二次創作小説(紙ほか)

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東方機楽天 [ジョイメカファイト]
日時: 2023/06/16 20:20
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

今回の小説は、前に書いた東方とジョイメカファイトのクロスオーバー作品(東方闘機伝)を見返した時、あまりにも出来が悪かったので、物語を大幅に改善して、リメイクしたものです。

※作品を見る時の注意点

・ロボットの独自解釈があります。(基本的に喋る)
・オリキャラは出ません。
・東方儚月抄の要素が絡みます。

以上です。楽しんで!

-プロローグ-

昔々、ロボットと仲良く暮らして栄えたある国がありました。その国には、ロボットを作らせたら世界一の白ヒゲのリトル・イーモン、黒ヒゲのイワン・ワルナッチという二人の博士がいました。やがて、2人は新たな技術を求め、国を出て旅に行きました。その後、国はいつしかなくなり、発達したロボット工学も人々から忘れられていきました。ほとんどのロボット達は自分の居場所を見つけに博士と共に旅をしました。

しかし、ワルナッチ博士が世界征服を目指して、昔に結成した強力なロボット軍団の最大戦力-ワルロボ四天王-は、廃した国で未だに暮らしていました。四天王ロボットが自らの意思を持った頃、何かの拍子に幻想郷に迷い込んでしまった。
四天王ロボット達は、自分達の新しい居場所を探しに、幻想郷で様々な冒険を繰り広げる。

忘れられた機械の行く末は......

Re: 東方機楽天 第一話 月面戦闘 ( No.1 )
日時: 2023/06/16 21:51
名前: 博士 (ID: 7ZyC4zhZ)

-月面-

デコボコとしたクレーターが続く月面で、一体のロボットが佇んでいた。紅い装甲に-鳳凰-のようなデザインをしたそのロボットは、何かの気配を感じて周りを見回した。

ホウオウ「...誰だ?」

そのロボットの名はホウオウ。何十年か前、お笑いロボットに敗れ、ワルナッチ博士に回収されず、月面に置いてけぼりになった四天王ロボットの一体だった。
四天王ロボットとは、昔、世界征服を目指してロボット軍団を作ったワルナッチ博士が、その中でも物凄い戦闘力を誇るロボット達四体に付けた呼称だった。
ホウオウは四天王ロボットでリーダー格...つまり、ロボット軍団で最強のロボットなのだ。ワルナッチ博士もホウオウを自分の最高傑作だと自負する程の強力な戦力だった。

ホウオウ「俺も落ちぶれたモンだな...」

今となっては敵に敗れ、月に置いて行かれてしまったホウオウ。しかし、ホウオウには確かな闘争心が残っている。誰もいるはずの無い月面で、気配を頼りに何かを探し始めた。

ホウオウ「確かに何かがいる気がしたが...どこだ?」

月に生命体がいるはず無いのだが、先程から何かに見られているのは感じる。もどかしい雰囲気の中、ホウオウがまた一歩進もうとすると...

綿月依姫「動くな!」

後ろから声が響いた。突然の声に驚きながら、ホウオウは依姫に向いた。

ホウオウ「人間!?...息できるのか!?」

昔、ワルナッチ博士がUFOの爆発で月面に放り出された所は見たが、まさか喋れたとは思っていなかった。

依姫「私は月の使者よ!...地上の機械兵器かしら?」
ホウオウ「ロボットだよ。」
依姫「ロボットか...って、そんな事は聞いてないわ!地上が月の侵略に放った兵器に違いないわ!」
ホウオウ「待て待て!侵略なんてする気は全く無いぞ!」
依姫「喰らえっ!」

