二次創作小説(紙ほか)
- (第13章 最終決戦! アレルヤの異変とイヴの企み!) ( No.14 )
- 日時: 2022/07/22 15:43
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
ミサイルを撃ち込んだ後、自由の女神は倒れ、辺りはジェル状の物で覆い尽くされていた。
それを見た2人は動いた。
艦長は、喜んですぐに戻る様に言ったが、アヤとアレルヤは、これで終わりではない事を知っていた。
あのイヴの事。これで死ぬはずがないと感じていたのだ。
「先に降りるわ!」
と、アヤがパラシュートで降りると、アレルヤは翼を羽ばたかせて、降りた。
やはり、一部から光の穴が出て来て、それが数を増やし、ついには、長い手の様な物が出て来て、かなり長い。
更に、その後から、イヴの体が出て来た。
あの腕の様な物が頭で、腕は人間のようだが、途中から異様な形になっており、更に下半身も、腕や触手の様な物がくっついていて、おなかの部分が膨れていた。
そして、イヴは更に奇妙なほどに落ち着いており、ニヤリと笑みまで浮かべていたのだ。
空母にいた艦長が、戻る様に言うのだが、もう、その声は、アヤの耳には入っていない。
「アヤ。深追いは禁物だ。すぐに戻れ。ここは一旦引いて、態勢を立て直さなければ、君に勝機はないぞ!」
「アヤさん! お願いです。渡す物が……」
前田が言うが、艦長は通信を切った。
「無駄だよ。彼女は通信を切ってしまった」
「アヤさん。どうか無事で!」
と、前田は彼女の無事を祈っていた。
一方イヴに対峙した2人に対し、話し始めた。
「やはり、お前だったか」
「マヤ……」
「フ……私の寄生していた人間……お前の姉の名か……」
「そうよ。それと、ハレルヤを返しなさい!」
「フン。あの者は自ら私の元に来たのだぞ? 俺の力を使えと言ってな」
イヴは得意げに話すが、アレルヤは、
「そう。確かにあの時言った。これ以上の犠牲は出さない。そういう理由でハレルヤは君、イヤお前と融合したんだ! それなのに今度は、どうしてあんなひどい事を! これじゃ約束が違う! ハレルヤはどこだ!?」
「フン! あ奴等無しでは戦えぬ人間が、今度はそれを取り戻そうというのか? 戦闘の時は、引っ込んで出来ないくせに」
「それは僕も、悪かったと思ってる。ずっと前からそうだった。僕が出来ない事を、ハレルヤにさせていた。でも、そうするしかなかった。でも、今度は違う。僕の意思で、彼を助ける!」
「フン! もうお前の体は、後数時間すら残っていないのだぞ? そんな体でどう戦うのだ? それとそっちの女。お前は何故、そこまで人間に固執する? お前も進化の形態こそ、私と違えど、ミトコンドリアなのだぞ?」
そんなイヴの言葉に、彼女はキッパリと言った。
「いいえ。私は人間……私のミトコンドリアは、私の核と共存している! 人間を駆逐してまで、ミトコンドリアの世界を創ろうとはしていない!」
彼女は銃を構え、アレルヤも戦闘態勢に入る。
「ほ~そこの男は、ついにミトコンドリアを武器に出来る様になったか。更に、は翼を持っている。さっきも言ったが、お前はナゼ人間側に着く? ハレルヤの記憶を探らせてもらったが、お前は人間ではない化け者ではないか。体中や脳みそを戦闘用に開発された、完全に超兵を生み出すだけの為に造られた人間の不完全体だ。この世界では生きる事はつらいはず。なのになぜお前は……」
「バシュー!!」
という音共に、アレルヤは腕の前に出していた。
アレルヤが撃ったのだ。
「ほ~。自分の半身が私と共にいるのを知っていて撃つとは、身の程知らずめ。今度こそ、そこの女と一緒に始末してやる!」
そして、闘いは始まった。
アヤは、ミトコンドリアの力を使って戦う。
「アヤさんそれ……」
「私は良いから、あなたは、ハレルヤ君を捜しなさい! イヴの気を引き付けておくから、急いで!!」
「は、はい……大丈夫。僕はハレルヤと、ずっと一緒に歩んできた。大丈夫。彼の気持ちが分かる。大丈夫。ハレルヤ返事をしておくれ。どこにいるんだ?」
アレルヤは、新しい技の1つである、サーチが使える様になっていたのだ。
そして、ついにハレルヤの居場所が分かった。
だが、それはイヴの体の中だ。
「アヤさんが 頑張ってくれている。ならば、僕だって頑張らないといけない。ハレルヤ待ってて。今行くから!!」
アレルヤは、イヴの体に、腕から触手を伸ばすと、それは鋭い刃になって、突き刺さり、それを彼は思い切り縮めると、一気に体の中へ突入した。
体の中は、ジェル状になっていた。
でも、アレルヤの心は、ハレルヤの心の位置をシッカリ記憶していた。
「ハレルヤ! いた! ハレルヤ! ハレルヤ!」
彼が必死に呼びかけると、わずかに瞼が動いた。
(ウ、ウウ……アア……)
「ハレルヤ。今まで、苦しい思いをさせてゴメン。迎えに来たよ。一緒にここから出よう。ね」
(アレ、ルヤ……お、まえ……ウ!)
