二次創作小説(紙ほか)

The Reverse Night(その1) ( No.1 )
日時: 2022/12/14 20:39
名前: 桜 (ID: V1z6MgX2)

新しい日常日和。に来て下さってありがとうございます。長い時を経てようやくこぎつけました。
ここからは第四部のシリアスもありコメディギャグもある混迷渦巻く展開による話が繰り広げられます。
桜サイドもその戦力サーヴァント達もさらにドタバタし新たなるキャラやサーヴァントも登場すると思いますのでその辺を楽しみにお待ちいただければ幸い!


ゼオ「サーヴァント達に関しては公式にあたるFGOのメインストーリーの第二部にパリスに続いて登場する鯖達も二人は出てきそうだぜ?1.5部に登場する鯖達も続々と出てきちゃうかもなー」
エレナ「2部ストーリー初出のキャラの中から登場が二人ですって!?」
トリスタン「そのサーヴァントの詳細などはネタバレになるから言わないですけどね」
リップ「では日常日和。5での最初の話、よろしくお願いしまーす!」


今回はようやくクルーク一行がモードレッド達とついに本格的な邂逅を果たしますが・・・!?






ーーーーーこれは最重要事項である。


そのままにしておけば世界も我が愛らしき小さな姫君も、我が麗しき父上が守ろうとした土地(ブリテン)も危うい。


応答せよ。それらの破壊をも阻止するために、


何が必要か?決定的な鍵となる者は何か?


応えよ。その興味深い鍵(サンプル)の名は?


ーーーーー・・・ガ、ピ・・・





ク、ル、ウ、ク・・・






モードレッド「クルーク・・・?あいつがサーヴァントとして現界した時によく縁のあった名だな。死んだとしても、同じ名前の奴を探せばいいんだよな?」






クルーク「くしゅんっ!!」
アミティ「クルーク、授業中だけど大丈夫?風邪?」
アコール「それなら保健室に行きますか?」
クルーク「いえ、ただのくしゃみですので」


この冒頭は、トリスタンがあの日に能力の一端を使ってマシマヒメコに憑依しクルーク達と邂逅する少し前のことであるーーーーー






そして現在の時間軸。エージェントの屋敷ではメイヴが何かのチラシを持ってきていた。


クルーク「ひみつ道具ミュージアム??」
メイヴ「そうよー。スマブラ屋敷でちょっと話した際にマタドーラが今そこで開催されてる展示の閲覧のチケットの余りをくれたの。もう既に行ってるから私達にあげるってv」
クー「それ間違いなく親友や仲間らに渡すはずだったチケットをおめーの色香であげてたよな;」
ラフィーナ「大丈夫ですわ。マタドーラさんは元から女好きですわよ」
アレク「そうなの?」
ロージア「だから、あの人がメイヴさんの色香にやられたとかじゃないけど・・・そうだとしても流石に(裸族だとしても)ヒトヅマニアの女癖の悪い騎士よりはまだマシですよねぇ〜v(さりげなく言ってる」
トリスタン「哀しい・・・私はJCアイドルバンドのみんなのスーパーウルトラキュートな妹にあれだけ言われてものすごく・・・悲しい」
チャラ王「言われたくないなら反省しろ(^ω^#)」←遊び人のチャラ男だが不倫は絶対NGである根はちゃんとした倫理観のあるいい人


サンソンはひみつ道具ミュージアムのチラシを見てメイヴに聞く。


サンソン「これ、いつまでだい?」
メイヴ「確かあと1週間には終わるわね」
サンソン「じゃあ、ブラックやデオンも明日行けるかどうか今聞くよ」
ゼオ「ああ、それはいいかもな」
ププル「えっ、ブラック君やデオンを誘うってことは・・・」


そして翌日の22世紀のトーキョーのひみつ道具ミュージアム前。一同全員でタイムマシンを使ってたどり着いた22世紀にあるひみつ道具ミュージアムに来ていた。・・・もちろんBVLもお連れで。


エレナ「なんでBVLもいるのかしら?」
ペイペイン「アイレーン様が「私もお兄ちゃまやブラックとデオンと一緒に行くのだ!!あいつらだけクルークと一緒にってずるいのだ〜!!」って駄々こねてしまいまして・・・;」
エンジン「本気であったのか・・・;」
ハンドレッコ「アタイも22世紀のひみつ道具誕生のルーツとか開発のルートとかもちょっと観察したいから来たのさ」
フィン「ワクワクしてるね、機械仕掛けのクールビューティーのハンドレッコ。できれば、私をキミの観察の同行にーーーーー」
ハンドレッコ「・・・たわけ(怒」
ディルムッド「王が申し訳ない・・・;」


ちょいとわちゃわちゃしている中で他の仲間には内密でチケットの理由を知っている上で22世紀までタイムマシンの運転してくれたタママは開館前にひみつ道具ミュージアムに行く全員に決めた時間には無事に帰って来るように伝える。


タママ「じゃあ、3時になったらちゃんと帰って来るですぅ〜」
ジャガー「おー」
アイレーン「感謝するのだ、タママ!お前への土産を買って来るのだー!」
タママ「はいはい」


全員を送り出したタママはこっそりと貯めながら守っていた自分の給料でトーキョーのとあるオシャレなカフェに立ち寄っていた。


タママ「このカフェのシフォンケーキ、22世紀のトーキョーのパンフを見て美味しそうだから気になってたんですぅ〜!ゼオさん達を利用して悪いと思ったけど、王ドラさん達にはバレなくて済んだし、このぐらいだったらあのトリの色恋沙汰とか裸族騒動とかよりもマシですぅ!」


タママはコショウを使って赤いダイヤの力によるくしゃみで人間に変身した後にそのオシャレなカフェに入ると、そのカフェ店員が出迎えながら店の現在の状況を伝える。


カフェ店員「いらっしゃいませ、このカフェの「シルキー」へようこそ!お客さま、現在は満席に近いですが、空いている椅子の席に既に埋まっている方と同席になりますが大丈夫でしょうか?」
タママ「大丈夫ですぅ(まあ同席相手の人が食べてるぐらいは大丈夫ですぅ」


カフェ店員がタママにある席を案内し、その席に座っている人物に声をかける。


カフェ店員「お客さま、さっき来てくれたこのお客さまと同席になりますが大丈夫でしょうかー?」
タママ(テラスの席か。まあ、22世紀の地球のトーキョー街並みも見れて悪くないですぅ・・・)






モードレッド「ああ、大丈夫だ・・・あれ?」
タママ「!!!?」






なんと同席の相手がカフェのメニューの一つのパンプキンパイを食べてるモードレッドだった!思わぬ再会にタママは思わずちょいと怯む。


モードレッド「オレはそれで怒らねーよ。まあ座れよ」
タママ「あ、はい;(大丈夫だ・・・;赤いダイヤの力といえど今は人間形態だから気付かれてないし・・・」
モードレッド「で?あのワドルディの町での出来事からようやく再会できた気分はどうだ?」
タママ「バレてるー!!?」
モードレッド「(額の初心者マークが同じだしバレないと思ったのか)このカフェのケーキ食べに来てんのか?駆け出しルーキーのオタマジャクシ君」
タママ「オレはタママだ!!」
モードレッド「ふーん。じゃあ、タママだな。奢ってやるから好きなやつを頼めよ」


モードレッドの態度にタママは聞く。


タママ「オレだったら怒らないのか・・・?」
モードレッド「まあな。少なくとも裏表がある方がまだ可愛く思えるぐらいだな。クズなキチガイだったら話は別だがお前はそうじゃないからな。それにこないだのお礼も兼ねてるんでな」
タママ「だから奢るって言ったのか?」
モードレッド「まあ、あのワドルディ達をなんだかんだで見てくれたのは事実だからな。その借りはこれで返したって思ってねーし。あの小さい道化師同様に事態解決までオレのことを誰にも話さないでくれたしな」
タママ「あ・・・メタさん、あの後血眼になるほど激怒してまでアンタを探してたよ;」
モードレッド「まあ嘘吐きちまったし恨まれても仕方ないな。あの時は敢えなくだったけどな。あのままあいつによって二人とも死なれたら困るし・・・」
タママ「あいつ?」
モードレッド「・・・いや、言わなくていいか。とりあえず好きなやつ頼めよ」
タママ「うん」


