社会問題小説・評論板
- Re: ■□友達なんて……イラナイ□■ プロローグup! ( No.2 )
- 日時: 2008/12/19 19:25
- 名前: 真紅 ◆TiP5As2jNc (ID: hWSVGTFy)
- プロフ: ●○雨ときどき曇り○● ■□友達なんて…イラナイ□■読んでください!!
■□第1話□■
今、あたしは—————新しい小学校の前にいます。
転校して来ただけなのに、みんなこっちをジロジロ見ている。
「あの人誰?」
とか、
「転校生じゃなーい?」
とか、いろいろあたしの事を話している。
みんなグループでいるけど、その中に一人でいる子を見つけた。
何でかな? と思いながらも、その子に話しかけてみた。
「ねぇ———」
「えっ?」
その子は驚いている。
まぁ、知らない人に話しかけたら普通は驚くよね……
「あたし、桜木真央。よろしく」
「え、あ、私は朝日柚葉です。よ、よろしくね?」
「でさ、暇だったら職員室の場所を教えてくれない?」
それを聞いてた人たちがこっちを睨んできたような気がした。
気のせいかな—————?
「うん! いいよ!」
柚葉ちゃんは、ニッコリ笑って答えた。
どこかで舌打ちの音が聞こえた————
「ここだよ」
柚葉ちゃんは、職員室の前に案内してくれた。
「ありがとう」
お礼を言うと、柚葉ちゃんは教室に行った。
——ガラッ!
「失礼します」
あたしは、職員室のドアを開けた。
「あ、貴方が桜木真央さん?」
「あ、はい」
「私は、貴方の担任の野々村です。よろしくね」
野々村先生は優しそうな先生。
「では、教室に案内するわね」
「はい!」
あたしは、先生の後をついて行った。
つれて来られた場所は、6−2の前。
——ガラッ!
「みんなー! 静かにー! 転校生を紹介します!!」
その声でピタリとみんなが静まった。
「自己紹介をしてもらっていい?」
「はい、えっと……○○小から来ました。桜木真央です。よろしくお願いします」
「あそこの、白石さんの隣に座ってね。じゃあ、授業を始めまーす!!」
———白石さんは、何か気の強そうな女の子。
「私、白石明菜でーす! よろしくねー」
「うん」
素っ気無く返事をした。
「ねぇ、よかったら友達にならない?」
友達……—————昔のことを思い出す……
「ゴメン、そういうの興味ないから……」