二次創作小説(紙ほか)

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ポケモン新無印
日時: 2021/10/28 01:16
名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)

こんばんわ、炎のストライカーです。
久しぶりにまた執筆しようと思いを抱き、ここへ帰ってきました。
ずっと休んでばかりいたので読者の方々は皆、忘れてしまっているでしょうが改めて再開を宣言します。また、現在休載中の作品につきましても再開すると同時に少しずつテンポを速めて行きながら書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
さて、今までエピソードごとに分かれて書いてきましたが、今回からはこちらの方でまとめて書いていくことになりましたのでそちらの方もお願いします。
今回はハロウィーンが近いということで7日間(2日遅れ)連続で特別エピソードを掲載します。
内容はシンオウ地方のとある場所にある古い屋敷が舞台となり、そこで奇妙な現象が起きているということでサトシとゴウ、コハルの3人が調査に行くという話がメインです。
それでは、早速、書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

―シンオウ地方―

ヒュウ―――ン!

ここはシンオウ地方。カントー地方からずっと北の方に位置しており、中央にテンガン山が聳え立っているのがシンボル。伝説のポケモンに纏わる神話が多く伝えられていることで各地から多くの学者たちが訪れている。そんなシンオウ地方にかつて、古い大きな屋敷があり、そこには経済界で名を馳せた資産家の一族が住んでいた。資産家の一族たちが住む屋敷は森の奥にあり、そこには多くの野生のポケモンたちが住んでおり、資産家の一族たちは野生のポケモンたちと関わりを持ち、お互いの存在を認め合った両者は共に生活をしながら絆を深めた。それから長い年月が経ったある日のこと、資産家の一族たちが突如、屋敷を出て行ってしまうということが起きた。あまりの突然のことに動揺を隠せない野生のポケモンたちは森から街へと資産家の一族たちを探しに行くが、誰も見つけることは出来なかった。それからさらに時が経ち、森の奥にある屋敷はすっかりボロボロになるほどにまで変わり果て、かつての賑わいも今では寂れてしまうに至ってしまった。そんなある日の夜、ボロボロになってしまった屋敷から呻き声のようなものが聞こえるようになり、さらに奇妙な現象なども起こるようになったということもあり、森の中を歩く人々は不安と恐怖を抱き、急いで森を抜けるということが続いた。そのこともあり、人々の間では恐怖の観光スポットとして噂されるようにまでなった。

―古い屋敷―

ヒッヒッヒ
ヒッヒッヒ

ガタ ガタ
ガタ ガタ

ケッケッケ
ケッケッケ

ゴト ゴト
ゴト ゴト

スゥ――――

???「・・・・・・・」
???「・・・・・・・」
???「・・・・・・・」
???「ウァァアアアアアアア―――――!!!」

―カントー地方―

ここはカントー地方。シンオウ地方からずっと南の方に位置しており、中央に大都会であるヤマブキシティがあることで有名である。しかし、ここ最近では、近代化が進んだこともあり、クチバシティも以前とは比べものにもならないほど凄まじい発展を遂げており、その規模はヤマブキシティにも匹敵する。この場所にはサクラギ所長が立ち上げたサクラギ研究所があり、そこでは伝説のポケモンなどをはじめとする多くのポケモンたちの研究が進められている。

サクラギ「・・・・・・」

ウィ――――ン

サトシ&ゴウ「おはようございます、サクラギ所長!!」

ピカチュウ「ピッカー!!」

サルノリ「ウッキ―!!」

サクラギ「おはよう、二人とも!!」
サクラギ「昨日も調査、お疲れ様!」

サトシ「昨日はホウエン地方に行ったもんな!」

ゴウ「ああ、新しいポケモンもゲットできたし!」

サクラギ「・・・・・・・」

サトシ「サクラギ所長?」

サクラギ「ん? ああ、すまない!」

サトシ「どうしたんですか?」

ゴウ「何かあったのですか?」

サクラギ「・・・・・・・うん」
サクラギ「実は、シンオウ地方である奇妙な現象が起きているそうなんだ」

サトシ「シンオウ地方で!?」

ゴウ「奇妙な現象!?」

サクラギ「ああ、正確には、もっと前からになるんだが・・・・ここ最近になってさらにそういった報告が多く上がっているんだ」
サクラギ「現場となっているのは・・・・・・・ハクタイシティの近くのハクタイの森」

