社会問題小説・評論板

Re: ●○雨ときどき曇り○● 第20話up! ( No.111 )
日時: 2009/01/29 20:39
名前: (*'ω'妃音*) ◆/C/O/A/B/A (ID: hWSVGTFy)
プロフ: ●○雨ときどき曇り○● ■□友達なんて……イラナイ□■読んでください!!

●○第21話○●

「でも、先生ってホント騙しやすいよね〜」

「うん、そりゃあ、陽菜のことはもう信じないと思うからね」

廊下には何の音も聞こえない。

ただ、私達の声が響いている。







教室には誰もいない。

当たり前だけど……

「あ、この鉛筆新品だよ〜、折っちゃう?」

「いいよー! 授業が終わるまではやりたい放題だもんねっ!」

鉛筆を折る。

道具箱の中身を全部出す。

その代わりにカッターを入れる。

いろんなことをやった。

そして——————


キーンコーンカーンコーン……



チャイムが鳴った。

「え、もうチャイム鳴った? 早くない?」

「ホントだ、早すぎ」

—ガラッ

「あれー? 紗枝たち——あ、そういうことか!」

「そういうことー!」

「うわー、今回もまた凄いねー」

クラスのみんなが次々と入ってくる。

最後に陽菜が入ってきた。

「————え、紗枝たち保健室に行ったんじゃなかったの?」

「何言ってんの? 行くわけないじゃん。そんな事も分からなかったの?」

「こいつ、ちょー馬鹿じゃん」

「普通わかるっつーの!」

「「アハハハハハハ!!!」」

「う、うるさい! いじめをやってる人たちのほうが馬鹿だよ!!」

いきなりの陽菜からの反抗。

「は? 何言ってんのこいつ。ウケるんですけどー」

「ストップストップ!」

え、紗枝?

「喧嘩はやめましょう」

「紗枝? 何言っt「陽菜!」

もしかして、いじめをやめるとか?

ありえないありえない

だってあの紗枝だよ?

いじめ好きな紗枝だよ?

「ありえないって!!」

「は? 何が?」

はっ!!

「な、なんでもない!!!」

「そう? ……陽菜。私達に逆らうなんて……いい度胸じゃない」

「えっ、そんな……私は……」

「じゃあさ、万引きしてよ」

「え——————」