二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 乗組員の幻想記録伝 [Among us]
- 日時: 2023/03/29 21:43
- 名前: black fly (ID: 7ZyC4zhZ)
今回の話は、Among Us のクルーやインポスターが幻想郷に迷い込む話です。
プロローグ
-スケルド号-
宇宙を旅する一つの宇宙船の中で、会議が行われていた。すると、しばらくして、エアロックから赤いクルーが射出された。
赤「…俺は無実なのに…」
先ほどの会議で追放を受けた乗組員のクルーだ。インポスターの疑いをかけられた。
赤「生命維持装置は故障してないし、なんとかなるかなぁ…」
このまま赤は宇宙を彷徨う事となってしまった。その時、エアロックから黒いクルーが射出された。インポスターだ。
このインポスターとクルーはお互いを知らないまま、これから何年も宇宙空間を彷徨い、忘れられていく。
-忘れられた2人の行く先は…-
続く…
- Re: 東方人狼伝 1話 紅い神社に来た者 ( No.1 )
- 日時: 2022/12/11 22:55
- 名前: black fly (ID: 7ZyC4zhZ)
追放されて10年後…
俺の名はレッド。スケルド号のクルーだ。電気室のエンジニアをやっていた。
俺は相変わらず宇宙空間を彷徨っていた。生命維持装置のおかげで生きていられるが、お腹は空く。
赤「はぁ、このまま永遠に彷徨うのかなぁ…」
スケルド号で食べたコーヒーとピザが恋しかった。そんな事を思っている矢先。月の近くを彷徨っている事に気がついた。
赤「月か…後ろのジェットパック機能するかなぁ…」
背後に装備された生命維持装置。他にも色々な機械が中に配備されている。工具だってある。しかし、いくら自分がエンジニアでも、地に足が付かないと何もできない。
赤が諦めていたその時、目の前に一つの裂け目、スキマが開いた。
八雲紫「あれ?月の表面に行こうと思ってたんだけど、位置がずれているわね。」
中から出てきたのは1人の女性。赤は死に物狂いでスピーカーを使って叫んだ。
赤「た…助けてくれぇぇぇ!!」
紫「え?」
紫が反応する前に、赤はスキマに吸い込まれるように入っていた。
紫「なんか入って来たけど…まぁいいわ。」
紫がスキマを閉じた。
-スキマの中-
赤「な…なんだこの気味悪い空間は…」
やっと宇宙空間から抜けたと思ったら、周りはたくさんの目玉が埋め尽くす奇妙な空間だった。
紫「驚かせてごめんなさいね〜」
赤の目の前に紫が舞い降りた。
紫「あなたの名前は?」
赤「…俺はレッド。10年前、宇宙船から放り出されて宇宙を彷徨っていた乗組員だ。」
紫「宇宙船ねぇ…地球から飛んで来た訳じゃないわよね。」
赤「地球なら知ってる。そこから10億光年離れた惑星から俺は来たんだ。」
紫「どうして宇宙船から?」
赤「その船にはエイリアンが乗っていた。俺は疑いを掛けられて追放されたんだ。もう誰も覚えちゃいない。」
紫「なら、幻想郷に来てみない?」
赤「幻想郷?」
紫「そうよ。忘れられた者が辿り着く場所-幻想郷-。あなたも忘れられた存在なら、そこで暮らしてみない?」
赤「…ああ、その幻想郷に行きたい。」
紫「じゃ、早速繋げるわよ。」
スキマが開く。先には、一つの神社があった。
-博麗神社-
霊夢「あ、紫。どうしたの?」
紫「幻想郷に新しい住民を持ってきたわ。」
赤「…これは神社か?」
赤は周りを見る。生い茂る木、青い空、その光景に感動した。
赤「おお…何十年ぶりだろう…惑星に足を着くなんて…地球は生物の実験のために来た事はあったけど…」
霊夢「アンタが新しい住民?」
