社会問題小説・評論板

Re: *。・ホントウノコト・。*#8cp☆ ( No.47 )
日時: 2009/05/31 11:05
名前: 凛雪 ◆.QjHDtkYOg (ID: BfXEK8t.)
プロフ: *。・ホントウノコト・。*アンケ中!!ヨロシク☆

愛音
えーっ関西人なの!?
すごーい☆(?)
ぜひ常連さん目指してね!!

(サブタイトルをカタカナに変えるよ〜)

#9 *。・ユメ・。*

私は真っ暗な世界にいた。

少しの光も見えない、漆黒の闇に…

ここはどこなの…?

もしかして姫たちが———!?

助けて…お母さん・お父さん…愛夢ちゃん!!

私に出口を教えて!!

一筋の光を…出口への道筋を!!

『愛夢ちゃん…!!』

でも、代わりに聞こえてきたのは、愛夢ちゃんの声では
なかった…




『何言ってるの?私たちの苦しみのほうがよっぽど
大きかったわよ?いまさら助けてなんていわれてもね』





冷たく突き刺す声。

でも、姫たちの声とはちょっと違う…

特徴のある、変に高い声。

高い声…高声…高越…さん?

なんか、「高越さん」なんて人いたような気が…

「誰…なの…?」

高い声は話し続ける。



『忘れたとは言わせないわ…
あなたが今うけているいじめは、当然の報いなのよ!!
私たちが受けていたいじめは今のあなたよりずーっと
ひどいいじめだったのに!!
許せない…許せないわ!!』



誰?なんのこと?どうして私ばかり攻めるの!?
私は何にもしていないのに…
それどころか、いじめられているのは私なのよ!?

わけがわからないまま話は進む。



『私たちを苦しめておいていまさらのこのこ自殺しようと
してるんじゃないわよ!!
あんたは死んでも私たちの地獄にはこれないわ…
地獄に突き落としてやる!!』



いきなり画が変わった。

何これ!?

いつもと違う風景だった。

いつもは私がいじめられているのに、おかしい…

私は皆の先頭に立ってゆっくりと進んでいた。

手にはさみを持って。

真ん中には震えている女の子。

つやつやの漆黒の長い髪がかわいらしい。

考えるよりも先に言葉が出た。



「ごめんねえ、高声さん^^
そのきれいな髪の毛、邪魔なのよ。
私のかわいさが目立たなくなるでしょ?
だから、切っちゃうね^^」



「嫌…やめて…」


その子はあの特徴ある高い声で言った。






———いじめてる?いじめられてる!?———






おかしいよ!!どうして!?

私が一番いじめられるつらさわかってるはずなのに…




『私はあんたを一生許さない…
あんたが私に謝るまでは…
あんたがいじめを食い止めるまでは…
絶対に許さないんだから!!
悔しかったらいじめをとめて見せてよ!!』





画がとろけていく。めまいのような感覚。

フーッと力が抜けて、倒れていく…

助けて!助けて!!




手を伸ばした先は天井。

寝ているのは自分のベッド。

見回すと見慣れた景色。




…ユメ…?