二次創作小説(紙ほか)

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幻想紅蓮隊 [東方project×蒼穹紅蓮隊]
日時: 2023/02/23 08:49
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

今回は、蒼穹紅蓮隊の敵組織が東方の世界に入る話です。最初は、菫子が八福星間開発公司に振り回される?話です。

注意

・シリアス展開
・一部キャラクターの死●

以上です。

さぁ、楽しもうね!!

プロローグ

2054年 4月7日 2時50分

火星開発の利益独占を企てた-八福星間開発公司-の野望は消え、株・尽星の私設自衛部隊S.O.Q 通称-蒼穹紅蓮隊-の活躍によって、中小企業解放戦線やリトルーアースなどのテロ企業組織は駆逐された。八福星間開発公司の最終兵器-爆懺-も破壊され、同企業は解体。武力抗争が人々に知らされる事は無かった。
株・尽星が注目を浴びるに連れて、かつてのテロ企業組織やライバル企業の存在は闇へと葬られ、誰からも忘れられた。

しかし、奴らは諦めていなかった。

八福星間開発公司、中小企業解放戦線、リトルアースは手を組んで未だに尽星が進出していない未知の惑星へと移住して、復讐の準備をしていた。しかし、後少しで準備が出来るところでその惑星の時空が歪み、別の宇宙へと飛ばされてしまった。だが、八福星間開発公司にとっては好都合な宇宙であった。

人類がアポロ計画に失敗し、宇宙に進出出来なかった-東方世界-の地球ならば、株・尽星と同じく宇宙開発を行なっていた八福星間開発公司だけが宇宙開発の利益を独占し、これまで以上に発展できると考えたのだ。復讐に準備した兵器を封印し、元からいたように、地球で会社としての活動を開始した。八福星間開発公司は大企業として成り上がった。

あの事件が起こるまでは…

Re: 幻想紅蓮隊 2話 宇宙開発の始まり ( No.2 )
日時: 2023/03/01 16:52
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

22時36分 東京府上空

菫子はビル街の上を一目から隠れるように飛んでいた。
後ろから複数の戦闘機が追いかけてきたのだ。

菫子「なんなの…あいつらは!」

テレポートを駆使して何度も距離を取るが、戦闘機は何故か菫子の位置を把握していた。そして、先頭にいた戦闘機が菫子の飛行に追いついた直後、機体の先端から網状のセンサーを放った。

菫子「何!?」

菫子がセンサー内に入ると、戦闘機から電子音が鳴った。それと同時に、黄色のレーザーが菫子目掛けて真っ直ぐ飛んだ。

菫子「どんな技術であの攻撃を……やっぱり、八福しか無いわね!」

戦闘機が使った攻撃は、八福星間開発公司が元いた世界…そこでライバル企業であった株・尽星の私設自衛部隊・S.O.Q
通称-蒼穹紅蓮隊-の戦闘機が使っていた全方位照準固定システム-N.A.L.S-(No Blindspot All range Laser System)
目標特定、照準、追尾、レーザー誘導までを一括して行なう、S.O.Qシリーズ宇宙機特有の武装システムの総称だ。しかし、八福の技術では完全な再現が出来ず、目標特定、照準しかできないので、ターゲットを追尾する事はできない。
菫子はレーザーを避けて、テレポートでビル街の裏に隠れる。戦闘機達は見失ったようだ。八福の巨大ビルまで戻って行った。

菫子「はぁ…危なかった。幻想郷に逃げ込もう…」

テレポートで家に帰り、その日はすぐ寝た。

-次の日-

菫子は高校生で一人暮らしをしていた。家族に無理を言って東京府の自宅で過ごしているのだった。しかし、菫子の姿が見当たらない。

そう、菫子は寝る事で幻想郷に自分の意識と体ごと行くことができるのだ。昨日の夜、幻想郷に行った菫子は偶然会った八雲紫に事情を伝え、本格的に幻想郷に住ませてもらう事になった。

-幻想郷・博麗神社-

菫子は一旦、博麗神社に泊まる事になった。

今は、霊夢と一緒に家の中でくつろいでいた。菫子は、外の世界で突然急成長した怪しい大企業-八福星間開発公司-について話していた。

霊夢「外の世界も物騒ね。八福星間開発公司…八福って、宇宙開発会社なの?」
菫子「そうよ。まだ宇宙開発はしてないけど…ものすごい量の資金を持っているの。そろそろ宇宙開発が始まるとか言っていたわね…」
霊夢「宇宙ねぇ…月はどうするんだろ。」

