二次創作小説(紙ほか)
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- 読書家の彼女【ツイステットワンダーランド】
- 日時: 2022/08/30 10:18
- 名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)
ああ……愛しいわが君
気高く麗しい悪の華
貴方こそが世界で一番美しい
—―鏡よ鏡、教えておくれ
この世で一番………
—―闇の鏡に導かれし者よ
何時の心の望むまま、
鏡に映る者の手をとるがよい
明月をも灰にする焔炎
刹那をも封じ込める凍氷
蒼穹をも飲み込めむ大樹
闇の力を恐れるな
さあ――力を示すがよい
私に彼らに君に残された時間は少ない
決してその手を離さぬよう—―
- 遭遇パーソン! ( No.2 )
- 日時: 2022/08/30 11:57
- 名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)
メインストリート
グリム「ふわぁ~……スゲーんだゾ。ここがメインストリートか。」
「昨日はよく見てなかったけど、この石像は誰だ?7つあるけど、なんかみんなコワい顔。」
「このおばちゃんなんか、特に偉そうなんだぞ。」
???「ハートの女王を知らねーの?」
グリム「ハートの女王?偉い人なのか?」
???「昔、薔薇の迷宮に住んでた女王だよ。」
「規律を重んじる厳格な性格で、トランプ兵の行進も薔薇の花の色も一切乱れを許さない。」
「マッドなやつらばっかりな国なのに誰もが彼女に絶対服従。」
「なんでかって?」
「規律違反は即打ち首だったから!」
グリム「こ、こえーんだゾ!」
???「クールじゃん、オレは好き。」
「だって、優しいだけの女王なんてみんな従わないだろ?」
グリム「確かに、リーダーは強い方がいいんだゾ。」
「っていうか、オマエは誰だ?」
???(以下エース)「オレはエース今日からピカピカの一年生。どーぞヨロシク♪」
「んで、オレの隣にいるのがツバキ。こいつは人見知りだから…ツバキ挨拶できる?」
ツバキ「…ぁ、えっと…」
エース「無理しなくてもいーよ」
ツバキ「…ぁ、ぅん…」
エース「できそう?」
ツバキ「…む、無理…」
エース「そっか。でも、人前で話せるようになったじゃん。進歩したじゃん!」
ツバキ「…ぁ…ぅ、うん…ありがとう…」
エース「よし!さっきも言ったけど、こいつはツバキ。人見知りだけど、仲良くしてやって!」
グリム「俺様はグリム。大魔法士になる予定の天才だゾ。」
「コッチの冴えないのはユウ。オレ様の子分なんだゾ。」
エース「ユウ?珍しい響きの名前だな。」
ユウ「よろしくね!」
グリム「なあなあ、エース。それじゃあっちの目に傷のあるライオンも有名なヤツなのか?」
エース「もちろん!」
「これはサバンナを支配した、百獣の王。」
「でも生まれながらの王じゃなく綿密に練った策で王座を手に入れた努力家だ。」
「王になったあと、嫌われ者のハイエナも差別せず一緒に暮らそうって提案した。」
グリム「おおっ、ミブン?っていうのに、囚われないヤツはロックなんだゾ!」
「手前の蛸足のおばさんは誰だ?」
エース「深海の洞窟に住む、海の魔女。」
「不幸せな人魚たちを助けることを生きがいにしてた。」
「お代さえ払えば変身願望から恋の悩みまでなんでも解決してくれたらしい。」
「彼女の手にかかれば叶わない夢はなかったらしいよ。ま、お代はちょっと高かったって話だけど。」
「なんでも叶うってんなら、当然だよね。」
グリム「つまりオレ様も大魔法士になればリッチになれるってことか!?」
「じゃあじゃあ、このでかい帽子のおじさんは?」
エース「砂漠の国の大賢者。」
「間抜けな王に仕えてた大臣で王子と身分を偽って」
「王女を誑かそうとしてたペテン師の正体を見破った切れ者!」