サトシ「え、ハクタイの森!?」

ゴウ「確か、前にヒカリさんと会ったところだよな?」
ゴウ「でも、どうしてハクタイの森で?」

サクラギ「ああ、報告によると森の中を歩いているときに不気味な声が聞こえてきたり、風が吹いていないにも関わらずに木が揺れていたりなどがあるそうなんだ」

サトシ「野生のポケモンの鳴き声とかじゃないんですか?」

サクラギ「私も始めはそう思ったよ・・・・・でも、どうやら森の中にいる野生のポケモンの仕業じゃないそうなんだ」

ゴウ「じゃあ、一体・・・・・?」

サクラギ「あ、そういえば、ハクタイの森の中に今は誰も住んでいない森の洋館があるんだ」

サトシ「森の洋館!?」

ピカチュウ「ピカッ!?」

ゴウ「森の洋館って・・・・昔、資産家の人が住んでいた場所」
ゴウ「確か、名物のもりのヨウカンで有名だよな」

サトシ「懐かしいな―・・・・・・」
サトシ「ヒカリたちと旅をしているときに行ったことがあるもんな!」

ピカチュウ「ピッカチュウ!」

ゴウ「もしかして、森の洋館がハクタイの森で起きている奇妙な現象と関係があるかもしれない!」

サクラギ「その可能性があるかもしれないね」
サクラギ「そこで、二人にはその調査をしてきてもらいたい」

サトシ「任せてください! な、ピカチュウ?」

ピカチュウ「ピッカチュウ!」

ゴウ「皆が困っているのを見過ごすことはできません!!」

サルノリ「ウッキウッキ―!!」

サクラギ「そう言ってくれると思ったよ!」
サクラギ「それじゃあ、朝食が済み次第、すぐに向かってくれ!!」

サトシたち「はい!!」

ウィ――――ン

コハル「お父さん!」

サクラギ「おお、コハル!」

サトシ「おはよう、コハル!」

ゴウ「おはよう!」

ピカチュウ「ピッカチュウ!」

サルノリ「ウッキ―!!」

コハル「おはよう、サトシたち、ピカチュウ、サルノリ!!」

イーブイ「イッブイ―!!」

サクラギ「どうしたんだい?」

コハル「あ、うん」
コハル「今日明日、学校お休みだから何か手伝うことあるかなーって思って」

サクラギ「! 丁度良かった!!」

コハル「えっ?」

サクラギ「コハルもサトシたちと一緒にシンオウ地方に向かってくれ!」

コハル「シンオウ地方に?」

サトシ「今、シンオウ地方のハクタイの森で奇妙な現象が起きているみたいなんだ!」

コハル「奇妙な現象?」

ゴウ「その現象が起きているせいで森の中を通る人たちが困っているんだ!」
ゴウ「だから、コハルも出来れば手伝ってほしい!!」

サトシ「頼む、コハル!!」

コハル「・・・・・・・」
コハル「よくわからないけど、皆の頼みなら・・・・・・」
コハル「わかった、私も協力する!!」

イーブイ「イッブイ―!!」

サトシ「ありがとう、コハル!!」

ゴウ「ありがとう!!」

サクラギ「ありがとう、コハル!」
サクラギ「それじゃあ、三人とも、よろしく頼むよ!!」

サトシ「よーし、それじゃあ、シンオウ地方に向けて―・・・・・」

サトシたち「レッツゴー!!!」

―シンオウ地方 ハクタイの森―

ヒュウ―――ン!

スタ スタ
スタ スタ

トレーナーA「・・・・・・・」

ガサガサ!

トレーナーA「! 何だ!?」

ザッ

ミミロル「ミミ?」

トレーナーA「何だ、ミミロルか・・・・」

ミミロル「ミミ」

ピョン ピョン

トレーナーA「ふぅ・・・・・」
トレーナーA「さて、早くこの森から抜けないとな」

スタ

ヒュウ―――ン!

ゴォオオオオオオ!

トレーナーA「!」

ゴォオオオオオオ!!

トレーナーA「う・・・・・」
トレーナーA「うわぁあああああ―――!!」

続く

Re: ポケモン新無印 ( No.1 )
日時: 2021/10/30 14:10
名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)

―シンオウ地方 ソノオタウン―

シンオウ地方のハクタイの森で起きている奇妙な現象を調べるためにシンオウ地方のソノオタウンに到着したサトシたちは早速、町の人たちに聞き込み調査を始めた。

サトシ「久しぶりだな、シンオウ地方!」

ピカチュウ「ピカチュウ!」

ゴウ「ダークライとクレセリアの時以来だもんな!」

サルノリ「ウッキ―!」

コハル「ヒカリ、元気にしているかな?」

イーブイ「イッブイ―!」

サトシ「それで、どうする?」

ゴウ「まずは、町の人たちに聞き込み調査をしよう!」
ゴウ「ハクタイの森で起きている奇妙な現象について何か情報が得られるかもしれない!」

コハル「そうだね、手分けして聞いてみましょう!」

サトシ「わかった、それじゃあ、後でまたここに集合しよう!!」

ゴウ、コハル「わかった!!」

タタタタ

スタスタ

サトシ「あ、すみません!」

男性A「ん、何だい?」

サトシ「ここ最近、ハクタイの森で奇妙な現象が起きていると聞いたんですけど・・・・・」
サトシ「何か、知っていますか?」

男性A「ああ、ハクタイシティへ向かう前に必ず通るからね」
男性A「僕もついこの間、ここに来たばかりなんだ」
男性A「本当に困ったもんだよ」

サトシ「良ければ、話を聞かせてもらえませんか?」

スタ スタ

ゴウ「えーと・・・・・・」
ゴウ「あ、すみません!」

男性B「ん、何か用かい?」

ゴウ「ここ最近、ハクタイの森で奇妙な現象が起きていると聞いたんですけど・・・・・」
ゴウ「何か、ご存じありませんか?」

男性B「ああ、俺もここに来てから通る予定だったんだけど・・・・」
男性B「ハクタイシティから来た人の話を聞いてどうしようか迷っているんだ」
男性B「最初は信じていなかったけど、まさか・・・・・本当だったとはな」
男性B「それが、どうかしたのか?」

ゴウ「よろしければ、その時のことを詳しく聞かせてもらえませんか?」

スタ スタ

コハル「えーと・・・・・」

女性A「本当に困ったもんだわ」

女性B「あそこの森で奇妙な現象が起きてから・・・・家の主人も全然仕事に行かなくなってしまったわ」

女性C「私の主人もたまに木の実の調達に行っていたけど、ここ最近はすっかり行かなくなったわ」

コハル「あの、すみません!」

女性A「あら、何かしら?」

コハル「ここ最近、ハクタイの森で奇妙な現象が起きていると聞いたんですけど・・・・・」
コハル「何か、ご存じありませんか?」

女性A「ご存じも何もあの出来事が起きてから私たちの生活にも大きく影響が出ているわ」

女性B「おかげで家の主人の仕事にも影響が出ているしね」

コハル「失礼ですけど、お家の方は何の仕事をなされているのですか?」

女性B「ああ、うちの主人は農家を営んでいるんだよ」
女性B「私も一緒にやっているときがあるんだけど、大体は主人がやっているからね」
女性B「でも、ここ最近、奇妙な現象が起きるようになってから主人も畑仕事に行かなくなってね」
女性B「本当に困ったもんだわ!」

コハル「あの、よろしければ、詳しく教えていただけないでしょうか?」

スタ スタ

サトシ「・・・・・・」
サトシ「思った以上に皆、困っているな・・・・」

ピカチュウ「ピ―カ―・・・・・」

タタタタ

ゴウ「おーい、サトシ―!!」

サトシ「ゴウ!」
サトシ「どうだった?」

ゴウ「ハクタイの森での奇妙な現象が起きてからハクタイシティに向かう人も来る人の数も減っているみたいだな」
ゴウ「それもあって、観光にも影響が出ているそうなんだ」

サトシ「そっか・・・・・」

ゴウ「サトシの方は?」

サトシ「俺の方も同じだ」
サトシ「特にハクタイシティへジム戦をするためにハクタイの森を通るトレーナーが多くいたんだけど、今回のことで迷っている人もいるみたいなんだ」

ゴウ「そっか・・・・・・」

タタタタ

コハル「サトシたち!!」

サトシ「コハル!」

ゴウ「どうだった?」

コハル「うん、町に住んでいる農家をしている人から聞いたんだけど・・・・・」
コハル「この町の町長さんなら、ハクタイの森で起きている奇妙な現象について何か知っているかもしれないって!」

