二次創作小説(紙ほか)
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- 時が壊れた世界で【クトゥルフ神話】
- 日時: 2022/06/07 23:55
- 名前: 氷水飴 ◆.KpflF0C4w (ID: jklXnNcU)
この小説はハワード・フィリップス・ラヴクラフト原作、クトゥルフ神話を元に作成されたクトゥルフ神話TRPGの二次創作です。
また、リプレイでは無くRPを専門に書かせていただきます。
なのでPL同士の掛け合いが見たいと言う方にはオススメできません
あくまでPCキャラ同士の掛け合いとなります
OK?
_シナリオについて
小説を書きながら同時進行で作成させて頂きます。
小説完結後、どこかで(多分pixiv)ひっそりと公開するかなと・・・
_
ご都合主義で何処かおかしい場所・・・と言うか明らかここダイス操ったよね的な所が出てくるかと思いますが
許せ そもそも作りながらだからどうなるか私も読めん()
___目次_
キャラ紹介
>>1
本編(導入編)
>>2-
- Re: 久しぶりに会った君と ( No.1 )
- 日時: 2022/06/07 21:52
- 名前: 氷水飴 ◆.KpflF0C4w (ID: jklXnNcU)
「よーし!あっちに行くよ!」
霖月 頼俊
性別:女
職業:ネットダンサー
性格:わがままで自由人。勘が良いが元の知識が無く、おまけに少し怖がり。なのに変な所に良く突っ込むし真っすぐ進む
詳細:2つ上の兄が居る。オタクで、よくコスプレをしてTwitt〇rに上げてる。
コミケにも出没しているが兄と大抵一緒。最近兄と連絡が取れていない。
コスプレしながら踊ることが多い。ネット名は、春華
__________________
「・・・お菓子食べたい・・・」
守籐 六花
性別:女
職業:?
性格:まだまだ子供でまっすぐ。他人を疑う事を知らない。記憶喪失で頼俊以外の記憶がほぼ抜け落ちている。
詳細:?
- Re: 時が壊れた世界で【クトゥルフ神話】 ( No.2 )
- 日時: 2022/06/21 01:23
- 名前: 氷水飴 ◆.KpflF0C4w (ID: VO1nXPfA)
チク・・・タク・・・チク・・・
秒針が、時を刻む音が耳に届く。
何度もそれが繰り返される。どこかで聞いた懐かしい知っている寂びれた音。
・・・そうだ・・・この音は・・・幼馴染の家で聞いた・・・音だ・・・
「六花!」
彼女は、頼俊は、無意識に幼馴染の名を呼び、目を覚ます。
「・・・懐かしい夢を見たなぁ・・・」
ベッドから彼女は降り、テレビをつける。
ニュースでは連日行方不明者が続出している事を話題にしている。
ワイドショー、ニュースでも、何度も何度も流れていてそれに頼俊は何処か飽き飽きとしていた。
「行方不明・・・お兄ちゃんもそうなのかな・・・」
彼女の兄も、それに巻き込まれたのか、ニュースの数日前から一切連絡がつかない。
トーストを焼き、顔を洗い、服を着替える。焼けたトーストを口に運びながら昨日準備したカメラの数を確認する。
トーストを食べ終え、準備も終え、荷物を持ち彼女は家を出る。
____
ダンスの撮影を終え時刻は夕方、午後5時。
子供が帰る事を知らせる、チャイムが鳴る。
「~♪」
機嫌よく彼女は鼻歌を歌っていると、ふと足を止める。
足音がするのだ、小さな足音だが何処か違和感がある。
鼻歌をやめ、彼女は後ろを振り向く。後ろには7歳頃の少女が居た。
しかし、明らかに見たことがある少女・・・そう・・・六花なのだ。
彼女と最後に会ったままの姿で、まるで彼女だけずっと時が止まっていた様な姿のままで・・・
「・・・六花?」
「ラッシー、なんで大人になってるの?」
どちらが早いか、二人がほぼ同時に話始める。
頼俊は何処か希望的な観測をしていた。
親子で顔がそっくりなんてのはよくある話。年齢的に違和感があるがまあ・・・些細な問題ではある。
そう、目の前の少女は、六花の娘だと思っていた、そう思おうと頭はしていた。
しかし、その思い込もうとしていた事は六花少女からの発言で儚くも散って壊れた。
彼女のあだ名でラッシーなんて呼ぶのは、六花ただ一人だった。