「その後魔法のランプをゲットして世界一の大賢者にまでのし上がった!」
「さらにはその力で王の座まで手に入れたんだって。」
グリム「ほほぅ!やっぱ魔法士には人を見る目も必要だってことだな!」
「おおっ、コッチの人は美人だゾ!」
エース「これは世界一美しいと言われた女王。」
「毎日鏡の魔法で世界の美人ランキングをチェック!」
「んで、自分の順位が1位から落ちそうになったらどんな努力も惜しまずやったって話。」
「世界一の美を保つことへの意識の高さっつーの?ハンパないよね。」
「あと毒薬づくりの名手でもあったらしーぜ。」
グリム「キ、キレーだけどおっかねえんだゾ……」
エース「そお?譲れないこだわりがあるのはカッケーじゃん。」
グリム「た、確かに、一本芯が通ってるのはカッケーな!」
「向こうの頭が燃えてる男は?見るからにコエ―んだゾ。」
エース「死者の国の王!」
「魑魅魍魎が蠢く国を一人で治めてたっていうから超実力者なのは間違いない。」
「コワイ顔してるけど押し付けられた嫌な仕事も休まずこなす誠実な奴で」
「ケルベロスもヒドラもタイタン族も全部コイツの命令に従って戦ったんだってさ。」
グリム「ふむふむ。室力があるのに驕らないってのはだいじなことなんだゾ。」
「最後に、この角が生えてるヤツは?」
エース「魔の山に住む茨の魔女。」
「高貴で優雅、そして魔法と呪いの腕はこの7人の中でもピカイチ!」
「雷雲を操って嵐を起こしたり、国中を茨で覆い尽くしたり、とにかく魔法のスケールが超デカイ。」
「巨大なドラゴンにも変身できたんだってさー。」
グリム「おぉ~、ドラゴン!全モンスターの憧れだゾ!」
ユウ「…ねえねえ、ずっと気になってたんだけど、あの王子様みたいなのは誰?」
グリム「あ、気づかなかったんだゾ。エース、アイツは?」
エース「え?えっと…」
ツバキ「…幸福の王子」
3人「?」
ツバキ「えっと、その人は銅像で生きてる人じゃないんだけど…」
「魔力とかそういう魔法についてはなにもできない、ただの銅像なの…」
「だけど、貧しい人々に心を痛め、自分についている宝石や金をつばめに渡してたの…」
「そのつばめも王子と同じで慈悲深くて、自身の命が尽きるまで王子に渡された宝石や金を貧しい人々に配ってたそうです...」
グリム「へぇー!お前、さえないくせによく知ってるな」
ツバキ「ぇ、あ、はい…」
- 生意気メイツ! ( No.3 )
- 日時: 2022/08/30 13:00
- 名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)
メインストリート
エース「クールだよな~。」
「……どっかの狸と違って。」
グリム「ふな゛っ!?」
エース「プッ……あははっ!もう堪えるの無理だ!あはははは!」
「なあ、お前ら昨日入学式で暴れてた奴らだろ?」
「闇の鏡に呼ばれたのに魔法が使えない奴とお呼びじゃないのに乱入してきたモンスター。」
「やー、入学式では笑い堪えるの必死だったわ。」
グリム「なぬ!?しっ、失礼なヤツなんだゾ!」
エース「で、結局入学できずに2人して雑用係になったわけ?はは、だっせー。」
グリム「にゃにおぉう……!?」
エース「しかも『グレート・セブン』も知らないなんてどんだけ世間知らずなんだよ。」
「ナイトレイブンカレッジに来る前に幼稚園からやり直すのをオススメするわ。」
ツバキ「エ、エース君…」
エース「ぷくく……」
グリム「ぐぬぬぬぬぬ………」
ユウ「ど、どうどう」
エース「ちょっとからかってやろうと思って声かけたけど色々と予想を超えてたね。」
「んじゃ、オレたちは君たちと違って授業あるんで!せいぜい掃除頑張ってね、おふたりさん♪」
ツバキ「ぇ、エース君…」
エース「ツバキ!そろそろいこーぜ!」
ツバキ「ぇ、ぁ、うん…」
グリム「コイツ~~!言わせておけば!もう怒ったゾ!」
