二次創作小説(紙ほか)

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長死睡眠という病気 【ワイテルズ】
日時: 2022/08/10 14:29
名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)

「まってこれ、これを見てくれ!ぶるーく、こいつを見てくれ。」

「何でお前先に読んだんだよ。」

「ワイテル病に関する記録」


〇ワイテル病記録(最新版)

四人の実験台の症状は非常に良好である。
彼らはこれまでのサンプルの中で一番状態が良かった。
さらに、研究すればもっといいウイルスを作り出せるかもしれない。
まぁ、その抗体を作るのも大変になるけどね。

NO,1 broooock

症状:◎
危険度:△
LOL度:◎

説明:
頭はかなりワイている。状態はそれなりにいいようだ。


NO.2 シャークん

症状:△
危険度:〇
PVP度:◎

説明:
四人の中で一番状態が悪い。まだウイルスが回りきっていないのか。


NO.3 きんとき

症状:〇
危険度:◎
ノリの良さ:◎

説明:
頭はかなり切れるようだ。一番注意しないといけない。状態はまあまあ。


NO.4 スマイル

症状:〇
危険度:△
コミュ力:✕

説明:
四人の中で一番気持ちが悪い。時々何を言っているのかわからない。
まぁ知る必要もないが。いや、知りたくもない。


NO.5 ??

症状:◎
危険度:✕
表情筋:✕

説明:
四人よりもとても症状がいい。どの薬を与えてもなにも抵抗をしない。いや、しようともしない。やはり、彼女が一番の適任だ。だが、何を考えているのかわからない。刺激を与えないように心がけることにしよう。

まあ、結局は死んじゃうから意味ないんだけどねw

いや、彼女だけは残すとするか。

「やばいよ僕たち、殺されちゃう。」

「やばいよ。」

「やばいじゃん。」

「ていうか、5番目の人誰?」

「俺ら以外にも患者いたんだな。」

「重症者かな?」

「でも、名前書いてないからわかんない。」

「もう一回読んでくんね?」

「うん…NO.5。??。症状、◎。危険度、✕。表情筋、✕。説明、四人よりもとても症状がいい。どの薬を与えてもなにも抵抗をしない。いや、しようともしない。やはり、彼女が一番の適任だ。だが、何を考えているのかわからない。刺激を与えないように心がけることにしよう。」

「彼女って言ってるから女の人でしょ?」

「抵抗しないって、大丈夫なの?」

「適任って、薬の投与とかのこと?」

「まあ、明日からはこの女の人のこと探ってみるか。」

「だね。」



NO.5

「…」

いつも寝ている彼女が目覚める。

少し目を開いて、窓を見る。

今日はいい天気だ。

そう思いながら、彼女は眠りについた。

NO.5の正体 ( No.2 )
日時: 2022/08/10 14:27
名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)




「じゃあ探す?5番の女の人。」

「だねー」

「表情筋✕…どゆこと?」

「あんま笑ったりしないってことじゃねえの?」

「そういうことね?」

「…なにここ?」

NO.5の部屋

「NO.5の部屋って書いてある!」

「おお」

「まじ!?」

「あ、普通に入れる。」

「勝手に入んのかよ。」

「あ、誰かいる!」

「誰?」

「5番の人?」

「多分そう!寝てるわ。」

「なんかいい情報ない?」

「えっと、あった。NO.5の彼女について」

「読みまーす」

「NO.5の彼女について。彼女の名前は彼女自身も覚えていない。唯一覚えているのは、花の名前だそうだ。身長は、最近患者になったシャークんより低く、最近きた患者のスマイルよりも静か。」

「めっちゃ身長低くてめっちゃ静かなのね?」

「めっちゃがつく人。」

「続けるね?えっと、いつもは寝ているが、深夜の1時に起き、深夜の2時には寝てしまう。その間に話をすることが出来ればいいのだが。病気がワイテル病と長死睡眠の2つでとても大変だ。だが、彼女への薬の投与はとても楽で助かっている。長死睡眠の治療法は見つかっていないが、植物からでた酸素を12時間以上吸い続ければ、3食分の栄養はとれるらしい。どういう原理かは知らないが。」

