社会問題小説・評論板
- Re: アタシ-ネット=0【ネット中毒者】 ( No.18 )
- 日時: 2009/05/03 19:25
- 名前: ☆゜。√想空 ◆1i48NEoKCE (ID: x1YwoWnh)
- プロフ: そうさ、僕たちは————
*06*取引
私はそのヤクザみたいな容姿の男に話しかけられ、固まっていた。
何かした、私。
「ちょーっと来てもらっていいかな??」
「い、いやです…」
「じゃぁちょいと手荒に連れてくよ」
すると、ソイツ以外の男が出てきて、口をふさがれ、私は意識を失った。
目が覚めると、暗がりの事務所みたいな場所に居た。
どこだよここ。
ゆっくり起き上がった。
服は着たまま。何もされていないようだ。
「目が覚めたかい??エ・リ・サ・チャン♪」
「ッ!!!!」
そこにはさっき見た男だった。
「何もしてないよ。俺は君にいい話持ってきただけだよ」
「い、いい話って…」
「君、職ないでしょ」
「…」
確かに、前行ってたメイクサロンは辞表をだしたし、バイトも辞めた。
結局LIZAの面接も落ちたし…
「だから、ウチに来ないかなって」
「ウチって…??」
「日高組に。」
日高組…!?
じゃぁここはヤクザのたまり場!?
「稼ぎの方法って言えばクスリの売買とか。ここ裏デリもしてるから女子多いよ。両方、打った金の7割君に入るから」
クスリ、裏デリ。
いかにもヤクザのしそうなこと。
「ほかはまぁオヤジ狩りとかよくするよここは。ライバルの組潰してそこの金ごっそりとかもあるし」
「あの…私怖いです。嫌ですよ…何で私なんですか」
「君、整形したんでしょ??田舎では親に一度も愛されたことのない、唯一優れた頭脳も私立高校に敗れた」
何で知ってんだよ。一番思い出したくないコトを。
「それ以前に、ホレたんだよ。お前に。」
ほ、ホレた…??
「突然言われてもしょうがねぇだろ??俺ここは別として結構坊ちゃんな家住んでんだよ。お前に住ませてやってもいいぜ??お前の言うことぜーんぶ聞いてやる」
そんないい話があるだろうか。
こいつのルックスは、まぁヤクザのような容姿にまどわされていたが、カッコイイ顔立ちだ。
なら…いいかもしれない。
「俺がお前を養ってやる。別にクスリの売買とか手伝わなくてもいい。お前がココに来ればお前は一生好き勝手できる。」
「…いいんですか」
「モチロン」
こんなことで釣られる私はバカだ。
でも、いい話じゃないか。
それにブログの嘘にもうってつけ。
私はヤクザの女になった。