二次創作小説(紙ほか)

聖夜怪盗☆シークレット(その1) ( No.6 )
日時: 2022/12/24 23:37
名前: 桜 (ID: MWVP7N9m)

今回は今年のクリスマス話。まさか今年のぷよクエクリスマスにあの方が来るなんて思わんかったぜ;


エルマ「しかももらったガチャのクーポンとかも使って最近実装されたガチャパワーの力を使ってあれを入手するなんて悪い作者ねーw」


うぐっ;どうしても欲しかったんだもん・・・;




クルーク一行が青の吸血鬼一族やガウェインらの打倒のために同じく彼らを追っているモードレッド一行と同盟もとい協力関係を結んでその交流が始まってから迎える今年のクリスマスの季節、金髪のスパイとおしゃま幼女は何やらいつもの調子でクリスマスパーティに向けての買い物をしていた。
・・・ほとんどアリシアがエージェントに荷物番をさせているが。


アリシア「エージェントー、手を繋がない?」
エージェント「こんな状態で無理に決まってんだろっ!(体力の荷物抱えてる」


サンソン「・・・。あれはあのままじゃダメだね」


マスターのエージェントの護衛として同行しそれを見ていたアサシンのムッシュ・ド・パリは半ば呆れたような顔をしていた。彼はアリシアのエージェントに対する恋心を知っているからこそ彼なりになんとか応援したいのだろう。


サンソン「だからといって何もできない僕が心配するのもなんだけど、それでも・・・」
???「ふぉっふぉっふぉっ」


すると、とあるサンタの格好をした怪しい男性がサンソンの前に現れた!


サンソン「あなたは??」
???「わしは夜に駆けるサンタじゃよ。少年、あの二人が結ばれるのが望みじゃろう?」
サンソン「!できればそうしたいところですが」
???「少年、キミは日頃から主人やその友人らのために良い働きをする働き者なよい子じゃ。じゃから、その望みをわしからのプレゼントとして叶えよう」
サンソン「本当ですか?」
???「わしはよい子に嘘つかんぞ」
サンソン「ありがとうございますっ。急に現れたから何事かと思いましたが、あなたはいいサンタですね!」


どことなくいつもよりも目をキラキラと輝かせて一旦は去ったサンソンに怪しいサンタはクッと笑った。そう、そのサンタの正体は・・・


サンタクロード(ナオキの護衛だというから目をつけてサンタの格好をして来てやったのだが、思わぬ収穫を発見したのとやはり根はかなりの天然かつぽわっとしてて騙されやすいから今年のクリスマス限定に利用するための手駒として雇った。サーヴァントだと知っているが、奴は人として振る舞うからさらに利用価値はあるな)


サンタクロードはサンソンをとある目的のために利用しようとしていた・・・。






一方、スマブラ屋敷ではクリスマスパーティに向けて色々と飾り付けや料理や交換や子供組に渡すためのプレゼントなどの準備をしていた。ツリーを飾り付けているクルークは言う。


クルーク「こんな巨大なツリーに飾り付けるからボクらも手伝えってさ。みんなはしゃいじゃって・・・子供みたいだよねっ(内心ではクリスマスやクリスマスツリーを楽しみにソワソワしてる」
クー「(身体がちょっとソワソワしてるの隠し切れてねーな)だが、ナーリー達も喜んでるし人間の子供組やポケモン組ともちゃんと仲良く遊んでるしいいんじゃねーの?ジャッキーのあれを見てもあんまり驚かねーのは気になるけどな」
クルーク「ああ、この世界にも度がつくほどの悪戯小僧共やガキ大将や幼稚園児のくせに綺麗なお姉さんとかにナンパしてる奴(しかも桜サイドの裸族)もいるからね。中には口悪いのもいるんだけど、それと比べたらあんまり驚きはしないかな」
クー「待って、あのジャガイモ頭の小僧がすけべな変態幼稚園児ってのはマジか?」


一方、プラズマジカは屋敷の食堂のキッチンで他の一部の☆5組と共にクリスマスケーキ作りに勤しんでいた。今年のクリスマスケーキはキャラメルチップを混ぜたバニラクリームとイチゴなどの果物を飾ったモミの木ケーキだ。


シアン「モミの木ケーキの生地完成にゃー!」
チュチュ「このモミの木ケーキにはオーブンに入れる前から作ったキャラメルチップを混ぜたバニラクリームですわ!」
レトリー「あの小動物が自分の実家の牛乳をくれたのは癪だったけど・・・」
モア「これでデコレーションぴゅる!ただ、ブルーベリーがちょっと足りないぴゅる〜;」
シアン「どうすればいいかにゃ・・・;」


