二次創作小説(紙ほか)

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カナダの迷い猫 
日時: 2024/03/14 14:46
名前: なゆ (ID: 4MZ2FBVM)

~ To you who see this~

 こちらは長編小説となっています!名前は最初からついていますがそんな気にしなくて大丈夫です。
気になる方はぜひ短編も書いてるので(そっちは『y/n』と表記してます!)、読んでみてください〜!!
 キャラの性格などは解釈違いあるかもです!ごめんなさい…
いろんな夢小説に影響受けてるので「これパクリだー!」とか「このシチュ見たことある!」とかはお控えください…( ; ; )
夢主の性格とか細かい容姿などはあえて決まってません!ご想像にお任せします〜!!
 作品に出てくるロシア語、英語はgoogle翻訳を使っているのでおかしいところあるかもしれないです…!!そこはごめんなさい( ; ; )一応横に()←で日本語訳つけてます。

~ Main character details~
アリア♀(夢主)
・野良キャットマン。
・ここ(カナダの家)に来る前は多分ロシアに住んでいた。
・ロシア語を喋れる。もちろんイギリス英語も。
・耳もあるし尻尾もある。
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part1🍽️

「アリア、ご飯だよ。」

そう言うのはこの家の主で私のマスター、ルーサーだ。

「はい。ご主人様。」
そう言ってこくりと私が頷くとルーサーは微笑み(実際に微笑んではいないのだが不思議とそう見える)、私の部屋を後にした。

 行かないと、と重い腰をあげ、立つ。
この家のご飯は最初こそなれなかったが今はもう慣れた。
 そういえば前に一度、夕食に出なかったことがあった。
するとすごい形相のニェンと(「ご主人様に迷惑をかけるな」)、悪い病気かと心配しすぎて溺死するまで水を飲ませてこようとするルーサーという最悪な事態になったのでこれからは出ようと心に誓った。

「アリア…もうみんな席についてるよ…。」

とニョンが呼びに来た。

 少し焦りながらリビングに行くと、ニョンの言った通りみんな席についていた。
私の席はニェンとニョンの間で、席に着くと我先にとすでに食べ始めていたランダルが、

「ねぇアリア!!私ニョンにロシア語を習ってるんだ!アリアってロシア出身なんだよね…?」

と唐突に話をふってきた。ニョンは急に自分の名前が話題にでできたせいか、ビクッとして汗をかいている。

「うんそうだよ。それがどうかした?」

と私が返すと、

「ふふっ♡ねぇアリア!ロシア語喋ってみてよ!いいでしょう…?」

「え!?今ここで…?」

うん、うん、とランダルのキラキラした純粋な(?)顔に押され、喋ってみても減るもんじゃないし、と割り切り

「Я очень уважаю мастера.(私はマスターを尊敬しています。)」

と翻訳されても当たり障りのない言葉を発した。
 私は一応英語も話せるのだが、母国語のロシア語の方が話しやすい。ここだけの話、ニョンと話す時だけはロシア語でやりとりしている。

「Я также уважаю людей в этой семье.(私はこの家の人たちが好きです。)」

と私がいうと、ニョンは顔を赤くし、茹蛸のようになってしまった。

「んー私は…この家の…?うーむ……」

ランダルは自分のロシア語の拙い知識をフル活用して頑張っている。
 ニェンは興味がなさそうな顔をしていたがニョンの腕を叩き翻訳を聞いていたが、
「フンッ」と言ったっきり自分の夕食にありつき始めた。
 マスターは相変わらずの無表情で私たちを見つめている。するとどこからか出した^ ^と書いた紙を出して目に貼り付けていた。