サトシ「本当か!?」

ゴウ「よし、早速、町長さんのところへ行こう!!」

―町長の家―

スタ スタ

ゴウ「ここが町長さんの家か・・・・」

トントン
トントン

サトシ「ごめんください!」

カチャ

キィ――

町長「どなたかな?」

サトシ「突然、すみません!」
サトシ「俺、サトシって言います! そして、こっちは相棒のピカチュウ」

ピカチュウ「ピカ、ピカチュウ!」

ゴウ「ゴウです! こっちは相棒のサルノリ」

サルノリ「ウッキ―!」

コハル「コハルです! そして、この子はパートナーのイーブイ」

イーブイ「イ―ブイ!」

町長「私はソノオタウンの町長じゃ」
町長「して、私に何の御用なんじゃ?」

サトシ「俺たち、カントー地方から来ました!」

町長「ほぉ・・・・・カントーから」

ゴウ「ハクタイの森で起きている奇妙な現象について調査に来たのです」

町長「!」

コハル「町の人から町長さんなら知っていると聞いて、ここへ来ました」

町長「・・・・・・・そうか」
町長「まぁ、ここでも立ち話はなんだから・・・・・入りなさい」

サトシたち「!!!」
サトシたち「ありがとうございます!!!」

―サトシたちがソノオタウンに到着する少し前―

ムサシ「どこに行くんだろう、ジャリボーイたち・・・・・」

コジロウ「確か、ハクタイの森に向かうって言っていたから・・・・・その近くにある町のソノオタウンに向かっているはずだ」

ムサシ「ハクタイの森? そんなところに行ってどうするのよ?」

コジロウ「詳しくはわからないが・・・・・どうもそこに行こうとしているようだ」

ニャース「シンオウ地方までジャリ―ボーイたちを追ってきたのニャから今日こそピカチュウをゲットするのニャ!」

ムサシ「ついでに、他のポケモンたちもよ!」

コジロウ「全部サカキ様に献上すれば、俺たちの出世は間違いない!」

ムサシ「あのおかっぱメガネを扱き使うこともできるしね!」

ソーナンス「ソーナンス!」

―町長の家―

町長「折角のお客さんだ、お茶でも飲んでいきなさい」スッ

カチャン

サトシ「ありがとうございます」

町長「さて、それじゃあ・・・・・・話を始めようかね」
町長「君たちは、ハクタイの森で起きている奇妙な現象について調べに来たのだったね?」

ゴウ「はい、ここ最近、ハクタイの森で奇妙な現象が起きているということを聞かされて」
ゴウ「ここの町に到着した時に町の人たちに色々と聞いて回っていたんです」

サトシ「ハクタイシティに向かおうとしていたトレーナーの人も森で起きている奇妙な現象のせいで足止めされてるそうなんです」

コハル「農家を営んでいる人たちも畑仕事に行こうにも行けなくなってしまっているという話を聞きました」

ゴウ「ハクタイシティから来たという人たちも奇妙な現象に遭い、それ以来ハクタイシティから来る人も減ったそうなんです」
ゴウ「そのせいで観光にも影響が出ているそうで」

町長「・・・・・・・」

サトシ「それで俺たちはこの奇妙な現象が起きている原因はハクタイの森の奥にある森の洋館にあるんじゃないかと思ったんです!」

ゴウ「森の洋館にはゴーストタイプのポケモンがいるという情報もあります」
ゴウ「もしかしたら、森の洋館にいるゴーストタイプのポケモンの可能性があります!」

コハル「お父さんの話が本当なら、私たちは森の洋館に向かおうと思います!」

町長「・・・・・・・」

サトシ「町長さん?」

ゴウ「どうしたのですか?」

町長「・・・・・・・」
町長「お前さんたちは・・・・・本当に・・・・・・」
町長「本当に・・・・・森の洋館にいるゴーストタイプのポケモンの仕業だと思っているのか?

続く

Re: ポケモン新無印 ( No.2 )
日時: 2021/10/31 00:52
名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)

―町長の家―

町長「お前さんたちは・・・・・・本当に」
町長「本当に・・・・・森の洋館にいるゴーストタイプのポケモンの仕業だと思っているのか?」

サトシたち「!!!」

サトシ「えっ?」

ゴウ「どういうことですか?」

町長「・・・・・・・・」
町長「確かに、森の洋館にいるゴーストタイプのポケモンは人々を驚かさせたりなど悪戯をしたりする」
町長「しかし、森の洋館にいるゴーストタイプのポケモンは森の洋館以外ではほとんど見かけることはない」
町長「じゃが・・・・・・」

サトシ「町長さん?」

コハル「町長さんは何か知っているのですか?」

町長「・・・・・・・」
町長「お前さんたちになら、この話をしても大丈夫じゃろう」
町長「今から数十年も前になる・・・・・・・」
町長「かつて、このシンオウ地方にはとある資産家の一族たちが住んでいたのじゃ」

サトシ「とある?」

ゴウ「資産家の?」

コハル「一族?」

町長「当時のシンオウ地方は経済そのものは安定していたが、多くの経済界の名士たちによる競争が続いていた」
町長「自分こそが経済界の頂点に相応しいと・・・・・・」
町長「それもあり、安定していた経済も徐々に不安定になり、景気も悪くなるばかりじゃった」
町長「醜い権力者たちの争いに痺れを切らしていた国民たちじゃったが、その時にとある人物が現れた」
町長「それが、その一族たちじゃ」

サトシたち「・・・・・・・・」

町長「権力者たちの争いを鎮めた一族は権力者たちはまとめ上げ、不安定となった経済を立て直した」
町長「そして、一族たちはシンオウ地方を拠点に置き、長年経済を安定させていった」
町長「国民たちは彼らを英雄と呼び、敬い、崇めた」

ゴウ「凄い一族だったんだな」

町長「一族たちはハクタイの森の深くに大きな屋敷を建て、そこで暮らしていた」
町長「また、一族たちはポケモントレーナーとしての素質もあり、森に住んでいるポケモンたち共すぐに仲良くなり、一緒に作物などを育てる仕事をしたり、ポケモンバトルをしたりもした」
町長「そして、ある日、一族たちの元に遠くからやってきたポケモンたちがいた」
町長「他所から来たポケモンたちに森のポケモンたちは怖がっていたが、一族たちはそのポケモンたちを温かく迎え入れ、森のポケモンたちにも優しく諭したことで森のポケモンたちも他所から来たポケモンたちと打ち解けることが出来た」

