社会問題小説・評論板

Re: *。・ホントウノコト・。*#3cp☆ ( No.19 )
日時: 2009/05/15 18:28
名前: 凛雪 ◆.QjHDtkYOg (ID: BfXEK8t.)
プロフ: *。・ホントウノコト・。*書いてます!ヨロシク☆

更新しよう♪そうしよう♪
♪〜♪〜\(´∀`)人(´∀`)人(´∀`)ノ♪〜♪〜

とゆーわけで
#4  *。・屋上・。*

「ねえねえ〜、お昼どこで食べる?」

ガヤガヤと騒ぎながら教室から出て行く皆。

私もそういきたいところだけど、一人ぼっちの私は一人で
食べるしかない。

階段を駆け上った。

先は屋上。ここはいつも人がいない。

いつだって強い風が吹いている屋上で、楽しいお昼を
すごそうだなんて思わないだろう。

私は違った。散々ないじめでぼろぼろになった私の心を
癒してくれる屋上。その強い風でさえも、私の心の慰めになってくれたのだ。

でも、そんな屋上はいつもと違った。

屋上の床はコンクリートでできている。

灰色で硬そうな、丈夫な床。

それが今は、ふかふかのもので覆われているのだ。

ピンク色と金色の、上品で可愛らしいカーペット…に見えるけど、
実はこれ、「彼女」にとってはただのピクニックシート。

丁寧に編まれたシート(?)の上には、
きれいな銀のお皿や食器が並んでいる。

かわいいピンク色の小さな台は二段になっていて、
段にところせましとお菓子が並んでいる。
マカロンや、カップケーキなど、とにかくすごい量。

上品なオレンジで編まれたバスケットには、
盛り付けのきれいな料理たち。

うっわ、すごい量。これ、毎日食べていたら確実に太るよね。
しかも、これがお弁当だから驚くよね。

あったかい紅茶の匂いがこっちまで届いてくるような…

もう誰だかわかったと思うけど、姫が屋上を占領しているのだ。

「あら〜?誰かいらっしゃいますのぉ?」
「姫様のお食事を邪魔したら許さないぞ!!」

ぱたん。

ばれないうちに扉を閉めた。

どっか別のところをさがさなきゃ…

あーあ。

私ってほんとに一人ぼっちなんだ。

屋上にまで見放されちゃった…