乗組員の赤は地球人と同じく酸素呼吸生物、平均身長は1m。
赤から見る霊夢の姿は少し大きい。
赤「もしかして人間か?俺はレッド。宇宙船の乗組員だ。」
霊夢「ええ、私はこの博麗神社の巫女の博麗霊夢。妖怪退治とかもしてるわ。」
赤「妖怪?船のデータで見た事があるぞ。」
紫「この幻想郷は、外の世界と結界で塞ぎ、妖怪達が暮らせるようにした場所。ちなみに私が作ったのよ。」
赤「なるほど、つまりここは外の世界で忘れられたりした妖怪達を保護しているのか?」
紫「そういう認識で構わないわ。」
霊夢「とりあえず、あなたの住処は人里に手配するわね。」
赤「..ありがとう。」
こうしてレッドは、新たな目的を探すため、幻想郷で暮らす事になった。
続く…
- Re: 東方人狼伝 2話 殺戮者の幻想入り ( No.2 )
- 日時: 2023/01/27 22:21
- 名前: black fly (ID: 7ZyC4zhZ)
ブラック「畜生!バレちまった!」
黒色の乗組員…いや、インポスターの-ブラック-は宇宙空間を彷徨っていた。レッドが追放された後、すぐにインポスターだとバレて追放されたのだ。
ブラック「クソッあの野郎共…うん?」
不満を呟いていたブラックだったが、目の前のスキマを見つけて黙り込む。
ブラック「なんだこりゃ…入ってみるか。」
そのスキマはつい先程、レッドが入り込んだスキマだった…
-魔法の森-
ブラックはレッドと紫のやりとり、博麗神社での話を影で盗み聞きし、森の中に逃げていた。
ブラック「ここが地球か…昔、仲間と噂で聞いた通り、自然豊かだなぁ…」
本来、気性の荒いインポスターであるブラックでも、幻想郷の大自然に感嘆としていた。
ブラック「多分、あいつのせいでインポスターの事は知られてるだろうしな…」
ブラックは妖怪があまり近寄らない魔法の森に居た。
ブラック「あれは…家か?」
ブラックは一つの家を見つけた。人形を操る魔法使い、アリスの家だった。ブラックは静かに近づいて、窓の中を見る。テーブルに座ってアリスが人形を作っていた。
ブラック「なんだあいつ…あれが地球人って奴か?」
ブラックは家の扉をノックする。出てきた瞬間に殺すつもりだった。
アリス「魔理沙ね。今開けるわよ。」
アリスは返事が聞こえていないのにも関わらず、扉を開けた。
ブラック(今だ!)
ブラックは影から飛び出して攻撃しようとする。しかし…
アリス「とでも思ってたの?」
アリスは周囲に人形を展開させ、ブラックの周りを一瞬で囲む。
ブラック「何ぃ!?」
アリス「魔理沙だったら返事くらいするわ。」
ブラックは武器も取り出せず、人形の一撃で気絶してしまった。
-アリス邸-
ブラック「………ここは…どこだ?」
ブラックは気づいたらベットの上にいた。頭の部分に包帯が巻き付けてある。
アリス「意識が戻ったようね…全く、いきなり襲ってくるなんてね。」
ブラック「…お前…」
アリス「言っておくけど、あなたの周りには結界を作ったから攻撃できないわよ?武器ももらったわ。」
ブラックから3m程、離れたテーブルの上にブラック愛用の拳銃とナイフ、小さな円盤のような機械が置いてあった。
アリス「今から質問するわよ。正直に答えてね…さもないと…」
ブラックのすぐ近くに武器を持った人形がいる。一応、肉弾戦もできるが、ブラックは諦めて白状する。
自分が宇宙船にいた時の事、インポスターである事、何をしてきたのか…全てを語った。
アリス「あなたは乗組員でも無い…化け物ねぇ…」
ブラック「そうだ。拳銃やらナイフやら使って殺し回ったモンだよ…」
ブラックは追放されるまで、いろんな場所で殺戮し続けた事を思い出した。
ブラック「なぁ、お前だって名前くらい言ったらどうだ?」
