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第三章

無くなるお金に

飽き飽きしてくるクラスのみんな。

あたしはお金なのかなぁ？

お金・・・なのかな・・・


「希ぃ！お金・・・」

「ごめん。もう貸しちゃって１円もないの」

ぽかーんとするその女の子。

「お金持ちなんでしょぉ？親から貰えば良いじゃん。」

「でもっ・・・」

親からもらえない。

親からなんて・・・もらえない。

「あっそぉ。みんなぁ！希、もう金ないってさぁ！どうするぅ？？？」

女の子が叫ぶと教室がざわつき始めた。

「えー無いの？」「どーする？」「えー」「なんでー？金持ちなんじゃないの？」「嘘とか？」「ありえるー」「じゃ、いらないじゃん」「だよね！お金無きゃつまんないし」「可愛い？」「微妙」「お金だけがとりえだよね」「うん」

「お金が無いなら、とりえないし」

ショックが多すぎた。

やっぱりお金だけなんだなぁ。って思うと

胸が張り裂けそうだった。

一人の女の子がズイズイとこちらへ来る。

そして、

「聞いた？みんなの意見。」

「え・・」

「お金が無きゃ、あんな必要ないの。」

≪がたん！≫

机を蹴る。

ギャーギャー騒ぎだすクラスの子達。

「そうそう！あんた・・・つまんないの」

≪朝倉・・・さん？≫

「悪いけど・・あたしも・・」

≪桜・・・っ！≫

「桜っ！なんでっ？」

「なんでって・・・そりゃぁ。」

目をそらす桜の癖は、

≪キライ≫を連載させるもの。

「しゃくりゃぁ・・・・」

≪ガッ！！≫

勢いよく、希に蹴りがはいる。

「ガハッ！」

お腹を支えながら、

ふらふらしている希。

「金が無いなら・・・この位しなきゃ☆」

"大橋エリカ"

「いいんじゃない、楽しそう」

"朝倉桃子"

「くすくす・・・♪」

"野村成美"

「・・・」

"浅見桜"

その他、多数

今日、

みんなが敵になった。