「ふな゛~~~~っ!」
ツバキ「ぁ…エースくんっ」
エース「うわっ!っと、危ねえ!何すんだよ!」
グリム「オレ様を馬鹿にするからだ!その爆発頭をもっと爆発させてやるんだゾ!」
エース「爆発頭ぁ~?」
「へ~ぇ。オレとやろうなんて良い度胸じゃん。」
「そっちこそ、全身チリチリのトイプードルにしてやる!」
グリム「ふな゛~~~~っ!!!」
エース「おっと危ない。それっ!」
グリム「コイツ、魔法でビュンビュン風を吹かせてくる!オレ様の炎が曲がっちまうんだゾ!」
学生A「なんだ?ケンカ?」
学生B「いいぞ!やっちまえー!」
ユウ「風を操る魔法もあるんだ」
エース「そんなへろへろ火の玉当たるかって―の。」
グリム「なんだと!覚悟するんだゾ!」
「くらえ!」
エース「そんなん風で矛先を変えてやれば……そらっ!」
ツバキ「ぁ、危ないっ!」
「炎を沈めて。水っ!」
エース「あ゛ーっ!やべっ!ハートの女王の石像が黒焦げに!」
ツバキ「ぁ、完璧に守れなかった…」
グリム「オマエが風で炎の向きを変えるからだゾ!大人しく燃やされろっ!」
エース「そういわれて燃やされる奴がいるかっての!」
クロウリー「こらー!!!何の騒ぎです!」
エース「げっ、学園長…」
グリム「アイツ、アイノムチで縛ってくるんだゾ!逃げろっ」
エース「いでーっ!」
グリム「ふぎゃーっ!2日連続でいたぇんだゾーー!」
クロウリー「愛の鞭です!この私から逃げようなんて100年早いんですよ!」
「はぁ……。」
「先ほど「騒ぎを起こすな」と言ったばかりのはずですが?」
「しかもグレート・セブンの石像を黒焦げにするなんて!」
「よほど退学にさせられたいと見えます。」
エース「ちょっ!それは勘弁!」
クロウリー「ユウくんも、これではグリムくんを監督しているとは言えませんよ。」
ユウ「ごめんなさい。」
ツバキ「がっ、学園長、わ、私が悪いんです!私が、炎を水で消しきれなかったから…」
クロウリー「…ツバキくん。君は悪くないからね。」
「まったく………。君、学年と名前は?」
エース「エース・トラッポラ。……1年デス。」
クロウリー「ではトラッポラくん。グリムくん。そしてユウくん。」
「3人には罰として窓ふき掃除100枚の刑を命じます!」
グリム「にゃ!?」
「もとはといえば、ソイツがオレ様たちをバカにしたからいけないんだゾ!」
エース「ええ!?オレもぉ!?」
クロウリー「当たり前です。放課後、大食堂に集合。いいですね。」
エース「へぇ~い……。」
グリム「昨日から散々なんだぞゾ~!!」
ツバキ「あ、あの…」
クロウリー「はい?ツバキくん。」
ツバキ「私も、窓ふきやります。私が炎を消せなくて、黒焦げになっちゃいましたし…」
クロウリー「ツバキくん。ですが、君は、石像を燃やしてはいない。だから無理にやる必要はないのですよ?」
ツバキ「でも、私は2人のこと止められるはずだったのに、止められなかったので…」
クロウリー「…そうですか。君は3人と違っていい子ですね。」
ツバキ「ぇ、ぁ、ありがとうございます…」
- 読書家の彼女2〈+新情報〉 ( No.4 )
- 日時: 2022/09/08 17:58
- 名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)
人物紹介
名前 ツバキ・ガリブル〈Tsubaki Gullible〉
Gullible…騙されやすい、他人の言うことを簡単に信じてしまう(お人好し〉
学年 1年A組/番号 不明
誕生日 9月23日/天秤座
年齢 15・16
身長 不明(15歳にしてはやや低め)
利き手 不明
出身 薔薇の王国
部活 不明
得意科目 魔法解析学・防衛魔法
趣味 読書・カードゲーム
嫌いな事 不明
好きな食べ物 チェリーパイ
嫌いな食べ物 生もの
特技 不明
ハーツラビュル寮の新入生。
容姿
