社会問題小説・評論板
- Re: *。・ホントウノコト・。*#14cp☆ ( No.68 )
- 日時: 2009/06/07 14:28
- 名前: 凛雪 ◆.QjHDtkYOg (ID: BfXEK8t.)
- プロフ: *。・ホントウノコト・。*アンケ中!!ヨロシク☆
#15 *。・一匹狼の勇気・。*
「栗本さんでしたっけ?はじめまして、
伊集院 姫といいます。
勇気ってよんでいいかしら」
「姫様は、伊集院財閥のご令嬢なんだ。
この学校にきたからには、姫様の言うことを聞くんだ!」
早速、姫たちに話しかけられてる勇気。
あー、きっと仲間になるんだろーなー…
と、思いながら見ていると、返ってきたのは意外な言葉だった。
「ああ、ごめん。自分、誰かの下につくのはキライだから」
え!?思わず耳を疑った。
強そうな子だってのはわかってたけど、
伊集院財閥の令嬢にそんな口がきけるとは。
当然、姫は、下唇をかんで悔しそうだった。
「ふん、あんた…覚えてなさいよね!!」
きっと、勇気はいつかターゲットにされてしまう。
私は怖くて、見ていられなかった。
負けないって、決めたはずなのにな…
———————————————————————
放課後、私はいつもどおりいじめを受ける。
でも、一回「いじめって低脳」だって思ったら、あん
まり怖くなかった。
トイレの水をかけられ、姫たちは笑い転げ。
何がそんなにおかしいんだか?
令嬢がそんな風に笑い転げてるほうが、よっぽど笑えるけどな?
「クスッ…姫様、制服が汚れちゃいますよー」
私はそういいながら、さっさとバケツを片付けた。
「…朝からなんですの?その態度は。
…気に入りませんわ」
ああそう。だから?
「もっといじめてあげる。奈々、世良、生卵用意して」
「はい!」
奈々と世良が、家庭科準備室に行ってしまうと、
姫は、私を椅子にくくりつけた。
「姫様、戻りました!!」
奈々が息を切らしてやってきた。
もう戻ってきたんだ。速かったね。
「あはははははは!!」
笑いながら、生卵を投げてくる3人。
「ねえ、痛いんだけど?やめてくれる?」
というと、ムスっとした表情で、ばつが悪そうにする。
普通に「やめて」といったときとは大きな違いだ。
べちゃ、べちゃ、ばちゃっ…
「あはははははははは!!」
その音を聞きつけてか、なんと、「あの子」が入ってきたんだ。
ガラッ——————!!