二次創作小説(紙ほか)

(第4章 溶かされた人々と、アヤとイヴの関係とは?) ( No.5 )
日時: 2022/07/22 13:54
名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)

 彼等は、まず地図で場所を確認すると、その場所へ目指す前に、散らかったり、焦げた人間の遺体をどけると、

野外ステージへの鍵が有った為それを手に入れ、いざ入ろうとすると、イヴは気づいていたのか、前には、セントラルパークにいた動物達が、異様な姿になって邪魔をしに来た。
「動物達が……」
(これがあのハンスってオッサンの言ってた、ミトコンドリアは何でもできるってか? ハッ! 上等だ!)
「ちょ、ちょっとハレルヤ!」
と、アヤは止めようとするが、既にハレルヤの戦闘ボタンがスイッチオンで暴れまわる。

だが、イヴとてバカではなく、冷凍ビームを吐いたり、尻尾をブーメランがわりに使う猿などもいたのだ。
「自分の体の一部を武器に出来るみたいね!」
(ハッ! あんのクソ女、上等だぜ。オラ――――――!!!)
と、ハレルヤは殆ど銃器を使わず、サバイバルナイフで切り裂いていく。

そして、アヤも負けじと戦っていると、今度は蛇が木の上からアヤに襲いかかろうとした時、ハレルヤがトンファーで蛇を撃退した。
「あ、ありがとう」
(もたもたすんな! 行くぞ!)
「ええ!!」
そして、2人はようやく野外ステージに着くと、鍵が掛かっていたが、鍵で開けて中に入ると、人が椅子に座り、ステージにはイヴがいた。
「イヴ!」
(待て!)
ハレルヤが本気の目で見ると、イヴが言う。
「よくぞ集まった我が同志達よ。数億年の長きにわたった、ミトコンドリアは人間の体内でしか生きられないと思っている。だが、今宵でそれは覆される。さあ始まるのだ。ミトコンドリアの解放が!」
という声と共に、イヴが歌い出すと、観客達の体が溶けるのを見たハレルヤが、アヤを抱いた。
「ちょ、ちょっと」
(見ねえ方が良い)
「え?」
そして、観客達がドロドロに溶けて、それが意思を持ったかのように、ステージに集まり、それが一斉に何処かへと姿を消した。
(もう良いぜ。終わったよ。チッ! 悪趣味で下劣な奴だ!)
「ね、ねえ。何が有ったの? どうして私には……」
(てめえが見るにゃ、ちょいとむごすぎッて事だ。それより、やっこさんのとこ行くぜ!)
「あ~ちょっと待ってよも~!! 私の方が先輩なのよ~」
と、文句を言って後を追うと、そこでアヤはまた白昼夢を見た。ベッドの上にいる2人の自分の子供の頃にそっくりでそこに立つ男しかも何かをあ考えている。一体なにを……」
と、考えていると、ハレルヤが、
(アヤ。おいアヤ!)
「あ……」
(行くぞ)
「あ、うん」
そして、2人はバックステージに上がると、そこにイヴがいた。
「イヴ。ここの人達に何をしたの!?」
「フン! お前には関係のない事だ。それに、どうしてこちら側のお前が人間の味方をする?」
「そんなの、決まっているわ。私はれっきとした人間だからよ!!」
「そう来たか。ではそちらの奴聞こう。お前は何故私に反応で苦しみながらも戦おうとする? 下手をすれば、お前の心臓など、ミトコンドリアに命令すれば、簡単に殺す事も……」
「パーン!」
と、乾いた音が鳴る。ハレルヤが撃ったのだ。
「貴様! どういうつもりだ? まだ話の……」
(てめえとくだらねえ話しをするつもりなんてねえ! 奴等を何に使うつもりだ? どうせ頭の良いテメエの事だ。何かに使おうって魂胆だろう?)
「ほ~ただのバカだと思っていたが、頭は良い様だな」
(ハッ! そりゃお互い様だ。さっさと始めようぜ)
「あいにくだが、こちらは時間がない。悪い今日が今宵はこれにて退散だ。それとそこの女には話がある。馬車の所で待つ」
とだけ行って、イヴは出て行ってしまった。

「どういう事? どうして私だけに?」
(そりゃ色々あるからじゃねえか? もしかしたら、あの劇場へ行く気になったのも、全てミトコンドリアの仕業とか言いそうだしよ。とにかく行って、全て吐かせてやろうぜ)
「そうね」
と、2人は、馬車のある位置を確かめ、急いでそちらに向かうが、イヴがあちこちにミトコンドリアで姿を変えられ、体の一部を武器に使ってくる奴さえ現れた。
(チィ! キリがねえぜ)
「……このままじゃ、イヴが何をするか分からないわ!」
と、2人が困っている頃、イヴの方は、2人の様子を見ていた。
「フフフ。あの男、なかなかやるな。私の施した花が咲き始めているというのに、あれほどの動きだ出来るとは。フフフ。これはますます面白くなって来た」
と、イヴの目が光ると、地面がわずかに揺れた。
「キャ!」
(なんだ?)
と、2人が驚くと、地面の中かから巨大ミミズが3体も出て来た。
「キャー!!」
(な、なんだ!?)