茶髪で、先がチェリーレッドの色をしている。決して染めたわけではない。目は紫紺。
新情報
身長 155cm
利き手 右
部活 入っていない
嫌いな事 幼馴染が傷つくこと
ユニーク魔法
「happy Reader」〈幸福な読書家〉
説明
本を持ち、魔法を使用すると自身、もしくは指定した友人に幸福なことが訪れる。
・治療・防衛魔法が強化される
・指定した相手の願いを、自身の何かを代償に願いをかなえることができる。(相手にはなにも代償がない。)
相手の願いが大きいと、最悪、死に至ったりする。
- 百列ウィンドウ! ( No.5 )
- 日時: 2022/08/31 08:14
- 名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)
大食堂
グリム「1日中掃除してもうクタクタなんだゾ~……それなのに、これから窓ふき100枚だなんて……」
ユウ「仕方ないよ」
ツバキ「遅れました…す、すみません…」
グリム「オマエ、遅いんだゾ!」
ツバキ「ぁぅ、す、すみません…」
グリム「それにしてもあのエースってヤツ、遅いんだゾ。オレ様を待たせるとはいい度胸だ!イライラ!」
ユウ「………………」
グリム「…………」
ツバキ「…………………」
グリム「……………………」
グリム「……………いくらなんでも遅すぎるんだゾ!?」
「まさかアイツ、逃げたんじゃないだろーな!」
ユウ「ありうる……」
ツバキ「あ……」
グリム「なんだゾ?」
ツバキ「そ、そういえば、エース君体調がすぐれないから少し休んでからいくって…」
グリム「なんだと!?」
「罰をオレ様達だけに任せて逃げるなんて許さないんだゾ!」
「行くぞユウ!エースをとっ捕まえて窓掃除させてやるんだゾ!」
教室
グリム「オラァ!エースはどこだ!隠し立てするとかただじゃおかねーんだゾ!」
「……って、もう誰もいない~!?」
壁の肖像画「いいや。私がいるよ。」
グリム「ふぎゃーーー!!!絵が喋った!?」
壁の肖像画「なんだい?しゃべる絵画なんかこの学校じゃあ珍しくないだろ?」
「あっちの壁の貴婦人も、こっちの壁の紳士もみんなおしゃべりするよ。」
「肖像画には口があるんだから、おしゃべりもするってものさ。普通のことだろう?」
ユウ「普通、絵はしゃべりません。」
壁の肖像画「君の″普通゛と私の″普通゛は違う。個性は尊重し合ってこそだ。そうだろう?」
「それで?君たち誰かを探しているのかい?」
グリム「エースってヤツを探してるんだゾ。顔にハートが描いてある、もさもさ頭のヤツ!」
壁の肖像画「ああ、知っているとも。今日から入ってきた新入生だね。少し前に寮に戻ったようだけど……」
グリム「にゃに~!あの野郎やっぱ逃げやがったんだゾ!どっちに行ったかわかるか!?」
壁の肖像画「寮への扉は東校舎の奥さ。」
グリム「ユウ、ツバキ、追いかけるんだゾ!」
新情報
・ツバキはエースによく騙される。
- 0章「???」プロローグ ( No.6 )
- 日時: 2022/09/08 17:56
- 名前: 謎の多すぎる謎の作家 (ID: HQL6T6.Y)
…。
・・・―――・・・
言いたい、今すぐに。
・・・―――・・・
お願い。
・・・―――・・・
…。
・・・―――・・・
私なんかが…。
・・・―――・・・
彼の隣にいてもいいの?
・・・―――・・・
…だめだよね。
・・・―――・・・
私なんかじゃ。
・・・―――・・・
「・・・―――・・・」
私は…
「トン、トン、トン、ツー、ツー、ツー、トン、トン、トン。」
「???ー。それってなんかの音楽か?」
「へ?…う、ううん。なんでもないよ。」
「ふーん?そ。」
「・・・―――・・・。」
見つからないように、ばれないように。
私は…
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