二次創作小説(紙ほか)
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- 名探偵コナン 謎の接続書 RIVEN
- 日時: 2022/05/04 16:02
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
これはMYSTの世界の続編版のストーリーです。
ちなみにこれ、多分もうないんじゃないかな~と思って書きました。
(なにせCD5枚いるからねこれ(汗)
それではまず筋書きと、今回のお話についてをちょっとだけ言います。
今日はみなさん。今回はMYSTの続編、RIVEN(リヴン)の世界に行きます。
じつはこの世界は滅びかけており、その世界をどうにかつなぎとめようと必死になるアトラスは、緑の本に閉じ込められた後も、ずっと執筆を続けており、コナンと平次、リールのおかげで解放されましたが、本当の解放ではなく、彼は戻って来た2人+一匹に、妻であるキャサリンの救出、及びゲーンを捕獲する為の牢獄の本を渡され、皆はアトラスがずっと執筆していた世界に接続します。
はたしてどうなるのやら……
ちなみにこのリヴンは4つの島を巡って謎を解いていきます。
はたして2人はリールの力を合わせて解けるのでしょうか!?
言うの忘れてました。若干これ、ネタバレ入ってる箇所がいくつかあるかもなので、自分の力でゲームを楽しみたい人は見ない方が良いかもです。
それでもこれを1つの物語として読んでくれる方はどうぞお読みください
キャラクター紹介(名探偵コナン)
江戸川コナン(工藤新一)
帝丹小学校1年
少年探偵団に入れられている可哀そうな子であり、蘭を守ろうと奮闘中で、灰原の事は相棒と思い、分からない所があれば、彼女に聞く事が多い。
今回は、小さいのをちょっと悲観する場面もしばしば。
はたしてどうなるのか、お楽しみに
服部平次
高校2年せいではあるが、コナンに頼まれ、学校を休まされた事がある。
コナンの事になると放っておけず、ついつい手を貸す事もしばしば。
今回の話は、MYSTでの冒険の後、アトラスの元へ戻って来ると、RIVENの世界に行って欲しいと言われ、行く事に。背が高い分、ちょっとは苦労しているようだ。果たしてどうなってしまうのか?
リール
ミスト島で出会ったブルーサファイアのハムスターで、♂
平次の肩が特等席で、いっつも乗っており、普段はあまり話さないが、いざとなると頼りになる。
キャラクター紹介(リヴン編)
アトラス。
ドニ一族の末裔で、本で時代を作れる事の出来る。
今回は、滅びかかっている世界を支える為、ずっと執筆しておかなければ、ならないという宿命を押し付けられており、コナン達は、その本の世界に入る事になった。
ゲーン
アトラスの父親で、こちらも時代を書く事は出来るのだが、失敗が多く、自分が納得できるまでの間、自分が作った世界をないがしろにして、すぐに捨ててしまう冷たさを持っている。
キャサリン
アトラスの妻で、現在は囚われの身となってしまった。以前ゲーンの元で助手をしていた事があるらしく、こちらも時代を作れ能力を手に入れ、更に、有る物を使えば、簡単にその時代へ行ける世界を、独学で作り出した。
そして、その世界の事を、ゲーンの作った世界の人間達に話し、キャサリンの世界レベルに避難するよう呼び掛けている最中に拘束されてしまった。
>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8
- プロローグ アトラスからの頼み事で、リヴンの世界へ ( No.1 )
- 日時: 2022/05/04 12:16
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
それは、ライム時代での探索を終えたコナン達は、再びアトラスの元に戻って来た。
すると、彼はこちらに気付き、アトラスは待っていたかのように言った。
「君達が戻って来てくれて、本当に助かった。唐突で悪いが、君に助けてほしい事が有るんだ。ここに、君に知っておいてほしい。一連の記録が有るんだ」
と、彼は、小さなノートをコナンに渡した。
「これは?」
「私の日記だ。だが、誰にも知られないように気を付けて。それと、君達がリヴンに行くのに、接続書を渡すわけにはいかないのだ。これを持って行ってくれ、一見すると、ドニの接続書に似てるが、実は、牢獄の本なんだ。ある男を閉じ込める為の……ゲーンを捕らえるには、これしかないんだ」
「ゲーンって誰や?」
と言う平次の言葉に、アトラスは顔を暗くした。
「私の実の父だ」
「え?お父さんなの?」
「ああ。その人を捕まえて欲しい。それと、妻キャサリンの救助を頼みたい」
「了解や。それはそうと、そのキャサリンさんが、どこにおるか知ってるんか?」
「残念ながら、私も知らないのだ。本来なら、私が行きたい所だが、私はその世界が滅びないよう、外側から手を加えるしかないのだ」
と、言うと、彼は一旦手を止めて、本を閉じ、表紙を開いて、こちらを見せた。