サトシ「凄いな、その人たち!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

町長「一族たちには他にはない特別な力があったんじゃろうな」
町長「それからしばらく時が経ち、一族たちは森のポケモンたちと幸せに暮らしていた」
町長「いつも変わらず、何事もなく、暮らしていた一族たちだった・・・・・・・」
町長「じゃったが・・・・・・・」

サトシたち「???」

町長「そんな幸せに暮らしていた一族たちの時間も・・・・・突如、終わりを告げようとしていた」

ゴウ、コハル「えっ??」

サトシ「終わり?」

町長「ある日のことじゃった・・・・・・・」
町長「一族たちの住んでいる屋敷にある男たちが現れた」
町長「その男たちは経済界を裏で取り仕切っている者たちで資産家の一族たちにこの屋敷を売り払うように申し出てきた」

ゴウ「屋敷を!?」

コハル「売り払う!?」

町長「突然の申し出に一族たちは問いただすと・・・・男たちの口から脱税の疑惑があることを伝えられた」

サトシ「脱税?」

町長「身に覚えがないことに一族たちは無実を訴えるが・・・・男たちは応じなければこのことを世間に公表すると脅してきた」
町長「一族たちは考えた末、仕方がなく、男たちの要求を飲み・・・・屋敷を売り払うことを決意した」

ゴウ「なんて無茶苦茶な話だ・・・・・!」

コハル「酷い・・・・・・!」

町長「一族たちは屋敷を離れる前に森に住んでいるポケモンたちに別れの挨拶をした」
町長「当然、ポケモンたちは理解することが出来ず、一族たちが戻ってくると思っていた」
町長「そして、一族たちが屋敷を離れる時が来て、一族たちは長年生活をしてきた屋敷とハクタイの森にいるポケモンたちとの思いでを思い返しながら、静かにその場を後にし、姿を消した」
町長「森のポケモンたちはいつか一族たちが必ず戻ってくることを信じながら、来る日も来る日も待ち望んでいた」
町長「しかし、何年の時が経っても・・・・・・一族たちは誰一人・・・・・・戻らなかった」

サトシ「そんなことがあったのか・・・・・・」

町長「この話はわしが子供の時に学者だった父親から聞かされた昔話じゃ」
町長「この話を知っているのはこの地方だと・・・・そういない」

ゴウ「それで、住んでいた屋敷はどうなったのですか?」

町長「さあってな・・・・・・もう数十年も前じゃ」
町長「残っているかもしれんけど、人が住んでいるという話は聞いたことがない」

サトシ「そう・・・ですか・・・・・・」

町長「わしの知っていることはこれだけじゃ」

ゴウ「すみません、突然押しかけてしまって・・・・・」
ゴウ「色々と教えていただき、ありがとうございました!!」

サトシ、コハル「ありがとうございました!!」

町長「なんのなんの」
町長「久しぶりのお客さんと話せて良かったわい」
町長「お前たち、これからハクタイの森に行くなら・・・・・」
町長「気を付けて行くんだじゃぞ!」

サトシたち「はい!!!」

スタ スタ

ゴウ「しかし、驚いたな―・・・・・」
ゴウ「シンオウ地方にそんな凄い人たちがいたなんて」

コハル「うん、あたしも正直・・・・驚いたわ」
コハル「でも、何だか可哀想な話だったね」

サトシ「ああ・・・・・」
サトシ「それで、どうする?」

ゴウ「町長さんの話だと、ハクタイの森の奥深くにその資産家の一族たちが住んでいた屋敷があるって言っていたよな?」
ゴウ「今回の奇妙な現象が起きている原因がその屋敷に関係があることを考えると・・・・・」

サトシ「そっか、その屋敷を探すんだな!」

コハル「でも、探すって言っても・・・・・どうしたら・・・・」

サトシ「取り敢えず、ハクタイの森まで行こうぜ!」

ゴウ「そうだな、ここで考えていても仕方がない」

コハル「うん、そうだね」

スタ スタ

ガサガサ

ムサシ「聞いた?」

コジロウ「ああ、聞いた」
コジロウ「シンオウ地方にそんな凄い資産家が住んでいたとはな!」

ニャース「ハクタイの森のどこかにその屋敷があるみたいなのニャ!」

ムサシ「うっふっふっふ、これはお宝を手に入れるチャンス!」
ムサシ「そうと決まれば、ジャリボーイたちよりも先に見つけるわよ!!」

コジロウ、ニャース「お――――う!!」

ソーナンス「ソーナンス!」

―ハクタイの森―

スタ スタ

サトシ「久しぶりに通るな!」

コハル「前はヒカリと一緒にハクタイシティまで行ったもんね!」

ゴウ「でも、あの時は大丈夫だったのに・・・・今回はな・・・」

サトシ、コハル「・・・・・・・」

コハル「それで、どうやって屋敷を探すの?」

サトシ「空から探すんだ!」

コハル「空から?」

ゴウ「確かに、空からなら森の切り開けた場所があるかもしれない!」

サトシ「よーし、そうと決まれば・・・・・」スッ
サトシ「出て来い、カイリュー!」ヒュン

ポン!

カイリュー「ヴァウ!」

ゴウ「フライゴン!」ヒュン

ポン!

フライゴン「フライ!」

サトシ「カイリュー、空から屋敷を探してほしいんだ!」

ゴウ「切り開いている場所があれば、そこに屋敷がある可能性が高い!」
ゴウ「フライゴン、カイリューと一緒に探してくれ!!」

カイリュー「ヴァウ!」

フライゴン「フライ!」

ヒュウ―――ン!!

コハル「カイリューたち、見つけられるかな?」

サトシ「取り敢えず、戻ってくるのを待とう」

―20分後―

ヒュウ―――ン!!

カイリュー「ヴァウ!」

フライゴン「フライ!」

コハル「あ、カイリューたちが戻ってきたわ!」

サトシ「カイリュー、どうだった!?」

カイリュー「ヴァウ・・・・・・」

サトシ「え、見つかんなかったのか?」

フライゴン「フライ・・・・・・」

ゴウ「駄目だったか・・・・・・」

サトシ「空からなら行けるかと思ったんだけどな・・・・・」

ゴウ「恐らく、空からでも見えないくらいに深くあるんだろうな」

サトシ「カイリュー、ありがとう!」スッ

カイリュー「ヴァウ」

ゴウ「フライゴンもありがとう!」スッ

フライゴン「フライ」

コハル「カイリューたちでも見つけられなかったんだ・・・・・」

サトシ「・・・・・・・」
サトシ「仕方がない、取り敢えず・・・・・・森の中に入ってみようぜ!」

ゴウ「・・・・・そうだな」

コハル「・・・・・・・うん、そうだね」

スタ スタ
スタ スタ

ギロ!

