6人はシェアハウスをしている。かなり大きな家だ。さとジェルはけが人と救護という関係もあって一緒にいる。2人は4人の目をチラ見しながらこそこそ話す。
さ「早く言えよ。」
ジ「なんでや。今じゃなくてもええやん。」
さ「言わねーなら俺が言うぞ?」
ジ「それだけは止めて?」
な「2人とも、ご飯できたよ?早く食べよ、冷めちゃうよ?」
さ「了解。ん、これうっめぇ!作ったの誰?」
る「僕です。よかったです、さとみくんに気に入ってもらえて。」
さ「そうだ。なーくん、あとでみんなケガしてないか確認すっからな!怪我してんの隠してたら痛い薬塗るからな!隠すなよ!」
な「はぁい。こういうとこは地味にママさとなんだから。」
こ「それだったらなーくんは普段からママもりだからね?」
な「え!?ほんと?」
莉「自覚ないの!?」
る「両方ともいろんな面で面白いですね(笑)」
さ「ジェルは悪いけど一番最後。お前はがっつり怪我してるからみっちり手当すんぞ!」
ジ「痛いのは止めてな?」
さ「できるか。お前頭いいだろ?『良薬は口に苦し』って言葉知らないのか?」
ジ「そこで頭いいキャラ出してくんのやめて?」
な・る・莉・こ「wwwwwwwwww」
ジ「そしてそこ4人ちゃっかりのんなや。一応こっちは怪我してんねん。」
ジェルのツッコミが炸裂する。それに4人はさらに爆笑し、それにつられて2人も笑う。ひとしきり笑ったあと、改めてご飯を食べ、別行動に移った。

さとみの部屋で。
さ「莉犬はたいしてけがはないな。うん。まぁゆうちゃお前ほとんど動いてねぇしな。」
莉「うん。さとみくん、さりげなくディスんのやめよっか。」
さ「(笑)じゃあ次、るぅと呼んできて。」

さ「るぅとも怪我してはないな。よかった。」
る「さとみくん、莉犬に何か言ったんですか?」
さ「ん?」
る「莉犬が『さとみくんにディスられた!』って言ってましたよ。」
さ「うんwまぁ言ったww」
る「さとみくんだから心配はないと思いますけど、やりすぎると火ぶつけられますよ。」
さ「莉犬に限ってそんなことするとは思わねぇけど(笑)じゃあ次、そうだな…ころん呼んできてくれ。」
る「分かりました。本当に気を付けてくださいよ。」
さ「分かったって。」

さ「ころんは…お前も怪我はしてないな。よし。ただしお前は絶対休め。」
こ「ええ~!!ゲームしたい!」
さ「うるせぇ。休め。休んでなかったらなーくんに頼んでゲーム禁止すっからな。」
こ「ぐぬぬ…。」
さ「はい。次、なーくん呼んできて。」

さ「よし。なーくんも怪我はないな。ただしなーくんは生徒会の仕事とかもあって疲れてるだろうから絶対に休んで。」
な「え~。まだ仕事残ってるのに。」
さ「仕事はできる分俺がやっとく。だから休んで。」
な「分かった…。」
さ「あと、ころんにも休めつったんだけどあいつゲームしそうなんだよね。あいつがゲームしてたらゲーム禁止してくんね?」
な「了解(笑)絶対やるよ、ころちゃんだったら。」
さ「よし、次。ジェル呼んできてくんね?」

さ「お前みんなに言ったか?」
ジ「まだ言ってへん。」
さ「早く言えよ!」
ジ「ちょっ、落ち着けや。」
さ「はぁ。とりあえず手当てするぞ。」
ジ「ありがとな。」

ジ「痛い痛い痛いって!!もうちょっと痛くないのにしてや!!」
さ「うるせぇぇ!!お前がそんな怪我するからだろうがぁ!!!」
ジ「マジ痛いんやって!なんでそんな痛いん!?」
さ「知らねぇよ!そんなもん俺にはどうにもできねぇからいったん黙って手当受けてろ!!」
ジェルの絶叫とさとみのブチギレた声が家中に響いたのはまた別の話。

手当てがひと段落して。
ジ「さとちゃんの手当て痛すぎやねん…。俺今までで一番でかい声だした気ぃするわ…。」
さ「俺だって今までで一番怒鳴った気するよ。」
ジ「もう絶対怪我したないわ。」
さ「…いつ言う気だ?腕の事。」
ジ「………」
さ「言っとくけどそれほっといたらお前の魔力吸うからな。一応お前は俺ら6人の中では一番の光の魔法の使い手だ。お前がいないと俺らが戦えないこと、不利になるってこともあるってを覚えとけ。とりあえず、進行を遅くする魔法だけかけとく。早めにみんなに言えよ。」
ジ「ありがとな。」
ジェルは少し笑ったあと部屋を出た。

