社会問題小説・評論板

Re: アタシ-ネット=0【ネット中毒者】読者30人合計参照1万突破 ( No.243 )
日時: 2009/07/18 21:06
名前: ☆゜。√想空 ◆1i48NEoKCE (ID: meZEZ6R0)

*44*夢

アタシは●●テレビ局に行くためにタクシーに乗っていた。
さっき、携帯に電話があった。
事務所からの。
芽琉、本当にやめたらしい。
こんな簡単にスッといちゃうと、もう呆れる。
結局あいつも口だけ、か。
自分の命第一なんだろーな。
ま、家もなくなっちまったけど、さ。
でもさ、それはアタシ知らねぇし。
だってあんな人気ないとこに住んでるアイツの運が悪いんだよ。
だからアタシ関係ない。
群青エリサは悲劇のお姫様だしさ、うん。
なんか前ほど笑えねぇや。
すっごい冷静になった気がする。
大人になった?
そんなわけない。
ああもう自覚ついちゃった。
そんなことを思いながら、タクシーは局に着いた。
運転手を無視してアタシはダッシュで局内に入った。

「ちょ、お客さん御代!!」
「知らねェよジジィ!!」

アタシ、もう怖いモンないや。
人間三人の人生潰したアタシはもう怖いもの知らず。
局内に入り、既にマネージャーは到着していたから、マネと一緒に楽屋入りする。

「あ、エリサァー」
「あ、亜樹菜」

数少ない親友。
亜樹菜だけが親友。

「アキの彼氏マジやばいわマジで。最近携帯改造しはじめたし」
「マジでー??ある意味すごくない」
「まぁそんな感じだし」

亜樹菜と喋ると、なんかギャルっぽくなる。

「亜樹菜今彼氏と順調ー??」
「まー順調。エリサはどう、連絡ついたー??」
「ぱったり。番号変えられてたんだぁ。」

すぐにスタッフがアタシと亜樹菜を呼びに来て、スタジオ入りした。
そのあとまいと合流した。

「あれ、Juliaは」
「今日休みだってぇー。変わりに蘭那ちゃん入ったって」

蘭那って、上野蘭那だっけか。
ブリッ子キャラの奴だけどアタシには関係ない。

「あ、エリサ」

声をかけてきたのはゆうすけだった。

「ゆうすけも今日一緒だったんだ。この前ドーナツごちそうさま」
「まーね。今日も行こっか??」
「行くッ」

あの店、思い出の場所になりそう。
いつかゆうすけ手に入れて結婚したら番組で紹介してみたいなぁ。
思い出の場所ですって。
結婚した後、そうやって当時の事話すの、前から夢だった。
前の顔だったらかなわないであろう夢。
でもきっと今なら叶えられる。