二次創作小説(紙ほか)
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- 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム
- 日時: 2022/12/07 20:37
- 名前: 海 (ID: oyEpE/ZS)
黄金郷の領主、無限の魔術師である右代宮戦人は、六軒島を舞台としたゲーム盤を構築した。
再び、魔女のゲームが開催される。
- Re: 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム ( No.2 )
- 日時: 2022/12/07 22:37
- 名前: 海 (ID: 4.2P0hz.)
ロノウェは、古戸ヱリカに招待状を渡していた。
ヱリカ「お久し振りですね。」
ロノウェ「ヱリカ様に招待状をお届けに参りました。」
ヱリカ「招待状…戦人からですか。」
招待状を受け取ると、内容を見る。
ヱリカ「ゲーム盤ですか。私とミリテリー対決…第6ゲーム以来ですね……は!?ベアトリーチェさんと私に挑むんですか!?」
ロノウェ「断ることもできますが……」
ヱリカ「やるに決まってるじゃないですか!その挑戦、受けますよ。」
ロノウェ「黄金郷にて、お待ちしています。」
ロノウェが姿を消した。その頃、黄金郷の書斎に絶対の魔女、ラムダデルタが訪問してきた。
ラムダ「戦人!面白いことを考えておきながら、私に教えないのよ!?」
戦人「ラムダデルタには、俺が直接、招待状を出す予定だったんだが…」
招待状をラムダデルタに渡す。
ラムダ「…そうなの?悪かったわね。どんなゲームにするつもりなのよ。」
戦人「俺が構築したゲームだから、設定をいろいろと変更させてもらった。ノックスの十戒は問題ないはずだ。だが、今回はベアトのゲームじゃないから、第1ゲーム~第8ゲームの設定はない。」
ラムダ「一緒にされたら、つまらないわ。戦人はゲームマスター…新しいゲーム盤に期待するわ。」
戦人「登場人物は変わらないが、追加がある。ヱリカとベアトは、俺のロジックを破れるかな?」
ラムダ「戦人が考えたゲーム盤を先に見せてもらうわ。」
戦人は黄金の欠片をラムダデルタに渡した。
ラムダ「…………戦人。このロジックは反則よね!?」
戦人「ちゃんと、伏線を用意したぜ。犯人の定義はいろいろある。」
ラムダ「ベアトのゲームが、まだよかったわ…」
ラムダデルタは戦人が出したお茶菓子を食べながら、暇を潰した。
第2話終わり
- Re: 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム ( No.3 )
- 日時: 2022/12/07 23:33
- 名前: 海 (ID: jV4BqHMK)
魔女の対戦席では、ベアトとヱリカが、ゲームの開始を待っていた。
ベアト「戦人はまだ来ぬのか?」
ヱリカ「いつまで、待たせるんですかね?」
すると、無数の黄金蝶が集まってきた。ゲームマスター、戦人の登場である。
戦人「待たせたな。ヱリカ、ベアト。これは俺のゲームであり、リベンジマッチだぜ。」
ヱリカ「リベンジマッチですか…果たして、私に勝てますか?」
ベアト「戦人の構築したゲーム…挑ませてもらうぞ!」
対戦席の椅子に座ると、ラムダが登場する。
ラムダ「今回のゲームは、戦人が構築したゲーム。六軒島で発生した魔法殺人を人間とトリックで、説明してもらうわ。」
戦人「ゲームの補足だが、ゲーム盤上での犯行の動機はあるが、動機の説明は不要だ。犯人、共犯者、トリックを見破れば、勝利とする。勿論、青き真実で説明してもらうがな。」
ヱリカ「言われなくても、わかってます。」
ベアト「どんな物語なのか…」
戦人の右手から黄金の欠片を取り出すと、輝き出した。
戦人「それでは、ゲームを開始する。」
次回、ゲーム開始
- Re: 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム ( No.4 )
- 日時: 2022/12/10 20:20
- 名前: 海 (ID: UMqw536o)
1984年8月21日11時
本館屋敷を掃除している使用人の紗音は、廊下の掃き掃除をしていた。
紗音「やっと掃除が終わったわ。」
夏妃「紗音。掃除は終わったのですか?」
紗音「奥様。終わりました。」
夏妃はチェックすると、問題ないようだ。
夏妃「完璧ですね。今日はもう休みなさい。明日も掃除を頼みましたよ。」
紗音「奥様!ありがとうございます!」
夏妃は笑みを浮かべると、部屋に戻っていった。
朱志香「紗音。今忙しいかな?」
