二次創作小説(紙ほか)
- (第9章 妊娠したイヴを捜して!) ( No.10 )
- 日時: 2022/07/22 15:00
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
2人はどうにかクリーチャーと闘いながら地上へ出ると、そこには、アメリカ自然博物館が有った。
「まさかあそこへ?」
(可能性はあるな。確かワーナーの野郎が言ってたな。夜にあの女優が、何度も来てたって話。て事は、あの野郎が全ての鍵になっていやがるのは、間違いないな)
「行ってみましょう」
(少々遠いが、シャーネーか)
と、2人は途中で落ちてた自転車で博物館へやって来た。
「ここね。かすかだけど、イヴがいるわ」
(ああ。俺も……なんかビンビンに感じるぜ。まるで早く来いって言われてるみたいによ)
「え?」
(なんでもねえ。行くぞ)
と、アレルヤがあの警備員のいた扉から入ると、何故か開いていた。
(あれ? 開いていやがる)
「2回目に来た時には、既に開いてたわ。とにかくイヴを探しましょ」
(おお)
と、扉から入った時、白衣の後ろ姿が見えた。
(お、おい待て!)
と、ハレルヤが後を追いかけるが、扉に鍵をかけられてしまった。
(チィ! あいつ!)
「別の道を探して、セキリュティーオフィスに行けば、何かわかるかもしれないわ」
(の方がよさそうだな)
と、気を取り直し、2人は歩き出した。
そしてしばらく行くと、ようやく追いつけそうに思った時、今度は恐竜のクリーチャーが襲って来た。
しかも口から火で攻撃をして来る。
その時、ハレルヤの腕に痛みが走った。
(ツッう、なんだ!? アグ……)
「ドックン! ドックン! ドックン!」
と、彼が動悸がひどく膝をつくと、それを待ってましたとばかりに襲ってくる。
「ハレルヤ!」
と、アヤが助けに入ろうとした時、一瞬ハレルヤの顔がニヤリとなり、なんと左腕に穴が空いており、そこからレーザー砲を撃てる様になっていたのだ。
「ええ!?」
(ほ~こいつあスゲーぜ!)
「す、スゲエぜっていうか、完全チートな気もするけど……」
と、彼女の服が少しずれ、あるアニメでおなじみのトンボが飛んで行った。
そして、更にハレルヤの体はより攻撃的に変化し、右腕には触手の様な物を出し入れし、更に捕らえた敵をビリビリにし、動けなくする事も出来る様になっていた。
(ハハハハハ~。こりゃ良いぜ! より戦闘向きになってら! こりゃ銃なしでも……)
「ダメよ! それだけはダメ! 中には効かないのもいるのよ! それから、その力……あなたには悪いけど、あまり使ってほしくないの。そのまま進化して、もし……」
(しねえよ)
「え?」
(俺がイヴみたいになったらどうしようって思ったろ?)
「……」
(当たりみたいだな)
「ごめんなさい」
(謝るな。大丈夫だよ。俺は俺だ)
と言うと、先に進みだすハレルヤの後を、彼女も付いて行った。
だが、分からない事が1つある。
どうして恐竜が襲って来たかだ。
「どうして、恐竜が襲って来たのかしら?」
(まあ、ここは博物館の中。それに、あいつも言ってただろ? ミトコンドリアは、その気になったら何でも出来るってよ。セントラルパークのあれ、覚えてるだろ?」
「え、ええ」
(あれと同じ原理だな。イヴならやりかねねえぜ)
「確かにあんなに巨大なミミズにしたり、ネズミに生体弾を撃たせる様に出来るのは、確かに、あいつだけだわ」
(おら、そうとう決まれがさっさと行く行く)
「ちょ、ちょっと~」
と、完全にハレルヤに主導権を握られてしまい、アヤはふくれっ面になっていた。
そして次の部屋へ行くと、巨大なサソリが行く手を塞いでいた。
「私を通さないつもりね」
(八ッ! こんなもん。俺達2人にかかりゃなんでもねえ。行くぞアヤ! 俺は前を抑える。お前は尻尾をやれ!)
「あ、はいってまた命令してるし~」
と、アヤは呆れながらも、気持ちを切り替えて、戦う。
そして、アレルヤの腕の1つが武器になり、そこから放たれる砲は、確実にそのサソリを弱らせ、アヤは尻尾が来た所をエナジーショットで攻撃し、2人係で、5分もしないうちに倒した。
(ヘッ! だから言っただろ? 俺達2人が力を合わせれば、怖い物ナシだってよ)
「ハレルヤあなた……」
(アン?)
「すっご~~~~~~~く意外に良い人だったわね」
(ズコ! なんなんだよその言い方!! てかなんでそんなに長いんだよ!)
と、怒るハレルヤが、なんだか可愛く思えてしまい、クスリと笑ってしまった。
(笑うとこかそこ!)
「フフフ」
と、頭の中からアレルヤの笑う声が聞こえた。
(て、おいアレルヤお前までなんだよ!)
