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おひさしぶりでーす
今日は、4話一気に更新しちゃいます！
まずは、姫の過去の続きを…


＃番外編　＊。・姫の過去・。＊

「ふあぁぁぁ…おはよう、皆…」

白くて眩しい光の中で、姫は目を覚ました。

この頃の姫はまだ純粋だった。いじめなんて知らない、
優しくて可愛くて…キレイな心を持ってた。

まるで、雲の切れ間から降りてくる一筋の光のように、
純粋な心を…。

「おはようございます、姫様！！」

姫の両親は、今は遠い外国の地に行っている。
仕事のためだということで、姫は我慢していた。
伊集院財閥は、執事の一人が臨時社長として経営している。

広い広い食堂で、何人もの人間に見張られ、
一人で食事をするのはそれはもうむなしかった。

それでも、心配だけはかけたくないと、
元気いっぱいの自分を見せた。
無理矢理笑って見せた。

何百人もの執事にメイドが、何でもしてくれて、
広い食堂、高級な食事。
ちょっとのわがままなら、何でも通用して。

姫は普通の生活がしたかった。

わがまましたら、ちゃんとしかってくれるお母さんが欲しかった。

執事やメイドなんていらなかった。

自分で何でもやってみたかった。

広い食堂も、高級な食事も、大きな家も、たくさんのお金も…

何にもいらなかった。ただお母さんとお父さんが欲しかったのだ。

でも、それは叶わなかった。

姫自身はそう思っていた。

でも、純粋で寂しがりな姫は、小6のときに変わったのだ。


「あんたってムカつく。ちょっとお金持ちだからって
　調子乗ってんじゃないわよ！！」

姫としては、調子になんて乗ってなかったのだ。

「お金」に目がくらみ、「お金持ち」をねたんだ
人間の弱い心が、姫を地獄に陥れる。



いじめられた姫の心は、だんだんと傷つき、
身体がボロボロになっていった。

ストレスがたまり、何時間でもベッドの上でボーっとしていた。

そんな中、突然知らされた父と母の死。

無差別殺人に巻き込まれた二人は、無残な姿で日本に
帰ってきた。


———こんなの、ひどすぎる。絶対に復讐してやる———！！


中1の春、姫の心は汚れ始めた…