一方、ひみつ道具ミュージアムでは来ていた一同全員が存分にいろんな展示物を見たりして楽しんでいた。


ハッチン「ファッ!この最初期のショックガン、結構いい作りしてんじゃねーか!」
パリス「最初期の空気砲、こんな作りだったんですね〜」
アポロン【あの猫型のカウボーイの空気砲をさらに知るようになるね】


ジャック「ナーリー、いこー!」
ナーサリー「次はあっち行くのだわ!」
ほわん「ジャッキーちゃん、ナーリーちゃん、あんまり行っちゃダメだよ。二人して迷子になっちゃう!」
ヒメコ「ほわんもそうだけど、ヤスも随分と父親みたいになってきたじゃん・・・」
ヤス「やめてくれ母ちゃんや双循とかジョウや知り合いの奴らに聞いたら誤解される・・・OTL」


ツキノ「グレードアップ液の開発初期、意外とサイズが大きめなの〜」
ハルトマン「えっ、まさかパワーアップするつもり!?」
アサト「それならオレが展示のガラス割ってでも献上するよぉ?」
うしお「アサトばっかりずるいです!なんなら私も展示のガラスを!」
ベンちゃん「うしお様、おやめ下さいそれをしたら流石に怒られます!!」
レガムント「ここでやらかしたら承知しないからな(^ω^#)」
ジャクリン「二人の気を紛らわせるために美味しすぎる水あげるん〜?」


アリシア「エージェント、ここに行きたいー!」
ベリー「パパ、次はあっちー!」
姫子「桜田もその次はこっちですわ!」
エージェント「わかったわかった!桜田さん、いつもすいませんねぇ;」
桜田「いえ、そちらも大変だと思いますので・・・;」
フルシュ「でも、二人も案外楽しそうですよー」


アストルフォ「タイムふろしきの最初期とかのルーツがプレートに書かれてるから視覚的にも文学的にも勉強できそー」
カーン「だが、こうなればまるで・・・(ん?クルークやアリシア嬢が願いを言わないのはそのせいか・・・?」


アミティ「シグ、なんでビッグライト見てるのー?」
シグ「このサイズだと珍しい虫ももっと大きくなる」
あやクル「だろうな;」


アイオーン「ヴッ、ヴッ」
リデル「アイオーンさんが興奮してます」
ラーマ(ひみつ道具がいっぱいで生来の人見知りに勝ったんだな;)


リップ「メルトちゃん、いこー!」
メルト「ふんわりずっしりメーターの原型もいいわね」
ルート「軽くなったり重くなったりするやつか(おぼろをチラッと見る」
おぼろ(モイモイ)「なんでチラッと見てんのよ;」


プロキオン「ブラック君、あっちのどこでもドアの旧型の展示見たいから行こー!」
ブラック「わかったわかった」
デオン(平和だなぁ・・・)


楽しそうにひみつ道具ミュージアムに駆け回る一同にゼオとププルは微笑ましいような気持ちで見ていた。


ププル「マタドーラの下心があったとはいえチケット渡してくれてよかったじゃない?みんなこないだのことで大分疲弊してると思うし」
ゼオ「そうだな。ここには展示物だけじゃなくてフードコーナーもあるし。昼にはみんなで食べに・・・」






「どうだ!これが廃棄されるはずだったひみつ道具から私が開発した道具だ!」「いいな!それ、早速やってみよう!ふふふ、また私の万能さに美しいお嬢さんが寄ってしまうな!」「王!?これは・・・ぎゃー!!なんかその道具から攻撃のビームがー!!」「フィンー!!エジソン、ひみつ道具ミュージアムの職員を懐柔して今日廃棄されるはずのひみつ道具を改造したでしょー!!?」






ゼオ「・・・こいつらを諌めに行ってからでも十分か」
ププル「そうだね・・・;」


一方、ひみつ道具ミュージアム近くのとある場所ではある団体が何かの様子を伺っていた。その団体の中には長のククラの命を受けて任務に参った青の吸血鬼一族の一人の第六始祖カスパル=コロッセムがいた。


カスパル「そっちはどうだ?」
部下の青の吸血鬼A「確認しました。間違いなくククラ様が執心する子孫のアイオーンとアイレーンの姿があります」
カスパル「そうか。なら女子供も関係なくそのミュージアムの来場者達の殺害を仕向けろ。ガウェイン、その殺害のための粛清騎士隊や俺の管轄する部下達の引率をお前に任せる。俺は二人を連れ去るように仕向けるから」
ガウェイン「はい。承りました」


一方、カフェにメニュー代を支払ったモードレッドはタママにお洒落な種類からマイナーなお菓子まで大量に奢っていた。


タママ「オレはお菓子が大好きだけどそこまでお礼していいなんか言ってない;」
モードレッド「は?オレの分も兼ねてんだけど文句あんかよ?」
タママ「(オレにもあげるつもりか!?)あの時に言ってた上司に内緒でひみつ道具ミュージアムに行ってるツレを3時に迎えに行かなきゃ行けないからバレたらただじゃ置かないだろうから・・・」
モードレッド「!」


すると、モードレッドにスマホの通知が鳴り、見たら相棒のアタランテからガウェインが青の吸血鬼一族の一人と一緒にひみつ道具ミュージアムに潜入しているというSMSに彼女はタママの言葉からも思わず危機を察知した!


モードレッド「タママ!悪りぃけどそのお菓子は全部お前が食べろ!」
タママ「えっ!?人の話ちゃんと聞いてんの・・・って、いつのまにか行っちゃったし・・・ん?」


すると、ポリ袋に何か入っていることに気付いて見ればそれは一切れのメモでありそこには電話番号やメルアドや住所、「上二つはオレの個人のスマホ用だ」というメッセージ書かれていた。


タママ(連絡しろってこと・・・?LINEやSMSの書かれてないからEメール・・・?)


一方、フードコーナーではみんな好きなフードメニューを頼んで楽しんでいる中でゼオがエジソンやフィンにさっきの件でミュージアム館長が怒ったことを叱っていた。


ゼオ「今日廃棄されるはずだったとはいえあんなことしたらダメ。改造するならマシな方にしろ」
ププル「マシな方だったらいいの?」
エジソン「つまり私の天才的な発明自体は良かったのか!」
エレナ「いや、天才的でもよくないでしょ;」
トリスタン「フードコーナーで気分を紛らわしましょう(ゼオ殿やツキノ嬢はよく食べますね。これはなぜか私が嗜めるのは許さないと思ってしまいます・・・まるでブリテンの・・・」


すると、何やらフードコーナー外に混乱で騒がしくなったことを感じ取った。聴覚が誰よりも鋭いトリスタンが気付く。


リップ「どうしたの?」
トリスタン「いえ、何かフードコーナー外の方が何らかの混乱で騒がしいような・・・「おーい、キミ達ーーーーー!!!!」


すると、ミュージアム館長のフィークスが慌てた様子でフードコーナーに駆け込んできた。


ハッチン「なんなんだよそんな怒った様子で!!」
フィークス「キミらの中のそこの兄妹の名を呼んだ奴らが今展示物などを破壊されて来場者がだんだん殺されてるんだけどどういうことだー!!?」
ハンドレッコ「!!」


すると、ハンドレッコはフィークスの話を聞いてそこからその襲撃者の情報を割り出した!


