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*27*紗恵

「おはよう、エリサちゃん」
「あ、おはようございます」

雑誌の撮影で、Juliaと一緒になった。
Juliaのブリッ子は、本当にイライラする。
絶対表と裏激しいだろうな。いや、ホント。

「ねぇ、ちょっと話、いいかな」

Julia…アンタ、どういうつもりなんだよ。
アタシがアンタを嫌ってるって、嫌でも解かるだろう？
Juliaはアタシを連れて、誰も居ない個室に入った。

「あのね、遠まわしに言うの嫌だから、単刀直入に言うけれど…私の事、嫌いでしょ」
「…単刀直入なんて難しい言葉、良く言えたわね」
「いつも気づいてた。私への睨んだ視線」
「…それが??」

アタシはイライラし始める。だからなんなんだよと。

「だから何なの????だったらどうするって言うの?」
「私、エリサちゃんと仲良くなりたくて」

コイツ、頭イカれてないか?
嫌われてるのにどうしてそんなこと言うんだよ。

「なんだか、私と同じ匂いがした気がする」

…匂い?雰囲気のコトを言ってるのか?

「…そうなの?私は何も感じないけれど」

でも、なぁ。
Juliaのコトを見てると、何だか近いもの感じる。

「そう」

私はJuliaの目を見た。

「よろしくね、紗恵」