社会問題小説・評論板

Re: 心の叫び—いじめから犯罪へ— ( No.2 )
日時: 2009/07/22 23:47
名前: cherry ◆8cSQWJfJYQ (ID: IsQerC0t)

第一話 途切れた絆

「おっはよー!」
「あ、おはよー雪ちゃん」

私の親友の雪ちゃん。小学3年生の時に出会い、それからずっと友達。

「ねぇねぇ、来年受験でしょ?高校決まった?」
「うーん・・まだ分からないなぁ」
「私も迷ってるんだー・・でも絶対に春美と同じところに入る!」

私たちは、いつも一緒だった
ところがある日——

「ねぇねぇ、今日春美ちゃん家行っていい?」
「うーん・・お母さんに聞いてから電話するね」
「分かった!まってるよー!」
「うん、じゃあねー」
「ばいばい!」

"雪ちゃんが来る!"
——私は喜びの気持ちでいっぱいだった
お母さん、OKしてくれないかな

「ただいま、お母さん?」
「おかえり、ん?何?」
「今日さ、雪ちゃんが家に来たいって言うんだけど・・いいかな?」

お願い!OKって言って!

「うーん・・まぁどこも出かけないし、いいわよ」
「やったぁ!ありがと!」

やったぁ!雪ちゃんと遊べる!
私は急いで電話へと向かった

「———あ、もしもし、雪ちゃん?」
『うん!どうだった?』
「大丈夫だって、今からおいでよ!」
『やったー!今すぐ行くね!』
「待ってるよー」
『分かったじゃあねー!』
「はーい」

私も急いで支度をし、雪ちゃんを待った。
これが友情を壊すきっかけとなるとは知らずに——

——コンコン

「はーい」
「春美いる〜!?」
「はいはい〜」

カチャッ 嬉しさで胸をいっぱいにしながら、ドアのかぎを開ける

「おじゃましまーす」
「どうぞ〜」
「春美〜!!」
「雪ちゃん!」
「よかった、来られて〜嬉しいよ!!」
「私もうれしいわ・・来てくれてありがとう」
「ささ、あそぼ!」
「うん!」

こんな日が毎日続けばいいのにな・・

「ねね、春美ちゃん!」
「あ、うん?何?」
「これ・・くれないかな?」
「え・・」

それは、私の大切なほかの県の友達からもらったものだった

「ごめんなさい、それだけは・・」
「えー!いいじゃん!」
「でも・・」
「いいじゃん、友達でしょ?」
「ごめんなさい」
「は?ケチー!もういい春美とは絶交する!」
「え・・ちょっとまって!」
「もういいよ!春美なんか!」
「・・・ごめんなさい」

そう言って雪ちゃんは出て行ってしまった
まぁ、明日になれば元に戻るだろう・・
そう思っていた

しかし。。





その"明日"はなかった——








☆*゜*゜+.゜次回予告゜+.゜☆*゜*

明日、きちんと謝って、何で駄目なのかはっきり言おう・・
そしてほかのものをあげよう・・

——しかしその"明日"は
かなり恐ろしいものになっていた・・