アリス「忘れていたわ。私はアリス・マーガトロイド。この魔法の森に住む魔法使いよ。」
ブラック「なるほど…ここは地球だよな…?」
アリス「大体合ってるわ。でも、ここは地球の外の世界と隔離された世界…幻想郷よ。」
ブラック「ゲンソウキョウ?」
ブラックは幻想郷の事について、アリスから教えてもらった。
ブラック「覚えた。なんか宗教染みてんなぁ…」
アリス「仕方無いわ。それがこの世界の常識よ。」
ブラック「まぁいいや…俺はもう帰って…」
アリス「帰る所なんて無いでしょ?」
ブラック「……」
アリス「私の家に泊まっていいわよ。」
ブラック「何だって!?」
アリス「何よ…そんなにびっくりして。」
ブラック「俺みたいなバケモンを泊めるのか?」
アリス「ここはそういう奴ばかりの世界よ。」
こうして、ブラックはアリス邸に泊めてもらい、第二の人生が始まったのだ。しかし、ブラックは密かに人間の里での殺戮を目論んでいた…
続く…
- Re: 東方人狼伝 3話 新たな生活・レッド編 ( No.3 )
- 日時: 2023/02/26 21:25
- 名前: black fly (ID: 7ZyC4zhZ)
クルーのレッド、インポスターのブラックが幻想入りしてから一週間が経った。二人共、充実した暮らしを満喫していた。
-人間の里-
早朝、俺は目を覚ました。布団から出て、台所に向かった。生命維持装置の中から-長期栄養保存食-と書かれた箱と機械を取り出した。
保存食を開けると、食パンが入っている。
それを-機械-…人間曰く、トースターに入れて温める。しばらくして食パンが温まった物を取り出して齧り付く。
あらかじめバターは塗ってあるが、保存食だしとても美味しいとは言えない味だ。
しょうがないだろ…?幻想郷に来たってのは良いんだが、まだここの食べ物を口に入れる勇気が無いんだ。
食パンは後、5枚程入っている。これが無くなったら、里の食材を買わないとな…
レッドは独り呟きながら、朝食を終えて外に出る。レッドはこう見えてエンジニア。里の建造物や家具の修理、他の店の手伝い…俗に言う何でも屋をしていた。
レッド「霊夢が家賃は要らないって言ってたけど、流石にタダで住ませてもらうのは嫌だからなぁ…」
宇宙船で何年もタスクをこなしてきたレッドは、一週間前から、里の人達からの依頼を全て容易く終わらせた。
その仕事の速さを気に入られたのか、何人かの妖怪達とも仲良くなっていた。
文「あ、レッドさん!こんな朝早くから散歩ですか?」
レッド「おはようございます。射命丸さん。」
レッドは、文の作る-文々。新聞-の配達を任されている。五日前、里で新聞を配る手伝いをした時の効率の良さから、文にスカウトされたのだ。他にも、豆腐屋、貸本屋、団子屋など多くの店からスカウトされ、毎日、宇宙船で暮らしていた時のように、仕事をして暮らしていた。
早速、文に新聞配達を頼まれて、里の至る所に新聞を配る。最後の配達先は鈴奈庵だ。
ノックをした所、本居小鈴が出て来た。小鈴は六日前、幻想郷に来て、レッドが二日目に会った人だった。
その日、小鈴の頼みで手伝ったせいか、すぐに仲良くなっていた。どうやら、あらゆる文字を読めるらしい。
小鈴「おはよう!新聞ありがとね。」
レッド「気にすんな。出来る事をやっただけさ。」
小鈴「阿求さんも喜んでたよ!あの本を読んでくれたってね!」
レッド「幻想郷縁起の事か…物凄く興味深い本だったぞ。昔はMIRA.HQの本部で古代の歴史やら文学を学んだもんだ。」
小鈴「みらえいちきゅー?」
レッド「あー、なんでも無い。とりあえずあの本は最高だったよ。」
エンジニアを職業としていたレッドもさまざまなタスクをやってきた。MIRA.HQでは化石の修復をしていた事が頭によぎる。
