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弟四話

　　　　　　　　　　　翌日


「おはよ・・・・」

俺が言っても返す奴はいない。

そりゃそうか。ははは・・・・

　　　　　　　　　　バシャ

その代わりに水がかかってくるし。

「随分過激なごあいさつで」

俺はそう言い席に着く。

皆はつまらなそうにこっちを見てくる。

なんだよ？俺がそんなに変か？

大体、こんなことして楽しいか？

あ、人の事言えねぇか。俺も殺すのは好きだからな。

それと同じ事・・・・か。

そう思うと自分がとても汚れた人間に思える。

いや、もともと汚れてるな。今の状態じゃ。

「大丈夫？幽美。拭いてあげるよ？」

秋葉がそう言って雑巾で俺の顔を拭こうとする。

俺はその手首を掴んで、きつく握りしめた。

「秋葉ァ、その気持ちは嬉しいけど、拭くくらい自分でできるし、授業始まるぞ？」

俺はそう言いにっこり笑って手をはなした。

こんな事が続くのは嫌だ。

こんなこと思ったのは、初めてだった。

俺は顔を拭き、教科書を準備し、席に着いた。