「ゴメンゴメン意外だなって思ったんだよ。あんなに……いや、今はやめておくよ。ごめん」
(!……なんでだろうな? この姉ちゃんといると、安心するっつうかなんつうか)
「何よ! ほら、倒したんなら行くわよ」
(お、おう)
と、2人が走って行くと、早速待ってましたと言いたげに、クリーチャー達が襲って来る。
クリーチャーは全部で3体。
恐竜が1っ匹と緑色の変な奴は2匹。
(恐竜は俺がやる緑は頼むぜ!)
「OK!」
と、2人で倒し、コンビネーションは良く、ハイタッチまでするまで成長していた。
いつの間にやら、2人は名コンビで敵を倒していけるまでに成長し、アヤも自分の中に眠る力に気付き始めていた。
そして、進んでいる最中アヤが何かに気付いた。
「! 何? 今何か……キャ!」
(おわ! 地震か!?)
と、ハレルヤが言ったその時、上から3体のクリーチャーが落ちて来て、攻撃してくる。形状からして、アルマジロに近い物だとわかった彼は、すぐ様2体の中央に立ち、よく引き付けてから上にジャンプし、倒れた所に銃弾を叩き込んで倒し、アヤも壁にぶつかった所を狙って、技を出して仕留めた。
「なんだったの? 今の」
(わからねえが、かなりヤバイ奴って事は確かなようだな。行くぞ)
2人は走り、階段を上がって、扉に進むと、上と下に行けるようになっていたので、取り合えず、上に行く事にした。
(先に行くぜ)
と、ハレルヤが先に登って、安全を確認してから、アヤも上がって来た。
扉を注意しながらが開けると、さっきの青い恐竜の少し大きくなったのがいた。
(骨が折れそうだぜ)
「前は私がやるから、後ろをお願い出来る?」
(言うようになったじゃねえか)
と言いつつ、2人は攻撃を加え、ハレルヤは翼で上に飛ぶと、恐竜の上に乗っかり、その状態で、腕に生えている。生体砲をぶち込んだ。
「ギャアアアアア!!!」
と恐竜が叫び、アヤが今だとばかりにエナジーショットを決め、見事に倒した。
そして、進んで行けば進んで行くほど、クリーチャーの数も増え、2人はコンビネーションが上がり、ドンドン倒して行く。
それを知ったアヤは、自分の中に眠る力を解放して良いと判断し、ハレルヤには負けるが、彼女の力が分かるうちに、ハレルヤ自身も、回復技を覚えていく。
そして、お互いに回復させ、ドンドン先へ進んで行く。
すると、上からハレルヤの腕めがけて、何かが飛んできてかすった。
(うわ! な、なんだ?)
なんとそこら中に蝙蝠らしいクリーチャーが集まっていた。
そして、それを見たアヤは、銃を構えるが、ハレルヤは倒れそうになっていた。
「ハレルヤどうし……! 毒が……」
と、アヤは慌てて解毒するが、数が多くどうしようか困ったその時、彼はアヤを抱いて飛び、腕に紋章が浮かんでそれを光らせると、蝙蝠は見る間に消えた。
「すごい! でも、これは……何? 何か紋章?」
と思っていると、ハレルヤは、適当な所にアヤを下ろすと、グッタリとなり、彼女は必死に彼の解毒に力を注いだ。
(ハ~~)
「もう大丈夫ね」
(あ~。スマネエ。ドジっちまって)
「良いのよ。さ、行きましょう。立てる?」
(ああ。大丈夫だ。行こうぜ。イヴの居場所、掴まねえとな)
そして、しばらく進むと、下へ降りられそうな場所が有った。
「ここから外に行けそうね……え?キャ!」
(降りるんだろ?)
と言って、ハレルヤは翼を広げると、さっきより大きくなっており、完全に人間じゃなくなってしまっていた。
でも、彼は気にしていなかった。
イヴを倒せば、すぐに元通りになると思っていたからだ。
降りると、やっぱりクリーチャーがおり、2匹いたので、2人で1体を倒し、2人はその度に強くなっていくのが、なぜか分かるような感じがした。
「私、なにかしら。心の中で感じるの。強くなっていくのが。何でかしら?」
(ンなもん、場数をこなしてっからだろ? 時期に分かるっての)
「そ、そうね」
と、2人はクリーチャーを倒しながら、目的地に行こうとするのだが、仕掛けからが、遠回りをして行く事になってしまっていた。
そして、美術館内をウロウロして、クリーチャーを倒してほぼ2時間近くしたところで、セキリュティオフィスへの扉を見つけた。
「フウ。やっと着いたわ~」
(たく! あのオッサン今度会ったら絞めてやろぜ)
「警察官としてそれはダメ! ちゃんと罪を償わせなきゃ」
(つか、どうやってそれを証明スンだ? 証拠はないんだろ?)
「これだけ大事になったのなら、皆信じるわ。それにイヴのせいで、亡くなった市民も大勢いるしね」
彼女の言葉に、ハレルヤは何を思ったのか、アレルヤに主導権を渡した。