紗音「御嬢様。どうなされましたか?」
朱志香「戦人…探してるんだけどさ…知らない?」
朱志香の手元には、お菓子入った小袋があった。
紗音「……戦人様なら、お館様に呼ばれていましたよ。」
朱志香「祖父様に!?」
紗音「内容は内密とのことで、わかりませんでしたが。」
朱志香は急いで、金蔵のいる書斎に向かった。
紗音「戦人様に渡すのでしょうか……はぁ。」
紗音は箒と塵取りを片付けると、部屋に戻った。
1984年8月21日11時55分
金蔵の書斎にて、戦人は源次と会話していた。
源次「戦人様。この事は、内密にお願い致します。」
戦人「別に…蔵臼伯父さんと夏妃伯母さんにも、事情があったんだろ。」
源次「感謝いたします。戦人様。」
戦人はとある理由から、金蔵が既に亡くなっている秘密を知り、源次から事情を聴いていた。
戦人「俺がこの部屋にいることを知っているのは?」
源次「紗音だけです。」
戦人「わかった。」
すると、書斎扉をノックする者が現れた。
朱志香「戦人。いないのか?」
戦人「源次さん。ヤバくないか?」
源次「私が時間を稼ぎますので、隠れ…戦人様!?」
戦人は窓を開けた。飛び降りるようだ。
戦人「後は、頼んだぜ!」
源次は戦人を見届けると、窓を閉め、朱志香を書斎に招いた。
朱志香「戦人は来てないか?」
源次「戦人様なら、外にいかれました。お館様が散歩だと教えましたら、そのまま。」
朱志香「いないのか。ならいいや。」
朱志香は書斎から出ていったら、夏妃が呼んだ。
朱志香「母さん。どうしたの?」
夏妃「大事な話があります。部屋に来なさい。」
朱志香は夏妃に連れていかれた。
- Re: 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム ( No.5 )
- 日時: 2022/12/09 06:51
- 名前: 海 (ID: KP9MPHtc)
1984年8月21日12時15分
夏妃は朱志香を連れて、蔵臼の部屋に入ってきた。
蔵臼「朱志香。お前には、黙っていたが…婚約者がいる。」
朱志香「私に、婚約者!?」
いきなり、信じられない事実を言われて、困惑する朱志香。
蔵臼「それが、大企業の社長の息子さんでな。朱志香の事を気に入ったらしい。どうだ。」
朱志香「……私はその息子さんと結婚しないといけないの?」
蔵臼「そうだ。朱志香が結婚してくれれば、安泰だ。悪い話ではないだろ?」
今は黙って話を聞いていた朱志香だが、蔵臼に睨み付ける。
蔵臼「どうしたんだ…?」
朱志香「何が、安泰だ。」
夏妃「朱志香が結婚すれば、右代宮家は守られます。」
朱志香「何で、勝手に決めるんだよ!?私は…嫌だぜ。」
夏妃「そんなことは、許しません。朱志香は18歳になったら…」
朱志香「黙れよ!私の意思はどこにあるの!私の意思で決める。勝手に決めないで!」
朱志香は飛び出すように、部屋から出ていった。
夏妃「あなた…」
蔵臼「まだ…時間はある。右代宮家を守るのは…これしかないのだ。」
この様子を見ていた黒の気配が、静かに消えた。
- Re: 【うみねこのなく頃に】無限の魔術師のゲーム ( No.6 )
- 日時: 2022/12/10 07:36
- 名前: 海 (ID: DXOeJDi3)
1984年8月21日12時
ゲストハウスの資料室で、本を読んでいた戦人を発見した朱志香は、声をかける。
戦人「朱志香?」
朱志香「戦人…」
朱志香は急に泣きながら、戦人に抱きついてきた。
戦人「何かあったのか?」
朱志香「実は……」
事情を戦人に話した。朱志香の悲しみから、辛かったことを理解した戦人は、黒きオーラを纏った。朱志香には、黒きオーラは見えない。
戦人「辛かったな。」
朱志香「どうすれば…」
戦人「俺がなんとかしてやる。必ずな…」
魔女の対戦席
ゲーム盤を一時停止すると、ヱリカとベアトが戦人を睨んでいる。
戦人「どうしたんだ?」
ベアト「何で、戦人と朱志香のラブコメシーンがあるんだよ!?」
ヱリカ「ゲーム盤の物語でも…これは…」
戦人「別に、問題はないだろ?この時点で、わかっていると思うが…」
ベアト「金蔵が死亡している。駒戦人が気づいているが…」
戦人「赤で宣言するぜ。【金蔵は死亡している】【戦人は、金蔵の死の秘密を知り、源次に口止めされている】」
ヱリカ「金蔵の秘密を知ったんですよね?これは、殺人事件の動機になり得ませんね。」
戦人「先に、赤をサービスするぜ。【このゲーム盤の戦人は、紗音との約束を覚えている】」
ベアト「なら、殺人事件が発生しないはずだが、戦人の物語だからな。」
戦人「それでは、ゲーム盤の駒を動かそうか。」
戦人は黒の駒…キングを進めた。