ブルーベリーの在庫が足りず悩むプラズマジカにたまたま通りかかった円卓の妖弦騎士トリスタンがハープを奏でながら声をかけた。


トリスタン「愛らしきレディ達・プラズマジカ。少々困っている様子ですね」
チュチュ「トリさん。実はブルーベリーの在庫が少し足りなくて・・・」
トリスタン「では私が買いに行きましょう」
レトリー「えっ?あんたが買ってきてくれるの?」
トリスタン「ええ、このカードで(手にはブラックカード」
モア「ブラックカードぴゅる〜!」
トリスタン「ふふふ。プラズマジカらを助けるためならこのぐらい「それはアイオーン所有のカードじゃねーか!!!」


すると、トリスタンに天随ラリアットを食らわせたチャラ王にプラズマジカは驚いていた。思わず呆然しているプラズマジカにチャラ王は声をかける。


チャラ王「プラズマジカちゃん!ブルーベリーなら俺がこいつ連れて買いに行ってくるから!ブラックカードもアイオーンに返しに行ってきます!」
チュチュ「ええ、ありがとうございますっ」
チャラ王「ほら、てめーもくんだよ!!では失礼しましたー!!」


気絶した後にスヤァ・・・となっているトリスタンを引き摺りながらチャラ王はキッチンを後にする!シアンはチャラ王の格闘技の強さに思わず関心する。


シアン「ちーさん、空手強いにゃ〜」
レトリー「シアン、空手知ってんの?」
シアン「あいおんちゃんがおばあちゃんに持たされて家にある格闘技の試合のDVD見てるにゃ!あいおんちゃんが空手は強いからって」
モア「ぴゅる!?アイオーン、空手が強いぴゅる!?」


一方、コノートの女王メイヴとともに新宿などにクリスマスプレゼントなどを買いに行っているマハトマを探求する才女エレナはようやく目当てのクリスマスプレゼントの大半が揃った。


エレナ「プレゼント交換とかで使うクリスマスプレゼントの大半は買えたわね!」
メイヴ「えーと、あとはショッピングモールで買いに行く奴だけね。でも、エレナ、一応言うけど・・・」
エレナ「ん?」
メイヴ「私のクルークもそうだけど、ゼオ達も楽しみにしてんじゃない?というか、私らの大半が子供よね」
エレナ「!!!」


エレナの言葉に衝撃を受けたエレナはクリスマスイブの日の夜にクルーク一行の戦力である大半のサーヴァント全員をスマブラ屋敷の屋根の上に呼び出した。


フィン「エレナ嬢、聖夜に我らをここに呼び出すとはとうとう私の女難が引き寄せてしまったかな?」
アレク「キミ、エレナがそんなことで呼び出したと思ってる?」
アサト「俺は無謀な命令じゃなければどんな頼みでも聞くけどな・・・」
うしお「メイヴも一緒になって我らへの用とはなんですか?」


うしおの問いにエレナは答えた。しかも真剣な面持ちで。


エレナ「私達は今日のクリスマスイブに、寝てるゼオ達にプレゼントをあげなきゃいけないわ・・・!」
ディルムッド「帰らせてもらうぞ」
メイヴ「待ちなさいよ。これがエレナが思い付いたゼオや私のクルーク達への日頃の労いだと言ったらどうするの?」
エジソン「なんだと?」


エレナはこれまでのゼオやクルーク達の日頃の尽力について話した。


エレナ「ゼオ達、なんだかんだ言いつつダイ山のことやフレンズハートや新世界でも奮闘してくれたでしょう?特にクルークはなんかガウェインに目をつけられてるっぽいし。理由は詳しくは知らないけどそのことでゼオは最近はちょっとピリピリしてきてるでしょ?やっぱりガウェインにクルークのことで何か言われたんだって思うから・・・」
ベンちゃん「エレナ嬢・・・」
メイヴ「モードレッドもそれならと許可してくれたわ。アタランテがちょっと残念そうにしてたけど。秘密警察での青の吸血鬼一族達やガウェインらとは別の任務に行ってるから」
アストルフォ(アタランテ、子供が大好きだから参加しようとしたのをモードレッドに止められたんだね・・・)


すると、眠りかけてたトリスタンが意を決したように言う!