「もし、これがうまく行けば、君達の世界へ帰る道も見つかるかもしれない」
そして、2人が接続書の窓の部分に手を触れると、その世界に入った。
ところが突然、
「ガシャーン!」
という音と共に、いきなり閉じ込められた
「な、なんやと!?」
「おいおいいきなりかよ!?」
と、コナンと平次がビックリしていると、ある男がやって来た。
その男は、驚きながらも、こちらを見て、何かを話してくるが、何を言っているのか分からなかった。
だが、その男は、こちらにどんどん近づきコナンの持っていた接続書を取り上げた。
「しまった!!」
「こら!!このドアホ!返さんかい!!」
と、平次が怒鳴ると、いきなりその男は首筋を押さえて、倒れた。
「?」
「なんや?」
と、平次が不思議がっていると、男は倒れ、それを誰かが引きずって行った。
しばらくすると、別の男が現れ、レバーを引いてコナンと平次を解放すると、牢獄の本を持って、どこかへ行ってしまった。
「追うぞ工藤!」
「ああ!」
と、2人は階段を駆け上がるが、誰にも会わなかった。
「くっそ~!恐らく相手はゲーンの手先っちゅうわけやな!」
ところがコナンんは何か考え込んでいた。
「いや、それなら、わざわざ俺達を解放する必要はなかったと思うぜ。それにあいつは、俺達を解放した後、何かをつっかえ棒にして壊していたからな~。普通、ただ本が欲しかったのなら、それを奪えば済むはずなのに、助ける必要はなかったんだろ?」
「ん、まあ言われてみれば、そうやな」
「とにかく、この島を調べてみようぜ。何か手掛かりがあるかもしれねえし」
「せやな」
と、2人はまず、この島の謎を解く事にいた。
2人は橋とは反対方向に向かおうとするが、行き止まりと言うより、何かが閉まっていて、動けそうになかった。
「このままじゃ先には……ん?なんだコレ?」
と、コナンがちょっと背伸びしてボタンを押すと、
「ゴウンゴウンズズズズズという音共に回転した。
「このゲート回転式になっとるわ」
「よし、とにかく、かたっぱしから回していくしかねえな」
と、言っていると、リールが何かに気付いたかのように、階段を駆け下りて言った。
「ん?リール。どうしたんだ?」
と、コナンが追うが、平次はわずかに見える覗き穴を覗くと、何所にも道はなかった。
「クソ~どないなっとんねんや!」
と言っていると、コナンが、
「服部! もう一つの入り口を見つけたぞ~」
「もう1つの入り口やと?」
「こっちに来てみてくれ」
と、コナンの言葉に、平次が行くと、そこには、鍵のかかった木戸が有ったが、何者かによって、若干掘り下げられていたが、平次では流石に無理があった。
「しっかしこの鍵どうにかせんと、俺が入られへんで?」
「服部は上で待っててくれ。俺とリールで何とかするから」
「お、おお。ほなリール。頼んでええか?」
「まかしておけ」
「それじゃ、行くぞ」
「ああ」
2人は木戸をくぐって梯子を上ると、すぐにゲートルームが見えた。
「なるほど、こういう仕掛けか」
と、コナンが仕掛けを理解していると、リールは、何かのレバーを見つけ、それを倒してみた。
「なんなんだ? これは」
「どうした? リール」
「見てみろ、こいつを」
「あれ? これって俺達が最初に閉じ込められた時に見た奴じゃねえか」
実はさっき、ここのレバーを倒してみたんだが、何の反応もないんだ。」
「まあ、それは後でわかるだろう。とにかくゲートを回そう」
と、コナンとリールがゲートに向かうと、そこにはレバーが付いていた。
ところが厄介な事に、そのレバーが少し高い位置にあったので、コナン1人の力では無理があった。
「くそ~もうちょっとなのに……!そうだ。このキックシューズで」
と、彼はその靴を使って、少しジャンプすると、無事にレバーを上に上げる事が出来た。
「おし、後は、ボタンで……」
と、扉が何回転かすると、ゲートが1つだけ空いていた。
そこに行くと、今度はリールがコナンを念力で上げ、レバーを上げさせた。
「お、お前こんな力持ってたのか」
「まあな。ただ、平次には言うなよ?」
「え? なんで?」
「あいつに分かると、色々と面倒なのでな」
という彼に、コナンは、少し不思議に思いながらも、
「まあ、そりゃかまわねえけど」
と言った。
「とにかく、レバーは上がった。これで、あそこを通れるはずだ。とにかく回転させて、奴のいる場所に行くぞ」
「そうだな」
と、コナンはゲートルームを回して、平次の元へ戻って来た。
「お~工藤。全部開いたか」
「ああ。これで、先に進めるぜ」
と、コナンは走り出し、リールは平次の肩の上に乗って、平次と共に移動した。
すると、中は水があり、上に破何かの装置の様な物がアチコチに伸びており、コナンはそれを気にしながらも、階段を下りて行き、ようやく外に出ると、遠くで白い煙が見えた。
「あそこか」
と、コナンはレバーを、橋に繋がるレバーを横にした。
「よし、これで他の島からもここに来られるな」
と、コナンが言ったその時、平次の目に、ある物が映った。それは何でもないただの回転していうドームに見えたが、それがさっき見た大きなドームから、一本の大きなパイプが繋がっていた。
