社会問題小説・評論板
- Re: あたしの恋はいじめへ発展!? ( No.13 )
- 日時: 2010/01/01 20:24
- 名前: クッキー ◆2XwiVo0D5s (ID: VHURwkNj)
〜4話〜
隆史は雅城に近づいた。
雅城 「な、なにするんだよ」
ロープで雅城の首をきつく絞めた。
雅城 「うぅ・・・うぅ・・・やめ・・・ろ・・・」
隆史 「その苦しむ顔、傑作だねぇ」
だんだん意識が薄れてきた。
もう・・・ヤバい・・・
結衣 「何やってるんですか?」
隆史はロープをすぐに隠し結衣に言った。
雅城 「はぁ・・・はぁ・・・」
隆史 「雅城くんが俺のこと殴ったんだよ。ひどい人だよね。」
結衣 「本当に?雅城が?」
隆史 「痛かったよ・・・」
雅城 「殴ったのは・・・本当。」
結衣 「大丈夫ですか!?」
何で、あいつに優しくするんだよ?
隆史 「いてて・・・大丈夫じゃないみたい。」
わざとらしい・・・
結衣 「保健室、行きます?」
隆史 「うん・・・」
結衣 「じゃあ、俊哉くん、連れてってあげて。」
俊哉 「俺?」
意外な展開。
隆史 「えっ?い、いいよ。もう、大丈夫。じゃあ、結衣ちゃん、一緒に帰ろう。」
結衣 「ごめんなさい。」
そ、即答・・・
隆史 「結衣ちゃんのこと、もっと知りたいのに。」
ふっ、残念だったな。
結衣 「・・・雅城、早く帰ろ。」
雅城 「はっ?」
なぜ俺と?
結衣 「いいから行くよ。ほら、早く!」
隆史 「覚えていろよ」
隆史は小さな声でささやいた。
結衣目線〜
さっき、隆史くん(?)の裏の顔を見てしまった。
雅城の首を絞めて笑ってた・・・
結衣 「・・・大丈夫だった?」
雅城 「まぁ・・・朝のことだけど、本当にゴメンな。」
結衣 「えっ?」
雅城 「あんなこと言うつもりじゃなかった。本当は嬉しかったんだけど、素直になれなくて・・・結衣の前だといつも調子狂うんだよな・・・それで、授業中、目を合わすこともできなかった。ごめんな。」
雅城・・・
結衣 「あたしも、なんて言ったらいいのかわかんなくて、どうしてあんなに怒っちゃったんだろう・・・本当にごめんね。」
雅城 「お前は謝んなくてもいいの。」
いつも通り、雅城は優しかった。
結衣 「・・・でも、なんで殴ったのよ?」
雅城 「色々あってな・・・」
結衣 「今もついてきてるよ。」
雅城 「はっ?」
雅城が後ろを振り返ると、何人かの男がいた。
雅城 「ったく、早く言えよ。逃げるぞ!」
雅城は結衣の手を握り逃げた。
すると、雅城たちの目の前に隆史が立ちはだかった。
後ろから悠介たちも来て囲まれた。
隆史 「これで終わりだよ・・・雅城。」
そして無理やり近くの倉庫に連れられていった。
隆史 「結衣ちゃんは、俺と一緒に帰ろう。悠介たちはここで、コイツを思う存分いじめていいから。」
結衣 「貴方なんかと一緒に帰りたくない! いい加減にして!」
気持ち悪いって言ってるでしょ!
隆史 「じゃあ、この雅城くんのかっこ悪い姿を見せてあげるよ。」
悠介、拓郎、俊哉の3人が雅城に迫った。
結衣 「ちょっと待って。それなら、1対1でどう?」
隆史 「はぁ?」
結衣 「いくら雅城をボコボコにしたとしても3対1じゃあかっこ悪いのは、あんたたちだと思うけど。」
隆史 「じゃあ結衣ちゃんの思い通りにさせてあげる。」
隆史が1歩前に出た。
拓郎 「いいのか?」
悠介 「隆史に敵う奴がいるわけないじゃないか。隆史は空手で全国大会優勝したんだから。」
結衣は息を呑んだ。
結衣 「あの・・・」
隆史 「もう後戻りはできないよ。結衣ちゃんが言い出したんでしょ。」
雅城 「大丈夫。俺を信じろ。」
あたし、ヤバいこと言っちゃった。
結衣 「でも・・・」
隆史 「さぁ、始めよう。手加減は、しないから。」