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〜３２話〜

教室に入ったとたん、修平に話しかけられた。

修平　「雅城・・・あの、昨日は・・・」

修平を見ると、殴りたい衝動に駆られる。

みんながいるところでそんな事が出来るわけなくて、凄い険相で睨みつける。

一瞬怯んだように思えたが、腕を掴んできた。

修平　「本当にゴメン。」

修平の腕を無理やり解き、無視して席に着く。



結衣　「雅城？」

雅城　「何だよ！？」

結衣　「ご、ごめん。」

雅城　「あっ、わりぃ・・・」

つい、結衣に当たってしまった。

結衣は、俺のこと嫌だと思ってるよな。

こんな彼氏じゃ・・・彼氏？　俺、前にフラれた気が・・・

結衣は、やり直したいって言ったけど・・・アイツの彼氏に相応しくないことは俺がいちばんよく知っている。

結衣　「元気ないみたいだけど・・・どうしたの？」

雅城　「別に何でもないって。」

心配かけられないから、作り笑いをした・・・

結衣　「そういえば、明後日から夏休みじゃん？　暇なとき遊ぼうよ♪」

夏休みか・・・すっかり、忘れてたよ・・・

雅城　「そうだな。」

「ねぇねぇ、あたしも一緒にいい？」

誰だ？・・・って

雅城　「紀乃!?　って・・・隆史は、もういいわけ？」

紀乃　「結衣！　あたし、負けないからね。」

俺の言ったことをスルーして、結衣に・・・宣戦布告!?

結衣　「な、なに？」

紀乃　「あたしが、あなたから雅城を奪ってみせる！」

雅城　「はぁ！？」

結衣　「望むところです。」

雅城　「はぁ！？」

何なんだ、この２人・・・