「なんかきになんな~」
と言うと、今度は、ドームとゲートルームを繋ぐパイプを見つけた。
「これで、全部そろったな」
「ああ。後はあの橋の先やな」
と、2人は端に戻って、どんどん歩いてくと、洞窟の中に扉が有った。
「なんやこれ?」
と、平次が触ると、鍵がかかっていなかった。
「ひょこっと覗いても、何もなく、有るといえば、金色の椅子にピンクの丸い背もたれが有るだけだった。
「なんやあれ」
と、気になった平次とコナンがアチコチ見ていると、平次は、右側の丸い窓の横にレバ―を見つけ、それを上にあげてみると、どこかの扉が上に開いた。
そして、全部開ききると、もう一つの方は、何かの発着場みたいな物が見えた。
「おい工藤行くで」
「あ、ああ」
「で、何やったんや? さっきの椅子」
「これはあくまで、俺の仮説だが、あの装置を使って、何か……宗教な事をやっていた。つまり、あのゲーンって奴は、自分はこの世界のあ神だって思わせる為の装置だったとしたらどうだ?」
「あ、なるほど。一利有るけど、でも、裏付ける証拠が……」
「ゴン!」
「アタ!」
と、平次は何やら固い物に当たった。
「イッター……おれ?行き止まりやぞ?」
と平次が言うと、コナンが、時計形ライトであたりを照らすと、やはりノブが有った。
「やっぱりな。と、コナンが開けようとするが、もう少し届かない。
「服部、ここを開けてくれ」
「ああ」
と、平次が上げると、そこは大聖堂の様な広い部屋だった。
「やっぱりな。顔を大きく見せれば、誰だって信じちまう様にしてたのか」
「おい工藤。こっちは行けるで」
「え?行けるってどうやってだ?」
「まあ、見とき」
と、平次が青いボタンを押すと、遠くから、何かが近づいてくるのが見えた。
「何か来るぞ」
そして、その乗り物は、徐々に減速し、出入口で止まり、扉が開いた。
「中を見てみると、大人1人でもギリギリの部分しか無かった」
「すまんな工藤。俺、先に行っとるさかい、なんか連絡するもんないか?」
「え?あ、それなら、これを使え。少年探偵団のバッチだ。これなら、この世界でも使える。もう1つ灰原から借りたのがあるから、それで連絡してくれ。俺もすぐに行くから」
「よっしゃほな決まりやな」
と、平次はその乗り物に乗ると、レバーを回して、多きな前進のレバーになり、それを倒すと、レールの上をスゴイスピードで走り抜け、あっという間に付いてしまった。
「よっしゃ工藤に連絡やな」
そして、平次はコナンに着いた事を知らせると、すぐさまその乗り物で、到着し、第2の島に着いた。
そして、これが本格的な大冒険になるとは思わなかった。
- 第2の島の謎と、次の島へ ( No.2 )
- 日時: 2022/05/04 12:35
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
コナンが降りて来ると、平次が出迎えた。
「お~工藤。早かったな~」
「まあな。つうかコレジェットコースター並みだぜ。スッゲースピードでさ~」
「ハハハ。まあ、それ位は勘弁したろうや。それより工藤、ちょっとこっち来てみ」
「ああ? なんかあんのか?」
と、コナンが行くと、彼が見せたのは、なんの変哲もない壁に埋め込まれた球の様な物だった。
「これや?」
「ん~。ただの丸い球じゃねえか」
「触ってみ?」
「ん~?
コナンは不審に思いつつ触ると、その弾は回転と共に変な音と数字が出た。
「な、なんだ今の?」
「な、これちょっとミステリーじみてへんか」
「そこまでは行かねえけど、確かに何かの暗号ではあるな。え~っと……なあリール。お前筆記用具出す事は出来るか? シャーペンとできれば、A4サイズのノートが欲しいんだ。あ、後ショルダーバックを頼む。
「注文が多いな」
と言いつつ、リールは魔方陣からそれらを召喚した。
「こんな事までできたんかお前」
「出来て悪いか?」
「いやいや悪ないけどな。てか助かっとるし。なあ、もしもこの世界から出たら、俺んちけえへんか? ウマイチーズ食わしたるで」
「それは、あくまでこの世界から出られたらの話だろ?」
と、リールが言うと、平次は、
「まあ、それはそうやけどな」
と、苦笑しながら言った。
「とにかくここで言い合っていても仕方がない。先を急ぐぞ」
「お、おお」
と、変な形の洞窟の入り口にトンネルを見て、平次はもしやと思い、後ろを向くと、やっと意味が分かった。
なんと、それは壁と目の位置がぴったりはまった生物の形になっていたのだ。
「やっぱしか。おいリール。スマン。デジカメとか分かるか?」
「わかるがそれがどうした?」
「ちょっとあの写真撮っときたいんやけど」
「構わぬぞ」
と、彼はカメラを渡し、受け取った平次はすぐさまそれで写真を撮ってコナンに渡し、考えが分かったコナンは、その動物の裏に、その時見えた何か暗号を書いておいた。
そして、洞窟を抜けると、階段が上と下に別れていた。
「さて、どっちへ行くかやけど、工藤、お前どっち行きたい?」
「う~ん。俺としては、上だけとお前は?
