PR
社会問題小説・評論板
- Re: ——何のために チャットと現実。 ( No.106 )
- 日時: 2008/09/27 12:45
- 名前: 夕菜* ◆oqy8txDRAI (ID: ucUVqCzD)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=10043
No.27
「冴沼?どうかしたのか?」
先生に涙を見られるなんて、普通に嫌だったから
机に顔を押し付けた。
「・・・ね、眠いん、です」
「寝不足か?早く寝た方がいいぞ」
「・・・はい」
なんか、外が騒がしい。
幸いなことにあたしの席は窓から一番近い席で。
窓の外を上から下へ見下ろすと、
マスコミやらが沢山グラウンドに集結していた。
こんなこと皆に聞かれたら、大騒ぎになるかもしれないけど、
あたしは机から顔を上げて、
涙を拭ってから
「先生、外でマスコミが騒いでますけど・・・」
そう言った瞬間、案の定皆は騒ぎ始め、
窓を見ようと押しかけた。
「皆、席に着け!!!!」
そう先生が大声で怒鳴ったって聞く筈もない。
「「やべぇ本物だぜっ」」
「「うちら有名人になっちゃうんじゃん!?」」
「「俺ら、取材とかされんのか?」」
「「ヤバーイっ今日超絶好調じゃんっ!」」
何が絶好調だよ、アホらしい。
とか思いつつ自分も窓から身を乗り出して、
外を眺めた。
暫くそんな状態が続くと、
放送が入った。
『全校生徒・職員に連絡です。現在9時10分ですが、この後15分後の9時25分にて、緊急全校集会を行います。1時間目の最中かもしれませんが集会を優先してください。つきましては———』
やっぱり、緊急集会か・・・・
そう思いながら体育館へと足を運んだ。
PR