社会問題小説・評論板
- Re: ハピネスな色 アンハピネスな色 1/28 up!! ( No.40 )
- 日時: 2009/01/29 19:29
- 名前: 悠 ◆FXzmrZiArI (ID: mkPN1TDx)
☆★ 第十話 裏切り・・・? ☆★
いまだにイジメは続いている
しかも、段々エスカレートしていってる
暴言、無視、物投げ、落書き。
まだ、暴力が無いだけまだマシかな
でも、なんで?
アタシが来なかったのって、2,3日でしょ?
その2,3日の間に何があったの?
聞こうと思っても聞けない
先生は鈍感すぎる。いまこのクラスで起こっていることに全く気づいていない
「おい、近づくなよ!」
「どっか行けよ!」
あまりにも幼稚すぎる暴言
でも、いきなりのこの言葉、意外と傷つく
「あなたがいるとこの教室は汚れるの。出て行ってくださらない?
それとも、イジメを受けにこの教室に?」
最近、篠原はこの口調だ。完璧にお嬢様になっている
「イジメを受けにこの教室に来るわけないじゃん」
「だったらなぜこの教室に?」
「・・・・・・それは」
言い返す言葉が無い。ただ、教室に居なきゃ後でなにされるか分かんない
みんなから冷たい視線を受けたけれど、今は仕方ないよね??
やっと長い休み時間
屋上へ行こう
自殺するんじゃないよ。ただ一人でいるにはココしかないから
急な階段を上ってやっと屋上に
————あれ?誰かいる??
確かにいる。あれは・・・・・・玲菜?
間違いない、あれは玲菜だ。でも、なんでココに?
圭吾やみんなといっしょにいるんじゃなかったの?
不思議に思いながら近づいていく
「玲菜?」
ビクッとする玲菜。まぁ当たり前だよね
「アズ。なんでココにいるわけ?」
「いや、それは玲菜の方だよ。みんなといっしょにいたんじゃないの?」
黙り込む玲菜。でも、次の言葉にアタシは驚いた
「気安く呼び捨てにしないで!
アズ・・・いや五十嵐。アンタなんて親友でもなんでもない!
・・・・・・これ以上近づかないで!!」
「え・・・?」
驚きすぎてなんの言葉も出なかった
裏切られた
アタシはその場に座り込み玲菜が立ち去った事を知らなかった
つづく