「あー!わかった!!」

とランダルが立ち上がっていったので何事かと首を傾げると、

「アリアは『私はランダルのことが好きです。』って言ったんだね!そうだよね!?」

 全員が私を見つめる中、私はYESもNOも言わず自分の夕食を食べ始めた。


part2🐈

夕食の後、皿を片付け終わり自室に帰ろうとしていると、

「アリア」

 自分の名前が呼ばれた。
振り返ると私の名前を呼んだのはルーサーだった。

「はい、ご主人様。どうされましたか?」

と私は首を傾げる。

「アリアにプレゼントがあってね…」

と言われ私の首に伸ばされる長い手。

 首を絞められるのか、と身構えたが、ルーサーがそんなことをするはずがないと思い直す。
かちゃん、と首に少しの重さがかかる。

「え…?何を…?」

「うん、やっぱりアリアに似合うと思ったよ♡ぴったりじゃないか。」

混乱する私に、ご主人様は手鏡で私の首を写した。

「わ…これ…チョーカー…?」

チョーカーには鈴がついており少し動くとチリンチリンと控えめな可愛い音がする。

「アリアがどこにいってもわかるように、ね♡」

「ありがとうございます。ご主人様。」

 飼われている気持ちにはなるが、少し嬉しい。
でも何かチョーカーに隠し機能があるかもしれないので疑われるような行動はやめておこうと思った。

part3 🛁

 これから私の嫌いな時間が始まる。そう、風呂の時間だ。
私は昔風呂で溺れさせられたことがあり、それ以来風呂が怖い。
水に入ることが嫌いなのでプールも温泉ももちろん無理だ。
 私1人では絶対風呂に入らないので誰か1人監視がつく。監視は当番制でルーサー、ニェン、ニョンとなっている。
この家には男しかいないのでわがままを言っても仕方がない。一度ランダルになったことがあるが、舐め回すような視線に耐えられずご主人様に頼んでやめてもらった。
 昨日はご主人様だったから……ニェン…?と最悪の事態を考えてしまった。いやいや、と頭を振ってその考えを振り払っていると、

「おいバカな真似してねぇで早く風呂行くぞ。」

と一番聞きたくなかった声が後ろから聞こえた。

「今日はニェンなの…?」

最後の希望を捨てずに聞いてみる。

「あ?だから来たんだろうが…もしかして嫌なのか?」

ここでうんと言ったら確実に死ぬだろう。私は黙って風呂へ歩き出した。
 後ろから聞こえる足音は威圧的でニェンに背後を取られていると考えるとゾワゾワと尻尾が逆立つ気がする。





ついに風呂についてしまった。
私が入るのを躊躇っていると、服の裾を掴まれ足が浮いた。

「はっ!?何してるの!?」

離して、と必死の抵抗をするも努力の成果は出ず、虚しく終わった。
そのままぐいっと服を勢いで脱がされ、スカートのホックも難なく外された。
 この男にはモラルやプライバシーというものがないのか。
もうどうにでもなれ、と捨て身でいると、浴室に放り込まれた。
 流されるまま椅子に座り、ニェンがシャワーを出し始めた。

「つめたっ!!!!」

どうやらまだ水の状態で頭にシャワーをかけられたようだ。だんだん温かくなってくるが、まだ悪寒は止まらない。

「あー…尻尾と耳は出しとけよ。洗うからな。」

「なんで…?自分で洗うからいいよ!」

 耳と尻尾を人に触られるなんてとても怖い。ましてや一番警戒している人物に、だ。
そんなことを考え拒否しているといきなり尻尾を掴まれた。

「ひっ!?」

その手はゆっくり尻尾の根元に下がっていき、腰をトントンと叩き始めた。

「あぅ……うーっ………」

トントンというリズムに合わせて耳と肩がぴくぴくと動いてしまう。
フッと後ろでニェンが笑った気がしたがそんなことはどうでも良くてこんなに尻尾を触られて気持ちが良かったのは初めてだ。
 尻尾が終わると次は耳を洗い始める。耳が弱いことを知ってか執拗に触り、顔が火照り涙が出てきた。