「大丈夫。今ここから出よう」
ハレルヤとアレルヤの体が光り輝き、イヴの体からアレルヤが出て来ると、アヤは、彼に近づこうとする時、下半身の手がアヤを捕まえ、電撃を流した。
「アアアアアアアア!!!」
「アヤさん! この卑怯者! もう、赦さない!」
彼のミトコンドリアが激しく動き回り、彼の羽が増え、全部で6枚になり、更に爪が太くなり、もう片方の手は、自在に砲台変える事まで出来る様になっていた。
「もう僕、イヤ僕達は、1人の人間だ!」
その気持ちに答えるかのように、髪が変異し、ついに2つの目が輝きを取り戻していた。
「ハレルヤ、アレルヤ」
「くっ! ちょっと強くなったぐらいで、私にたてつくつもりか!!」
彼女はアヤを人質にしようとするが、アレルヤの動きの方が早く、アヤを救出すると、彼女に言う。
(下は任せた。俺は上に行く。良いな!)
嬉しそうに言う彼に、アヤは言った。
「分かった。気を付けて!」
(任せな)
「クウウウウウウウウウ!!! どいつもこいつも~~~~~~~~!!!」
完全に切れたイヴは、あちこちに攻撃し始め、アレルヤを捕まえようとした、まさにその時、
「バシュー!!」
と突然粒子ビームが、頭の半分を消した。
「ウアアアアアア!!!」
「まさか!?」
彼が見ると、遠い所から、ヴァーチェとエクシアに支えられた、ロックオンストラストの駆る、デュナメスでの超高度のスナイプを可能にした物を使い、攻撃したのだ。
これは、以前に低軌道ステーションでの事故の時に使った物を、まっすぐにして支えていたのだ。
「一体誰が……」
「バシュー!!」
そしてもう一発が当たり、イヴを戦闘不能に陥らせる事には成功した。
彼女は怒り、すぐにその場所を特定しようとすると、3体のガンダムのGN粒子を前面に展開させて、分からないようにするが、これ以上は危険と考えたスメラギは、ガンダムに海に潜って、姿を消した。
そうした理由は、空からだと、軍に見つかる可能性と、イヴの攻撃が当たった時の可能性を踏まえての事だった。
その知らせを聞いたグラハムは早速フラッグで攻撃に出るが、既にガンダムは立ち去った後だった。
「クッソー!!! 私の、私のガンダム! 何故私を無視するような事を~~~~!!!」
グラハムが全く違う事で怒っていると、刹那、ロックオン、ティエリアが、
「ハックション!」
と、くしゃみを2回していた。
「風邪ひいたかな~?」
「ダレカノウワサ? ダレカノウワサ?」
「ハハ。かもな。後は頼むぜ。2人共。ロックオンは祈っていた」
そんな中、まさかガンダムに攻撃されるとは思ってなかったイヴは怒り、すぐさまミトコンドリアで再生し、元の姿までとはいかないが、回復していた。
「回復する!?」
「ガンダムからの攻撃で、我を忘れてる。倒すなら今よ!」
「了解!」
そして、下をアヤが攻撃するが、さっきまで下の触手になかったトゲが出来ていた。
「トゲ? さっきまでなかったのに」
「フフフフ。ミトコンドリアも学習する。こ~んな風にな!」
イヴがアヤを捕まえ、思い切り電撃を放ち、あげく棘のある触手で毒を送り込み、彼女の意識がなくなるまで続けようとしたが、
するとアレルヤは掌を鋭い剣に変えてそこを切り、彼女を救出すると、回復させ、毒を消した。
「う!」
「大丈夫?」
「アレ、ルヤ……逃げ、て……イヴ……!」
と、イヴの次の攻撃を来るより先にハレルヤは上空へ飛び、そこから今度は砲台に変えて放った。
だが、彼は気づく事が出来なかった。
自分の命を削る度に、心臓が傷んでいた事に……
でも、彼はそれでも頑張り続けた。
ハレルヤの反射。そして、アレルヤの思考が1つになり、それが大きな力となっていたのだ。
そしてアレルヤの髪が伸び、更には6枚に増えた翼が不可能な事を可能にしていた。
2人は戦い方を覚えて、戦っていく。
それからどれ位経っただろうか?
アヤの体力と、アレルヤの体が限界に近く、かなり足もガクガクしていた、
それを知ったイヴは、突然アレルヤを捕まえた。