社会問題小説・評論板
- Re: *。・ホントウノコト・。*キャラ絵和歌cp☆ ( No.73 )
- 日時: 2009/06/09 17:59
- 名前: 凛雪 ◆.QjHDtkYOg (ID: BfXEK8t.)
- プロフ: *。・ホントウノコト・。*アンケ中!!ヨロシク☆
あーもーやだー!!
陸上の練習にピアノの練習に…
極めつけは宿題だー!!
なしてこげんにどっさりあるとね!!(ドコ弁だって!!
でも更新はきちっといたします(・ω・)
#17 *。・お姫様の罪悪感・。* 姫side
あはは、いじめって楽しい。
やめられないわ。
思わず笑い声がこぼれる。
でも、最近あいつはおもしろくない。
前みたいにピーピー泣くこともなければ、
必死で許しを請うこともしない。
それどころか、まっすぐ私を見つめてくるんだ。
その目には、怒りも悲しみをない、まっさらな光が
宿っている。
わたしたちいじめっ子には、一生かかっても
宿すことのできない、純粋な光が。
ええ、わかってますわ、わかってますとも。
「大企業の令嬢が、こんなことして…」
それくらい、わかってますとも。
でもね、やめられないの。わかってよね…
私があいつをいじめ続けるのは、
私にぶつかったからじゃない。
あんなの、どうってことない。ケガも、してないし。
じゃあ、なんでかって?
決まってんじゃない。
ムカつくからよ。
成績優秀、品行方正、容姿端麗。
先生からも気に入られてて、友だちも多かった。
ああいうの、ムカつくのよね。
ずっとラクして生きてきたみたいな。
あたしは、先生や両親に認められたくて、小さいころから
手伝いに勉強に、毎日励んだ。
両親は、今天国から私の姿を見て、何を思っているだろう?
「あの子はダメね、うちに泥を塗るつもりだわ」
「じいやに頼もう、家を追い出してもらうんだよ」
そんなこと言ってるんじゃないかな〜…
胸が痛んだ。何?この気持ち。
今も私のことをまっすぐみているあいつは、
目に純粋な気持ちを宿している。
『いじめなんてやめて。そんな、むなしくて悲しい、
「ひとりぼっちの遊び」なんて…』
和歌の目が言ってる。
手が震えた。足がすくむ。
純粋な気持ちには勝てなかった。
私は走り出していた。
走って走って、世良や奈々が何か言ってるけど、耳はかさない。
ずっと走り続けて、家についた。
「ただいま…」
「出て行ってください」
「は?」
じいやが、急に言った。私を追いやり、ドアをぴしゃりと閉めた。
「ちょっと、待って!!何すんのよ!!」
「ご主人様と奥様からのお告げです。
私だって、姫様のおそばにいたいのです!!
でも、主の命令には逆らえません、
出て行ってください!!」
「な…」
私は、しゃがみこんだ。
気が付いたら、また走っていた。
行く当てなど、どこにもないのに。どこへ行ったらいいの?
マイゴノワタシハ、ドコヘイッタライイノ…?
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい…
私は誰に謝ってるの?
今までいじめてきた人たちに?
和歌に?
母さんに?父さんに?じいやに?
———自分に———?
わからない。わからないよ!!誰か、教えて…