「本当に六花なんだよね!?」
「変なラッシーだね!私が六花以外に誰に見えるの?」
「いや・・・そうじゃなくて・・・」
頼俊は、信じられないとでも言いたげに頭を軽く抱える。
しかし、すぐに頭を横に振る。
「うん!分かった!私の家に行こう!」
心の内が決まったのか、何処か吹っ切れたのか、六花に手を伸ばし、家に誘う。
「久しぶりだー!ラッシーの家に行くの!」
六花は嬉しそうに、頼俊の手を握る。
「きっと、六花が思ってる家じゃないけどね・・・」
しかし、頼俊が家に足を進めようと、方向を転換した瞬間に六花は声を上げる。
「そっちには行きたくない!」
そう言うと六花は手を無理矢理離し、走ってしまう。
「ちょ・・・六花!どこに行くの!?」
慌てて頼俊は走って六花を追いかける。
____
彼女たちが何に巻き込まれるのか、それは誰も知らない・・・
いや・・・あの方様達なら知っているかも知れない。
ただ干渉せず、玩具で遊ぶように、ただ動く駒を眺めるように、
あの方様達は覗いている。
- Re: 時が壊れた世界で【クトゥルフ神話】 ( No.3 )
- 日時: 2022/07/13 01:16
- 名前: 氷水飴 ◆.KpflF0C4w (ID: VO1nXPfA)
頼俊は、逃げた六花を追いかける。
その途中で、黒いローブを着けた人間がふと頼俊の目につく。
そして、それに気が取られていたせいか、こけてしまう。
しかし、それに六花が気づき、すぐに戻ってくる。
「大丈夫?ラッシー」
「え・・・あ、うん 大丈夫」
頼俊は少し困惑気味に、そう答える。
「・・・なんで六花・・・さっき逃げたの?」
単純な疑問を、彼女は六花の目線に合わすように、しゃがみながら投げかける。
先程、行きたくないと逃げ出した六花をあまり理解出来てはいなかった。
それは、生物なら一般的な思考だろう。
「えっとね・・・」
六花はたどたどしく話を始める。
「向こうには悪魔が居るの・・・犬の骨みたいな・・・でもドロドロに溶けてた・・・」
「・・・溶けた犬の悪魔?」
頼俊は少し考えようとするが、当たり前に思い当たる事は無い。
仕方がなく頼俊は口を開く。
「何処でそれを見たの?」
「教会!」
「教会?」
再び考え始める。
教会と言えば、家の近所に確かに存在する。
だが、その建物は、
もう廃墟と化しており。誰も使っていないはずなのだ。
「教会かー・・・」
「でね!悪魔は誰かに召喚されたの!ステンドグラスの所に居ると思うよ!」
誰かに召喚された、溶けた犬の悪魔。
教会に召喚された悪魔。
「でも・・・あそこの教会って・・・誰も出入りしてないはずだよ」
頼俊は、その教会の事を必死に思い出し、話す。
「あそこね!とっても広いよ!50人以上居たから!」
「え?」
頼俊はあっけに取られる。
確かに、あの教会は全盛期であれば70人前後は可能だっただろう。
しかし、廃墟と化し、天井は崩れ落ち、ほぼ使えなくなっている。
「あとね、迷子になりやすいんだ~」
「え?」
教会と言う物は基本的に単純な造りであり、内部で迷子になると言う事は基本的に無い。
勿論例外もあるにはあるが、頼俊の近くに存在する教会は周囲に建物が無い。
「そんなに広いの?」
「うん!とっても広いよ!」
困惑しながらも、頼俊は当たり前の筈の質問を投げかける。そして、六花はそれに笑顔で答える。
そして、悩み始める頼俊。教会が怪しいのは確かではあるが、不明な事がまだ多い。
それに何より・・・今は夕方だ。情報源になる図書館ももう閉じてしまう時間。
ネットよりも、地方の図書館の方が情報としては良いと判断した彼女は重々しく、真剣に、口を開く。
「・・・六花・・・私の家に来れる?教会が怖いかもだけど・・・絶対大丈夫だから・・・」
六花に対して説得をする。
六花は少し躊躇いながらも、真っすぐな頼俊の瞳をジッと見つめ、答えを出す。
「分かった・・・」
六花は・・・少女は、怯えながらも覚悟を決めた。
何か安心できる確信が、六花にはあったのかも知れない。
ただ、そこに居るのは、怯えながらも覚悟を決めた少女と、元に戻すと決めた女性だった。
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