「俺も上やな。まあ、下はどのみち来なアカン様な気がするしの~ほな、上で行こか」
「だな」
と、2人が上に行くと、そこにはつり橋があり、平次が先に渡ってから、コナンも渡った。
その途中に飛び回る鳥もいる、平和な世界が有った。
だが、少し目線を向けると、木が伐られた後がたくさん有った。
「こらかなりの数切ったみたいやな~」
「ああ。でもどうしてこんなに……」
「う~ん分からん事だらけやな~。あ、そう言えば工藤。お前確か、アトラスはんから日記みたいなもん貰っとったやろ?あれに何か書いてないか?」
「? ああ、これか。え~っと……コナンが読むのを平次とリールもコナンの見る日記を見るが、詳しい事は書いていなかった。
「詳しい事は何もなし……か」
「なら、俺等でなんとかするしかないな」
「で?どないするんや?」
「当然、この島から調べて行こうぜ」
と言うコナンの言葉に、平次も、「
賛成やな!」
と言った。
そして、2人は、ジャングルに続く入り口の木戸を押そうとした時、コナンが、扉のすぐ側にいる虫を見つけた。
「ん?なんでこいつ」
と触れてみると、
「ジ……ブ~~~ン」
と音を立ててどこかへ行ってしまった。
「どないした?工藤。行くで」
「あ、ああ」
と、平次が木戸を開けると、そこには、物見事なジャングルが広がっていた。
「すげえな」
「まあ、道は一本しかあらへんから大丈夫やろ。な、リール」
「何故俺にふる?」
「そらお前、もしもこんなとこに肉食獣なんかおったら……」
「ビババババ!!!」
「ギャアアアア!!!」
「お、おい服部……て……」
「はらほれひれ~~~~」
と、平次はモノの見事に焦げていた。
「これなら、心配はいらないだろ?」
と、リールは得意げに言って、階段を下り出すと、ようやく平次が正気に戻るが、さっきの電撃で、かなり機嫌が悪く、すぐさまリールの後を追ったのだが、またしても感電させられた。
そんなボケとツッコミに、コナンは1人置いてけぼりだった。
コナンが1人で降りて行き、何かないかとキョロキョロしていると、リールが何かを見つけた。
「おい、こっちだ。来い」
「ん?なんかあるのか?」
と、2人が道から離れた場所に行くと、リールが、
「見てみろ。これを」
と指さすと、
「あ、これ、確かこの島について見つけた球と同じ物……って事は、何かがと言うより、誰かがここに埋め込んだんだな。
「回してみんぞ」
「頼む」
と、平次がちょん、とそれに触るとボールが回転し、謎のマークが現れ、また変な音が聞こえた。
「何なんだ?この音。なんか、動物っぽかったけど」
「それがまだ謎やな」
「とにかく、ここから上に行くぞ」
と、完全にこの場は、リールにしきられてしまった。
平次は怒りを隠しながら、リールの後を追う。
そして、階段を上がった所で、また平次の肩に乗った。
「お前なんでそんなに俺の肩に乗りたがるんや?」
「特に意味はない。お前の肩の方が、より視点が高く見えるからだ」
「それやったら、工藤でもええんとちゃうんか?」
「彼では視点が狭すぎてダメだ」
「ホンマ。こだわる奴やの~」
と、平次が木戸を開けると、
何かの警戒音の様な物が聞こえ、2人が上を見ると、見張り台に誰かいるが、何もして来なっかった。
コナンはキックシューズで応戦するつもりでいたが、平次が止めた。
「大丈夫や工藤。あいつ等、俺等が何もせんかったら、攻撃してくる気はまずないやろ。とりあえず、今は、この先に行く事や。それで何か見つかるかもしれんしの」
「そうだな」
と、彼等が村の入り口の青い洞窟を見ていると、不意に平次が、ある壁画を見つけた。
それはまるで、神に地獄に落とされる人の図だった。
「気色悪い絵やの~」
すると、コナンが、村の近くまで来ると、村の人達が、バタバタと避難していくのが見えた。
恐らくさっきの警報で、皆が逃げた事は大体予想は着いた。
1人だけ、桟橋近くで遊んでいた子供がいたが、すぐさま親が引っ張って行った。
「村人がいないなら」
「事はやりやすいな。さて、まずは、この場でする事や」
と平次がキョロキョロしながら見ていると、崖の上の方に、まるでくっつけられた粘土の様な物が有った。
「あそこ……なんや?」
そしてコナンは、奥にある建物を気にしていた。
だが、今の状態では、何もできない。
とにかく2人は行ける所まで行ってみる事にした。
梯子を上がり、すぐそばに、1件の家が有ったので、ノッカーでノックしてみるとt、女が顔を出してたが、すぐに、引っ込んでしまった。
「ダメか。こうなったら、俺等でやるしかないわ」
「そうだな。でも……通りにくくないか服部」
と、コナンが少し嫌味っぽく言った。
有る所が少し道が狭くなっている為、コナンは余裕で通れるが、平次は少しつっかえてしまうが、どうにか通る事が出来た。
そして、奥の方に着くと、そこは広い場所で、色々な物が備えられており、昨晩ここで何か有ったらしく、燃え残った木と、お供え物がたくさん有り、それ以上に目を引いたのが、、丸い水中を走る車の様な物だった。
「おい工藤これ」
「ん? これ、潜水艦と言うより、潜水トロッコだな~」
と言いながら、彼は蓋を開けて中に入った。
それを見ると、前には横に向いたレバーとスライドするレバー。そして、右には太いレバーが有る。どうやらこれがこの動力の様だった。
「なるほど。そういう事かって……あちゃ~これじゃ俺が乗れね~!……ねえ平次兄ちゃん」
「はあ?」
と、平次が変な顔をした。この手の呼び方をするとなると、ろくな事になった事がないからだ。
やっぱり平次が座り、その上にコナンが座るとギリギリで乗れた。
「お前な~こんなややこしい事せんでも……」
「良いだろ別に~。まあ、俺はかまへんけどな~」
と言いつつ、2人は一旦外へ出る。
この潜水艦を下す為に。
「とりあえずや」
と、言いながら、平次はレバーを引くと、潜水艦ならぬ潜水車を下ろし、とりあえず、元来た道を戻り、下の階段に行く事になった。