-月の都-

一方その頃、月の都ではパニックが起こっていた。

依姫「…姉さん。」
豊姫「分かってるわ。人間達が宇宙開発を再開したようね。」
依姫「月面に何度来ても失敗しているのに、良くやろうと思いますね…」
豊姫「そうね…」

二人が静かの海の前で、立ちながら話していたその時、一人の玉兎が慌てて二人に向かって走ってきた。

依姫「あれは…調査兵の一人!?」

月には、都を守る兵士の玉兎などがいる。走ってきたのは、都から離れて地球から飛翔物が飛んでこないかを警備する調査兵だった。
しかし、様子がいつもと違かった。その体は、何かに切られた様な傷跡と重度の火傷でボロボロになっていた。

依姫「大丈夫か!?何があった!!」
玉兎「…人間が」
依姫「…人間?」
玉兎「人間が攻めてきた…」

豊姫&依姫「…ッ!!」

玉兎は意識を失って倒れてしまった。

依姫「やはり…本当にっ!」

その瞬間、依姫と豊姫を覆う大きな影が映った。

豊姫「…どうやら、人間達の侵攻が始まった様ね…」

二人の目の前…月面の上に、要塞とも呼べる巨大な衛星が飛んでいた。


かつて、蒼穹紅蓮隊がその衛星につけたコードネームは…-対宙対地上攻撃衛星・深閃シンセン-だった。
続く…

Re: 幻想紅蓮隊 3話 深閃之巻 ( No.3 )
日時: 2023/02/26 21:12
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

対宙対地上攻撃衛星 
深閃シンセン

推定武装:
   索導粒荷砲×1
 ミサイルポッド×2
  対地回転砲台×8
  磁量子放射機×8
   対宙速射砲×4
合成開口集電光板×4

八福星間開発公司がこの世界でアポロ計画が失敗している事を確認。月面に原因があると推測した八福星間開発公司は、月面基地建設のために攻撃衛星を月に打ち上げた。この衛星はかつて、識別名を「深閃」と付けられた。
対宙対地における攻撃、防御機能も充実しており、むしろ小型の宇宙要塞と形容するに相応しい物であることが判明している。4枚装備されている合成開口集電板による索敵機能と合わせると、月面、地上に対する絶対的な脅威となりうる。
八福星間開発公司(以下、八福と呼称)は、月の都を持ち前の科学技術で居場所を探し出し、排除を目論んでいた。

-静かの海-

依姫「とりあえず、あれを破壊しないと!」

怪我をした玉兎を近くのクレーターに寝かせ、深閃に向き直る。

依姫「この衛星の他に侵略者がいるかもしれない…姉さんは都で兵を上げて!」
豊姫「分かった。任せたわよ!」

豊姫が空間を裂いて都に戻る。切れ目が消えると同時に深閃の索導粒荷砲から2本の赤いレーザーが依姫に放たれた。軽々と避けられるが、レーザーは追尾を続ける。

依姫「最近、地上の科学技術があり得ない速さで上がっていると聞いた…どうやら、この衛星を作った組織が原因だな…」

側面の装甲の部分には、小さく八福星間開発公司と言うロゴが描かれていた。
深閃の対地回転砲台が回転を止めて、ハッチを開けた。ハッチから3wayの紅い弾幕が放たれる。

依姫「…当たったら死ぬ様ね。」

顔面のすぐ横を通り過ぎた弾を見て呟く。元々、地上への攻撃を考えて作られた衛星なので、深閃の攻撃は、月人にも高いダメージを与えられるのだ。いくら穢れが無い月人とは言えど、深閃の攻撃を喰らってしまったら死んでしまう。

依姫「さっさと破壊してやるわ!《火雷神》!」

依姫を纏うように現れた雷が七頭の炎の龍の形となって、深閃に突進した。

炎の龍はミサイルポッドを焼き尽くした。
しかし、深閃の大部分はまだ残っている。合成開口集電光板を動かしながら、対地回転砲台、磁量子放射機、対宙速射砲の一斉射撃を開始した。

依姫「当たるか!《天宇受売命》!」

光を帯びた依姫は、踊る様な動きで全ての弾幕を避けた。

依姫「今度はこっちの番よ!《愛宕様の火》!」

深閃に接近した依姫が片手を炎に変えて、深閃の対地回転砲台に触れた。それと同時に触れた部分が溶けてしまった。片方の対地回転砲台が爆発を起こし、深閃が大きく傾いた。

依姫「まだまだ!」

立て続けに、鞘から刀を取り出して、空間を切った。依姫が切る動作をしたのと同時に、刀から青白い波動型の弾が放たれた。
波動弾はもう片方の対地回転砲台を破壊する。爆発で傾きながら、深閃は磁量子放射機と対宙速射砲で迎撃するが、依姫には全く当たらなかった。