ハンドレッコ「ミュージアムの襲撃者が青の吸血鬼一族の奴が主導してる集団だ!しかも主犯が第六の始祖の奴!」
ヤス「!!始祖ってなんだよ!?」
ハンドレッコ「ゼオ達ならもう知ってるはずだけど、青の吸血鬼一族の中では長のククラも含めて十三始祖と呼ばれる奴が一族の統治を時に分割しながらそれぞれの一派を治めてるんだ。長のククラは第二始祖、アタイらが前に相対したクロラは第九始祖、ミリアムは第十始祖に値してるよ」
ほわん「ほわぁ。うち達、前にそんな人と対決して勝ったんだねぇ」
ゼオ「とにかくアイオーンやアイレーンを奴らに引き渡すな。館長、悪いがまだ逃げ回ってる来場者にフードコーナー(ここ)へ避難を要請しろ!」
フィークス「えっ!?キミ達、どこに向かうつもりだ!?」


ゼオ達が襲撃の現場を駆けつけたが、そこには青の吸血鬼達だけでなく粛清騎士の部隊も蹂躙に加担していることに驚いていた!






新しい日常日和。の最初の話から不穏な雰囲気・・・

The Reverse Night(その2) ( No.2 )
日時: 2022/12/14 20:45
名前: 桜 (ID: V1z6MgX2)

ププル「何これ!?どう考えたって青の吸血鬼達だけじゃな・・・」
クルーク「!」


すると、クルークは逃げ回る最中に母親とはぐれて泣く小さな子供が粛清騎士に殺されそうになったのを見てそれを止めるために駆けた!


クルーク「やめろおおおおおーーーーー!!!」
粛清騎士A「!」


クルークは粛清騎士の動きを一瞬だけ止めたが、弾き飛ばされた途端で駆けつけたメイヴが鞭で粛清騎士に攻撃をぶちかまして消滅させた!


メイヴ「クルーク、その子の母親は無事よ!泣きながら待ってるから連れて行くわよ!」
クルーク「うん・・・!」
???「残念ながらそれは叶いません」


すると、ある騎士がクルークとメイヴの前に立ちはだかる!粛清騎士の部隊を引率しているセイバーのサーヴァントのガウェインだ!


ガウェイン「魔導師の卵の少年。お覚悟を」


すると、ガウェインが自分の剣であるガラティーンを取り出してその瞬間に太陽の光が出てきたことからクーは正体を割り出した!


クー「サーヴァント、ガウェイン!!太陽の円卓騎士だ!!」
ガウェイン「この剣は太陽の移し身。あらゆる不浄を清める焔の陽炎。【転臨する勝利の剣】!!」
あやクル「チッ・・・!」


ガウェインが自身の宝具を放ち遠くからそれを見たあやクルは被害を最小限に抑えるために展示コーナー全一帯に超強力な防御の魔法で辛うじて防ぎ切った!


リップ「うわー!!なんか火事起こりそー!!」
チャラ王「どうなってんだよ!!?」
トリスタン(ガウェイン卿・・・?)


シグ「あやクル、大丈夫?」
あやクル「ああ、なんとかな。しかしいつもとは違って辛うじてだ。私にそれを言わせるとは実力に相応してるだけあるな・・・」


ガウェインの宝具を辛うじて防いだことで満身創痍になっているあやクルをよそにクルークはガウェインを睨みつけた!


クルーク「どうしてそんなことするんだ!!あなたは、円卓の騎士は何があろうと民を守る人達じゃないのか!?」
ガウェイン「任務を遂行するためです。私の長き悲願を叶えるのを兼ねてますので。魔導師の卵の少年、お名前は?」
クルーク「・・・っクルーク」


クルークの名を聞いた瞬間にガウェインは一瞬だけ目を見開かせたがすぐに我に返りながら剣を振るおうとする。


ガウェイン「クルーク。勇気はいい。だが、未熟すぎた・・・!」






カンッーーーーー






すると、ガウェインの剣を止めた人物がいた。クルークとメイヴの助太刀に現れた騎士モードレッドだ。


モードレッド「ガウェイン。そこまでだ」
ガウェイン「バカな・・・なぜ貴方がその者達に味方している?王やブリテンに叛逆した騎士モードレッド!」
メイヴ「えっ!?」
モードレッド「そりゃあオレが大嫌いな人間の味方したら変だと思うよなぁ?だが、オレの手で守りたい奴らもいるからてめぇらにまた叛逆すんだよ。〝獅子王に変質したアーサー王〟共々円卓の騎士が腐れ外道に落ちたなら尚更のことだ!」


すると、モードレッドに宝具を放とうとしたガウェインに彼女も宝具で相殺する!


ガウェイン「この叛逆騎士が!【転臨する勝利の剣】!!」
モードレッド「言ってろ!!【我が麗しき父への叛逆】!!」


二つの宝具がぶつかり合った時にフードコーナーで他の仲間達と共に避難できた来場者達やミュージアム館長のフィークスなどの大半のミュージアムのスタッフ達、オンレン兄妹を守っていたトリスタンがその気配を感じ取った!


トリスタン(モードレッド!?なぜ貴方という方が・・・?)


ガウェインの宝具を相殺したことで退けることに成功したモードレッドはクルークやメイヴの手を取る。


モードレッド「さぁ、ガウェインの奴が倒れ込んでる隙にそこのガキも連れて一緒に避難するぞ!」
クルーク「あっ、うん・・・!」


その後ろ姿を見たガウェインは反英雄のモードレッドが自分の前に立ちはだかったことで驚いていた。


ガウェイン「なぜに今現れたのです・・・?モードレッド・・・っ!それに、あの魔導師の卵の少年の名はクルーク・・・私、の・・・」






ゼオ「お前ら!無事か!」


一方、あの時に助けた子供を先に避難している母親の元に帰した後に一同全員はゼオ達が青の吸血鬼一族のカスパルの部隊をなんとか撃退した後に避難したためオンレン兄妹がカスパルに発見されずに済んだ。大半の一同全員はせっかく来場の手助けをしてくれたタママには申し訳ないと思った。


エージェント「でも、タママには悪いことしたなー;まさか青の吸血鬼一族の奴らが嗅ぎつけて来るなんて思わなかったよ;」
モードレッド(タママが言ってたツレ・・・クルーク達のことか。偶然にも思わぬ幸運が重なって助けれたな)
クルーク「あ、カスパル達の他にも言いたいことがあるんだけど・・・」


クルークはガウェインと出くわした事実をゼオ達一同に話した。


メルト「何ですって!?トリと同じ円卓騎士のガウェインがカスパルに加担してる!!?」
メイヴ「そうよっ。正しくは青の吸血鬼一族にだけどね」
ルート「じゃあ、吸骨鬼達にも加担してるってことか・・・」
モードレッド「・・・奴のことはオレがなんとかする。さらばだ・・・「待ちなさい!」


すると、立ち去ろうとしたモードレッドをある人物が引き止めた。前から彼女の存在に薄々と気付いていたトリスタンだ。


トリスタン「なぜに三度も我らを陰ながら手助けを行ったのです。モードレッド卿!」
リップ「えっ!!?」


すると、性格的にポンコツアーチャーでも誰よりも勘が鋭いトリスタンに気付かれたモードレッドは兜を外した上でようやく観念したと同時に彼が放った言葉を聞いて少し驚いたかのように一同全員の方に振り向いた。


モードレッド「お前が「我ら」って言ったってことは・・・あの忌々しい優等生と仲間かと思って目をつけていたけど全く誤解だったようだな。何考えてるかわかんねーけどな;」
ヒメコ「待って!三度ってどういうこと!?二度目だったはずじゃ・・・!」
モードレッド「・・・本当の二度目の方はワドルディ達を密かに守ってんだよ」
ジャガー「そうなのかよ!?」
アイオーン「神の愛らしき楽園の者達の守衛を感謝である・・・!(訳:新世界に囚われたのを解放されたワドルディ達を守ってくれてありがとう!」
モードレッド「あのワドルディ達は元の世界に帰すべきだったからな」←アイオーンの普段の厨二病の口調の内容が大体は解読できるらしい
ヤス(は!?この騎士、アイオーンの普段何言ってんのか分かんねーような口調分かんのかよ!?)
ほわん(ほわぁ、すごいなぁこの人・・・!)