???「・・・・・・・・」

続く

Re: ポケモン新無印 ( No.3 )
日時: 2021/11/01 01:35
名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)

―シンオウ地方 ハクタイの森―

サトシたちはソノオタウンの町長からかつて、シンオウ地方で活躍していた資産家の一族たちの話を聞き、その一族たちがハクタイの森の奥深くにある大きな屋敷に住んでいたという情報を手に入れ、今は誰も住んでいない屋敷と今回の奇妙な現象が起きていることには何か関係があるかもしれないと考えたサトシたちは早速、ハクタイの森へと向かった。

スタ スタ
スタ スタ

サトシ「・・・・・・」

コハル「前通った時のように静かな場所だね」

ゴウ「ああ」

ピカチュウ「・・・・・・・・・」

サルノリ「・・・・・・・」

ギロ

ピカチュウ「! ピカッ!?」

サルノリ「ウキ?」

イーブイ「イブ?」

サトシ「どうした、ピカチュウ?」

ピカチュウ「・・・・・・・・」
ピカチュウ「ピッカチュウ・・・・・?」

ゴウ「何かいたのかな?」

ガサガサ

サトシたち「!!!」

コハル「え、何!?」

ガサ

スボミー「スボー」

サトシ「スボミーだ!」

コハル「何だ、スボミーか・・・・・」

ゴウ「ピカチュウはスボミーがいることに驚いていたのか」

サトシ「ははは」

ピカチュウ「ピ―カ―・・・・・・」

???「・・・・・・・」

コハル「それで、どうやって屋敷を探すの?」

ゴウ「空からは駄目だったからな・・・・」

サトシ「・・・・・・」
サトシ「あ、そうだ!」

ゴウ「どうしたんだ、急に!?」

コハル「何か、思い付いたの?」

サトシ「出て来い、ルカリオ!」ヒュン

ポン!

ルカリオ「ガル!」

ゴウ「ルカリオ?」

コハル「どうして、ルカリオなの?」

サトシ「ルカリオの波導で屋敷の場所を探してもらうんだ!」

コハル「波導で?」

ゴウ「そうか、ルカリオの波導なら・・・・森の奥深くまで探すことができるかもしれない!!」
ゴウ「特に、怪しい感じの気配が流れているほど・・・・・・屋敷がある可能性が高くなる!!」

コハル「そんなことができるの!?」

サトシ「そういうこと!」
サトシ「ルカリオ、頼めるか?」

ルカリオ「ガル!」
ルカリオ「・・・・・・・・・・」スッ

スゥ―――――

ルカリオ「・・・・・・・」

キィ―――――

ルカリオ「・・・・・・・」

キィ―――――

ゴォオオオオオオ!

ルカリオ「・・・・・・・・」

ゴォオオオオオオ!

ルカリオ「・・・・・・・・」

ゴォオオオオオオ!

キラン!

ルカリオ「!」

キラン!

―古びた屋敷―

ルカリオ「ガルガル!!」

サトシたち「!!!」

サトシ「見つけたのか!?」

ルカリオ「ガル!」

ゴウ「凄いじゃないか、ルカリオ!!」

コハル「カイリューたちでも見つけられなかったのに・・・・・凄い!」

サトシ「よくやった、ルカリオ!」
サトシ「案内してくれるか?」

ルカリオ「ガル!」

ギロ!

ピカチュウ「ピカッ!?」

ルカリオ「! ガルル・・・・・!!」

イーブイ「イブ!?」

ゴウ「どうしたんだ!?」

コハル「イーブイ!?」

サトシ「何かいるんだな?」
サトシ「ピカチュウ、ルカリオ!」

ピカチュウ「ピーカー!!」

ルカリオ「ガルル!」

ゴウ「何かって?」

サトシ「わからない・・・・・・けど、俺たちのことをつけていたみたいなんだ!」

ゴウ、コハル「えっ??」

???「・・・・・・・」スッ

ヒュウ―――ン!

ゴウ「何か飛んでくる!?」

ゴォオオオオオオ!

サトシ「ピカチュウ、10まんボルト!!」

ピカチュウ「ピ―カ―・・・・・・チュウ―――――!!」ビリビリ

ゴォオオオオオオ!!

ドカ―――ン!

サトシ「ルカリオ、はどうだん!!」

ルカリオ「ガ―・・・・・ルゥウウウウウウ!!」スッ

ゴォオオオオオオ!!

???「・・・・・・・・」スッ

ヒュウ―――ン!

ドカ―――ン!

サトシ「今のうちに逃げるぞ!」

タタタタ

ゴウ「一体何なんだ!?」

コハル「イーブイ、しっかり捕まってて!」

イーブイ「イブイ!」

ゴォオオオオオオ!

???「・・・・・・・」

ゴウ「! 追ってきている!?」

???「・・・・・・・」スッ

ヒュウ―――ン!

コハル「! また、飛んでくるよ!!」

ゴウ「くっ・・・・・・こうなったら」スッ
ゴウ「エ―スバ―ン、ゴ―!!」ヒュン

ポン!

エ―スバ―ン「バ―ン!!」

ゴウ「エ―スバ―ン、かえんボ―ル!!」

エ―スバ―ン「バ―ス!!」スッ

ダンダン

エ―スバ―ン「バ―ン!!」ドン

ヒュウ―――ン!

ゴォオオオオオオ!

ドカ―――ン!

コハル「一体、何なのあれ!?」

ゴウ「わからない、だけど・・・・・・俺たちをこの先に行かせないつもりだ!」

ルカリオ「・・・・・・・」

サトシ「ルカリオ、こっちで合っているのか?」

ルカリオ「ガル!」

タタタタ

???「・・・・・・・」スッ

ヒュウ―――ン!
ヒュウ―――ン!
ヒュウ―――ン!

ピカチュウ「ピ―カ―・・・・・・チュウ―――!!」ビリビリ

エースバーン「バ―ン!!」ドンドン

ヒュウ―――ン!!

ドカ―――ン!!

タタタタ

―40分後―

タタタタ

ルカリオ「・・・・・・・」

サトシ「・・・・・・・」

ゴウ「はぁ・・・・・はぁ・・・・・」
ゴウ「まだ、着かないのか?」

コハル「もう、30分以上は走ったままじゃない?」

サトシ「どうだ、ルカリオ?」

ルカリオ「・・・・・・・」

スゥ――――

キィ――――

ゴォオオオオオオ!

