社会問題小説・評論板
- Re: ■□友達なんて……イラナイ□■ 第3話up! ( No.26 )
- 日時: 2009/01/14 20:26
- 名前: 真紅 ◆TiP5As2jNc (ID: hWSVGTFy)
- プロフ: ●○雨ときどき曇り○● ■□友達なんて……イラナイ□■読んでください!!
■□第4話□■
「……すごいね、真央ちゃん」
「いじめには慣れてるから……」
「え?」
「いじめられてたの、前の学校でも。ま、気にしてないけどね」
気になることなんて何も—————ない……
いじめられるのなんてどうでもよかった。
「ご、ごめんね! 変なこと聞いて」
「だいじょうぶ! それより、そろそろ音楽室行かない?」
次の授業は音楽。あたし、音楽って大嫌い。
歌なんかめんどくさいし、楽譜が読めないから楽器も出来ない。
タンバリンぐらいなら、出来るかな……?
「あ、ホントだ! 行こっか」
あたしと柚葉ちゃんは、楽しくお喋りしながら音楽室に向かった。
——ガラッ!
音楽室には誰もいない……
と思ったら楽器のうしろに隠れている。
……バレバレなんですけど…………
「ねぇ、何やってんの?」
「別にー? 楽器の点検みたいな?」
「……フーン、隠れてクスクス笑ってただけのくせに」
「そ、そんなことないわよ、ねぇ?」
「う、うん!」
みなさん、あせった様子で返事をする。
キーンコーンカーンコーン———……
——ガラッ!!
チャイムと同時に入ってきた先生。
何事もなかったかのようにみんな席に着いている。
「今日は新しい楽器の演奏をします」
え……ヤバ!! 楽器とか無理〜!
どうしよう——……!!
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あたしは唯一出来る楽器、タンバリンになった。
柚葉ちゃんはピアノ希望だけど……
ライバルが4、5人いる。
人気だな〜、ピアノは。
じゃんけんで決めるらしい。
白石さんが柚葉ちゃんに耳打ちしてる……
「ねぇ……ピアノ譲ってよ、柚葉」
「え……私もピアノやりたいもん」
「なんか文句あんの?」
困っている様子。
助けるか助けないか…………
その時、柚葉ちゃんが思いもよらぬ発言をした。
「えぇ、文句は大有りですよ? 何で譲らないといけないわけ? 自信がないの? いじめるときは自信満々のくせに!!」