トリスタン「わかりました。それならクリスマスイブはリップ達にプレゼントを送りましょう」
エレナ「本当?」
メルト「私は本当は参加したくないんだけど・・・リップ達への労いも兼ねてるって仕方ないわね」
メイヴ「ありがとう、みんな!じゃあ、これに着替えて!」
クー「?何だこの赤い服・・・」


すると、参加したサーヴァント全員がある服に着替える。それはそれぞれが持つ個性が引き出されているサンタ服だ!


ラーマ「サンタ服か?」
エレナ「そうよ!今回の理由を話したら理解してくれたヤイバがデザイン・縫製してくれたの!」
アサト「絶対ノリノリで製作したんだねぇ」


すると、デオンがキョロキョロと周りを見渡していた。誰かを探しているんだろうか?


メイヴ「デオン、どうしたの?」
デオン「あの処刑人いないなって」
メイヴ「サンソンなら事前に電話で連絡してくれたわ。会う約束をしてる人がいるって。恋人とかと茶化したんだけど違うそうよ」
デオン「ほう。ロクでもないことに巻き込まれないといいがな」


一方、サンソンはサンタクロードに会った後に彼が用意したソリに乗っていた。


サンソン「これに乗って袋の中から愛の光をばら撒いたらエージェント様がアリシア嬢の恋心に気付きますよね?」
サンタクロード「そうじゃ。良い子のキミなら主人にその気持ちを届くじゃろう」
サンソン「何から何までありがとうございます。ではAu revoir!」


サンソンが乗ったソリが飛び立った後にサンタクロードはヒショウから通信を受けた。


ヒショウ「なあ、あいつはめちゃいい人じゃないか。ナオキにバレたらただじゃ済まんと思うぜ?」
サンタクロード「何を言う。あいつがサンタのソリで周囲の気を逸らせさせた隙に私がターゲットにしている「赤と緑のロザリオ」を保管しているプリンプタウンにあるDXサタン城から盗むのだ。今夜はクリスマスイブだから、目立つ騒ぎを起こしたくないのでな」
ヒショウ「そのために利用するってお前・・・;」
サンタクロード「さぁ、作戦を実行するぞ!」


一方、サンタの格好をした参加したサーヴァント達が就寝中のゼオ達や人間・サーヴァント問わず子供組に人知れずプレゼントを置いていた。






今回はクリスマス2022

聖夜怪盗☆シークレット(その2) ( No.7 )
日時: 2022/12/29 00:07
名前: 桜 (ID: eM/clS77)

エレナ「ゼオー、プレゼント置くからちゃんと寝てねー」
エジソン「寝てる2段ベッドの上にメタナイトもいるようだな。あいつにはアフォガードを置いておくか。喜ぶものじゃなさそうだが・・・」


フィン「未来の我が嫁(予定)の寝顔、すやすやで可愛らしいなー。カービィくんにも一緒にその寝顔に私からの口づけを・・・」
ディルムッド「やめてくださいゼオ殿やメタナイト殿に殺されます;」


メイヴ「へー。ナーサリーも含めてみんなクルークの家で寝てるけど、泊まりといっても乱交パーティはしてないのね。ちょっともったいないわねー」
クー「泊まりの時点でギリギリだけどな;」
ラーマ「アイオーンやジャガーには先に欲しいプレゼント渡しといたしいいか?」
メイヴ「いいわよー。つか、ジャガーのはバーボンと安定だけど、アイオーンの欲しいプレゼントはクロミちゃんの限定品のぬいぐるみ?用意はしてあるけど」
ラーマ「間違いなのかわからんが、とりあえず置いておいたぞ」


デオン「ブラック、寝てる間に悪いが欲しいプレゼント渡すぞー。ハンドレッコから主人のアイレーン嬢に欲しいプレゼントを置くように頼みを受けたからな。彼女が欲しいのは・・・えっ?VR関連の新作ハードと今話題の新発売「RPG・勝敗69!?」?まあ用意してあるが、ペイペインがうるさいから私に頼んでまで主人に渡したいのだな。ふふっ」


アサト「レガムント達が嗅ぎつける前にツキノ達やほわん達やジャックやパリスちゃんに欲しいプレゼント置いてあげてよぉ〜」
うしお「はい。ここに置いておけばいいのですね?」
ベンちゃん「牛若様、そこは風呂場ですよっ;」


アストルフォ「エージェントが帰って来る前に寝てるアリシア達に欲しいプレゼントを置いとくよぉ」
アレク「なんかスパイみたいだねー。エージェントに褒められるかも」


みんな着々と聖夜の任務、通称サーヴァント・サンタスペシャルミッション2022(アストルフォ命名)をこなしていく中、一方で一人空飛ぶソリに乗っていたサンソンは置かれていた袋を開けようとしていた。