依姫「フン、人類はやはり退化しているんじゃ無いのか?」

刀で深閃の中央を縦に切った。深閃の上から下に、大きな傷ができると同時に深閃が動力部から爆発し始めた。依姫の威力に耐えられず、内部が自壊した様だ。

深閃は右へ左へ傾きながら、地球の低軌道上に沿った形で落下し、あたりが真っ白になるくらいの閃光と共に大爆発を起こして消えた。

依姫「…終わった。」

刀を鞘にしまって都へと歩き出す。だが、戦いは終わっていなかった。突然、依姫を巨大な影が覆った。

依姫「…何ッ!?」

依姫が最後に見たのは、深緑色の金属だった。

続く…

Re: 幻想紅蓮隊 4話 幻想を蝕むモノ共 ( No.4 )
日時: 2023/03/04 08:00
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

菫子が幻想郷に住んでから一週間が経った。菫子は里で平和に暮らしていた。霊夢や魔理沙と交流しながら楽しい時間を送っていた。

奴らが来るまでは…

二週間後、いつもと変わらず、菫子は里の外に出て、雲の上を飛んでいた。

菫子「やっぱり雲の上を飛ぶのは爽快ね!」

今日は紅魔館の吸血鬼に会いに行こうと思っていたのだ。しかし、突然目の前に現れたスキマが進路を遮った。

菫子「おっとっと…紫!?」

急ブレーキをかけて、スキマから出てきた紫の方を見た。

紫「…かなりまずい状況になったわ…」

紫が腰のポケットから数枚の写真を取り出した。菫子はその写真を見る。

破壊された紅い衛星…深緑色の装甲を纏った巨大なロボットが写っている。

菫子「何これ…」
紫「外の世界の科学力が-一部-急激に成長しているのよ。」

他にも写真はあった。

漆黒の翼を持つ戦闘機…荒野に停車している巨大な戦車…太陽の下、遥か上空を飛ぶ輸送機も写っていた。

紫「外の世界に偵察してきたけど、この八福星間開発公司って言う大企業が運用している兵器みたいよ。」
菫子「そういえば最近、この企業が怪しいから調べてたの。」
紫「調べていた?」
菫子「最近、この企業組織がどこから手に入れたか分からない程の資金を使って僅か三日ぐらいで大企業に成り上がったのよ。」
紫「そんなに早く発展するものかしら?」
菫子「ただ一つ分かるのは…」

菫子「何かを隠している事よ。」

八福星間開発公司…その企業はあまりにも怪しすぎた。
どこから手に入れたか分からない莫大な資金、大量の兵器、そして…-この世界で失敗した宇宙開発-を進めている。
何か企んでいるに違い無い。

その時、爆発音が鳴り響いた。

菫子「何!?」
紫「真下から聞こえたわね…行きましょう。」

雲の上から降下しようとするその瞬間、前方から弾幕が張られた。

紫「攻撃!?」

咄嗟に結界を張って防御する。菫子は混乱している。

菫子「また襲撃が…いや、そんなはずは…」

菫子が見た弾幕は、二週間程前、外の世界で襲ってきた戦闘機の弾幕と明らかに似ていた。

菫子「紫…幻想郷の結界は張られているわよね…」
紫「…実は、最近幻想郷の結界が一部壊れかけているの…」
菫子「ええ!?」
紫「今から修復しようと思ったんだけど…遅かったわね。」

雲の上の先に、巨大な割れ目が出来ていた。そこから、無数の戦闘機が出ていた。




既に、地上に降りた一つの部隊がいた。無数の戦車が列になって野原を走っている。
…先頭には、かつて-中小企業解放戦線-が運用した浮遊戦車があった。

Re: 幻想紅蓮隊 5話 八福と中小企業 ( No.5 )
日時: 2023/03/06 17:32
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

紫「これで大丈夫ね。」

紫は結界の穴を塞ぐ事に成功した。

菫子「結界は閉じたけど…侵入されて良いの?」
紫「今から倒しに行くのよ。」

紫と菫子は雲の上を飛んで、地上を走る部隊を追いかける。

紫「最近、外の世界の情報を集めていたけれど、あの部隊も八福星間開発公司が原因よ。」
菫子「そうですか…そういえば後二つ、外の世界で有名になった団体があるんです。」
紫「後二つ?」
菫子「はい!八福星間開発公司に敵対している企業テログループと過激環境保護団体です。」
紫「物騒な団体ばっかねぇ…」
菫子「まず一つ目は、企業テログループの-中小企業解放戦線-です。」
紫「中小企業解放戦線?」