すると、チャラ王はトリスタンに食ってかかりながらモードレッドのことを聞く。


チャラ王「トリスタン!!この人、誰だよ!?まさかあんたの生前の同僚!!?」
トリスタン「ええ。私が去った後に我が王に叛逆した騎士ですけどね」
モードレッド「その八重歯の魔法少女みたいな女はトリ公のマスターだが、お前は・・・」


すると、アストルフォがマイクを持ってトリスタンを取り巻く周囲を紹介する。


アストルフォ「紹介するよー!遊び人のチャラ男だけど、不倫は絶対にNGがモットーな根はいい人で空手がめちゃくちゃ強い、リップちゃんの幼馴染のチャラ王でーす!」
チャラ王Σ(°ω°)ぺこり
デオン「戸惑うならお辞儀しなくていいだから!!」
アストルフォ「天才超理系残念美少女で、頭脳明晰かつドーナツが大好きなメイド服が超似合う、同じくリップちゃんの幼馴染のルートちゃんでーす!」
ルート(□ω□)ぺこり
デオン「前に出てこなくてもいいから!!」
おぼろ(モイモイ)「そして一寸子のおぼろですっ」
ヒップ「リップのお供のヒップだップ!」
デオン「ノリノリで名乗らんでいいから!!」


モードレッドはアストルフォがチャラ王らを紹介の内容で少し引いたような顔をした。


モードレッド「えっ;つまりそこのチャラ王という奴が、トリ野郎が女関係の揉め事を度々起こしては殴りながら叱ってるやつ?変なチャラ男かと思ったが印象が変わったし思わず居た堪れなくなったから今度、こいつに胃薬送るぜ;」
チャラ王「やめて!!あんたからの優しい言葉が逆に辛くなる!!」
モードレッド「てなわけでオレはそろそろ行くわ。生存者達は全員避難してるから大丈夫だ」
トリスタン「待ちなさい!三度も手助けしていた理由をまだ聞いてーーーーー」


モードレッドはトリスタンの言葉もわざと聞かないように振り切って事件の事後処理のために去っていった。リップは聞く。


リップ「トリスタンちゃん。もしかして、さっきのクルーク君達と対峙してたガウェインという人も生前の同僚?」
トリスタン「・・・ええ。ガウェイン卿は恐らく私に気付いていないと思いますが、まさかあの卿がなぜ青の吸血鬼一族に加担してるのか私にはなんとも・・・」


一方、ひみつ道具ミュージアムでは青の吸血鬼一族の部隊の一員の二人がさっきゼオ達に返り討ちにされたのを思い出しながら腹立っていた。


部下の青の吸血鬼B「くっそー!!人間の魔導師達のくせに俺達に刃向いやがってー!!」
部下の青の吸血鬼C「フードコートにもバリアが張られたから入れんかったが・・・そういえば、その中にガウェイン様と同じ円卓の騎士らしき男がいたぞ!」
部下の青の吸血鬼D「だけど、あれは見たことない顔だったな。でも、確かに同じーーーーー」


すると、何者かが青の吸血鬼一族の部下達を持ち前の強い攻撃力を持つ拳法で叩きのめした!彼らを戦闘不能にさせたのはマタドーラがメイヴにチケットを渡したことやそれを知った上でのタママの手引きなどを知って単身で22世紀まで追ってきた王ドラだった。


王ドラ「・・・全く、あのバカ達をとっ捕まえるために22世紀まで追った後に何事かと思えば・・・」






その数日後。あの後に合流したタママと一緒に22世紀から帰って来た後の一同は彼と一緒にギロロから大目玉を喰らい、説教部屋で正座の刑の後にそれぞれに出された70枚ずつの反省文をようやく書き終わったことで解放された。そのせいか大半が疲れを溜まってしまった。


アサト「あの後に反省文70枚は辛いよねぇ〜・・・;」
ツキノ「ご飯もおにぎりだけはつらいの・・・」
レガムント「まあ、説教部屋での禊ぎは果たしたから今日は休んだ方が良い」
うしお「はーい・・・」


すると、ゼオが説教部屋での反省文を書いていた最中でタママがちょっと変なことに気付く。


ゼオ「タママ、最近ちょっと変じゃないか?少なくともあのスタアラとディスカバリーの合同編の後からだよ」
クルーク「そう?タママもちゃんと反省文書いてたよ」
ゼオ「いや、それとは様子がちょっと違うような感じ。なーんかうじうじと悩んでるっぽいなー・・・」


すると、とある人物が一同が集まる大広間を尋ねてきた。何らかの紙を持っているメタナイトだ。


メタナイト「あっ、お前達。ひとまず今は形だけの手配書は作ったからそいつを見たら即刻伝えろ」
ブラック「形だけの手配書?今時形だけ作るって珍し・・・」


形だけの手配書の内容:モードレッド(兜を着けた、第一再臨時の姿)が描かれたイラスト(目撃の証言などから割り出した上での作画はルキナ)付きの新世界での罪状


ペイペイン(げっ、この絵の騎士、こないだの・・・!!)
ハンドレッコ(やっぱりね。嘘の材料に使われた以上、この小さい一頭身の剣士に目をつけられると思ったよ)
ガノン「こいつだ!!こいつに俺の裸友の友人が裏取引かなんかしたことで秘密警察とか何かで連れて行かれたのをその裸友から聞いたんだ!!」
あやクル「こいつなんで裸族の友人って言ったんだよ!!?」
ココ「あたしの悪魔族の知人も騙されて人間の詐欺集団の売り子にされてたのに・・・!!」
メタナイト「まだこいつの詳細はあの秘密警察の関係者であることとこの兜を装備していること以外はわかってないのだ。そこで奴の情報を募集する。知ってる範囲でいいのだが・・・トリ、何か知ってる情報は?」
トリスタン「!!?(ねえ、どうしますか・・・?」
リップ(やめた方がいい。メタナイトさん、今怒ったような顔つきしてるよ;)
チャラ王(あの様子だと間違いなく火種になるぞ;)


二人の助言を聞いてトリスタンはメタナイトにバレないような嘘を吐く。


トリスタン「いいえ、知りませんねぇ・・・;」
メタナイト「そうか。貴公と同じ騎士の格好したような奴だから分かると思ったのだが・・・」
クー(あんた、今までの奇行から目つけられてんじゃん;)
メタナイト「被害に遭った奴の関係者は気の毒だとは思うが、秘密警察に拷問されたくないなら無闇に首突っ込むべきではない」
ガノン「チッ・・・!」
メタナイト「では情報もらったら連絡をお願いする」


メタナイトが立ち去った後にププルは言う。


ププル「・・・あれ、個人的なことで怒ったとしか思えないんだけど;」
フィン「あの一頭身の騎士様、カービィがあの反逆の騎士に興味津々だったからそれが追い討ちになって怒りに火を点けられたんだろうな」
エレナ「メタ助の一途さはある意味真っ当でいいことだと思うけどね・・・;」






ガウェイン「ーーーーーそれであの兄妹を連れ去れなかったということですか?」


一方、とある夜の崖の月明かりの下でカスパルから報告をもらっていたガウェインは首にかけているガラスのダイヤのペンダントを掴みながら少し考え事をしていた。


カスパル「ああ。あの人間の魔導師達の邪魔が入ったがな;」
ガウェイン「私に食ってかかった魔導師の卵の少年の名はクルーク、だったですね?」
カスパル「?確かにあの中にサーヴァントを連れたメガネの子供もいたが・・・それがどうした?」
ガウェイン「彼が使役しているのはランサーのクー・フーリン、ライダーの女王メイヴ、キャスターのナーサリー・ライムの三体・・・いや失敬、三人でしたね」
カスパル「お前にしては随分と興味津々だな。我らの敵側である相手にはあまり興味を抱かないのに」
ガウェイン「なら話は早いですね。貴方はそのどさくさ紛れにククラの子孫の兄妹を連れ去りなさい」
カスパル「どういう意味だ」


カスパルが冷や汗をかきながら問うと、ガウェインはあることを言い出した!