ルカリオ「・・・・・・・」

キラン!

ルカリオ「! ガル!」

サトシ「もうすぐなんだな?」
サトシ「皆、もうすぐで見えて来るみたいなんだ!」
サトシ「それまで、頑張ろう!!」

ゴウ、コハル「わかった!!」

???「・・・・・・・」

―10分後―

キラン!

サトシ「! 見えてきた!!」

ゴウ「や、やっとか・・・・・!!」

コハル「もう、足が疲れてきた・・・・・・」

サトシ「もうすぐだ、それまで・・・・頑張ろう!!」

タタタタ

キィ――――ン!

―古びた屋敷―

タタタタ

サトシ「・・・・・・・・」

ゴウ「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
ゴウ「疲れた―・・・・・・」

コハル「さすがに・・・・・もうダメ・・・・・・」

サトシ「! 皆、見てみろ!!」

ゴウ、コハル「!!」

ゴウ「こ、これは・・・・・・」

コハル「お屋敷?」

サトシ「ルカリオ、ここだな?」

ルカリオ「ガル!」

ゴウ「ここが・・・・・町長さんが言っていた」
ゴウ「資産家の一族たちの屋敷・・・・・!!」

コハル「大きい・・・・・!」

ピカチュウ「ピカッ!?」

サトシ「どうした、ピカチュウ?」

ピカチュウ「ピカピカ!」

ゴウ「あれ、そう言えば・・・・・俺たちを襲ってきた奴は?」

コハル「あれ、いない・・・・・?」
コハル「どこに行ったんだろう?」

サトシ「でも、さっきの奴・・・・・何だったんだろうな?」

ピカチュウ「ピカチュウ?」

ゴウ「・・・・・・・」
ゴウ「それにしても・・・・・・凄いな」
ゴウ「まさか、本当にあったとは・・・・・」

コハル「うん・・・・本当だね」

サトシ「それで、これからどうする?」

ゴウ「取り敢えず、屋敷の周辺を捜索してみよう」
ゴウ「屋敷の中に入るのはその後にしよう!」

サトシ、コハル「わかった!!」

???「・・・・・・・」

スゥ――――

―古びた屋敷 内部―

???「・・・・・・・」

ヒソヒソ

???「ヨワ!」

???「!」
???「どうした、ヨワマル?」

ヨワマル「人間が3人、ポケモンが5匹・・・・・この屋敷に来ました!」

???「人間?」

ヨワマル「どうしますか、ヨノワール様?」

ヨノワール「そうか・・・・人間が来たか・・・・」
ヨノワール「フッフッフ」

ヨワマル「ヨノワール様?」

ヨノワール「ん、ああ・・・・すまない」
ヨノワール「いずれ、この屋敷に入ってくるだろう」
ヨノワール「サマヨールと共に人間たちの監視に当たれ」
ヨノワール「それと、他の者たちにもそれぞれ配置に就くように伝えてくれ」

ヨワマル「はっ、わかりました!」

ヨノワール「フッフッフ」
ヨノワール「ここに迷い込んできた人間たちよ・・・・・」
ヨノワール「我が目的を果たさん限り、生きては返さんぞ!!」

続く

Re: ポケモン新無印 ( No.4 )
日時: 2021/11/06 01:20
名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)

こんばんわ、炎のストライカーです。
ハロウィンまでに完結させる予定でしたが、変更して来週の日曜に完結させる予定ですのですみませんがご理解をよろしくお願いします。

―古びた屋敷―

ハクタイの森に到着したサトシたちは資産家の一族たちの屋敷を見つけるためにカイリューとフライゴンで上空から探索してもらうことにした。しかし、空からでは森の奥深くにある屋敷を見つけることは出来ず、空からの探索を断念。ハクタイの森の中に入ったサトシたちだったが、そこでサトシはルカリオに波導で屋敷を見つけてもらおうと考え、ルカリオに波導で探してもらうことにした。そして、サトシの予想通り、ルカリオは波導で森の奥深くにある屋敷を見つける。屋敷まで向かおうとしたサトシたちだったが、突如、何者かの襲撃を受ける。突然のことに驚くサトシたちだったが、執拗に狙ってくる正体不明の存在の猛攻を防ぎながら、ルカリオの案内の元、屋敷のある森の奥深くまで向かった。森の奥深くを抜けたサトシたちは目の前にある古びた大きな屋敷が聳え立っているのに気付き、そこがかつて、シンオウ地方に住んでいた資産家の一族たちの屋敷であることを知る。目的地に到着したサトシたちは屋敷に入る前に周辺の捜索から開始することを決める。