菫子が話し始めた。

大企業の陰には、下請け、孫請けとなった無数の中小企業がある。大企業側としても、下請け以下の各社無しでは顧客の要求全てを満たす事は出来ず、両者は持ちつ持たれつの共存関係にある。
巨大企業である八福星間開発公司の強引な営業方針と低価格な労働力の確保により、犠牲となり、資本力や企業体力を持たない数多くの企業が倒産、清算、劣悪な条件での吸収合併へと追い込まれていった。そんな中、八福に恨みを持った企業テログループが武力行使で反逆したらしい。

紫「外の世界の人間は本当に退化しているようね…」
菫子「退化じゃないわ。社会経済において、会社が一つ二つ潰れる事は良くあるわ。」

実際、株・尽星の居ないこの世界では、大企業の八福星間開発公司だけが中小企業解放戦線の大企業の横暴を粛正するという大義名分に当てはまり、対立関係になってしまった。中小企業解放戦線は、偶然見つけた幻想郷を八福に取られる前に自分達の物にしようと、攻撃を仕掛けて来ただけだった。

紫「中小企業には悪いけど、幻想郷を攻撃するならこちらも本気でやるわ。」

紫と菫子が雲の上から地上に降下する。菫子もその後を追って、部隊を追いかける。
途中、中型機の攻撃を受けたが、紫の弾幕になす術なく破壊された。

菫子「最後の敵が見えて来ましたよ!」
紫「あれで最後ね!」

二人が地上付近を飛んでいる中、砂煙と共に巨大な戦車が前方から後退して来た。

かつて、蒼穹紅蓮隊がその戦車に付けたコードネームは…-大型戦術格闘攻撃機・呑竜ドンリュウ-だ。

続く…

Re: 幻想紅蓮隊 6話 迫る危機!月をかけた死闘 ( No.6 )
日時: 2023/03/11 21:40
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

紫と菫子が呑竜と遭遇した一方その頃、月の都で騒ぎが起きていた。

-依姫が大怪我を負った。-

その事実が月の都を混乱に陥れたのだ。深閃シンセンを撃破した依姫が都に戻ろうとした直後、何者かに襲われたのだ。依姫の意識はまだ戻っておらず、犯人を兵士達が血眼で探していた。

豊姫「……依姫」

都の真ん中にある宮殿の中、寝室で豊姫が依姫に付き添っていた。少しも動かない右手を握る。温もりは消えていない。

豊姫「そこの二人。」

月の兵士A &B「はい!」
豊姫「依姫の事を見てて…」

豊姫は外に出て行った。依姫を襲った犯人を倒しに行こうとしていたのだ。

豊姫が都から出ると、一人の女性が前に立っていた。後ろには傷ついた兵士達がいる。

豊姫「サグメ…何があったの!?」

月の賢者の一人の稀神サグメが片方の翼を失い、怪我を負った兵士達と共に都に歩いて来たのだ。

サグメ「豊姫。犯人は見つかったわ…想像以上に手強いけどね。」
豊姫「私が行ってくる。あなたは怪我人と共に早く都へ…」
サグメ「ダメよ…-アイツ-は月の技術力をも上回る機械なのよ!」
豊姫「妹が大怪我を負わされたのよ!黙ってられないわ!」
サグメ「待って!」

サグメを押し退けて、豊姫は感情の思うままに境界を切って行ってしまった…依姫を襲った犯人の元へ。

-ラグランジュポイント13-

月の近くに位置する奇妙な重力場を中心に静止する小惑星が豊姫が探し回っている時に突然破壊されたのだ。この小惑星は月の都の資源採掘用惑星として結界で隠されていた。異変を感じた豊姫は単身、小惑星に向かった。

豊姫「小惑星がなぜ…」

豊姫は今、破壊された小惑星の近くに来た。小惑星は真っ二つに割られ、その周りには小惑星の残骸が漂っている。

その時、小惑星の後ろから巨大な影が姿を現した。

豊姫「おそらくアイツが依姫を襲い、小惑星を…!」

豊姫に向かって巨大な何かが急接近する。

蒼穹紅蓮隊がかつて、命名したコードネームは…-汎用戦術戦闘宇宙機・秋嵩アキタカ-だ。


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