ガウェイン「クルークも攫って、あとは皆殺しにしましょう」






カスパル「そんな!!無茶にも程がある!!」
ガウェイン「なぜですか?貴方の任務成功のためにこれ以上ないような良案じゃないですか」
カスパル「だが、子供といえども敵側の人間を攫うなんて!!ククラ様だって認めるか!!!」
ガウェイン「ククラからはすでに了承をもらってますよ。これ以上、彼を取り巻く周囲に巻き込まれるわけにはいかないのですから。行って下さい、カスパル。私の持つ首飾りが妖しく光る前に」

The Reverse Night(その3) ( No.3 )
日時: 2022/12/14 20:52
名前: 桜 (ID: V1z6MgX2)

ついに起きた事件






その翌日、スマブラ屋敷の周辺にある市街地で木座り込んでいた一人の女性が亡くなっているのを買い物に来ていたアイク達が見つけた。


目撃者A「よ、酔って寝てるのかと思って来てみれば偶発的に発見したんです!」
目撃者B「この女性はこの市街地にあるパン屋で元気いっぱいに働く看板娘で、来てくれたお客さん相手にも本当に良くしてもらったのに・・・!」
アイク「何らかの理由で座り込んでそれで事切れたというのか・・・?」
マルス「アイク、何か証拠を見つけれる?」
アイク「・・・見つけれたな。今は亡骸になっているが・・・この女性を噛んだ後に死んだ毒蛇だな」
マルス「!!」
アイク「まあ、メタナイトが言うにはあの騎士は無抵抗や無関係の人々は巻き込んでいない・・・つまり、これをあの騎士が放った可能性は低い。ぬぅん」
マルス「じゃあ、犯人は青の吸血鬼一族の者ってことかい?」
アイク「可能性で言うとそうだな。念のために捜査も行っておく」


一方、スマブラ屋敷ではカービィ達がちょっとしたお茶会をしていた。お茶のお供にはリップが作ってくれたガレット、お茶はエージェント達が差し入れてくれた本場イギリス産の種類である紅茶であり、料理が唯一苦手でも紅茶を淹れるのは上手かったエージェントがお茶会の前にその紅茶を淹れてくれた。


カービィ「ガレット、おいしー!」
リップ「よかったーっ」
メタナイト「まあ、ガレットは文句なしの美味さだが・・・なぜに貴様もいるんだ?(トリスタンを睨みつけながら見る」
トリスタン「おお、私は悲しい・・・可愛らしい小さな一頭身の騎士に睨まれるとは・・・」


ザクッ(メタナイトがトリスタンの額に宝剣ギャラクシアを投げつけた音)


トリスタン「」←額にメタナイトがギャラクシアを投げつけられて思わず倒れ込む
チャラ王「お前、前にメタナイトさんの前でカービィちゃんを口説いたのは原因だから反省しろ;」
クー「もう騎士というよりも魔王じゃねーのか「あ゛っ?」ごめんなさいギャラクシアを構えようとしないで下さいOTL」
クルーク「トリ、メタナイトはあのことで相当怒ってるから反省してね;」
カービィ「でも、妖精に見えなくもないから死ななそうだねー」
クルーク「そうだね、本当に人間かなと思うぐらいには・・・」


すると、クルークはカービィに毒蛇が徐々に近づいて来たことに気付く!その毒蛇はカービィとの距離が縮まった途端に彼女に牙を剥いた!


クルーク「!!カービィ!!」
カービィ「えっ!?」


その毒蛇はカービィを庇ったクルークを噛んだ。正確には噛まれそうになる前に避けたことで左腕が掠ったが、それでも毒を少し入っていた。


カービィ「クルーク!!」
クー「クルーク!?どうした!!?」
メタナイト「この毒蛇・・・!まさかカービィを庇って・・・!」
チャラ王「少し毒が入ってる。でも、このままにしたら・・・」
リップ「スマブラ屋敷の医療班、今コールで呼び出すから・・・!」


すると、トリスタンがクルークにハープの音を鳴らしてスキルの声高らかに愛を讃えんを奏でた。すると、クルークの毒の癒されその音色が心地よかったのかすうっと眠った彼をトリスタンが抱えた。


トリスタン「クルークは毒が消えたとはいえまだ病み上がりなのでメタナイト殿のベッドを一時的に借りて大丈夫ですか?」
メタナイト「ああ。起きたら返すがいい」


クルークを抱えたトリスタンがリップとチャラ王、クーが付き添う形で立ち去った後にメタナイトは少し驚く。


メタナイト「あいつ、あんな治癒の仕方もできたのか・・・」
カービィ「でも、クルークには悪いことしちゃった・・・」


カービィはエージェントが淹れてくれたのをまだ飲み干していない紅茶を見て思わず罪悪感を感じていた・・・






ゼオ「ーーーーーそれで?クルークがカービィを庇ったことで結果的にクルークが噛まれたと?バカか!」


一方、クーから事実を聞いたゼオは彼の認識不足を咎めた。クーはゼオからの叱責に思わず怯んだものの同時に自分の認識不足でもあるために何も反論はできずにいた。


サンソン「ゼオ殿、そんなに怒らないであげて下さい。クルーク殿はトリスタン殿が助けてくれたから死なないで済みましたから」
ゼオ「・・・ふん。「トリスタン」という存在は攻守共に万能であると聞いていたな」


トリスタン。アーサー王物語に登場する円卓の騎士の一人であり、世界的に知られた物語である「トリスタンとイゾルデ」の主人公である。この物語はワーグナーの楽劇の一つにも存在するが、何しろその最後には・・・


チャラ王「トリスタンが白い手のイゾルデさんにつけられた嘘で悲劇的な最期を迎えて、イゾルデがそのトリスタンの亡骸に口付けてそれで毒が回って後追いのように亡くなったやつか・・・」
ゼオ「クルークだって、自分と同じようにはさせたくないだろう。あいつはタチ悪いほどのマイペースでやや自分勝手で女癖が悪くても、誰よりも情が深いからガウェインが敵に回ったことを知って混乱してる部分はあるんだろうな」
リップ「ゼオ君・・・」


一方、とある倉庫街ではタママがフライングソーサーで毒蛇を放った犯人を割り出すために空から探っていた。


タママ「軍曹さんも人使いが荒いですぅ〜;フライングソーサーで空から毒蛇の犯人探れって・・・タマ?」


すると、タママは倉庫の一つの付近で何か探っている様子のモードレッドを見つける。タママはモードレッドを放っておこうと思ったが・・・


タママ(放っておくか・・・いや、なんか毒蛇とかに巻き込まれたらシャレにならないしですぅ!!)


一方、モードレッドは毒蛇の事件を秘密警察でもボスから捜査を行うように任じられており、その犯人が持つ蛇を探りながら無関係のモンスターの蛇を掴んでいた。


モードレッド「葉樹、これは?」
葉樹「それはモンスターの蛇の類だね。まあ、これは怖い見た目だけど無害だから使い魔のペットとしても人気の種類で、その一部の中には放棄する形で捨てる人間も多いのさ」
モードレッド「オレだってリオルのシルク育ててんのに飼ったらちゃんと飼育しとけよ(怒」
シルク「この蛇達、どうするの?」
葉樹「それは一旦保護してモンスターのペット関連の救助団体に引き取ってもらうしかないよね・・・」
モードレッド「ん?誰だっ」


すると、モードレッドが威嚇で剣撃を放ったらそこには間一髪で避けたタママがいた。


モードレッド「!タママ」
タママ「タマ・・・;いや、見かけてちょっと心配になって・・・ごめんなさい、ナッチーにも言われて毒蛇の調査の途中で見かけただけだよ;」
モードレッド「!お前んとこも毒蛇の犯人調査してんのか?」
タママ「うん、犯人は大分割り出してると思うんだけど・・・」


すると、モードレッドはタママの後ろに例の毒蛇が近づいてることに気付き彼を突き飛ばすかのように庇う!