レッドは小鈴と軽く会話した後、別の所へ向かった。既に数人の人達が外に出てそれぞれの作業を始めていた。人間の里の朝が始まったのであった。
-寺小屋-
レッドは寺小屋に歩いて来た。生命維持装置-バックパック-から時計を取り出して確認する。午前7時だ。
レッドは扉を開けて、寺小屋の中に入った。誰かの人影が近寄ってくる。
慧音「レッド、今日も来てくれたのか。」
レッド「あぁ、今日は暇だし、また手伝うかと…」
慧音「ありがとう。2時限目の授業で教えてみないか?」
レッド「良いんですか!?」
慧音「もちろんだ!」
これまた五日前、レッドが夕方に会った人妖だ。レッドは、幻想郷縁起を六日前に借りてすぐに読み耽っていたので、ほとんどの妖怪を知っていた。慧音の依頼をこなす内に随分と親しくなったのだ。
そして時間が過ぎて、午前10時。既に生徒は寺小屋に来て授業を受けていた。二時限目となったので、レッドが代わりに授業を行った。
レッド「え?それで良いんですか?」
慧音「あぁ、私も君の学んで来た事に興味がある。」
レッドは、自分の働いてきた事についての授業をしろと聞かされた。慧音は別の作業で外に出ていた。
レッド「えー、それではみなさん。静かにしてくだ…」
レッドが話そうとした瞬間、生徒達が騒ぎ始めた。
レッド「えっと…みなさん?」
教師の経験も無いレッドは困惑する。
レッド(なるほど…慧音さんも困るわけだ。)
慧音と親しくなったとしても、所詮、レッドは外から来た外来人と同じような者だ。生徒達も、いつもは慧音に怒られるが、レッドが教師だと知った途端、騒ぎ始めたのだ。
レッド「みなさん…もうちょっと静かに…」
注意しようとしたが、どこからか飛んできた紙飛行機が頭に当たり、黙り込んでしまう。
レッド「ほら!授業は始まってるぞ〜」
少し大きめの声で言ってみたが、反応は無い。レッドはイライラし始める。
レッド(畜生…人間の子供ってこんなに聞き分けが悪いのか?慧音さんはいつもどうやってるんだ!?)
レッドは疑問に思いながらも、心の中でイライラが溜まる。そして、数分経って、堪忍袋が爆発した。
レッドはバックパックから赤と白の模様がついた-メガホン-を取り出す。本来は、宇宙船で死体を発見した時のためのアイテムだが、今のレッドはブチギレて判断もろくに出来なかった。メガホンをかざして叫ぶ。
レッド『黙れっつってんだろ!!』
インポスター顔負けの怒号が響いた。生徒達は静まり返り、席に着く。
レッド「よし、やっと静かになった…」
さっきまでの殺伐とした表情はもう無い。生徒達も、さっきまでの雰囲気が消えた事で困惑した。
レッド「慧音さんから授業を頼まれました。地球からはるか遠い惑星からやって来たレッドです。質問があったら遠慮せず、挙手してくれよな。」
簡単な自己紹介をする。フランクな口調のせいか、生徒達もレッドに興味深々そうだ。そんな中、一人の男子が手を挙げた。
レッド「はい、そこの君。」
男子生徒A「ぼ…僕は天体とかに興味があるんです!レッド先生のいた星ってどのくらいの距離ですか?」
レッド「距離か…ざっと10億光年ぐらい離れた所だ。」
男子生徒A「じゅ…10億光年!?」
他の生徒もざわつき始めた。
男子生徒B「そこで何をしてたんですかー?」
レッド「エンジニアだ。」
男子生徒B「えんじにあ?」
レッド「まぁ、物を修理したり…色々な。」
そこからは、生徒達からの疑問にひたすらレッドが応えるような授業だった。その後、慧音が戻ってくる事は無く、結局最後まで授業を教えた。
レッド「はい、授業は終わりだ。」
全ての授業が終わった。もう夕日が落ち始めている。生徒達は下校する。誰もいなくなった教室にレッドが椅子に座っていると、慧音が向かって来た。