サンソン「そろそろ袋を開けないといけないね。あれ?このボタンはなんだい?」


サンソンが空飛ぶソリについてあるボタンをポチッと押すと、急激に空飛ぶソリのスピードが加速した!えっ、待ってこれは・・・;


サンソン「!?このソリ、急に速くなったー!!?」


暴走的なスピードを促すボタンを押したことで急激に加速し出してしまったサンソンが乗る空飛ぶソリをたまたまクリスマスパーティや宴会などの二次会や三次会から帰っていた街の人が目撃して驚愕した。


街の人A「・・・なんだありゃ?(汗」
街の人B「酒飲んでたから酔いで暴走自動車ならぬ暴走ソリの幻覚か・・・?(汗」


そりゃあんなの見たらそんな言葉で言ったりするわ;
街の人が違う意味で空飛ぶソリに注目し始め、同じくメルトとともに任された聖夜の任務を終えたばかりのトリスタンはサンソンの叫びを聞こえたような気がした。


トリスタン「?サンソン殿の叫び声?」
メルト「ちょっと。リップ達への欲しいプレゼントを置くのをようやく終わったからって寝ぼけたようなことを・・・」


すると、トリスタンとメルトは慌てながら叫び声を上げるサンソンが乗る暴走スピード状態の空飛ぶソリを目撃する!


メルト「ウソォ!!?つか、何なのあれ!!?」
トリスタン「空飛ぶソリ!?ですが・・・メルト、先にエレナ嬢らに合流して下さい。私はあとから行きますから!」
メルト「トリー!!?」


一方、別の任務をようやく終えた円卓の反逆騎士モードレッドとアルゴノーツの狩人アタランテと汚れなき無垢なる雪女の少女しおんは寝ているフランが待つ自分らの拠点である白金の隠れ家的な高級マンションに帰ろうとしていた。


モードレッド「あー、ひっでえ任務だったな;暴徒化してやがるマフィアと麻薬密売組織との抗争を止めれるだけでも・・・;」
アタランテ「まあ、前金も含めて成功報酬は高くもらったからよかったよ。本当ならこれは・・・(次第に落ち込む」
モードレッド「そんな風に落ち込むなよ;あとでフランにもあいつらにもあげればいいじゃねーか」
しおん「うん。フランもあの子らも喜ぶね・・・」


すると、暴走スピード真っ只中の空飛ぶソリに乗るサンソンを下から目撃した!彼女達は聖夜のその凄まじい光景の目撃により一瞬だけ目が点になる。


しおん「今はそうじゃないけど」
アタランテ「つか、なぜあの空飛ぶソリ!?なぜあのような速いスピードが出せるんだ!?(ちょっとワクワク」
モードレッド「ワクワクしてる場合じゃねーだろ!?あれに乗ってるサンソンを追いかけるぞ!」


一方、サンソンは止め方もスピードの緩め方も知らずに軽いパニック状態に陥ってしまった!目がぐるぐるになりまくっている!


サンソン「だ、誰か、助けて・・・;」


すると、そんな彼をある人物が目撃する!それはスパイ組織に報告書を出し終えて帰路に着いている最中のエージェントだった。


エージェント「えっ、サンソン・・・?」


一方、そんなことも知らないサンタクロードはDXサタン城に侵入し今回のお目当ての品もようやく盗み終えた!


サンタクロード「ようやく盗み終えたな。まあ、最上級の鍵かけの魔法はかけているが私には容易く解いた代物だったな」
ヒショウ「クロード。あんたの言ってた手駒も仕事はこなしているように見えるが・・・」
サンタクロード「仕事を達成できているのだろう?」
ヒショウ「いや、非常に言いにくいが・・・その・・・;」


すると、ヒショウは通信越しにサンソンの今の状況を伝えた!