そこで、リールが気付いた。
「待て! 何かいるぞ」
リールの声に、2人はそ~っと動き、ギリギリの所まで近づくと、そのうちの1頭が、まるで恐竜の様な声を出した。
「!この音。そうかこの生き物だったんだ」
と、コナンはさっきのメモに書き足した。
そして、しばらくその生物を観察して、しばらくすると、その生き物は、そこが飽きたのか、移動してしまった。
そして、コナンと平次は左右に分かれて、周囲に何かないか捜してみると、平次が、例の玉を見つけた。
「おい工藤。有ったで~」
「どんな感じだ?」
「いくで!」
と、彼がそれに触ると、まるでクジラの様な声がして、またあの謎の紋章が現れた。
またこれか……ん? 待てよ? 共通する物って言ったら□の中に入ってるって事だよな? これって何か意味があるんじゃねえか? 何か……」
と、コナンはぶつぶつ言いながら歩いていると、
「ゴン」
とヤシの木にぶつかり、これまたお約束のごとく実が降って来て、頭に当たった。
「痛って~」
これには平次は、苦笑しながら見ていた。
まさかここまで来て、こんなお約束をやる奴がいるとは思わなかったのだ。
そして、道に戻って進んでみると、ここにも監視塔らしき物が有ったが、誰もいなかった。
「よし、今の内に、ここを調べようぜ」
「やっぱそこは探偵のさがやな」
と、平次とコナンが梯子を下りると其処に、変な物が置いてある。
それは丸いシンクの様で、でこぼことしており、栓が付いており、またあの玉が有った
「なんだこれ?」
と、コナンがそれを回してみると、それはまさしくコナンがジャングルに入る前に見た、あの虫の音だった。
「あの虫の音だ。そして、また□。もしかしたら、□はガラで、中の文字が暗号なのか?」
とコナンが言っていると、平次は先に行ってしまった。
「お~い工藤~お前もこ~い」
「てか先に行くなよ服部~」
と言いながら、2人はさっきと同じように平次が下でコナンが上に乗った。
「さて……」
「水中探検出発~」
と、コナンが思いっきり腕を上げると、
「ゴン!」
と言う音がした。
「あ……」
「く~ど~」
「わ、悪い……」
「お前。完全に心も幼児化してへんか?」
と、怒りを隠しながら言うと、コナンが
「な、なんでだよ?」
と聞くと、
「今から謎の探検に行くのは確かにそうやけど、その年になったら言わんぞ普通」
と、平次に痛い所を付かれてしまった。
「悪かったよ~」
と、言いながら、その潜水車は、レールの上を走るが、何所もレールまで降り場が届いておらず、止めるのは不可能だ。
だが、平次はその答えを見つけていた。
「やっぱあそこに行くしかないな」
「あそこって」
「とっておきの場所や。工藤潜水車を反対に向けてくれ」
「お、おう」
コナンが180度潜水艇を向けると、もう一つだけ、線路が有った。
と、そこに着くと、すぐさま出られるように180度変えて起き、コナンがハッチを開けると、先に出て、平次が出ると、本当にそうだった。
「本当だ。ここだけ……どうして?」
「本丸は、あの崖に生えとるあれや」
「え?あそこまで 上るのか?」
「上らな何もならへんやろ? とにかく行くで」
「あ、ああ」
と、コナンも平次に続いて上って行くと、
少し狭い所に出るが、1つだけ収穫出来た事が有った。。それは3つの下を向いたレバーと2つの上を向いているレバーだった。
「これは……」
「工藤。俺、こっから見張っとるさかい、お前はそのレバーを全部上に向けてくれ」
「ああ」
と、コナンが言う通りにすると、やはり、他の場所が全ての発着場が使える様になった。
「よっしゃ!これでどこでも下りれんぞ~」
「それじゃあ、俺は、あそこに行きたいんだけ、良いか?」
「ん?ああ、あの建物か? ええで」
そして潜水車に戻った2人は、小屋に向かった。
「工藤、今度はその下にあるスライドバーを左にやってくれ」
「ああ。これだな」
と、コナンは、その通りにし、そして、ようやく彼等は、その場所に着くと降りて小屋を警戒しているが、なんの声も聞こえなかった。
「誰もおらんのか?」
「平次が扉に耳を当てようとすると、それが普通に開きに、平次は不格好に転ぶ羽目になってしまった。
中に入ると、本当に無人ではあるが、つい最近まで使われていたような痕跡がいくつか見つかった。
「つい最近まで使ってたみたいだけど……ん? なんだ? コレ。
「おーい服部、これ回してくれねえか?」
「ん?おおそれかいな。ええで」
と、平次がハンドルの付いた丸い鳥かごの様な物のハンドルを回すと、そこには、老人みたいな物を映した。
その老人が何を言っているかまでは、理解できなかった。
その時、後ろの方を調べていたコナンが、奇妙な装置らしき物を見つけた。
「ん? なんだ? これ」
と、コナンが見つけたのは、台座に輪っかが1つ有り、その上に口を開けた何かが有って、その上に、垂直に小さな棒があり、真ん中の四角い窓が有った。
「ん? なんか見つけたか? 工藤」
「服部、これを見てくれ」
と、コナンが動かすと、真ん中を見るとあるマークが現れて、そのわっかのある方が下がった。
それを見た平次はピンときた。
「工藤。これってまさか……」
「やってみるか」
「望む所や。で、勝った方が……」
「ゴン!」
とコナンのハンマーが飛んだ。
「それはキャサリンさんを救って、ゲーンを捕らえてからた!」
と言い、仕方なく、平次はゲームを受ける事にした。
そして、最後まで下に行った方が、下に有った魚に食べられた。
だが、これも無駄ではなかった。
なぜなら、この装置は、この世界の事も達に数字を教える物だったからだ」
急いで2人は船に乗ると、桟橋に潜水艦を止めて外に出ると、今度は森を通らずそのまま村の外へ出ると、次に行くべき場所は一か所だけだった。
「次はいよいよ」
「ああ。あそこやな」
と、2人は、その島を見据えていた、一体あの島にはなにが有るのだろうか?
