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第一章


人なんか・・・

人なんか信じられない・・・

結局みんな・・・

お金でまわっているんだ・・・・・・



「おは〜・・・よ」

名前は"野原希"

今日までは普通の中学生。

しかし、今日からは・・・・・

「希！机大変な事になってるよ！！」

親友の"浅見桜"に言われて、

走って教室へ向かう。

「ほら！！」

教室はざわついていた。

そして、

希の机には沢山の人に囲まれていた。

「あっ！希・・・」

と、誰かが言いながら振りむくと、

≪がたっ≫

全員がこちらを見る。

「・・・・こそこそ・・・」

みんながこそこそ話を、

しているのが分かる。

痛い視線。

汚れてる机。

そこには

[金返せ]

と、いう文字が大きくと書いてあった。

≪・・・金？≫

誰かから借りた覚えが無いし、

ましてや、親が借金持ちでも無い。

逆に、

希の家は普通の家よりお金持ちだ。

「希がお金ぇ？ありえないっ！消そ消そ！」

桜が雑巾を持ってきて机は拭いた。

すると、文字は簡単に消える。

「なんだぁ、水性じゃん！」

桜は雑巾を投げ捨てた。

「お金・・・。」

引っかかる[お金]という言葉。

この日から始まるんだ。

この教室は、

お金で回り始める。