二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

梟のあの子【人狼サバイバル】
日時: 2022/08/03 18:22
名前: 数学系女子 (ID: HQL6T6.Y)


序章

昔々、あるところに小さな村がありました。

村人は平和に暮らしていましたが、ある日、一人が服だけを残して消えてしまいます。

服は大きな爪で引き裂かれ、血がべっとりとついていました。

狼ではありません。狼は人間を丸呑みになんてできないからです。

熊ではありません。大きな熊がでたら誰かが気づくからです。

人ではありません。人には人を引き裂く爪なんてないからです。

しれは人狼のしわざでした。

人狼は人に化ける怪物です。大きな爪で人を引き裂き、大きな口で人を食べる、おそろしい生き物です。仲間に化けた人狼が、こっそり村人を食べていたのです。

村人たちは広場に集まり、輪になりました。そして仲間になりすました人狼を見つけ出すことにします。

人狼は姿形をまねているだけです。話し合いを続ければ必ずどこかで嘘をつきます。

村人は話し合います。嘘をついているのは誰か。

村人は話し合います。怪しいのは誰か。

村人は話し合います。仲間でないのは誰か。

証拠なんてありません。お互いの顔を見て、声を聞いて、身振り手振りや言葉に注意して、怪しいと思うものを選ぶしかないのです。村人たちは石を持ち、怪しい仲間に投票します。一番多く石を集めた一人は処刑され、その日の話し合いは終わりです。

ですが、ずる賢い人狼は生きていました。

夜中にこっそり起きだして、村人の一人をまた食べてしまいます。

次の日、村人はまた話し合いをすることにしました。

人狼は強い生き物ではありません。二人の村人に囲まれたら、棒で叩かれて負けてしまいます。でも、一対一なら村人に負けることなんてありません。

村人は話し合いを続けます。仲間の中にひそむ、人狼を見つけるために。

人狼は嘘をつき続けます。村人が最後の一人になるまで。

わなに落ちた獣たち ( No.1 )
日時: 2022/08/03 19:35
名前: 本月 (ID: HQL6T6.Y)


横殴りの雨が窓ガラスを叩く。

後ろの席から見える闇の向こうでは、森の木々がざわざわと揺れている。

誰かの話し声が聞こえて、私は目を覚ました。

「…ツバキ、ツバキ!」

「…ん」

「ツバキ!起きろ!」

「ん…ハヤト君、どうかしたの?」

「今、電話をかけてるんだ。」

「ふぁ…そうなの…。」

「で、次はツバキの番。」

「ふぁい…。」

ハヤト君からスマホを渡され、私は電話をかけた。

「…あ、お母さん?…うん。…へ?土砂崩れは知ってるの?…あ、ハヤト君のお母さんが教えてくれたの?今日は泊まっていい?お母さん、私そんなこと知らないんだけど…。」

お母さんは私の知らないことも知っている。ハヤトのお母さんって私のお母さんに伝えるのがはやい。

「…うん。…うん。大丈夫だよ。お母さんたちも気を付けてね。…うん。」

私は少し興奮していたお母さんと電話を切る。

「…はい。ハヤトくん。スマホ返すね。」

「うん。」

次はハヤト君の番らしい。

「こんばんは。……うん。……うん。大丈夫!ウサギとツバキはおれがちゃんと面倒見るから!」

「動物みたいな言い方やめてよ~。」

「…あはは…。」

「ちゃんと守るって。…うん。じゃあ替わる。」

通話を終えたウサギちゃんは小さなお腹をさすっていた。

「ホテルかあ。ご飯はなにか出るのかなぁ。」

しばらくして、車がゆっくりと停止した。

ハヤト君とウサギちゃんが私の両手をつないで連れて行ってくれたことだけ。

そこからの記憶は、眠くて覚えていない。

梟のあの子 ( No.2 )
日時: 2022/08/03 19:57
名前: 本月 (ID: HQL6T6.Y)


◇紫紺花 ツバキ

◆しこんばな つばき

椿が丘中学の一年生で、ハヤトとウサギの幼馴染。とても温厚で、争いなどを好まない平和主義な性格。のほほんとしているが、案外、周囲を落ち着かせたり、周囲をよく見ていたりと、周囲の精神的支柱になることもできるタイプでもある。

身長 ハヤトより少し低い

体重 平均よりやせている

紫紺(しこん)について

色の名前   紫紺

読み/綴り  しこん

由来/概要  紫みの強い紺色

系統色名   dk-P (暗い紫)

マンセル値  8P 2/4

webcolor   #460d43

RGB    R(赤):70  G(緑):13  B(青):67

CMYK    C(シアン):45  M(マゼンタ):80 
       Y(イエロー):0  K(ブラック):70


紫紺は紫みの強い紺色で、色名の由来には諸説あります。
紫紺はもともとは「紫根」であり紫根染の色だという説や、この色は藍染の色だが染め上がりの紺色が紫みを持つことから紫紺とよばれるようになったという説があります。
学校の校旗の色や高校野球などのスポーツの優勝旗の色によく使われる色です。


カラーセラピーライフを参考にさせていただきました。


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。