- ゲーンの研究と、開かれたドーム ( No.3 )
- 日時: 2022/05/04 12:49
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
2人は、トロッコ置き場の前に来ていた。
どうやら次の島へ行くには、このトロッコに乗って行くしかない。
しかし、どうやっても、平次とコナンの2人では無理で、1人ずつなら、ギリギリで入れる大きさしかなかった。
「どないするんや? 工藤」
「それじゃあ、お前とリールが先に行って、あっちに着いたら、またこっちに戻してくれれば良いんじゃねえか?」
「え? なんでこれが戻せるって解るんや?」
「ここは木材を切った場所。つまり、木を完全に崩すには、何回も往復する必要があるだろ?」
言われてみればそうだ。切られた木材をその場で加工するのは不可能で、それを運び、何処かで何かをする必要が有るのだ。
「なるほど。ここで切って、加工は恐らく次の島でやっとったちゅう事か」
「おそらくな。俺なら1人で乗れるから、服部は先に行って、あっちの島の事を調べておいてほしいんだ」
「あ、ああ。それなら可能や」
「ほな、とりあえずや、お互いに連絡するもんが有れば助かんねんけどな~リール~と平次がリールをコチョコチョとこそばす」
「何が狙いだ?」
と、リールが言うと、平次がポケットから、クルミパンを出してきた。
「ほら、お前が好きなクルミが入ったパンや。うまいで~これ」
「う……わ、私は決してそのような物など……」
と、本人は必死に否定するが、からだは正直に反応してしまい、
「グ~」
と変な音がした。
「ホレホレ。お前、攻撃技とか持っとるんやさかい、通信機ぐらいならあるやろ?」
「そ、そいつを俺によこしてからにしろ」
「はい。契約成立やな」
「ぐ~~~~」
と、怒るリールだが、こればかりはしょうがなかった。
そして、彼は、少年探偵団が持っているのと同じような物を出してきた。
「これで文句はないだろ?」
「ありがとな。と指でなでなでした」
そして、平次はトロッコに狭そうに乗ると、コナンに、
「ほな先行っとるさかい」
と言って、レバーを倒すと、トロッコはゆっくりと動く出す。
「ん?思ったより普通と……ウワアアアア!!!!」
と、いきなり絶叫に変わる。まさにアトラクションに有りそうなジェットコースターさながらだったのだ。
海の中をジェットコースターのように進んで行くと、水から出て、第3の島が見えて来た。
「あれやな?」
「ああ」
そして、トロッコが島に入ると、左に急カーブして停止した。
「ほなおり……ワア!」
と、またも平次は絶叫した。いきなりトロッコの底が抜けて、何かの装置の中に入ってしまったのだった。
しかもこれまたお約束のごとく、綺麗に入ってしまい、抜けそうにない……ウグ……お、おいリール……生きとるか?」
「私はこちらだが?」
という言葉に、平次が上を見ると、流石の平次も絶句した。
なんとリールは、宙に浮いていたのだ。
「お、おま、そんな力有るんやったら出してえな」
「お前がマヌケだからだ。自分でガンバレ」
「せやかてすっっぽり入ってしもて出られへんからいうとんやろうが!」
「全く、世話がやける」
と、リールは簡単に平次を浮かせて、地上に落とした。
「アダ!」
「ほら、次はこの事を、あの探偵に連絡だろ?」
「へいへい。さっきのショックでめげとらんやろな~」
と、平次が心配しながらも、ONにして、コナンに通信を送った。
「おーい工藤聞こえるか~」
「ん? お~聞こえてる。着いたのか?」
「ち~と痛い目におうたけどな。ま~お前の背丈やったら大丈夫ちゃうか? とりあえず、こっちのトロッコそっちに戻すさかい、それまで待っといてくれ」
「了解」
と、コナンはそう言うと、今まで分かった数字をチェックしていた。
それから何分かしない間にトロッコが到着していた。
「よしっと」
コナンは足で器用にレバーを倒すと、凄まじいジェットコースターを味わいながら進んで行き、やはり、平次どうよう、こちらもあの装置のところに落とされた。
「痛ってー」
「ご苦労さん」
「テテ。たく、なんなんだよこの装置。せかやらいうたやろ? 痛い目に遭うて」
「なるほど、こういう意味ね」
と、コナンはひらりとそこから出て、有る事に気付いた。自分の服に、木くずが付いていたのだ。
「ん?木くず?なんでこんな所に……それに……なあ服部。この装置も調べたのか?」
「ああ。もちろんや。ただ、この装置はは、ただのトロッコを待つための装置やのおて、向こうの島からこっちに切って来た木を切り刻んで、何かを作ろうとしてたのはたしかやな。それに、そこ見てみ、木くずが山の様になってるやろ」
「本当だ……ん? ちょ、ちょっと待て! この装置のこのハンドルはまさか……」
「はいよくできまし……た」
と、コナンのキックシューズで蹴られた平次はその場で伸びてしまった」
「ざけてんじゃねえぞコラ!!」
「う~これが俗に愛の……!」
「もっぱつくらうか?」
