二次創作小説(紙ほか)

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家庭力高い峰田実のちょっとした日常
日時: 2021/08/28 19:13
名前: マヌカハニー (ID: Go.89if1)

実は家庭力高いけど、それを内緒にしたい峰田くんと、峰田くんの秘密を知ろうとするクラスメートズのちょっとした日常生活のお話。

Re: 家庭力高い峰田実のちょっとした日常 ( No.1 )
日時: 2021/08/28 19:12
名前: マヌカハニー (ID: Go.89if1)

やっほう!おいらは峰田実。雄英高校一年A組のヒーロー志望だ。
個性は「もぎもぎ」。頭から生えている髪の毛・・・もとい、くっつき力のあるボールをもぎ取って投げる。戦闘力は悲しいくらい無いけど、敵の動きを止められるぜ!

さて、そんなおいらは最近、とあることにどハマりしている。

それはズバリ、裁縫!もぎもぎボールをぶん投げている内においらは、手首や指先、腕の動きを常人よりずっと速く細かく動かせることに気付いたんだ。
そして、同じクラスの女子たちが手作り道具って良いよね〜的なことを聞いてしまったおいらは、モテるべく裁縫をやってみようみたいな軽い気持ちで始めたんだが・・・

「よしっ、出来たー!」

寮室の中、おいらはようやく完成した、雷と月をモチーフにした刺繍を施したハンカチーー同じクラスの友達、上鳴電気をイメージした奴を持って、思わず笑顔が溢れる。

そう、めっちゃくちゃどハマりしてしまった。モテようとかいう気持ちを通り越してしまった。
多分売ろうと思えばそれなりに売れるレベルにまで上達してしまった。
今は、皆が寝静まった頃にこっそりと自分の部屋で裁縫をするのがルーティーンだ・・・そのせいで最近、酷く寝不足だけど。

もし今のおいらの裁縫スキルを見られてしまったら・・・
多分、凄いを通り越してドン引きされるだろうなあ・・・

まさか、女好きキャラで知られるおいらがこんなの作っていると知られたら男共に馬鹿にされるのが目に見えているので、クラスメートに渡す時は売ってたと嘘をついて渡している。

さて、明日上鳴にこれを渡してこよう・・・次は何を作ろうかなぁ。

集中が途切れた途端、眠気でフラフラになりながら、おいらはベッドに倒れ込んだのだった。

Re: 家庭力高い峰田実のちょっとした日常 ( No.2 )
日時: 2021/08/28 19:35
名前: マヌカハニー (ID: Go.89if1)

「ええっ!?超カッケェ!ホントに貰って良いのか峰田!?」
「いーよいーよ、安かったし」
次の日の放課後、昨日作ったばかりのハンカチを手渡すと、上鳴は飛び上がる勢いで喜んでくれた。
安かったってのはもちろん嘘だが、ここまで喜んでくれるとなんか照れるなぁ。

「えー!すっごく良いじゃん、上鳴っぽい!」
「つかずりーぞ上鳴〜!峰田〜、俺にもそれっぽいの探してくれよ〜!」
「オイ瀬呂!人の見てねだるとか漢らしくねーぞ!」

ワイワイと他のクラスメートが集まってきて、上鳴のハンカチに反応する。
頑張って作った甲斐があったぜ!

・・・あれ、なんか・・・ヤッベ、寝不足で・・・頭が、はっきりしな・・・

「峰田くんっ!!」

ガシッと誰かがおいらの体を受け止める。
見ると、緑谷だった。心配の色を帯びた瞳が、おいらを見つめる。
「峰田くん、大丈夫!?最近ずっと顔色が悪いよ!」
「だ、大丈夫、大丈夫・・・ちょっと、夜スマホやり過ぎて・・・」
「何!?峰田くん、駄目じゃないか!ちゃんと睡眠を取らないと!」
「あ、あはは、ごめん・・・」
緑谷だけじゃなく飯田にも心配されちった。
分かってはいるけど、やり始めると止まらないんだよなぁ・・・。

それに、作りたい物があるし!

「峰田〜!一緒に寮帰ろうぜ〜!」
「あー悪い、寄りたいとこあるから先行っといてくれ!」
上鳴からの誘いを断って、おいらは今日も、一人で校舎を出る。
寮に帰る前に、こっそり近くの百均に寄って、いつも布や糸、縫い付ける飾りを買ってから寮に帰るんだ。

さて、今日も色々こだわって作ってみるか!

今から、夜が楽しみでしょうがないぜ!

Re: 家庭力高い峰田実のちょっとした日常 ( No.3 )
日時: 2021/10/03 12:11
名前: マヌカハニー (ID: /Hdc9FNh)

Side・上鳴電気

「ねぇ、最近峰田の様子おかしくない?」

ふと、芦戸がそんな言葉を漏らした。すかさず切島も「分かる!」と返す。
「前までさ、峰田よく俺らと帰ってたのに、ここ最近ずーっと一人だよな。夜も俺らと話さずすぐに部屋にこもっちまうし」
「そーそー。なんか、俺らに隠し事でもしてるんじゃないのか?」
「ケロ…でも、実ちゃんは良くも悪くもとても素直な性格よ。そんな私達に言えないような隠し事しているようには、あまり思えないのだけど…」

俺、上鳴電気はその話を聞いて考え込んだ。

峰田は俺がこの学校に入ってからすぐ、同じ異性好きで気が合い友達になった奴だ。
アイツは思った事はすぐ口に出すし、感情もすぐ顔に出る。そんな峰田が、俺らに隠し事を……?

俺の視界に、さっき峰田からもらったハンカチが映った。

「………」

俺が再び考えの波に落ちかけたその時だった。

「そーだ!明日、もし峰田がまた一人で帰るようだったらアイツの後つけてみようぜ!」

いきなり瀬呂が突拍子もない事を言い出した。

「こ、こら!それはストーカー行為じゃないか!」
飯田が慌てて注意したが、瀬呂はもう完全にその気になったようだった。
「だってよぉ、あの峰田の奴が隠し事だぜ?飯田だって気になるっしょ!」
「うっ…た、確かに気にはなるが…」
飯田が言いよどんだすきに、他の奴らも一斉に賛成した。
「隠し事なんて漢らしくねぇ!峰田に悩みがあるんなら全力で聞くべきだ!」
「うーん、まあどうせエロ関連なんだろうけど…ま、良いんじゃない?」
「私も行きたい行きたい〜!普通に気になるし!」
「いわゆる尾行調査というわけか」
「おっ!それだよ常闇!そう、これはストーカーじゃねえ…」


『『『調査だ!!!!!』』』


「明日峰田を調査するぞー!!!」
『おおー!!!!』

こうして、峰田の尾行調査が決定したのだった!


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