社会問題小説・評論板

Re: 。+SUNSET+。−第2話追加− ( No.13 )
日時: 2008/09/25 22:31
名前: 春姫*はるき* ◆Opq5SLcSGY (ID: 9hpsnfBu)
プロフ: http://ameblo.jp/kidaremonn/

*The 3rd story*

お昼の時間、私はまにゃに朝のことについてきいた。

「ああ。まにゃを睨んでたんじゃないよ?
 勘違いしないで。考え事してたの。」

「・・・そっか。」

なつとゆーはずっと、二人でコソコソ話していた。

放課後、部活に先に言った咲を追いかけようと
急いで着替えていると、ロッカールームになつと
ゆーの2人が来た。

「麻二夜、ちょっといいかな。」

———————————————————————

「私たち、もう限界なの。」

なつは下を向いて、つらそうな顔で言った。

「どういうこと?」


「咲はさ、普段可愛くていい子だけど、怒ると
 強いっていったじゃん?
 ・・・咲、最近男子に馬鹿にされてるのでイライラして、
 うちらに当たってるんだよね。」

「ゆー、詳しく聞かせてくれる?」


なつとゆーの話によると、私が転校してくる前に、
咲は女子のみんなに推薦されて学年委員長になった。

それでいろいろ、わがままなことを言って、
先生や生徒を困らせていたらしい。

それに怒った男子生徒や一部の女子は、咲のことを
無視したりするようになった。



「“あんたたちのせいよ。あたしを守って
  くれなかったあんたたちが悪いのよ”って。」

「そんな・・・」

「それで私たち、もう咲の友達やめようと思ってるの。」


「それって・・・」




「咲をいじめようと思うの。」



「ッだめだよそんなの!!そんなんで人をいじめたら」

「じゃあ麻二夜もいっしょにいじめるよ?」


「え・・・」

なつとゆーが怖い。
ちょっと前まで、あんなに仲良しだったのに。

これじゃあ前と何も変わらない。


「わ・・・かった・・・協力する」

私たちはロッカールームを出て、玄関へ向かった。


その一部始終を、ロッカールームの外の柱の影で、
咲は聞いていた。