サンタクロード(´・ω□)
ヒショウ「空飛ぶソリがなんらかの理由で作動しやがった猛スピードで市民の注目集めていやがったOTL」
サンタクロード「早く言え!!いや、こんなことされたらナオキにバレる!!」
ヒショウ「とにかく目的を一応果たせたなら脱出しろ!!」


サンタクロードがDXサタン城から目当ての品を盗み取ったまま脱出するが、脱出の最中でそれを例の空飛ぶソリに乗っているサンソンを懸命に探しているトリスタンに目撃された。


トリスタン「!?なんなんですか・・・?これは・・・」


一方、一応の目的達成の上での脱出に成功したサンタクロードはヒショウから指示をもらっていた。


ヒショウ「お前があの少年のところに向かってあの空飛ぶソリを止めるための呪文を放つんだ!俺の作成した空飛ぶソリの申し訳程度の解説書は持ってるな?」
サンタクロード「ああ、持っている。すぐに・・・あれ!?」
ヒショウ「どうしたんだ!?」
サンタクロード「ない!脱出の際にどこかで落として・・・「探し物はこれですか?聖夜の夜でも飛び回るモノクルの怪盗さん」


すると、何者かがサンタクロードに音の刃の一撃を放った!サンタクロードはそれを咄嗟に避けたものの音の刃を放った人物の正体であるトリスタンが彼に忍び寄りながら歩み寄る。


サンタクロード「な・・・!?(この騎士も・・・サーヴァントか!?だが、あれは改造したハープでか!?つか、いつ来てたのだ!!?」
トリスタン「我が友人に何やら妙な吹き込みをしたようですね」
サンタクロード「!貴様、いつから気付いた!?」
トリスタン「私が拾ったこれの内容を見て大体は察しはつきました。・・・ねえ、聖夜の怪盗さん。普段は真面目な割にぽわぽわしている案外可愛らしい我が友人を唆したことの代償は、高くつくでしょう・・・」


今回の騒動の真相を知ったことで怒りに触れたトリスタンの猛攻にサンタクロードは自分が苦手とするタイプであると感じ取っていた。何しろ彼は攻守ともに優れており、宝具が移動用や拘束にもなる潜在的な強さとは別の意味でチートな円卓の騎士のサーヴァント・・・!


サンタクロード(強いサーヴァントではないが・・・まるで考えが読めん。読めたと思ったら瞬時に攻撃の手段を変えている。まるで自分で相手(こっち)の考えを読めているようだ。鋭すぎる耳の良さも厄介だな)


すると、サンタクロードはふと何かを思い出した!それは今や遠い過去、幼い頃の出来事ーーーーー






とある忠節の騎士「やあやあ。まさかあの手品師のような富豪の紳士にこんな可愛らしい息子がいるなんて思いもしませんでしたね」
幼い頃のクロード「・・・何の用?」
とある忠節の騎士「私は貴方の御父上に勉学などを教わる流しのしがない騎士です。貴方の御父上も心配してましたが・・・」
幼い頃のクロード「文句ある?」
とある忠節の騎士「いいえ。私は偉いと思いました。まだ小さな子供なのに勉学しててすごいと思いましたよ。もう少し子供らしさもあって良いのですが。貴方の名は?」
幼い頃のクロード「・・・。僕は・・・」






サンタクロードは急に動きが一瞬だけ鈍った。それをトリスタンが気付いて猛攻を止める。


トリスタン「どうかしましたか?」
サンタクロード「・・・いや、そうか・・・そうだったのか・・・」
トリスタン「?」


すると、サンタクロードは盗み取った品物をトリスタンに返却する!


サンタクロード「それはもういいからDXサタン城まで返しに行け。私に盗めないものはないが、私には必要なくなった品物なんでな」
トリスタン「な・・・」
サンタクロード「休戦としようではないか、騎士よ。今日はこの辺で。またいつか戦おう。さらばだ」


サンタクロードが自身の影を使っての転移で去った後にトリスタンは彼に渡された元々はサタン城から盗み取った品物を見ながら少し呆れた気持ちになった。


トリスタン「・・・終始わけのわからない怪盗ですが・・・今に見ているがいい・・・」






一方、サンソンの乗る空飛ぶソリは未だに猛スピードが続き、今の彼はもう疲れと不安と混乱で大パニック状態になってしまった。


サンソン「ごめんなさい、マリー、マリア・・・陛下・・・あの革命の時に何千人以上も処刑した僕をもう罰して下さい・・・」


すると、サンソンが乗る空飛ぶソリをしおんが見つけた!


しおん「見つけた!」
アタランテ「あれか!よし、我が弓の宝具で射って・・・」
モードレッド「っ!お前らはそこで待ってろ!」
アタランテ「モードレッド!?」


サンソンは今にも大パニック状態で霊基が不安定になってしまい消滅の間際に近かった。


サンソン「ごめんなさい、エージェント様、アリシア嬢、アレク、アストルフォ、みんな・・・こんな役立たずな僕で・・・「バキャッ!!」


すると、巨大な木が半端に斬られかけてギリギリまで落ちた拍子で例の空飛ぶソリのスピードを故障という形で止めた!


