社会問題小説・評論板

Re: ——何のために チャットと現実。 ( No.131 )
日時: 2008/10/03 16:38
名前: 夕菜* ◆oqy8txDRAI (ID: N0Ji3jbZ)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=10043

No.31

あたしは、鈴と咲の下っ端に腕を引っ張られながら、

トイレへと向かわされた



「ハイ、着きましたよ〜?」

「んじゃ、まぁ個室にでも入ってもらおっかなぁ」


どんッ!


勢いよく押されたあたしは、トイレの個室の中に入ってしまった。


「さぁショーの始まりですっ!」

「まずはぁ・・・これから行きますか!」


掛け声と共に上から水がかけられた。


「冷っ!?何・・・」

「ハイハイ、口動かしてる場合じゃないんじゃないの?」

「え・・?」


キーンコーンカーンコーン・・・


「ほら、地獄の鐘が鳴ったんじゃないのぉ?」

「地・・・獄の・・・鐘・・?」

「それじゃあたし達授業あるから♪バーイバーイ☆」

「え!?ちょっと待ってよ!?」

「遅れちゃーうっ早く行こッ♪」


ガチャガチャっ


モップか何かを立てかけて、出れなくなっているらしく。


「やだッ!!開けてよ!!誰か!!」


もう、何もかもが嫌でたまらなかった。

この去年やっとリニューアルオープンした校舎も、

友達も。


でも、もう友達じゃないのかな———


先生も。


んで、何よりも自分が嫌だった————


「誰か・・・開けて・・・」


もう、何もしたくなかった。

もう、何も変わらない。


そう思ってたのに。