「わ~~~そんな怒らんでもええやんけ~!」
「いつまでも子供扱いしてんじゃねえ!」
とコナンはどなるが、平次は、
「ええやないか~。ちゃんとあの姉ちゃんと恋人関係になれたわけやし、今回は俺も協力してやったやんけ~」
と言うが、コナンは、
「それとこれとは話が別だ!」
と言った。
これを見ていたリールは、2人を見てこう言った。
「いつまでやっている?謎を解くんじゃないのか?」
「う……」
と、ようやく2人はそれで正気に戻り、謎解きをする殊にした。
「まずは、あのベランダっぽい所に行く事にした。
ところが、ベランダは下からは来れないようにされていた。
「さて、どこから上に上がるかだけど……ん?このボイラーのパイプ、あっちの山に伸びてる。そうか。もしかしたら!」
コナンは、ある方法を思いついたのは、このボイラーの中を通って行くというもので、まずは、動力源のレバーをボイラに向け、まずは、ボイラー内の火を止めた。
すると、さっきまでメータが赤かったのが、透明になっており、中に入れる様になっていた。ロックが解除され、棒のようなものが前にでて、扉が右にスライドした」
「よし、後は、この床を上げて、内部を換気し、水を抜くだけだな」
コナンはやる事を確認し、床を上げて、換気をし、水を抜いた。
そして、改めて中に入ると、やはり子供が入るなら、まだしも、大人では無理だった。
「やっぱ俺がいくしかねえか」
と、コナンは、中に入って、進みだす。途中の階段を不思議がるも出口に向かって一生懸命上がると、出口が見えて来た。
「よし、もう少しだ」
そして、コナンが出口から顔を出すと、そこはかなり高い位置にあった。
「こりゃシャーネーか」
と思いつつ、そこから飛び出して、着地する。。その後、山を登って、ベランダに近づこうとした時、あのドームの音が聞こえた。
「この近くなのか?」
と、コナンは思いつつ、ベランダにでて、マンホールの蓋を開けた。
「お~い服部。開けたぞー」
「ご苦労さーん」
と、平次は梯子を上り、上にあがると、両開きの扉を開けて、中に入った。
中は薄暗く、それでも一本道だったので、迷わなかった。
そして、ある物の前に出た。
それは、なにやら妙なもので、まるで、オードブルの蓋つきの皿のようで、右側にはなにかのエサらしき物が有り、ふたを開くと、何も入っておらず、ただ、真ん中だけが、ちょっと浮き上がっていた。
それを見た平次は、すぐに分かった。
有る物を捕らえる為の罠だと。
「なるほど。こりゃ罠やな。とりあえず、ここの動力入れてくるさかい、工藤はエサ頼むわ」
「あ、ああ」
と、平次は走って行き、湖の中心にある、動力の装置のハンドルを合わせると、すぐさま引き返した。
「お~い。できたか~?」
「ああ。後はこのレバーだな」
と、コナンがレバーを下ろすと、エサの台が下に降ろされ、その間平次達は、ある気がかりが有ったため、出入り口へ向かうと、やはり扉は、開いたままになっていた。
「思った通りだぜ」
「今までのドアゆうたら、開けたらすぐに閉まっとたけど、今度のは空きっぱなしになっとる。ちゅう事はこの扉の裏に、なんかあるはずやな」
「だな」
と、2人が扉を閉めると、やはり、左右に道が有った。
「で、どっちにする?」
「う~ん。俺としては、この左の方から聞こえる「あの」音がきになってんねんけど」
「やっぱりお前も感じたか。よし、じゃあそっちに行ってみるか?」
「せやな」
と、2人が火山の中を下りて行くと、扉があり、その扉の先にはやはりドームが有った。
「近くで見るとでかいな~」
「後は、これがなんなのか? そして、何の為に、ここにあるかって事だな」
「せやな。まずは、こいつを止めんとな」
「そうだな……って、服部、お前これを止める方法知ってのか?」
「いや、知らんで」
これにはコナンがズッコケた。
「じゃあ何で、そんな自信満々に言えんだよ!」
「あの壁見てみ」
「え?壁……あ!」
「検討付いたやろ。恐らくあそこにあるはずや。ドームを止めるなんかが」
と、平次はさっきの要領で扉を閉めると、少し低くなっている所を通り、何かの装置の前にでた。
それは、一見してシンプルな感じで覗き窓の様な所に何かのボタンが付いた装置というより、むしろ、もっと単純な物だった。
平次が覗き窓を覗くと、そこにはあのドームの模様がハッキリと見え、その中で1つだけ、明らかに色が違うのが有った。
「! 工藤。なんかメモ用紙ないか?」
「え?あ、ああ。こんなんでよければ……」
と、平次がそのメモ用紙を受け取り、覗き窓を一生懸命見て、模様が違う所で、そのボタンを押した。
すると、ドームの回転速度が徐々に落ち、その色の違う模様の所で停止した。
平次は素早くその模様を描いた。
「ドームが開いた!」
「ああ。どうやらこのドーム。一個一個に模様がついてて、その時にこの装置で色違いの場所を押すと、止まる仕組みになっとたんやろな」
「なるほど。それじゃあ、ドームに行くぞ」
「おお」
と、2人が向かったさきにあったのは、中央の部分だけ下がっており、その中には窓が有って、中に何か本みたいな物が、収められており、スライド式の鍵がかかっていた。
