社会問題小説・評論板

Re: あんたなんか…死ねば い い の に… 15UP↑↑ ( No.98 )
日時: 2009/04/18 12:41
名前: 瑞  ◆i3OxY99MBI (ID: mkQTRQtj)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=11158

16,存在

詩織目線——

玲奈が必死にあたしを助けようとしてくれてるのに…


          ———ごめんね



玲奈は大切な存在…


だけど...あたしには



    もう死ぬしかないの。


「玲奈…あたしのお願い。その手を離して」

「やだっ!!詩織…命は1つしかないのっ!!」

「知ってる…悲しむ人なんていないよ」

「いる!!!!嫌だよ…詩織がいなくなるなんて嫌だよ」




   「あたしだって嫌だ…生きるのが嫌なの」



        “生きるのが嫌なの”


「あたしだって何回も思った事ある。でもずっと生きてればいい事だってある。


もう少し頑張れば…ほんの少しだけ我慢すればいいだけだよ」


あたしはもうすぐ死ねる。


玲奈だっていつかは力を使い果たしてあたしを離すだろう。


だんだん握られてる力が弱くなってきてる。


「疲れたでしょ。離していいよ」

「詩織…命の大切さ知ってるでしょ!!


それに…


   あたしにとって詩織は大切な存在なの!!」


あたしは,左手で玲奈の手を離した。


   


   落ちていく。



        もうすぐ楽になれる。  


下に見えるのは...岩



    ガンッ...



頭がくらくらする...    痛い...



   見えるのは暗闇...


      

         聞こえるのは...




「嫌ぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」



      玲奈の叫び声…

あたしは... 
          


         眠りの世界に...