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■□第３話□■

次の日の朝。

あたしは、早めに家を出た。

どんな風にいじめてくるんだろうう？

いじめには、慣れているけど……

ううん、こんな弱気じゃだめだよね！

あたしは、気持ちを入れ替えて教室のドアの前に立った。

そして、折り畳み傘を広げる。

——バシャッ！！！

ドアを開けると、思ったとうり、水が降ってきた。

けど、その水は一滴もあたしにかかってない。

「やっぱりね」

クラスの女子たちは、悔しそうにこっちを睨んでいる。

そんなこと気にせず、あたしは席につく。

「真央ちゃん……ゴメンね？　私のせいでこんなことになって」

柚葉ちゃんのせいじゃない。

あいつら、いじめグループのせいだ。

「だいじょうぶ！　あたし、まだ何にもされてないから！！」

「ありがとう……真央ちゃん……！」

柚葉ちゃんは立ち上がると、頭を下げた。

「い、いや、そこまでしなくてもいいって」

「「アハハハハハ！！！」」

それを見ていたいじめグルが笑う。

あたしは立ち上がって、そいつらの近くに行った。

「何で笑うの？」

「面白いから」

「あ、そうですか」

それだけ言うと、あたしはまて席にもどった。

あいつらは、こっちを睨んでいる。

「フフ……アハハハハハ！！」

あたしは笑ってやった。だって……

「睨むのやめたら？　怖くないし、キモイんですけどー？」

「なっ……！？」

白石さんたちは、真っ赤になって教室を出て行った。