モードレッド「タママ!危ねぇっ!!」
タママ「タマァッ!!」


毒蛇から庇われたとはいえタママは突き飛ばされた拍子で気絶してしまいました;


シルク「モードレッド、タママがどうすんの?」
モードレッド「オレは筋力B+だから強くしすぎた・・・!」


すると、二人の前にカスパルとガウェインが現れた!


カスパル「よぉ、反逆の騎士サマ。そのオタマジャクシ庇ったことで自分が命取りになったなぁ?」






一方、トリスタンは一人ですやすやと眠るクルークのそばにいた。トリスタンは彼の手を静かに握りながらガウェインのことやモードレッドが自分達を陰ながら三度も助けていたことに少し複雑な気持ちを抱いていた。何しろ、生前の円卓を去り際に後に起こったカムランの丘などの呪いを残したのは彼だ。


トリスタン「・・・モードレッド卿は自分が起こしたと割り切ってはいますが・・・ガウェイン卿、なぜあのようなことを・・・」


トリスタンが悲しみでつぶやくような形で嘆いた瞬間にクルークが彼の頬にそっと寄り添った。


クルーク「怒りはするけど、それのせいじゃないよ」
トリスタン「!クルーク殿」
クルーク「わからないんだけど、キミのことはあの騎士さんもムカつくとは思うけど、責めたとしても責めきれてないと思うんだよね。じゃなかったらボク達がいたからとはいえ三度も陰ながら助力してくれたと思う?」
トリスタン「それは・・・」


すると、アストルフォがスマホを持ちながら部屋に入ってきた!


アストルフォ「クルーク、目を覚ましたんだね!じゃあ、メイヴ達と一緒に来てほしいけどねっ」
トリスタン「アストルフォ、目を覚ました途端にそれは・・・」
アストルフォ「ボクがモードレッドからエージェントの元に遣わされたってこと知ってるよね?その関係者の白魔導師から助けに行けと連絡くれたよ」
トリスタン「その白魔導師って誰・・・今なんと?」
アストルフォ「うん。モードレッド、毒蛇を放ったカスパルと応戦してるよ」


一方、モードレッドはカスパルと交戦していた。ガウェインはカスパルにトドメを刺す時だけでいいと言われたため、それを一人静観していた。


カスパル「この前はよくも余計なことしてくれたよなぁ?だったらお礼はたっぷり取らせてもらう!」
モードレッド「(仕方ねぇな。この手はなるべく使わねーけどな・・・!)我は王にあらず・・・」


「よしなさいモードレッド!」


モードレッド「は?」


すると、カスパルに水の槍術が放った!ププル達と一緒に駆けつけたフィンだ。


フィン「大丈夫かい?危ないところだったねぇ」
モードレッド「なんでお前が・・・ってことは・・・」


すると、その直後に大半の一同もモードレッドを助けるために駆けつけてきた!ナーサリーは声をかける。


ナーサリー「モードレッド、大丈夫かしら!?」
モードレッド「ああ、あのバンカラ女白魔導師のことだからこうなると思ったよ・・・;」
シルク「駆けつけたなら気絶してる彼も助けて!」
エージェント「!なんでここにリオルが・・・タママ!?」
ハッチン「これ、恐らくあいつが毒蛇噛まれそうになったからその騎士が庇った拍子による原因だな;」
パリス「すぐに救出します!アポロン様!」
アポロン【パリスちゃん、気をつけてね】


すると、カスパルを前にしたメイヴはカスパルに質問する。


メイヴ「あなたよね?周辺に毒蛇を放った犯人は」
カスパル「毒蛇こそ俺の使役であり戦闘スキルでもあんだよ。お前らの馬鹿なマスターらのところでもこんなことわざがあるだろう?「将を射んと欲すれば馬を射よ」と・・・!」
メイヴ「黙りなさいこの卑劣男!!確かに私達はあんたの同胞にいたけれど今は違うわ!自分達を見逃してくれただけでなく自分の持ってた財までも譲ってくれたクルーク達にはまだまだ返しきれてない恩があるからね!それを馬鹿だってあんたも同じこと言えるかしら!?」
カスパル「だったら・・・俺の使役する戦闘スキル、身を持って味われよ!!」


すると、カスパルの持つ毒蛇から霧が放った!後から駆けつけたゼオ達が霧を見て正体に気付いた!


ゼオ「これは・・・ダメだ毒霧だ!このままにして死なれたくねーならサーヴァント達がマスターや関係者達の口を塞げ!」
メイヴ「・・・っ!!(クルークを抱きしめながら自分の胸元で口を隠す」
クルーク「っ!!?」


ゼオは毒霧をなんとか打開するためにリップ達にある件を頼んだ!


ゼオ「お前ら!倉庫街の近くにある滝を止めてる岩をどかしてこい!水をこっちに流すんだ!」
リップ「えっ、でも、怒られるんじゃ;」
ゼオ「いいから早く!!」
リップ「わかったー!!」
トリスタン(ガウェイン卿・・・)


リップ達が倉庫街の近くの滝にある岩をどかすためにそこに向かった後、カスパルはメイヴにほくそ笑むかのように言う。


カスパル「どうだ?お前らのマスター達人間はひ弱な生き物だろう?」
メイヴ「・・・っ」
クルーク「メイヴ!ボクはいいからカスパルを倒して!ボクのことは捨てろ!」
メイヴ「イヤ!」
クルーク「メイヴ!」
メイヴ「好きなの!あなたも好きなの・・・クルーク、死なないで・・・」


自分を守らんとするメイヴの涙にクルークは彼女の懇願に折れた。


クルーク(バカ・・・)






青の吸血鬼一族の一人・カスパルとの激突

The Reverse Night(その4) ( No.4 )
日時: 2022/12/14 20:56
名前: 桜 (ID: V1z6MgX2)

一方、滝に着いたリップ達は岩をなんとかどかすために大分踏ん張るが、なかなかどけれずにいた。


リップ「なんとか頑張ってんのに動きもしない〜;」
ルート「でも、これをどかさないと毒霧を消えるための水が流れんだよ;」
メルト「これ、私の脚でもどかせないじゃないの;」
チャラ王「つか、なんでこの岩は巨大なんだよ・・・テメーも手伝えよトリ野郎!!」
トリスタン「私は悲しい・・・おぼろ嬢とヒップは言われないのに怒られるとは・・・」
おぼろ(モイモイ)「それはおぼろがこんな小さい身体だからよ;」
ヒップ「ヒップも小さいップ;」
チャラ王「それに比べてテメーは背がたけーだろ!!日頃から怠慢目立ちやがってー!!!」


すると、チャラ王が怒りのあまりその勢いで一人で巨大な岩をどかした!


リップ「あっ!」


その岩がどかされたのか滝が流されそれからなんとか全員脱出したリップ達は喜ぶ!


岩をどかした人達全員「っしゃあーーーーー!!!」


一方、それにより滝の流れが来たことを確認したゼオはすぐさま宝具を準備完了させたエジソンとともにある魔法を放とうとする!


ゼオ「(来た)お前ら、息を止めろ。エジソン!」
エジソン「了解した!」
ゼオ「行けっ、式神符!!」


ゼオは水の流れを利用した魔法で式神符を錬成し、エジソンがそれを通じて宝具を放つ!


エジソン「万人に等しく光を与えよう。それこそが天才の成すべきカルマだ!『W・F・D』!!ぬわーっははははぁ!!」


そしてエジソンの宝具を通した式神符の力により光と水のコンボで毒霧が消えた!


カスパル「!!?」


そして毒霧が消えたことを確認したメイヴはカスパルに宝具を放とうとする!


