社会問題小説・評論板
- Re: ハピネスな色 アンハピネスな色 ( No.15 )
- 日時: 2008/11/30 17:02
- 名前: ☆菜美 ◆FXzmrZiArI (ID: eWyMq8UN)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=10484
☆★ 第四話 『黒』に迫る ☆★
『コロン』
エンピツが落ちた。でもみんな無視あれから、一週間が経った、早いもんだ
そろそろ篠原を尾行しようという事になった
でも、尾行するのは3人まで、しかも仲のいいメンバーで
だって、もしバレても変に思われないよね、コレじゃあさ
ってことを圭吾が言ってた。アタシがこんな事思いつくわけないじゃん
「じゃあねぇ〜愛華、かえりまぁすぅ♪」
語尾に♪やハートをつけたような言い方で誰かさんが言った
分かるよね?誰が言ったってことは(名前がでてるし)
「よし、アズと麻木と俺がいくから皆は普通に帰れよ」
圭吾が言う
あ、アタシと玲菜と圭吾は幼馴染なの(よくあるパターンだよね)
っていうか、こんな事してる場合じゃない!
追いかけないと置いて行かれるじゃんかぁー
ということで、今は篠原を追いかけてるトコです
以外というかなんといういか・・・。あいつって結構歩くの早いんだよね
道がクネクネしてるトコだと見失いそうになる
表通りでもなく、裏通りでもないこの道
でも、まだ4時だというのに暗い。冬ならまだしも春だよ、今!
あ、春だと普通って思う?
でもさぁ〜5時ぐらいじゃない?暗くなるのって
まぁ、地域によって違うけどさ
「どこ?ココって」
「俺が知るわけねぇだろ?」
あっさり、言われた
圭吾ってけっこう口が悪かったりする。難しく言うと毒舌ってこと
「あ、止まったよ」
「あれがあいつの家??」
「あれがあいつの家??」
あ、圭吾とかぶった。ってこんな事言える余裕がない
言ってるけどね
館。そう、ホントに館なんだよね、見るからに。
『呪いの館』って名でお化け屋敷したら絶対アタシは行かない
館の周りに木があって濁った池がある
辺りはもうすっかり暗くなってる
電柱があって電気がついてるんだけどほとんどが切れてるんだよね
意味がないじゃない!こんなのさぁ〜〜〜
「帰るか。俺マジで怖いんだけど」
「アタシも!」
「わたしも!」
ということで、アタシと玲菜は圭吾の家にお邪魔する事にした
圭吾のトコも両親そろって仕事が遅いんだって
「ホットミルクでいいか?」
って聞かれたんだけど、さっきの事が頭からはなれない
ホント怖いんだよ、行ってみたら??(って行けるわけないよね
「ほら」
って渡されたカップをみておもわず笑ってしまった
もちろん玲菜も笑ってる
なんでかって?そりゃ、カップが可愛いクマの絵が描いてあるんだよ?
確か圭吾は一人っ子。なのにあるってことは・・・
もう分かるよね?コレって圭吾のカップなわけ
悪いと思っても笑わずにはいれない
「なにコレ?圭吾のだよね、コレって!」
圭吾をみると顔を赤くして
「なんだよ、いいじゃねぇかよ!」
なんて言ってるし。ホント笑えた
それからしばらくして家に帰った。もちろん走って
夜、ベットにはいっても震えていた
そして、嫌で怖い夢をみてしまったのであった
つづく