「用心深いやっちゃな~このドームとこの鍵つけおって」
「多分どうして見られたくない奴が作った物だろうぜ。それじゃあ、隣の道へ行ってみねえか?」
「そうやな。あ、その前に、罠見てかへんか? もうなんかかかっとるやろ」
「そうだな。せっかくだし」
2人は罠へ戻ってみると、フタが閉まっていた。
「閉まってる」
「さ~て、何がかかっとるんや~と開けてみると、それはカエルだった」
「ギキュというなき声を上げた時、コナンが反応した。
なぜなら、この声は、第2の島に着いた時に見た、あの時の声の主だったからだ。
彼は即座にメモを取った。
「よし、段々謎が解けて来た」
コナンが嬉しそうにしていると、平次は、
「おい工藤、次行くで」
「どこ行くんだ?」
「今度はこっち側や」
「あ、そっか。ワルイワルイ」
と、彼は平次と合流し、細い道を2人で歩いていた。
すると、右の通路から何か聞こえた。
「ん? おい何の音だ?」
「そういや~さっきから聞こえてるな~なんの音だ?」
「う~ん……ん?これちゃうか?」
と、平次がレバーをみつけて、それを動かすと、音が止んだ。
「あ、やんだ」
「でも、このレバーはなんかと連動しとるみたいやで」
「なんでわかるんだ?」
「みてみいあの家みたいなもんと、さっきのカエル捕まえた当たらいに有った物があるやろ?」
「!ひょっとして、換気口か!」
「そうや。せやから恐らく」
と、彼が走り出すと、コナンも慌てて追う。
そして、ある建物の前で止まった。
「多分ここは」
と、平次が開けようとしたが、鍵が掛かっているようで開かないが、換気口はさっき止めた。
つまり、換気口からこの部屋に入る事ができれば、何かできるのではと考えた。
「やっぱりな。カエルの捕獲機まで戻るで」
「お、おお」
そして、戻って来ると、やはり換気口は止まっていた。
「やっぱりな。リール。スマンけど、こっから入って、鍵開けてくれへんか?」
「コナンに頼めばいいだろう?」
「工藤じゃちょっとこれはむりやな。な。ちゅう事で頼むわ」
と、平次が必死にお願いすると、ようやくリールもその気になったらしく、換気口に入り、もう片方の換気口を開けると、その建物に中に入り、アチコチ見回した。
すると、そこには、貴重な資料がたくさんあった。
「ここは、ゲーンの研究施設という事か」
と、言いながら、彼は真ん中のハンドルをひねり、扉を開けた。
「聞こえるか? 扉を開けた。早く来い」
「サンキュ」
2人がごうりゅうすると、平次は机の上に有った、ゲーンの研究ノートを見つけた。そこには色々な事が書かれており、ゲーンがこれまでして来た事やキャサリンを助手として使っていた事がわかり、キャサリンは、コンパクトサイズの何かを作り、それでその世界を繁栄させるという事をやってのけた事が書かれており、なかなか興味深い事も書いてあったが、今やるべき事は、重要な資料を見つける事だった。すると、あるページに、数字が書いてあった。
「有ったで工藤。あのドームの鍵や!」
「ほんとか?」
と、コナンがそこへ行くと、確かにリヴン特有の数字で書かれているが、第2の島の学校で、学んだコナン達には、通じない。
「よっしゃ!それやったら早速開けてみよか」
「だな!」
そして、ドームへ戻ると、スライド式の鍵をその数字の順番通りに入れ、真ん中のボタンを押した。
すると、
「グイーン!」
という音共に、ドームが現れ、一冊の接続書が出て来るが、まだ起動していなかった。
「どうやら、まだ起動しとらんみたいやな」
「ああ。次の謎は、これだな。そう言えば、あの大きなドーム。確かに2つに割れてたよな?」
「おお」
「もしかして、そこにこのドームの中の接続書を起動させる、何かがあるんじゃないか!?」
「! そうか。ちゅう事は、次の島に」
「うん! 俺もそう思う。それに、これを見てくれ、あの大きなドームに入った時に有ったパネルだ」
と、それを見ると、確かに、5つ分のパイプが有った。
つまり、ドームの数は全部で5つある事になるのだ。
「確かにまだ行ってないのはあの島だけだ。可能性はあるな」
「珍しいなリール。普段全然しゃべらんのに」
と、平次が言うと、リールは、
「単に退屈してただけだ。で、どうやってここから出る?
「これや」
と、平次は接続書の台のすぐ下に有ったボタンを押すと、ドームは止まり、さっきと同じ状態になった。
そして、次の目標が出来た2人は嬉しそうにそこから駆け出し、第1の島へ戻る事にした。
実は、一番最初、第1の島に着いた時、この島でやれる事をやっておこうとしたのが正解だった。
今なら、橋とドームを連結出来る。
つまり、第3の島から、第1の島へ行く事が出来るのだ。
それに、まだ宙ぶらりんの謎もある。
それを解きたくて、ワクワクした2人は、第1の島を目指した。
はたして、どんな謎が有るのだろうか?
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