メイヴ「これは毒蛇の仕返しよ!『愛しき私の鉄戦車』!!」


カスパルに宝具を放ちダメージを与えることに成功したが、メイヴはクルークを守ったことにより少し毒霧を吸ったことでいつもよりも弱体していた。


カスパル「よくも・・・!!」
メイヴ「やばい、思わず加減しちゃったわ・・・」
クルーク「メイヴ・・・!(ボクを守って・・・クーだってみんなも毒霧で弱体してきてるのに・・・なんとかしないと、なんとか」


自分達よりもサーヴァント達をなんとしてでも守ろうとするクルークを遠くから見たガウェインはカスパルに端を放った。


ガウェイン「もういいですよ、カスパル」
カスパル「ガウェイン!!今更何を言ってるんだ!」


すると、ガウェインはとある人物に連絡手段であるモニターを通じてカスパルのことで報告する。


ガウェイン「もしもし、ククラですか?カスパルの奴が持ってた毒蛇を全てなくしました」
カスパル「は!?なんでそれ」
ガウェイン「自分の戦闘用として使役していた毒蛇を・・・地味にしょうもない形で」
カスパル「ククラ様にチクるんじゃない!!」


ククラ「それは・・・本当か。よりにもよって毒を持ってるとはいえ自分の武器でもある蛇を・・・生き物を大事にしない奴、私は嫌いだと言ったよな?」
カスパル「!!?そ、そのようなことは・・・は、初耳と言いますか・・・」
ククラ「いいや・・・もういい。ガウェイン」
ガウェイン「はい」


すると、ククラから承諾を得たガウェインはとある暗緑色のストーンを取り出す!それはククラを含めた青の吸血鬼一族達全員が持つ命の代わりとも言える別名灯火のストーンだ!


カスパル「な、なぜだガウェイン!!」
ガウェイン「ああ、私が報告を決意したのはそれだけじゃないですよ。私個人のことでもありますが・・・蛇にクルークを噛ませましたね?」
カスパル「!!!あれは星のカービィの命を狙ったもの!!まさかあの人間が庇うとはっ」
ガウェイン「死になさい」


ガウェインは非情にもカスパルの灯火のストーンに火を放ち、カスパルの身体が全て焼き尽くされた!


カスパル「ギャアァアァアーーーーーッッッッッ!!!!!」


カスパルの最期を見た大半の一同全員は毒蛇を放った犯人の青の吸血鬼一族とはいえ思わず同情を覚えるが、ガウェインはそんなことも気にする様子はあまりないのかとりあえず礼節を弁えた挨拶をする。


ガウェイン「失礼しましたね。またいずれお会いしましょう。そこの闇の魔導師の少年、よく自分のサーヴァントを使って毒霧を消えてくれましたね」
ゼオ「は・・・?」
ププル「!?ゼオ!!」


ゼオはガウェインに一瞬だけ手を引っ張られた後にあっさりと離したガウェインは言う。


ガウェイン「なるほど。あのヴィラリン帝国軍人の大佐ヴィオロンと名乗ったクロラが自分の隠した正体を露見しただけのことはありますね」
エージェント「あっ!こらっ、待てっ!!」


ガウェインは自身の持つ転移アイテムによるワープを使ってその場から立ち去った後、ガウェインも脅威の対象に思えてきた。


ハルトマン「逃げてくれたねぇ〜;」
レガムント「リップ達とともにいるトリスタンがもう少しで戻るから毒を受けた一部のサーヴァント達全員毒を解除してもらえ」


エレナはゼオの不機嫌そうな顔を見て思わずオドオドしながら話しかけた。


エレナ「ゼオ、腕が痛いなら帰った後に診てもらってね?」
ゼオ「いや、平気だ・・・」


ゼオはその時にガウェインが放った一言で思わず舌打ちを鳴らした。誰よりも耳がいい自分だけにしか聞こえないようなことを・・・






ガウェイン『次に会う時は貴方の庇護する友のクルークをさらいに行きますね』






ゼオ「・・・ハッ。そう簡単に攫わせるかよ」


すると、とある声が駆けつけてきた!アタランテとフランと、彼らの表向きのマスターであるしおんだ!


アタランテ「モードレッド!何があった!?」
フラン「う!?」
アストルフォ「あっ、二人とも!ヤッホー!」


すると、アタランテが小さい子供組のアリシア達や子供のサーヴァント達、まだまだ幼いタイプローティーンやハイティーンの類であるクルーク達やゼオ達を見た!


アリシア「この騎士様に何かしら?」
アタランテ「いや。・・・いい一団だ」
しおん(今、さらっと自分の大好きな子供らを見て言った;)


すると、モードレッド達の通信機代わりである葉っぱから錬成した小鳥を通じて葉樹から連絡があった!


葉樹「よかったー、あんなんになっちゃったけど、なんとか解決したみたいだね;この近くに民宿があるからそこで彼らも連れて身体を休めてきてー」
あやクル「む?お前は白魔導師の類か」


倉庫街近くの民宿で身体を休まることにした一同はそれぞれで満喫している中でトリスタンはモードレッドに声をかける。


トリスタン「モードレッド卿。貴公は毒蛇を放った犯人を事前に気付いて調査していたのですか?」
モードレッド「・・・アタランテから聞いてんのか?」
トリスタン「彼女だけでなく葉樹嬢からも通信越しで話を聞きました。・・・正直あの蛮勇な秘密警察に密かに所属しているだけでも驚きでしたが、その目をつけた対象の一つであるスパイのエージェント殿があえて狙わなかったのも気になりましたので」


トリスタンの問いにモードレッドは口を少し濁しながら答えた。


モードレッド「・・・クルークという人間の、その力に興味を持っただけだ。力というか何もしなくとも、そこにいるだけで力になるという特質だな。だから、お前らもなんだかんだで理由がどうだろうが惹かれるんだろうな」
トリスタン「・・・」
モードレッド「要は興味深い観察対象(サンプル)だな。あれは一見普通だとは一目で見た時は思うが・・・霊基とはいえその身に抱えてる事情はよくわかんねーが、そうじゃなかったらあの忌々しい優等生が「クルーク」という名を聞いて生かしたまま攫おう思うわけねーよな」


トリスタンはガウェインがククラからの承諾の上とはいえカスパルを「クルークに手を出した」という理由で殺害したことをエージェントから話された時にこの前のひみつ道具ミュージアムからも薄々と感じた彼の霊基に纏っている違和感をどこか不穏に感じていた。


トリスタン「では貴公らの事情がどうであれ我らに手を貸すということですね?」
モードレッド「それがなんだよ。そもそもお前はあいつらに遣わされたわけじゃないってことは判明してるしな。あいつらが本懐にしてやがる聖槍ロンゴミニアドの所有者ーーーーー獅子王らもお前の存在に気付いてはいねーしな」
トリスタン「私だけ召喚されてないのか敵としての私がいるのかはわかりませんが・・・なら、我らと同盟を組みませんか?」


事情を知ったトリスタンから思わぬ誘いを受けたモードレッドは少し驚いたような顔をしながら言う。


モードレッド「・・・どういう風の吹き回しだ?」
トリスタン「貴公はガウェインに命を狙われている。クルーク殿もおそらくはガウェインに付け狙われている。ならば、これだけでも利害は一致している。既にゼオ殿や私のマスターのリップからも同意を得ています。・・・私としても、クルーク殿だけを生かすなどあってはいけない」


トリスタンの同盟もとい協力関係成立への誘いにモードレッドはその顔に少しだけ感心した。


モードレッド「オレのブリテン反逆の前に父上にあんな言葉を残して円卓を去っていったけど、あのマスターのそばにいる幼馴染の男にバシバシとしごかれて鍛えられたおかげで少しは凛々しい顔になってんじゃねーか」
トリスタン「そりゃあ彼には私の不貞を知る度に散々鉄拳制裁で叱られてますからね」
モードレッド「根はしっかりしてる倫理観のあるタイプの遊び人ってことだな。おまけによく見れば空手黒帯だし、むしろこっちとしてはさらにしごいてやってほしいぐらいだ!まあ、流石に不憫だからあの男にたまに胃薬はやるがな」


サーヴァントの秘密を知る一同達がモードレッド達と密約を交わして協力関係を結んで同盟を組んだ。それは彼女らの秘密を知らないままだったが、それでも戦力としては大層心強かった。


