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〜転校生は悪魔②〜

玲奈
「久条さん、ヨロシクね!!」

由美子
「うん。宜しく、玲奈!!」

玲奈
「えっ!あっ、うん……。」

キーンコーンカーンコーン②。

先生
「そんじゃあ、次の授業の準備をした人から休憩を取って良し。終わりっ!!」

瑠奈
「ねぇ、玲奈。今日、どこに遊びに行く?」

玲奈
「そうねぇ。2人で、プリクラ撮りに行かない?」

瑠奈
「それに、決定っ〜!!」

あれ?錯覚かな?久条さんが、瑠奈を睨んでいる気がしたんだけど……。
最近、疲れてるからきっと錯覚だよね!

由美子
「ねぇ、玲奈ぁ!!学校案内してぇ!!」

玲奈
「良いよ!!じゃあ、昼休みにね!」

由美子
「うん。分かったぁ!じゃあ、昼休みにぃ忘れないでよぉ!!」

玲奈
「分かってる!!約束ね!」

〜4時間30分後〜(昼休み)

純
「秋野。あんな奴に学校案内するんだって?」

玲奈
「そうだけど…。何か問題ある?」

純
「止しとけよ!あいつ、ブリッコぽいし。お前まで、同類と思われるぜ!」

瑠奈
「玲奈〜!遊ぼうよ!!ねぇ!!」

玲奈
「瑠奈、御免!!久条さんに学校案内する約束しちゃったから。」

瑠奈
「久条さんと仲イイの?」

瑠奈は、前のクラスで虐められててそれで私以外の人とは、あまり話さない。
周りの人を信用してないんだ。だから、私といつも一緒で……。
瑠奈を1人にしたく無い。でも、久条さんと約束しちゃったし………。

由美子
「玲奈ぁ〜!!学校案内してぇ〜!!」

玲奈
「うん。行こ!あのさ……瑠奈も一緒でイイ?」

瑠奈も一緒に学校案内すれば、1人にはなる事は無いし。

由美子
「えぇ〜。私ぃ、玲奈と2人が良いぃ〜!!」

えっ?!そう来たか!でも、普通なら『良いよ!』って言うと思うんだけどな……。はぁ。

玲奈
「分かった。じゃあ、瑠奈ゴメンね!!明日は、ちゃんと、遊ぶから。」

瑠奈
「分かった……。」

瑠奈の顔色が、やけに青ざめている。何かに、脅えているような顔だ……。

由美子
「玲奈ぁ〜!早く行こうよぉ!」

玲奈
「すぐ行くから!!瑠奈ホントにゴメンね!」

瑠奈
「私は大丈夫だから。行って来て!!」

玲奈
「うん。ホントのホントにゴメンね!放課後は大丈夫だから。」

〜30分後〜(掃除時間)

玲奈
「ねぇ、瑠奈は?」

純
「知らねぇ。秋野がほっとくから、すねて何所かに行ったんじゃねぇ。」

廉
「そう言えば……。瑠奈が5〜6人の女子と一緒に歩いてたの俺、見たぜ!!」

真斗
「あいつの友達。玲奈だけかと思ってたけど、他にも居たんだな。」

えっ。瑠奈に友達が居る話なんて聞いた事、無いよ!
いつの間に、友達作ったんだろ?
私以外の人とあまり話さないのに……。

それにしても、瑠奈遅いな。
掃除大好きっ子の瑠奈が掃除時間に遅れた事、無いのに………。