スタ スタ

サトシ「それにしても、すっごい広いな・・・・・・」

ゴウ「ハクタイの森にこんな大きな場所があったなんて・・・・想像つかないな」

コハル「うん、本当にね・・・・」

ピカチュウ「ピカチュウ・・・・・」

イーブイ「イッブイ・・・・・」

ルカリオ「ガル・・・・・」

エースバーン「バース・・・・」

スタ スタ

サトシ「誰もいないな・・・・」

ゴウ「こんな森の奥深くに人がいるのは俺たちくらいだよ」

コハル「でも、何か寂しいところだね・・・・・?」

サトシ「・・・・・ああ、そうだな」

ゴウ「ここに住んでいた資産家の一族たちは・・・・あの後、どうなったんだろうな?」

コハル「・・・・・・・」

???「・・・・・・・」

ピカチュウ「!」

ピタ

ルカリオ、エースバーン「!!??」

イーブイ「イブ?」

ピカチュウ「・・・・・・・」

ルカリオ「ピカチュウ?」

エースバーン「どうしたんだ?」

ピカチュウ「・・・・・いや、誰かに・・・見られてるような気がしたんだ」

ルカリオ「! まさか、さっきの奴か!?」

エースバーン「何だと!?」

イーブイ「本当なの、ピカチュウ?」

ピカチュウ「その可能性もあるかもしれないけど・・・・・・でも・・・・・」
ピカチュウ「でも・・・・さっきの奴とは・・・・恐らく、違うと思う」

ルカリオ「さっきのとは違う?」

エースバーン「それって・・・・さっきの奴の他にもいるってことか?」

ピカチュウ「・・・・・うん」

ルカリオ「さっきの奴も私たちを狙ってきたが・・・・他の奴も狙っているということか」

エースバーン「でも、何で俺たちを狙ってくるんだ?」

ルカリオ「わからない・・・・・・だが、この屋敷に・・・・・その秘密が隠されてるかもしれない!」

イーブイ「秘密?」

ルカリオ「取り敢えず、警戒を怠らないようにしよう!」

ピカチュウたち「うん!!!」

サトシ「あれ?」
サトシ「ピカチュウたち、どうしたんだ?」

ゴウ「何か、あったのか?」

コハル「どうしたんだろう?」

サトシ「おーい、ピカチュ―ウ!」

ピカチュウ「あ、サトシが呼んでる!」

ルカリオ「行こう!」

タタタタ

サトシ「どうしたんだ、ピカチュウ?」

ピカチュウ「ピカピカ」

サトシ「?」

ルカリオ「・・・・・・・」

???「・・・・・・・」

―30分後―

サトシ「特に変わった様子はなかったな」

ゴウ「となると、あとは屋敷の方だけか・・・・」

コハル「え、でも・・・・勝手に入っちゃって・・・・・大丈夫かな?」

ゴウ「一応、確認するから大丈夫だよ」

コハル「ふぅ・・・・・」

サトシ「それじゃあ、行ってみようぜ!」

スタ スタ

ゴウ「・・・・・・」

キ―ン コーン

ゴウ「すみませ―ん!」

サトシ「どなたか、居ませんでしょうか?」

シ―――――ン

ゴウ「誰もいないのかな?」

キ―ン コ―ン

シ―――――ン

コハル「誰もいないみたいだね」

スッ

ギィ

ゴウ「! 開いてる!?」

サトシ、コハル「えっ??」

ゴウ「誰もいないはずなのに・・・・・ドアのカギが開いている?」

コハル「それって・・・・・・中に誰かがいるってこと?」

ゴウ「わからないけど、恐らく・・・・・その可能性もある」

サトシ「よし、それじゃあ・・・・入ってみようぜ!」

コハル「え、でも・・・・・」

サトシ「誰かがいるかもしれないなら、直接入って確かめてみないとな!」

ゴウ「サトシの言う通り、入ってみよう」
ゴウ「ここの屋敷の人なら・・・・何か手掛かりが掴めるかもしれない!」

コハル「・・・・・・」
コハル「うん、わかった!」

サトシ「それじゃあ、行こうぜ!」

スッ

ギィイイイイ

サトシ「・・・・・・」

ゴウ「暗くて何も見えないな・・・・」

コハル「な、何か・・・・出そう・・・・」

ピカチュウ「ピカ・・・・・・・」

ルカリオ「ガル・・・・・・」

エースバーン「バ―ス・・・・・・」

イーブイ「イブ・・・・・・」

スタ スタ
スタ スタ

ギィイイイイ

バタン!

サトシたち「!!!」

ピカチュウたち「!!!!」

サトシ「えっ?」

ゴウ「何だ!?」

コハル「急に扉が閉まった!?」

ボッ

ボボボボボボボボ

サトシたち「!!!」

サトシ「何だ!?」

ゴウ「明かりが!?」

コハル「点いた!?」

コト コト

ピカチュウ「ピ―カ―・・・・!」

ルカリオ「ガルルル!」

エ―スバ―ン「バ―ス!」

サルノリ「ウッキ―・・・・・!」

イ―ブイ「イブブ・・・・・!」

コハル「イ―ブイ?」

ゴウ「どうしたんだ?」

サトシ「! 誰か来る!?」

ゴウ、コハル「えっ??」

コト コト
コト コト

???「・・・・・・・」

サトシたち「・・・・・・・・」

コト コト

サトシたち「!!!」

???「どちら様ですか?」

サトシ「あ、すみません勝手に!」
サトシ「俺たち、怪しい者じゃありません!!」
サトシ「俺、サトシと言います!」
サトシ「そして、こっちは相棒のピカチュウとルカリオ」

ピカチュウ「ピカチュウ!」

ルカリオ「ガルル!」

ゴウ「ゴウです!」
ゴウ「こっちは相棒のエ―スバ―ンとサルノリ」

エ―スバ―ン「バ―ン!」

サルノリ「ウキ、ウッキ―!」

コハル「コハルです!」
コハル「そして、この子はイ―ブイ」

イ―ブイ「イブブイ!」

ゴウ「ハクタイの森の奥深くに屋敷があると聞いたんで・・・・ここに!」

コハル「あの、ここの屋敷の人でしょうか?」

???「まあ、それは大変失礼致しました」
???「私は、ここのお屋敷の旦那様に長年仕えていた家政婦です」

コハル「家政婦さん?」

サトシ「良かった、屋敷の人に会えて!」

ゴウ「ああ!」

家政婦「さあ、立ち話もなんですから・・・・どうぞ、こちらへ」

サトシ「ありがとうございます!」

スタ スタ
スタ スタ

???「・・・・・・・」

―古びた屋敷 客室―

サトシ「うわ―・・・・・・広いな」

ゴウ「うん、それに・・・・・・古びている割には綺麗にしている」

コハル「全部、ここの家政婦さんがやったのかな?」

コト コト

家政婦「お待たせしました」

コトン

サトシ「ありがとうございます」

コトン

ゴウ「ありがとうございます」

コトン

コハル「ありがとうございます」

家政婦「突然のお客様だったのでこんなものしか用意できませんでしたが・・・・」

ゴウ「いいえ、俺たちは大丈夫です!」

コハル「お、お構いなく!」

サトシ「それにしても、凄い屋敷だな・・・・」
サトシ「庭も広いし・・・・・」

家政婦「それはもちろん、旦那様たちが築き上げてきた場所ですもの」

ゴウ「あの、ここに住んでいるのは家政婦さんだけですか?」

家政婦「ええ、旦那様からこの屋敷を任されていますからね」
家政婦「旦那様たちがここを離れることになった時に密かにここの全ての管理を任せると仰せつかりましたので」

コハル「こんなに大きなお屋敷を・・・・・一人でやっているんですか?」

家政婦「ええ」

ゴウ「凄いな・・・・・」

サトシ「あの、ここのお屋敷の人は今どこに?」

家政婦「さあ・・・・・私も長いこと・・・・ここの留守を任されていますが、旦那様たちの行方については一つも情報がありません」
家政婦「今どこで何をされているのかさえも・・・・・・」

サトシ「そうですか・・・・・・」

家政婦「お役に立てずに申し訳ありません」

サトシ「いいえ、良いんです!」
サトシ「突然、すみません!」

家政婦「ところで、あなた様方はここへどんなご用事に?」

サトシ「俺たち、カントー地方から来ました!」

ゴウ「最近、ハクタイの森で起きている奇妙な現象について調査をしているのです!」

家政婦「・・・・・・」

続く

Re: ポケモン新無印 ( No.5 )
日時: 2021/11/08 06:48
名前: 炎のストライカー (ID: oompVg8u)