ホウオウが説明するより先に、依姫は刀を抜き、ホウオウに斬りかかった。

ホウオウ「説得は無理か...だが」

ホウオウは依姫の刀を片手で余裕そうに止めた。

依姫「っ!?」
ホウオウ「こっちも戦闘は得意だ。《ホウオウアッパー》」
依姫「がはっ...!」

依姫の腹部に強烈なアッパーが直撃する。依姫は後退りして、刀を強く握りしめた。

依姫「はぁ...はぁ...中々の威力ね。」
ホウオウ「鋼鉄で出来てるからな。」
依姫「鋼鉄?...ならば、《金山彦命》!」

依姫の側に人影が現れた。

ホウオウ「何っ!?」
依姫「私の能力は神を呼び、操る能力!金属なら分解してやる!」

依姫がホウオウに能力を浴びせた。しかし、ホウオウは分解される前に《ホウオウクラッシュ》を発動させて、依姫の背後に高速で回り込んだ。

ホウオウ「当たるか!《ホウオウブレイク》」

依姫を羽交い締めにして、大きく振りかぶって、依姫を頭から月面に直撃させた。直撃の勢いで巨大なクレーターが出来た。依姫の姿は煙で見えない。ホウオウは着地して、その場から離れる。

ホウオウ「...まだ生きているか。」

煙の中から無傷の依姫が出てきた。

依姫「あまいわ。そんな攻撃で倒せるとでも?」
ホウオウ「手加減しただけだ。次は本気で投げ飛ばしてやる!」

ホウオウは《ホウオウキャノン》を依姫に数発撃った。

依姫「弾幕ね...対策済みよ!《石凝姥命》」

依姫が降ろした神・石凝姥命が依姫の前に鏡を掲げた。鏡は《ホウオウキャノン》をホウオウに跳ね返した。

ホウオウ「何ィッ!?」

ホウオウは咄嗟にガードして攻撃を和らげた。

ホウオウ「まさか反射するとは...」

依姫の能力に驚きながらも、《ホウオウクラッシュ》で依姫に接近して連続攻撃を繰り出した。依姫は軽やかにホウオウの拳と蹴りを避けて刀を抜く。ホウオウは、向かってくる刃を頭に直撃する寸前で止めて、腹部に一発パンチをお見舞いした。依姫も負けまいと、ホウオウの胴体に蹴りを入れる。同等の戦闘力なのか、戦いが終わる気配が無い。

-月の都-

月の賢者・綿月豊姫は依姫を都で探していた。

豊姫「依姫ったら...どこに行ったのかしら?」

困っている豊姫のもとに稀神サグメが現れた。サグメも月の賢者の一人だ。

サグメ「豊姫?どうしたの?」
豊姫「それが...依姫がどこにも居なくて...」
サグメ「依姫なら-静かの海-を警備してくると言って、都から出ましたよ。」
豊姫「そうなの?ありがとう!」

それを聞いて、豊姫はすぐさま静かの海に能力で飛んでいった。

-静かの海-

ホウオウと依姫は、移動を繰り返し、気づけば静かの海で戦っていた。

依姫「しぶといロボットね...」
ホウオウ「お前こそしぶといだろ!」

お互いに愚痴を吐きながら戦っている。そこに、能力でワープしてきた豊姫が駆けつけた。

豊姫「依姫!...って、その機械は?」

依姫が戦っているロボットに興味が向いている。

依姫「姉さん!?どうしてここに...」
ホウオウ「姉だと!?2対1なんて卑怯だぞ!」
依姫「知るか!」

依姫はホウオウに斬撃を飛ばして、豊姫の方に向かった。

ホウオウ「畜生!逃げんな!」

斬撃を防御して、ホウオウが二人に向かって突進する。

豊姫「どこに行ったのか心配になっちゃって来たのよ...」
依姫「ごめんなさい...私が何も言わずに都を出た事に責任があります...」
豊姫「別に良いのよ。都のために警備してくれるのは嬉しいわ。」
依姫「姉さん...///」
豊姫「それで...話がずれるけど...」
依姫「なんですか?」
豊姫「あれは何?」

豊姫が指を指した方向に依姫が向いた。向いた先には、今にも直撃するホウオウの飛び蹴りが顔面に迫っていた。


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