ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

〜２８話〜

５時間目の前半は、席替えをしたみたいだった。

あたしの席・・・どこ？？

隆史　「結衣ちゃんは１番前の席だよ。」

さっき、あんなことをしておいて平気な顔で話しかけるなー！


前か・・・それも、廊下側・・・

先生に遅れた事情を話して席についた。

ってか、雅城が隣！？

雅城は今、保健室だから空席だけど、気まずいよ・・・右側は、壁だし・・・

でも、これは仲直りのチャンスかも！？

後で、もう一度 謝らなきゃ・・・



結局、放課後まで教室に戻ってくることがなかった雅城のために保健室までカバンを運んだ。

結衣　「・・・雅城？　大丈夫？」

雅城　「まぁ、なんとか。」

結衣　「今日は、先生たちで会議があるみたいだから部活はナシだって。」

雅城　「そうなんだ。」

結衣　「・・・一緒に帰ろうよ。」

雅城　「あぁ、うん・・・」



隣を歩いているのに、微妙な距離感。

２人とも一言も交わさずに家に着いてしまった。

雅城　「じゃあ、また明日。」

結衣　「待って！」

背を向けた雅城に声をかけた。

雅城　「なに？」

結衣　「今日は本当にゴメン。あの・・・もう一回あたしの彼氏になって！」