慧音「悪いな…君の授業がどんな物かついつい見たくて…」
レッド「見てたんですか!?」
慧音「あぁ、最初の怒号は驚いたが、生徒達はもう君に懐いているようだな。」
レッド「ただただあっちの質問に答えただけですよ。」
慧音「そうでも無いぞ?実に興味深い内容だったしな。お疲れ様。」
レッド「ありがとうございます。俺はこれで…」
レッドは寺小屋の授業を終えて、家に帰宅した。
レッド「明日も寺小屋に行ってみるか…」
そう呟きながら、レッドは眠った。
続く…
- Re: 乗組員の幻想記録伝 4話 インポスターの真実 ( No.4 )
- 日時: 2023/03/29 21:45
- 名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)
クルーのレッド、インポスターのブラックが幻想入りしてから一週間が経った。二人共、充実した暮らしを満喫していた。
-アリス邸-
俺はブラック…まぁわかるだろ。一週間ぐらい前から魔法使いのアリスって奴の家に泊まっている。幻想郷にはあり得ない能力を持つ奴らがたくさんいるようだ。アリスもその一人だ。主に魔法を扱う程度の能力 ・人形を操る程度の能力を持っているらしい。だから人形が動いているんだ。
…なんで女性ばっか能力持ってんだ?
ブラックはボーッとしながら二つのカップに紅茶を入れていた。キッチンを出てリビングのテーブルに向かう。そこには人形を編んでいるアリスがいた。
アリス「あら、ありがとう。大人しくなったじゃない。」
ブラック「そりゃどーも…」
一週間、アリス邸で幻想郷の話を聞いて暮らしていたブラックは、次第に性格が丸くなっていた。
ブラック「宇宙船にいた時は、こんなにゆっくりと暮らせなかったんだよ。」
アリスに紅茶を渡して、お互いが向き合うような位置にブラックが座った。
アリス「なんで、乗組員を殺すの?」
ブラック「…賞金稼ぎって知ってるか?」
辺りの空気が若干変わった。
アリス「本で見た事があるわ。特定の人物を殺したり、捕まえたりしてその謝礼金を受け取るってやつ。」
ブラック「その通りだ。インポスターってのは、ただ凶暴な化け物ってわけじゃねぇ。」
ブラックが紅茶を一気に飲み干して話し始めた。
ブラック「俺達インポスターは、寄生生物だ。」
アリス「え?その体は本体じゃないの?」
ブラック「元々、俺はトカゲみたいなちっさい生物だ。乗組員に寄生すると、知能がニンゲン並に上がる。」
アリス「それと賞金稼ぎが関係あるの?」
ブラック「インポスターは、乗組員を殺して、その肉を食って生きている。もちろん、見境無く殺してはいないんだが…」
ブラックがため息混じりに語った。
ブラック「たまに寄生しても、知能が上がらずに凶暴化するインポスターがいるんだ。」
アリス「凶暴化?」
ブラック「普通ならひっそりと乗組員に成りすまして、ちょっとずつ殺したり、妨害して遊ぶけど、凶暴化した奴は見境無く船内を走り回ってインポスターすら喰っちまう。」
ブラックが拳銃を弄びながら語る。
ブラック「だから、凶暴なインポスターの撃退依頼がMIRA.HQっていう乗組員達の本部から出されている。」
ブラックが一枚の紙を取り出した。そこには、紅い眼光を持つインポスターや大きな牙を出したインポスターの写真が写っている。
ブラック「この賞金首(凶暴なインポスター)のいる場所にいる乗組員は殺しても構わないっていう制約で俺はスケルド号に侵入していたんだ。」
アリス「殺したら結局プラマイゼロじゃない。」
ブラック「俺はそんなに殺しまくるタイプじゃないぞ。それに…」
ブラックの眼光が一瞬赤く光る。
ブラック「俺は最強の殺し屋だ。」
続く…
Page:1