サンソン「えっ?」
モードレッド「・・・間に合ったか・・・」
サンソン「モードレッド・・・?」


モードレッドのクラレントの一振りにより空飛ぶソリが故障したことで霊基が回復したサンソンに彼女が駆け寄ってきた。


モードレッド「サンソン、大丈夫だったか!?なんか変な奴に騙されてんのか!?」
サンソン「あ・・・あり、がとう・・・」
モードレッド「そんな急に泣くなよ!助けたオレが泣かせてるみたいじゃねーか!」


そんな二人をヒショウからの通信で送った映像を見たサンタクロードはトリスタン相手に手こずられていたとはいえ自分が一足遅く出遅れてしまったことを感じ取った。


サンタクロード「一足遅れたか。・・・それにしてもかなりのパワーの持ち主だな、あの剣を持った騎士娘;」
ヒショウ「お前、引き上げるか?」
サンタクロード「ああ。ナオキにも気付かれないよう「俺が気付いてないと思ったのか?」


サンタクロードが後ろからする声の方向にホラー映画のごとくゆっくりと振り向くと、そこには・・・






エージェント「さぁ、俺と(乱闘で)語り合おうか(^ω^#)」
サンタクロード「」






あ、サンタクロード、死んだな;


〜数分後〜


エージェント「任務完了!(手に持つ拳銃にはケチャップ」
サンタクロードだったもの「」


サンタクロードへのオシオキが済んだ後にエージェントは早々に立ち去ろうとするが、サンタクロードが引き止めた。


サンタクロードだったもの「待てナオキ!お前のところのあの護衛、本当にお前とあの子供の主人の仲を進展させたかったんだぞっ。私も知った時は少しは驚きだがな、お前はそうやって隠しながら流して逃げて、それで縛り付けていいのか?」


サンタクロードだったものの問いにエージェントは答えた。


エージェント「俺がアリシアを危険な目に遭わせたくないからだよ。特に今はお前の依頼であの謎の組織に潜入してる身だし。子供の、一人の女の子のアリシアを放っておけないからこそ自分の気持ちを押し付けたくなかっただけだ。アリシアが大人になったら話は別だけどな」


エージェントが立ち去った後にサンソンはキョロキョロとサンタクロードを探していた。


モードレッド「どうした?サンソン」
サンソン「いえ、謝らないといけないと思って・・・あっ」


すると、サンタクロードがサンソンの前に姿を現した!


サンソン「ご、ごめんなさい!あのソリに猛スピード出させてしまったとはいえ結局壊しちゃって・・・僕は悪い子だから、エージェント様にも・・・」
サンタクロード「いや?キミはちゃんと良い子じゃ。よかったなぁ。キミの大切な主人、ちゃんとあの女の子に脈アリじゃよ!」
サンソン「えっ、それはどういう・・・」
サンタクロード「では良い聖夜を!」


サンタクロードが立ち去った後にサンソンは去り際のあの言葉にやや疑問に思った。


サンソン「えっと、よかったの・・・かな?」
モードレッド「もしかしてあの白髭サンタが空飛ぶソリくれた奴?次にあったらオレのクラレントの錆にさせるか?」
サンソン「ダメだよ;」






サンタクロード(勘違いするなよ。ただ・・・今はどこにもいるかもわからない変なところでお節介な騎士のことをふと思い出しただけだ)


ーーーーーああ!今宵は聖夜、その夜空は美しい!






その後にサンソンを見つけて救出したことをモードレッドから連絡を受けたトリスタンもエレナ達の元に帰還し、朝になると欲しいプレゼントをもらったことを全員が喜んだ。それをくれたサンタの正体については察されてはいないが、アイオーンが予想外に大喜びする姿を見て大半のサーヴァント全員が普段の姿とのギャップに唖然だったのは言うまでもない。


おしまい






「後書き」
ぷよクエのクリスマスのガチャにサンタクロードが出たのでそれをガチャパワーを使って手に入れたことで思いついたクリスマス2022。久しぶりにクロードさんをメインで活躍させて嬉しかったからノリノリです。
今年は本当にリアルでも色々とたくさんの大波乱の激動がありましたが、だからこそ来年にでもいいことが起きると細やかに願っております。絵や漫画やフルート演奏動画でも大変ながらもさらに頑張ります!もちろんこれからの外伝も含めた小説でも!ではみなさん、色々とあると思うけれどそれでも良いお年をー!






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