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●○第３話○●

ガラーッ！！！

紗枝が、勢いよくドアを開けた。


———と同時に上から水が降ってきた。


バシャッ！！


「きゃーーーーーっ！！！！！！」

「！？」

「だ、誰よ！？　こんなことしたの……」

みんなの視線が和菜に集まる。

「えっ？　あ、あたし……」

「和…菜…なの？？」

「だって！　紗枝と杏里が一緒に来るなんて……聞いてないもん！！」

え？　え？　どういうこと！？

「許さない……和菜！！　今日からあんたをいじめてやる……！！」

！？　え？　じゃあ、私は……いじめられなくなるの？

「和菜サイテー！」

「紗枝に水かけるなんて……」

「信じらんな〜い！」

みんなが騒ぎ出す。

「や、やめよう？　いじめなんて……」

「やめるわけないじゃん♪　こんなに楽しいのに……」

「さっそくやっちゃう？」

萌は、すごくうれしそう。

「やっちゃおっか〜♪」

「いやだ……やめて！！　もういじめなんて……やめようよ！！！」

「何いってんの？」

私は叫んでいた。

「いままでずっと私をいじめてきたくせに……今頃やめようなんて……おかしいよ！！！」

みんな驚いてる。でも、そんなこと気にしない。

「ほ〜ら、杏里も言ってるじゃない……」

「———っ！」

「行こっか」

「うん！　行こ！」

「楽しみ〜♪」

「そうだね」

あ、そうだ！　羽月———

まだ来てないのかな？

いつもは私より早いのに………