そして、ミミズと2人は協力して戦う。

すると、ハレルヤはある事に気付いた。
(……そういう事か!)
と、ハレルヤは口めがけて、署を出てくる時、くすねておいた手榴弾を投げ込むと、中で爆発し、跡形もなく消えた。
(八ッ! イッチョ上がり!)
「あ、あんたってば……ハア~」
と、アヤが呆れていると、今度は。アヤの後ろから、いきなりミミズが噛みつくように出て来たが、アヤは反応が遅れてしまい、ハレルヤがどうにか助け、手榴弾を投げ込んだ。
(たく! 何ボサっとしてんだよ!? てめえは!)
「ご、ごめん。大丈夫?」
(ヘッ。ちっとすっただけだ。さて、残る1つは……そこか!)
と、ハレルヤが最後の手榴弾で片付けた。
「これで全部ね。ごめんなさい。なんか足引っ張っちゃって」
(ま、こんだけデカけりゃ、普通の銃でどうにかなる相手じゃねえよ)
「まあ、そうね」
(オラ、もうこの先だ。行くぜ!)
「ええ!」
2人が走って行くと、馬車の車の部分にイヴがいた。
「フフフ。貴様達にしては早かったな」
「イヴ。これ以上、何をする気なの? あなたの目的っていったい何なの!?」
「フッ! どうやら少し話す必要が有りそうだな。乗るが良い。その男には、こいつをくれてやる」
と、さっきの倍以上のミミズが現れた。
(おいおい俺だけこいつの相手をしろってのか!?)
「フフフ。よく言うな。お前の進化は早い。まさか僅かな時間でそれだけ進化が出来るとは、お前は気づいていないようだがな」
(あんだと!? 進化進化ってうっせえぞ! ババア!!)
と、言った時、
突然ハレルヤは、心臓が握られた様な痛みを感じ、膝をついた。
(ウッ! アア……テ、テメ、ウ……」
「ドックン! ドックン! ドックン!」
と激しい動悸と共に、イヴの仕掛けた花の呪いが広がり、心臓を覆い隠そうとしていた。
(ウ、ウア……テ、テメ、ナニ……アウ……ウウア……ア……)
「フフフ。感じるが良い。私の仕掛けた花が成長していくのをな。もうそのモードになっても、普通には出来ぬぞ」
と、イヴが指を鳴らすと、それが合図になったかのように馬が燃え出し、凄まじい勢いで走って行った。

その馬車の上で、イヴはアヤに問う。もう一度聞く。貴様は何故人間側に着く? お前のその能力は、人間の物ではないぞ?」
「そんなの関係ないわ! あなたこそ、何を企んでいるの!? ハレルヤが言ってたわ。あいつはもっとデカイ事をするって。そのデカイ事って一体何なの!? 言いなさい!」
その言葉に、イヴは苛立った
「フン! お前とは、話が合わんようだな。ならば、力づくで教えてやろう!」
と、イヴは上空へ行くと、空中から攻撃を加え、隙をついて接近戦をする。

それに見抜けたアヤは、イヴにダメージを与え続けた。
「チィ! こいつの進化もか! 今日はこの辺にしておこう! その代わり……」
「ハッ!」
と、アヤが気付いた時には、イヴは自分の心臓に触れて、目を光らせると、アヤは気を失い、馬は真っ黒になって倒れ、車の方は、ちぎれてひっくり返り、アヤは投げ出されてしまった。

そして、そこへ更にイヴが近づくと、彼女に手を伸ばした。
「ドクン! ドクン! ドクン!」
と、アヤの細胞が反応を起こすが、彼女は起きようとしなかった。
「フフフ。さて、奴の方は……」
と、イヴが見に行くと、ミミズは溶け、そのすぐ側に、アレルヤが倒れていた。
「ほ~……中々の進化だ。フフフフフこれは面白くなりそうだ。さて私も準備に入るか。この体では、到底荷が重い。次に会う時が楽しみだ。フフフフフ」
と言って、イヴは姿を消した。

そしてそこへ、あの天使がやって来た。
「大丈夫ですか?」
「ウ、ウウ……ア……あ、あなたは、この前の……ウ! む、胸が……ク……苦し……」
「イヴに何かをされたのですね。大丈夫。今抑えてあげます」
と、天使はそう言うと、アレルヤはその天使に身を任せると、疲れや痛みが取れて、元気になった。
「ありがとう……ってあれ? もういない……そうだ。ダニエルさんに知らせなきゃ」
と、アレルヤは入口に戻ろうとした時、ベンが走っているのを見た。
「あれはダニエルさんの」
と、彼が後を追いかけると、ようやくダニエルに再会するが、彼は泣いていた。
「ダニエルさん。あ、この子が」
「ああ。俺の息子のベンだ。ママは? ロレーンはどうした?」
と、ダニエルがせっつくのを見て、アレルヤが代わりに聞く。
「何が有ったんだい? おおよその見当はつくけど、よく君だけ何もならなかったね」
「ベン。話してくれ。出来る範囲で構わない」
「う、うん……実は僕もママと一緒にここに来たんだけど、途中で気持ち悪くなって、帰りたいって言ったんだけど、ママは何も言わないで、僕からドンドン離れて行っちゃって。たくさん人がいたけど、僕はココから離れたくて逃げていたら、パパの姿が見えて、走って来たんだ」
「そっか。ダニエルさん。ここをお願いします。僕はアヤさんを捜しに行ってきます!」
と言って、彼は、馬が走っていた場所から走り出した。