―古びた屋敷―

シンオウ地方のハクタイの森で起きている奇妙な現象について調べるためにサトシたちはシンオウ地方へと向かい、ハクタイの森の近くにあるソノオタウンへと立ち寄る。ハクタイの森で起きている奇妙な現象について町の人たちから情報を集めていたサトシたちは町長なら何か知っているかもしれないという情報を得て、早速町長の元に向かう。そして、町長の話によると、ハクタイの森にはかつて、シンオウ地方を代表とする資産家の一族たちが住んでいたという話を聞き、今回の事件の手掛かりとなる可能性があるとして資産家の一族たちが住んでいた屋敷を探すためにサトシたちはハクタイの森に向かう。
ハクタイの森に到着したサトシたちはカイリューとフライゴンに上空から屋敷を見つけてもらおうと送り出すが、見つけることが出来ず、失敗してしまう。しかし、サトシはルカリオの波導なら見つけられるかもしれないと思い、ルカリオに波導で森全体を探してもらう。そして、ルカリオの波導で森の奥深くにある屋敷を見つけることに成功したサトシたちだったが、そこに突如、何者かの襲撃を受ける。ルカリオの案内の元、サトシたちは正体不明の存在からの猛攻を躱しながら森の奥深くにある屋敷を目指して進んでいく。森の奥深くを出たサトシたちは目の前にある大きな屋敷があるのを見て、そこがソノオタウンの町長が言っていた資産家の一族たちが住んでいた屋敷であることを知り、早速、屋敷周辺を捜索するが手掛かりになるものは見つけられなかった。サトシたちは屋敷の中での捜索をしようと屋敷の中に入るが、突然、扉が閉まり出し、さらに中が急に明かりが灯し出すという現象が起きたことに驚くサトシたち。その時、遠くの方から誰かが歩いてくるような足音が聞こえてきたことにさらに驚くサトシたちと警戒するピカチュウたちだったが、遠くの方から歩いてきたなのは一人の女性だった。その女性はこの屋敷に長年仕えてきた家政婦であり、それを知ったサトシたちは家政婦の案内で客室へと向かった。

家政婦「・・・・・・・」
家政婦「奇妙な現象?」

ゴウ「はい、このハクタイの森では最近、呻き声が聞こえてきたり、人魂のようなもが飛んでいたりなどの現象が起きているという報告が多く挙がっています」
ゴウ「その現象の調査を俺たちはしています」

サトシ「俺たち、そのためにカントー地方から来ました!」

コハル「家政婦さん、なにかご存知ありませんか?」

家政婦「・・・・・・・・」

コハル「家政婦さん?」

家政婦「! あ、すみません!!」
家政婦「その話は私も聞いたことがあります」
家政婦「このハクタイの森では、そういった現象が起きているというのもあり、トレーナーの方々が通ろうにも通れなくなっていると・・・・・」

サトシ「はい、そのためにも早く事件の解決を目指したいんです!!」

ゴウ「このままじゃ、近くにある町に住んでいる人たちも安心できません!!」

コハル「何か知っていることがありましたら、教えて下さい!!」

家政婦「・・・・・・・・」
家政婦「わかりました」
家政婦「私もあなた様方に協力します」

サトシ「本当ですか!?」

ゴウ、コハル「ありがとうございます!!」

家政婦「あ、そう言えば・・・・・皆様は今日はどちらに泊まられるんですか?」

サトシ「あ、そう言えば・・・・・」

ゴウ「ソノオタウンのポケモンセンターで泊まる予定があったんだけどな・・・・」

コハル「でも、今から戻ったら日が暮れちゃうよ」

サトシ「う―ん・・・・・・・・」

家政婦「あの、もしよろしければ・・・・・今晩はここへ泊っていただいたらどうですか?」

サトシ「え?」

ゴウ「本当ですか!?」

コハル「いいんですか!?」

家政婦「ええ、ここには全然お客様が来ないので大歓迎ですよ」

サトシ「やった―――!!」

ゴウ「ありがとうございます!!」

コハル「お世話になります!!」

家政婦「いえいえ、良いんですよ」
家政婦「それでは、お部屋にご案内しますね」

―古びた屋敷 2階―

ギィ ギィ

サトシ「な、何かこの階段・・・・・・!」

ゴウ「凄い軋むな・・・・・・?」

コハル「だ、大丈夫かな?」

家政婦「ごめんなさいね、その階段も随分古くなっているからあちこち傷んでしまっていて・・・・」

サトシ「そ、そうなんですか・・・・・」

ゴウ「それじゃあ、仕方がないな・・・・・」

コハル「でも、やっぱり・・・・なんか怖い」

家政婦「この階段を上り終えて、そのまま・・・・まっすぐに進んで・・・途中に分かれ道がありますが、そこを左に曲がってください」

スタ スタ
スタ スタ

サトシ「本当に広いな・・・・・・」

ゴウ「ああ、さすが・・・・シンオウ地方を代表としていただけはあるな」

コハル「・・・・・・」

???「・・・・・・・」ジィ―

コハル「!」
コハル「・・・・・・・」

サトシ「コハル?」

ゴウ「どうしたんだ?」

コハル「え・・・・・・ううん、何でもない」
コハル「・・・・・・・」

スタ スタ

???「・・・・・・・」

スタ スタ

家政婦「着きました、こちらがあなた様方が使っていただく部屋になっております」
家政婦「どうぞ、好きな場所をお選びください」

ゴウ「じゃあ、俺たちはこっちの部屋で」

コハル「じゃあ・・・・・」
コハル「私はこっちの部屋にします」

家政婦「かしこまりました」
家政婦「お食事の準備をしますのでその間、温泉にでも入られてはいかがですか?」

コハル「え、温泉があるのですか?」

サトシ「やった―!!」

ゴウ「よし、それじゃあ、行こうか!」

ピカチュウたち「ピカ―――――!!!!!」

サトシ「じゃあ、荷物を置いたら下に集合な!!」

コハル「わかった!」

ゴウ「それじゃあ、後でなコハル」

キィ―

パタン

コハル「行こうか、イーブイ?」

イーブイ「イブブイ!」

キィ―

パタン

家政婦「・・・・・・・」

???「上手くいっているようだな」

家政婦「はい、全て計画通りに」

???「うむ、引き続き頼むぞ」

家政婦「お任せください、ヨノワール様」

続く


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