社会問題小説・評論板

Re: ●○雨ときどき曇り○● 第12話up! ( No.63 )
日時: 2008/12/15 21:44
名前: 真紅 ◆TiP5As2jNc (ID: hWSVGTFy)
プロフ: ●○雨ときどき曇り○●読んでください!!

●○第13話○●

〜杏里視点〜

紗枝たちが教室を出て行った後————

「どうする?」

「落書きやりた〜い!」

綾が言った。

「じゃあ、あたしらノートやります!」

そう言ったのはクラスの女子4、5人。

「いいよー! じゃ、わたしは机で……あ、杏里も一緒にやろ?」

「うん」

私、本格的ないじめ初めてなんだよね……

何すればいいのか分からない……

と思っているうちに綾は落書きを始めていた。

「どしたの? 杏里」

「え、あ、なんでもないよ;」

机に目をやると、馬鹿、学校来んな!などの文字。

「綾、紫のペンちょうだい」

「ん? あ、ハイ」

「ありがと」

私は茶色の机に目立つ色、紫で書いた。(目立つかな?









「アハハ、もう最高!!」

15分後には、机はすごくカラフルになった。

ノートや教科書もボロボロ。

そして、その机を教室のすみっこに置いた。

「近くの座られんのイヤだもんね」

という理由で。


 




紗枝たちが帰ってきた。

「わ〜、結構派手にやったね〜!」

「でしょ〜? めちゃめちゃ頑張ったよ!」

今日一日で、陽菜の机やノート、体や髪までボロボロになっていた。





「そろそろ帰る?」

時計を見ると4時。

「うん、じゃあね〜!」

「バイバ〜イ!」

なんか、いじめを始めてから毎日が楽しい!

なのに、心が晴れないのはどうして———————?