ジェルが部屋を出たのを見届けるとさとみはこっそりとななもりの部屋に向かった。
さ「なーくん?起きてる?」
な「起きてるよ~。どうしたの?」
さ「ちょっと話したいことあるんだけどいい?」
な「いいよ。入って。」
さとみはななもりの部屋に入り、ドアを閉めた。ななもりの机には生徒会の仕事資料が広げてあり、相変わらず仕事人間だなぁと思う。ななもりの出してくれた椅子に座り、外に聞こえないように小声で話す。
さ「実はな、なーくん…ジェルに、出たんだ。」
な「え?」
さ「ジェルにやつらの反応が出てた。」
な「それ本当なの!?嘘でしょ?」
さ「ごめんけど嘘じゃない。俺も昨日手当してるときにジェルから言われたんだ。」
な「でもなんでジェルくんが…。」
さ「分からない。でも意外に悪性で、魔力吸い取るやつだったんだ。今は進行を遅くする魔法をかけてるけどこのままじゃどんどんジェルの魔力が弱くなっていくんだ。」
な「じゃあどうすれば…。」
さ「やつらがジェルを狙った理由は分からないけど俺らは万一を考えておかないといけない。後でジェルに自分から言わせるつもりだから。言い出せそうじゃなかったら背中押してやってくれ。」
な「分かった。今が9時だから…10時にみんなを集めるね。」
さ「ありがと。俺が伝えとく。ちゃんと休めよ?」
な「はーい(笑)」
さとみはななもりの部屋を出るとジェル、莉犬、ころん、るぅとに伝えて自室に戻った。部屋で飲み薬や軟膏、薬草の調合を始めた。アケビ、ウド、オオバコ、シソなどの薬草の香りが部屋に漂う。調合を終え、一息つく。時間は9時50分。50分も経っていた。さとみは服を着替えると頭を掻きながらリビングに向かう。リビングではるぅとが莉犬にゲームの攻略法を教えていた。ころんはそれを隣で眺めている。
る「えっとね、あ、今今!ほら!できたじゃん。このままいけば僕より上手くなるかも。」
莉「あ~、こういう感じでやってけばいいのか。でもるぅとくんはもともとうまいじゃん。俺とはレベルが違うもん。」
る「待って莉犬後ろ!」
莉「え!?て、わああぁぁぁっ!!!やられたああぁぁぁっ!!!!」
さ「白熱してんな。」
る「さとみくん、いたんですか?」
さ「それ何気に失礼じゃね?にしても莉犬、上手くなったな。」
莉「ありがと!」
ジ「莉犬に負けるのだけは嫌やわ~。」
いきなり莉犬の隣に現れたジェル。莉犬は反射的にジェルのお腹に腹パンした。
ジ「いてぇ…。莉犬、俺けが人なんやけど。」
莉「だからっていきなり横に来るんじゃねぇ!」
ジ「やけんって殴ることないやん!」
莉「うるせぇぇ!!」
ジ「なんかデジャブ…。」
る・さ「wwwwwwwwww」
な「みんなー、会議始めるよー!」
こ「ほーい。」
莉「分かった。」
る「分かりました~。」
さ「了解。」
みんなが続々と机に集まる。ななもりは全員が座ったのを確認すると話し始めた。
な「最近、やつらの反応がよく出るよね。それについてさとみくんから言いたいことあるみたいだからみんなを呼んだんだ。じゃあさとみくん、お願い。」
さ「ありがとう。実は症状が出た人に聞いてみてわかったんだけど、どうやらガンみたいに良性と悪性があるらしいんだ。良性は軽く体調崩すくらいで済むみたいだけど、悪性はその人の魔力を吸い取るらしくて。今のところは進行を遅くする魔法くらいしかかけれない。進行するとどうなるかとかはまだ分からない。だから、そこの解明を急ごうと思ってる。ジェル。」
ジ「ん?ああ。」
ジェルは深呼吸を1回すると言った。
ジ「ごめんな、隠しとって。実はな…俺、出たんや。」
莉「出た?」
ジ「やつらの反応が。」
ジェルはそう言って自分のシャツの袖をまくり、右腕を見せた。右腕には黒々としたあざが広がっている。
る「え…。」
こ「嘘やん…。」
ジ「3日くらい前から出始めたんや。みんなに心配させてくなくて言っとらんかったんけど、昨日の戦いんときにさとちゃんにばれてな。そん時に『なんで黙ってたんや、そういうことは早く言えや、どうにかできたのにって怒られたん。」
さ「で、俺が事前になーくんにそのこと言って会議の招集かけてもらったわけ。」
な「そういうことなんだけど。もしやつらがあざの発生させる人、あざの良性・悪性を決められたりすると僕らが狙われてもおかしくない。だからみんな、何か変わったことや体調に変化があったりしたら我慢したりせずすぐにさとみくんに報告して。」
「「「「「了解!」」」」」


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