「長死睡眠…長い間寝る病気ってこと?」

「多分そう。」

「…」

「あ、女の人が起きる!」

「ちょ、隠れろ隠れろ!」

「…」

「女の人ってなにやってるの?」コソコソ

「今…あ!?」

「え?ぶるーく?」

「見つかっちゃった!」

「馬鹿ヤロウ!」

「…だ、れ」

「話しかけてきた!」

「えっと、ワイテル病の患者で、ぶるーくって言います。」

「名前聞いてみて!」

「うん、君の名前は?」

「…わ、から、ない…」

「え?わからないの?」

「…で、も…」

「でも?」

「…は、なの名前……」

「花の名前?」

「ちょっとまって、俺らもそこに行きたいわ。どこ?」

「えっとね…」


「とうちゃーく!」

「静かにしろよ。夜だぞ?」

「はーい」

「で?名前がなんだって?」

「花の名前らしい」

「花の名前?花って何種類あんの?」

「えっと、わからない」

「まじかよ!?…あの、5番さん、花って何種類あるか知ってる?」

「花、の、種類、…約、20万、種」


「20万!?」

「日本、だけでも、種類は1、55グループ…」

「155か…」

「急に減ったな」

「でもグループで155って多すぎないか?」

「…あ」

「5番さん、どうしたの?」

「…あ…か…」フラッ

5番さんが倒れる。

反射的にぶるーくが5番さんを支える。

「急に倒れた!?」

「なんでなんで!?」

「多分、長死睡眠ってやつでしょ?」

「あ、さっきの本のやつね。」

「過眠症みたいなやつでしょ?」

「いやもう長死睡眠は過眠症を超えてるよ」

「そうだな。」

「ていうか、さっきの本に深夜2時で寝るみたいなこと書いてあったんでしょ?」

「そうだけど?」

「もうそろそろ戻らない?急がないと朝になるくね?」

「あ、ほんとだね」

「急ぐか。」

「はーい」

たしか、赤と言っていたような…。

僕達は5番さんが再度寝たことを確認し、5番さんの部屋を後にした。

医者の話1 ( No.3 )
日時: 2022/08/11 02:07
名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)


深夜1時

「さて、もう一度行きますかい?」

「だねー」

「それ以外やることないしな。」

「いくべいくべ。」

「あ、まって、誰かいる」

「医者じゃね?」

「お、ほんとだ。」

No,5の部屋

「失礼します」

「…ど、うぞ」

「今日は何の本を読んでるの?」

「花、の図鑑…」

「そうなんだ。」

「ねぇねぇ。5番さん。」

「は、い…」

「昨日、誰かここに来なかった?」

「え、と…」


「やばくね?」

「ばれるかもね。」

「そんときは医者2人、ぼこぼこにすれば勝てる。」

「だな。」


「昨日は、だ、れも、来て、ないで、す…」

「本当?」

「は、い…」

「んじゃ、いいか。」

「じゃあ、次の話、いくね。」

「は、い」

「病気の症状はどう?起きれる時間、長くなった?」

「あ…は、い」

「きりやんきりやん。前が確か、深夜1時から1時半だっけ?」

「そうだよ。」

「5番さん。今はどれくらいまで起きてられる?」

「2、時…ま、で…」

「深夜の2時までね。凄いよ!いい成長だね!」

「…あ、りが、とう、ござい、ます」

「5番さんの方が一番つらいでしょ。頑張っていこうね。」

「は、い…」

「それじゃあ、僕たちは行くから。また明日。」

「は、い…」

「あ、の…」

「ん?どうしたの?」

「わ、たし…の名前…」

「…5番さん。」

「?」

「…知らなくていいんだよ。まだね。」

「な、んで…ですか…」

「…さあ?なんでだろうね?」

「…」

「Nakamu、そろそろ時間だよ。」

「あ、そっか。5番さん。ゼリージュース、置いとくね。絶対に寝る前に飲むんだよ?」

「あ、は、い…」

「じゃあね。」

カチャ

「ゼリージュース…。この味…嫌い…」

「めっちゃ素直に嫌いっていうじゃん。」

「だね。」

「でも…飲まなきゃ…医者さんが…悲しんじゃう」

「ごめん嘘。めっちゃいい子だわ。」

「いい子っていう年齢なのか?」

「わかんない。年齢…不明って書いてあった。」

「あ、なんか落ちてる」

「なにこれ?」

No,5の部屋の本棚に入っている薄い紙が数枚でてきた。

「一枚目読みまーす」

「一回、部屋に戻ってからにしね?」

各自、部屋に移動

「じゃ、読みまーす」

「彼女の薬」

「彼女は薬を飲むことに対して、たいして興味を示さなかった。きっと、薬の存在を僕たちが明かしていないからだろう。」

「あ、え、薬?」

「薬を飲むのに抵抗しないってのは薬の存在を知らなかったからか?」

「でも、自分から薬の実験体になってるよね」

「あ、もう一枚読みます!」

「はーい」

僕は他の3人にそう伝え、僕はもう一枚の紙を手に取った。


状況処理

彼女の薬
 彼女は薬を飲むことに対して、たいして興味を示さなかった。きっと、薬の存在を僕たちが明かしていないからだろう。

彼女の薬 ( No.4 )
日時: 2022/08/30 10:06
名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)



僕はもう一枚の手紙を読み始める。

「彼女の記録1」

「記録?」

「なになに、どゆこと?」

きんとき達の声をスルーし、手紙を読み続ける。

「だめ、また失敗だ。やっぱり、彼女以外の実験体はあまりいい結果がでない。もう、彼女以外の実験体は殺して、彼女だけに実験をすることにしよう。そうすれば、実験するときの手間が省ける。これで、これでいいんんだ。きっと。」