「もっ…もういぃっ……」

「んー…まだだなぁ…念入りに洗わねぇと、な♡」

「んぅ〜っ……」

 屈辱にも気持ちが良くてもっと触ってほしいとも思う。
とろとろとなっているうちに今にも眠ってしまいそうだ。
そんなことを考えていると意識が遠のいていった。





 ぱしゃ、ぱしゃ、と水の音がする。薄く目を開けると浴槽の中だった。驚くのも束の間、もっと驚く声が耳に飛び込んできた。

「お、お目覚めだな…俺の手がそんなに気持ちが良かったかぁ…?」

 ひゃ、と小さく声を上げてしまう。それさえも面白いようでくつくつと喉を鳴らして笑うニェン。
風呂の中は狭く、ニェンが後ろから私を抱くような形で入っている。
そんなふうに風呂に入っていると早々に茹ってしまった。上がろうと腰を浮かすと勢いよく風呂に戻された。
 今度はしっかり腰をホールドされ、ちょっとやそっとの力では抜けなくなっている。

「離して!もう上がる!!」

必死に抵抗する先程と同じ虚しく終わり、抵抗するのをやめ、おとなしく捕まったまま湯船に浸かった。
 するとまたニェンは尻尾を触り始め今度は先っぽを指で弄び始めた。

「触らないでぇっ……んっ……」

ニェンはこの状態を楽しんでいるようでもっと激しく触り始めた。

「う゛〜っ…もうやらぁ………」





私が風呂を上がる頃には茹蛸のように茹だってしまっていた。

part4🌿(長め)

 風呂を上がり、ソファにもたれぼんやりとテレビをみる。
体の火照りが取れてきて風呂での出来事を思い返していると、隣に誰かが座った。
 誰か確認するために横を見ると、何か様子がおかしいニョンだった。
普段のニョンは進んで誰かの隣に座ることはそもそもない。座ったとしても汗をかき、顔を真っ赤にして照れるはずだ。
今日も汗をかいて顔は真っ赤だが、いつもと違う。それに何か手に持っている…?

「Привет, Нён. Что у тебя есть?(ニョン?何持ってるの…?)」

と興味本位で聞いてみる。

するとニョンはそれを差し出して見えるようにしてくれた。煙草のようだ。でも匂いが…違う…?

「Ария тоже... Попробуешь это покурить...? это весело…(アリアも…これ…吸ってみる…?気持ちがいいよ…)」

と言われすごく興味があった私は、思わず

「Ага. Я хочу курить... это нормально?(…うん。吸ってみてもいいかな…?)」

と言ってしまった。

ニョンは慣れた手つきでそれに火をつけ、私に咥えるよう勧めた。
 それをひと吸いした瞬間、視界がぐらりと歪んだ。ソファに寝そべる形に倒れたが、気持ちが良くて倒れたことなんてその時は気づかなかった。

「как это…?(どう…?)」

とぼんやりした頭でニョンの声を聞く。

「Мне приятно... Я вижу радугу...(気持ちいい…虹が見えるよぉ…)」

と答えるとニョンはへにゃ、とした笑顔を私に向ける。
 その時、後ろのドアが大きな音を立てて開いた。ニョンはゆっくりと振り向き、私は少し飛び上がった。

「おい、この匂いはお前だな…?リビングでやんなっつっただろうが…」

ニョンの方を向いていたニェンは私の方を一回振り向いた。その時ニェンの口から咥えていた煙草が落ちた。

「は…?おいこいつも吸ったのか…!?あ゙ー…めんどくせぇ…」

というので私は

「Не волнуйся... Ух ты, я чувствую, что могу летать...(心配しないでニェン…わぁ…空が飛べそう…)」

と言った。

しかしロシア語の心得がないニェンには当然伝わるはずもなく、

「…何言ってっかわかんねぇよこのバカ猫。」

と言われてしまった。

 熱に浮かされた頭でぼんやりと気持ちがいいのにみをゆだねていると、突然体が浮いた。
やっぱり私は飛べるようになったのか、と考えているとそこはニェンの肩の上だった。
俵のように担がれ、ニェンはそのまま歩き始める。

「んー…?うー…どこに行くの………」

と頑張ってロシア語以外の言葉を紡ぐ。

ニェンは何も喋らず私の部屋に向かった。

ドアを開け、ベットの前まできた。何をされるのかと思っていると今度は本当に空を飛んだ。

「わぁ!?」

着地地点はベットで上から乱暴に布団を被せられる。

「寝てろこのバカが…」

 バカと言われたのは2回目だがそんなことを気にする余裕もなく深い眠りに落ちた。

part5🤡



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