モードレッド「そういえば、あのオタマジャクシには起きたら大丈夫だったかお前も含めて聞いてやってくれ」
トリスタン「タママ殿のことですか?わかりました」


一方、ゼオはCOMにカスパルの件で多少は事実を改竄しながら送った報告をようやく終わりその手に持っていた自分のスマホを離した。


ゼオ「・・・」
ステラ「ゼオ、どうしたの?」
リスト「あのカスパルの件からなんかあったか?」
ゼオ「いや、大丈夫だよ。あの報告は幸いにも通してくれたから今のところはエレナ達の正体をバレることはない。ひとまずは安心だから、ゆっくりおやすみ」


その翌日、タママは客室の布団の上で目をパチっと覚まし、慌てて周りを見渡してる時に隣にいるクルークに気付く。


クルーク「あ、起きたんだ」
タママ「クルークさん!ボクは・・・」
クルーク「モーさんにあの毒蛇から庇ってもらった時に気を失ってたんだ。もう先に行っちゃったけど、せめて大丈夫だったのかだけ聞いてやってくれって」
タママ「!そうか・・・あいつ・・・」
クルーク「?やっぱりなんかちょっと変?」
タママ「ち、違うですぅ!!」


その数日後、色々と一連の毒蛇事件の後処理をようやく済ませ終わったタママはあの時に渡されたモードレッドのメルアドになんか書けないか思わず悩んでしまった。


タママ「いや、そもそも送ったところで何も返信されるとはないですぅっ!されたとしても・・・;」


すると、タママのスマホに通知がメールの通知が鳴った!モードレッドからだ。


タママ「えっ、なっ!?」
モードレッドからのメール内容「こないだのお詫びしたいから今すぐオレらの住む家に来てこい!どうせ、お前らのところの毒蛇事件の後処理は終わったろ?」
タママ「お詫びって・・・は!?家に!?」


そしてタママは一人モードレッド達の住む家に訪れたところなんとそこは白金駅から駅歩はある隠れ家チックな高級マンション(真実は月島家所有)だった!


タママ「こんな高級そうなマンションって・・・モモッチの家と同じようなスケール・・・;」


タママはそのマンションのエントランスに入ると、フロントマンの男性に声をかけられていた。

The Reverse Night(その5) ( No.5 )
日時: 2022/12/14 20:59
名前: 桜 (ID: V1z6MgX2)

フロントマン「何か御用の件はありますか?」
タママ「あ、モー公にこないだのお詫びしたいって・・・」
フロントマン「お詫び・・・ああ、モーさんの言っていた・・・すみません、すぐに入らせますのでお上がり下さい」


ロックが解除されたことで開いた自動の扉にタママはその隣にボタンがあることから普段はセキュリティの関係でオートロックにしていることに気付いた。


タママ(・・・普段、オートロックにしてるのか??)


タママは通路を歩いた後にエレベーターに入ると、階ごとにも別の自動扉があり、それも自分が訪れたことで開いたことから普段はそこにもロックがかかっていることに気付いた。


タママ(普段は厳重なセキュリティですか!?)


そしてタママはあのメモに書かれていた番号の部屋にたどり着き、その手に思わず緊張を走らせながら部屋のインターホンを鳴らした!


タママ「やっぱり、このマンションに自分の居処として住んでいるのかなと思うけど、なーんてそんなことあるわけ・・・」
モードレッド「えっ、よくわかったなそれ。ほら、さっさと開けるから入れよ」
タママ「!!?」


タママはモードレッドの部屋に入ると、そこにはシンプルながらもちゃんと必要な家具はある程度揃っている殺風景ではないかつラフなガーリーな雰囲気を少し取り入れたような風景があった。


タママ「意外と物があるんだな」
モードレッド「そりゃな。あの内装コーディネーター、ほんの一部の家具まで持ってきたんだよ。シルクの部屋もあるし」
シルク「ヤッホー」
タママ「そういえば、あんたらだけ所有してんのか?」
モードレッド「ああ。フロントマンとか警備は、ある紳士的なオッさんがヘルプという形でそいつの使用人をここに遣わせたんだよ。そのほとんどが前に住んでたところの使用人」
タママ「へー・・・」
モードレッド「それに夕方になると片親が仕事でとか共働きとかの理由で家にいる小さい子供、つまりお前らの言う鍵っ子とかが夜明けまでにここのマンション内にある部屋でワイワイと楽しそうに喋るからな。アタランテの奴が放っておけなくてここにいさせてるけどな」
タママ「えっ?どういうこと?」
モードレッド「今はもう夕方だしついていくか?」


すると、モードレッドに案内されて連れられた部屋に入ると、そこには小さな子供や小学生から中学生ぐらいの子供がワイワイと楽しそうに喋ったりビデオゲームやボードゲームなどで遊んだり絵本や漫画を読んだりしていた!


小5ぐらいの女の子A「あっ、モーさんきたぁー!」
小4ぐらいの男の子「やっと来たんだねっ」
モードレッド「よぉー」
アタランテ「しおん、なんか汝宛に電話来てるぞー」
モードレッド「あとですぐにかけるよ。夜明けになったらお前らを送っとくから」
部屋にいる子供達全員「はーい!」
幼稚園の年少組ぐらいの女の子「ねえ、お兄ちゃん。この絵本読んで?」
タママ(こんな小さい子供まで・・・)
モードレッド「ひとみは母親が朝まで仕事だからアタランテが家から連れ出してるんだ。フランとも仲良いし、朝になったらオレが送ってる」
フラン「うっ」


たどたどしいながらもひとみとも親しく接するフランの姿にタママは子供達がちゃんと楽しそうだと実感した。タママはふとモードレッドを見ながら思う。


タママ(こいつなりにもちゃんと真摯に接してるんだな・・・)


タママはモードレッドに複雑な感情を抱きつつその姿にも憧憬も覚えていた・・・。


タママ「ところでなんであっちゃんがこの子らを気にかけて連れてくって意外だな」
モードレッド「ああ、アタランテの奴、ああ見えても子供が大好きだからな」
タママ(あのクールな姿して!!?)


おわり






「後書き」
では日常日和。5の最初はいよいよ第4部後半が本格的に始まった回でした!同時にあのような初登場を果たしたセイバーのサーヴァントの円卓騎士ガウェインがなぜあんなことをしていたのかこれからの展開で徐々に明らかになっていくと思いますので長い目で見てれば。
実はこの回の構想段階では後から付け加えたエピソードを除いて大まかな内容がそのままですが、事件の起きたその場所が違います。でも、なんかその内容に引っ掛かりを覚えたのと後から付け加えたエピソードでの必要性を考えた結果、それで削ったエピソードもあったり話の内容やその起きた事件の場所を多少は変えたりして今の話に仕上がったというわけです。でも、これからの話に関するネタバレ防止にはなってくれて結果オーライ。
モーさんはなんだかんだであれからあいりと同じようにタママのことも気にかけてるんです。根の部分が変なとこで純粋なのとタママがああ見えても変なとこで素直じゃないのでお互いに対するどこか背中合わせのすれ違いを解くのには時間はかかりそうですね。本当は噛み合ってはいるのにどこか複雑になりすぎて噛み合わなくなってる。そんなのもモーさんとその本当のマスターともあるんです。モーさんの本当のマスターというのは前の話でもちらほらと。
ちなみにスタアラ&ディスカバリー合同編では結局出せなかった極蝶さんの出番はまだかという質問が来てますが、あれについては第4部後半の決戦でとある形での登場を考えていますのでそれも気長にお待ちいただければ。
ついでにだからもう言いますが、今年のクリスマス回の後かこの回の後にとある新たな外伝編を始動します!一応シブでは別名のシリーズ名で(でも、大まかな世界線では例の如く日常日和。のチェリーワールド)その外伝編の主人公はこれまでとはちょいと打って変わっております。その外伝編ができたらそちらもよろしくお願いします!ちゃんとストーリーに繋がってるところもありますよー。






新しい日常日和。の初っ端から不穏な雰囲気ですが;感想OK