そして、最後の紙

「彼女の記録??」

「彼女が最近、外のことを知りたそうにしていた。なぜだろうか…。もしかして、新しい患者たちを見かけたのだろうか。いや、彼女は自室から出たがらないから、きっと、入ってくるときにでもみたのか?まあ、僕たちにとって、どうでもいいことだが。実験さえ進めば、彼女のことは自由にしてあげよう。ま、彼女の命がいつなくなるかはわからないけどね。」

「…」

「え?どゆこと?」

「じゃあ、5番さん、死んじゃうかもしれないの?」

「まあ、そういうことになるだろうな。」

「え、でも、いつ死ぬかわからないとか、可哀そすぎるでしょ…」

「…ねえ」

僕は口を開く

「提案なんだけどさ、僕たち4人で脱出するんじゃなくて、5番さんも入れた5人で脱出しない?」

「…」

静かな雰囲気に口が閉じる。

「ぶるーく、何言ってんの?」

スマイルが怒ったかのような声を出す。

「もちろんそのつもりだけど。」

シャークんがそういう。

「さすがに5番さんを見捨てて脱出するほど俺らクソ野郎じゃねーよ」

「あ、そっかぁ…よかった…」


「?…ぶるーくなんかいったか?」

「…あ、なんでもなーい」

「なんだよー」

「お前ら、そろそろ戻らないとヤブ医者達に見つかるぞ!!」

「やべっ、早くしないと!」

「ぶるーく、急ぐぞ!」

「うん。シャークん達は先行ってて。」

「…わかった。」

「ん。ありがと。」


僕は寝ている5番さんを見つめる。

「病気、治るといいね。僕も、君も。」

「また明日、きっとくるから。」

「じゃあね。」

僕は別れの挨拶を口にし、5番さんの部屋から立ち去った。



「…ありがとう…」

そういう5番さんを知らずに。


状況処理

彼女の記録1
 だめ、また失敗だ。やっぱり、彼女以外の実験体はあまりいい結果がでない。もう、彼女以外の実験体は殺して、彼女だけに実験をすることにしよう。そうすれば、実験するときの手間が省ける。これで、これでいいんんだ。きっと。

彼女の記録??
 彼女が最近、外のことを知りたそうにしていた。なぜだろうか…。もしかして、新しい患者たちを見かけたのだろうか。いや、彼女は自室から出たがらないから、きっと、入ってくるときにでもみたのか?まあ、僕たちにとって、どうでもいいことだが。実験さえ進めば、彼女のことは自由にしてあげよう。ま、彼女の命がいつなくなるかはわからないけどね。

記憶の回復 ( No.5 )
日時: 2022/09/11 17:34
名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)




私は多分、記憶喪失だと思う。



年齢とか、自身に関しての記憶はほぼない。




でも、1つだけ覚えていることがあるんだ。



「あか」



あの髪の先が赤い彼を見て、どこか懐かしく感じたの。



なんでだろ



「ツバキちゃーん!!」



そう笑顔で叫ぶ。



彼の名前は



なんだっけ?







なんで思い出せなかったんだろう。



あんなに、あんなに近くで、あんなに一緒に、




あんなにツバキちゃんと一緒に、



一番、



笑いあってたのに。



悔しい


だから。




今度こそ。



僕に守らせて。



「ぶるーくくん。どうしたの?」



そう笑っていた彼女を。



取り戻して見せるさ。



きっと。




もうすぐで手が届く。


記憶の中のお話 ( No.6 )
日時: 2022/09/11 17:46
名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)




朝の9時。



お花畑にある2つの小さな椅子に、1人の少女が座っている。



少女の顔は、何か、とても儚く、綺麗な顔立ちをしていた。




「ツバキちゃーん!」


笑顔で走り寄った少年の方を見て、少女は微笑んだ。



「ぶるーくくん。どうしたの?」



そう聞き返す少女に少年は


「きょうも一緒に話そ?」


とさらに聞き返した。


「うん。いいよ。なんの話をするの?」


そう問いかける少女に少年は手を差し伸べて、こう言った。


「ねぇ、もうここからぬけだそうよ。」


「ここから?どういうこと?」


疑問を浮かべたかのような顔をする少女を見て、少年は顔を歪ませた。


「5番さんって、ここの患者なんだよね?」


「…は、い。」


「もう、ここにいたら、5番さんが危ないよ。一緒に逃げよ?」


「・・・でも、そうしたら、お医者さんが、」


困ったかのような顔を浮かべて彼女は彼に答えた。


「…お願い。お願いだから。」


すがるような声で彼は彼女にそういった。


「ぇ?」


「ツバキちゃんが、死ぬの嫌なの・・・」


「死ぬ?…どういうことですか?」


そう聞く彼女の顔は青白く、今にも死にそうな雰囲気が漂っていた。


「…今は説明できない。だけど、だけどね!」



彼が彼女の手を掴んだ。




「お願い。一緒に逃げようよ…」



「…ぁ、」




泣きそうな顔の彼につられて、涙を目にため始めた少女はこういった。






「うん。ありがとう。」




ぶるーく。




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