社会問題小説・評論板

Re: *。・ホントウノコト・。*キャラ絵世良cp☆ ( No.81 )
日時: 2009/06/16 17:32
名前: 凛雪 ◆.QjHDtkYOg (ID: BfXEK8t.)
プロフ: *。・ホントウノコト・。*アンケ中!!ヨロシク☆

いよいよ最終話です!!
今までありがとう(嬉
最後までどうぞお楽しみください!!

#20 最終話 *。・アタラシイミチ・。*

翌朝。

姫、どこに行っちゃったんだろう?
そう思いながら教室のドアを開ける。
また今日もいじめられる。そう思いながら。

———でも、目に入ったのは、いつもと違う光景だった———

「おはよう、和歌♪ねえー、和歌も一緒にやろうよ



           いじめ」

「え!?」

「伊集院の会社ねー、倒産したらしいよ♪
もうコイツに権力はないってわけ」

姫たち3人は、皆から残酷ないじめを受けていた。
水をかけられ、生卵をぶちまけられ、一人は姫の長い髪を
狙ってハサミを光らせる。

「そうだよ、和歌。今は、いじめられてた和歌がリーダーなんだから!!」

私が、リーダー?…それなら…




「姫!奈々!世良!だいじょーぶ?」

私は3人に向けて手を差し伸べた。

皆は、おどろいたような顔をしている。

3人は、差し伸べられた手が信じられないようで、
おびえた目でこっちを見ていた。

「和歌!?そいつら、和歌をいじめてたんだよ!
許しちゃっていいの!?」


私は、皆を振り向いた。


「だって、もうこんなむなしいだけの遊びは終わりにしたいの。

———私は姫のことをうらんでないから」

姫のほうへ笑ってみせる。

姫たちは、声をあげて泣き出した。

「ごめんなさい、和歌…!!
私たち、あなたに何をされたわけじゃない。
ホントは、あなたに妬いてただけなのに…!!
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…!」

「もう、いいよ。仲直り…しよう?」

差し伸べた手を、3人はかたく握った。

もう、こんなつまらない遊びはしない。




———私たちは、『アタラシイミチ』を歩んでいくんだ———



      *。・ホントウノコト・。*END