社会問題小説・評論板
- Re: ——何のために チャットと現実。 ( No.141 )
- 日時: 2008/10/06 17:14
- 名前: 夕菜* ◆oqy8txDRAI (ID: N0Ji3jbZ)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=10043
No.34
あたしは天音先輩と、屋上にいた。
もちろん授業は、サボりで。
「綾って・・・天音先輩はどう思ってました?」
「綾は、何考えてんだかよく分からなかったかな・・・」
「そうですか・・・学校でもそうでしたよ」
「そう。そうだよね・・・」
「綾は、本当に氏んじゃったんでしょうか・・・」
「え・・?」
「あたしは、綾はまだどこかで生きている気がしてならないんです」
「あたしだってそうだよ、綾はまだどっかで生きてるって、そう思える」
「ですよね」
「うん」
あたしと天音先輩は、5時間目も6時間目もサボった。
ずっと2人で屋上にいたかったから。
なんて恋愛ドラマみたいだけど・・・
でも、あたしはそう思えた。
キーンコーンカーンコーン
「あ、鐘鳴りましたネ」
「うん。そろそろ行く?」
「そうですね」
と、2人が立ち上がった瞬間———
咲と鈴が屋上へと走ってきた。
どうして————
「あたしら、今から屋上から飛び降りるって言ったら・・・どうする?」
あたしの目をしっかりと見て、咲は言った。
「飛び降りるの?」
「答えになってない。早く答えてよ!」
「あたしも咲が飛び降りるなら、あたしも飛び降りる」
「え?何で2人とも——?」
「あたしら・・もう生きてるの嫌なの」
「あたしらが生きている価値なんてあるのか分からなくなったんだ」
「———でもッ———」
「あんたはあたしらが憎くないの?」
「咲も鈴も・・・どうかしちゃったの——」
「あたしは!あんたが憎いよ。理由なんか分かんないけど・・・」
「あたしもあんたを殺したいと思ったことなんて何回だってある」
「そん、な——」
「やっぱあたしらどうかしちゃったのかもね」
「そうだよね—あたしは、やっぱ氏にたいって思うよ」
「何でそんな風に——」
「全部ッ・・・全部あんたが悪いんだからねッ!」
どこかで聞いたセリフ——
そう、あたしが綾にチャットで吐き捨てたセリフだった
「全部あんたのせいにして、本当にイジメられてたのはあたしらだって遺書にも書いたから」
「あたしらは、本気だよ」