社会問題小説・評論板
- Re: ●○雨ときどき曇り○● 第16話up! ( No.89 )
- 日時: 2008/12/17 21:09
- 名前: 真紅 ◆TiP5As2jNc (ID: hWSVGTFy)
- プロフ: ●○雨ときどき曇り○●読んでください!!
●○第17話○●
「きゃーーーーーーーーーーーっ!!!」
陽菜が馬鹿みたいにデカイ声で叫んだ。
「うわっ! 臭〜い!」
すると、先生が駆けつけた。
「ど、どうしたの?」
「先生、陽菜が……薬品を運ぼうとしたら、転んだんです……」
「え、ちが「まぁ、そうなの?」
陽菜が言い終わる前に先生が遮った。
「……はい」
仕方なく、陽菜は返事をした。
「じゃあ、とりあえず今日は家に帰りなさい。明日、理科の先生に誤るのよ?」
「————はい」
「貴方たちも教室に帰りなさい」
「は〜い」
————————
「あ〜ぁ、意外と早かったね、先生」
「まぁ、あいつの声でかすぎだったし?」
「でも、作戦は成功! ってことでいいんだよね?」
「勿論いいでしょ! 薬品かけれたし?」
先生もちょろいよ、あんなウソに騙されて……
—ガラ!
「みんなー! 陽菜はさっき家に帰りましたー!」
「え〜? 何で?」
「サボり?」
「あのね……」
私達はさっきのことをみんなに話した。
「へぇ〜、やったじゃん♪」
「やっぱすごいよ、紗枝たちは」
「あたしらとのレベルが違うよね〜」
などなどと、ざわつきはじめる。
「ていうか、あいつランドセル置きっぱなしじゃない?」
綾が言った。
陽菜のロッカーを見てみると、確かにあった。
ランドセルが……
「中に何かいれとこーよ」
「あ、じゃあこれは?」
誰かが生きた虫を取り出した。
何でそんなもの持ってるんだよ……
「いいよ〜、生きた虫とか無理〜!!」
「ていうか何でそんなもの持ってんの?」
思い切って聞いてみた。
「え〜? 私裏庭の掃除で、そん時捕まえたの!」
あ、そうですか……
「有紗、早く入れてよ!」
その子は、有紗というらしい。
「はいは〜い」
有佐が虫をランドセルに入れた。
「明日、あいつどんな顔するかな?」
「あいつのことだから、また叫ぶんじゃない?」
「そうかもね〜」
「あ!」
紗枝が叫んだ。
「何?」
「ちょっと、私用があるんだ! ゴメンね! 先帰りま〜す!!」
「うん、バイバ〜イ」
〜陽菜視点〜
その頃、陽菜は走って家に帰る途中だった。
「ハァハァ……疲れたぁ……」
ここは、家の前。
ドアを開けようとしたとき———————
誰かに口をふさがれた。
「!!?」
そのまま、私は気を失った。